閃乱カグラ 光と影の少年少女達の生きる道   作:レタスの店長
<< 前の話 次の話 >>

19 / 22
従業員「言っておくが、連射パッドを使おうなどとは思うなよ?」





潜入任務 ~拷問と囚人の少年少女たち~

 

お頭の命にて翔達は忍商会のほんの一部であろう組織に乗り込んだ……。翔は囮となり囚人達の様子や脱獄させる為の策を練る為にわざと捕えられ囚人になり、透夜、輝、紗綾、そして瑛玲菜はその間に監獄内にあるであろう情報を掴む為に潜入任務を行っていた……。

 

 

 

……しかし透夜達は大きな情報が掴めず四苦八苦しており、既に翔が捕まってから数日が経っていた……。

 

 

 

 

 

「う”ぉ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!???」

 

 

「どうだ?苦しかろう…?辛かろう?」

 

 

案の定、作戦通りに捕まった翔は今日も身体全身に電流を流され、痺れる痛みが体に悲鳴を上げさせられていた…。

 

 

「ふぅーー…ふぅーーー…ふぅーーーーーーー……」

 

 

「これ終わったら次は金属バットで50回な、その分悲鳴を上げ続けて終わりゃあ今日の拷問は終わらせてやる」

 

 

そんな翔に従業員は楽しそうにしつつ拷問を楽しんでいた。

 

 

「…それにしてもお前も不幸だよなぁ?こんな所に連れてこられるなんてな……。」

 

 

「……別に捕まりたくて捕まった訳じゃない」

 

 

「ほぉ?無駄口叩くとはまだ元気そうじゃないか。」

 

 

従業員の言葉に翔はそう返すと従業員はヘラヘラしながら次の拷問の準備を開始していた……。一応拷問が終わればそれなりの手当てはされるが満足な治療もされず、道具のように役目を終えれば牢屋に入れられるような後始末であった……。

 

 

(……取り合えず今は透夜達に早く情報を掴むように祈るしかねぇか……。流石に何日も続けばどうなるか分からんし……)

 

 

翔は内心でそう思いつつも拷問を受け続けるのであった……。透夜達が何とか忍商会の情報を手に入れられる事を望みながら……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拷問が終わり、翔はフラフラになりながら牢屋へと戻ってきた……。そこには数日前に知り合った歳が近い子供たちと……

 

 

「!!お兄ちゃん!!」

 

 

「…よ…よぉ『ユイ』……ただいま……」

 

 

……翔を『お兄ちゃん』と呼ぶ少女がおり、ボロボロの翔を見て目を見開き駆け付けた……。

 

 

「お、お兄ちゃん!!しっかりして!!お兄ちゃん!!」

 

 

「…だ、大丈夫だ……心配するな……」

 

 

「しょ、翔さん!!」

 

 

「だ、大丈夫ですか……?」

 

 

「…おう……大丈夫だ『守』、『勇希』……取り合えず…『優良』は居るか…?」

 

 

「ま、待ってて…!呼んでくるよ……!!」

 

 

『ユイ』と呼ばれた少女は翔を支えるように抱きしめ、同じく歳の近い少年少女2人も翔の元へと駆け付けた……。

 

 

……翔を兄と呼ぶ少女……ユイこと…『天崎唯』…彼女は翔の妹であったのだ。どうやら彼女も数週間前に忍商会にここへと連れ去られ、翔達のような男子のようにではないが拷問で苦しめられていた様子であった……。その事に翔も流石に驚きや動揺が隠せず、透夜達が早く情報収集を終える事を願ったほどであった……。

 

 

………そしてここに居る少年少女……『絶恵勇希』、『結城守』も数日前に知り合った同じ囚人であった…。……彼らはもう数年もの人生をこの監獄で過ごしているようなモノであったらしく、その事に翔は心を痛め、脱獄方法の案を考えるのであった…。

 

 

「……だ、大丈夫ですか…翔さん……?」

 

 

「気にすんなって……と言うかお前の方が大丈夫かよ?」

 

 

「ぼ、僕は大丈夫ですよ…優良に治してもらいましたし……」

 

 

「…と言ったら悲しむ奴が居るってのを忘れちゃいねぇか……?」

 

 

守が翔を心配するように尋ねると翔はそう返し、守がそう言いだすので翔が彼にそう言うと案の定勇希は悲し気な表情を浮かべた……。

 

 

………勇希と守は幼馴染であり、かつて学校にて勇希が虐められていた所を守が体を張って助けてくれたという事が出会いであり、友達と言う存在がおらず、周りの存在が敵にしか見えなかった勇希にとって守はたった1人の心を開ける存在であった…。

…それを聞いた翔は同じく琉綺もそのような目に遭っていた為に勇希の心情や辛さを把握できていた……。

 

 

「オレンジのお兄ちゃん、大丈夫!?」

 

 

「あ、あぁ…大丈夫だ。スマネェが頼む……」

 

 

「う、うん…」

 

 

するとまだ小学生であろう少女が翔の元へと駆け付けては心配するようにそう尋ねると翔は小さく笑みを浮かべつつ少女に頼むと少女は翔の体に手を置いた…。

 

 

……彼女は『光里優良』……勇希と守よりも後にこの監獄へと連れてこられた…まだ小学生の年齢である少女だった……。……どういう訳か彼女には瑛理程ではないが治癒能力を持っており、ここに居る男子の傷をこの治癒能力で癒していたのだ……。

 

 

「その様子だとたっぷり痛めつけられちまったみてぇだな…」

 

 

「うっせぇオッサン、俺だって好きでこんな目に遭ってる訳じゃねーっての」

 

 

「んなモン俺だってそうだろうよ、他の連中もな……」

 

 

すると大柄な体躯に、熊のような風貌をした男が翔をからかうようにそう言うと翔はジト目でそう返す……。…彼は『志久万』という名の男でここに居る面子の中では最年長であった。因みにこの男はとある裏の闇組織の男であり、今は組織壊滅として逃亡したとのことで、運悪くこの組織に捕まってしまったらしい。

 

 

「……お兄ちゃん………無茶なことは……しないで…」

 

 

「なぁに…心配するなユイ……。それに無茶の特権は守だろうよ…」

 

 

「……………。」

 

 

「…ほら、守……翔さんだって言ってるでしょ……?私が拷問を受けるから…それじゃないと本当に守は……」

 

 

「流石にそれもどうかと思うぞお嬢さんよ」

 

 

ユイは涙目で翔を心配するようにそう言うと翔は優良の治癒で落ち着いてきたのかヘラヘラ笑いつつもそう言う。……そう言われた守は何処かバツの悪いような表情をし、そんな守に勇希はそう言い自分が身代わりになろうと言い出す為に翔はツッコミを入れた…。この2人、拷問が終わればいつもこんな感じで心配し合うが故にこの言い合いが始まり、翔も流石にややこしいと内心で思ってしまった程であった…。親友である以上、心配し合うのは当然であるのだが……

 

 

「……取り合えず飯食いに行くぞ…。クソみたいな飯だが腹に入れれるモンは入れておかねぇとな……」

 

 

「…あ、は、はい……」

 

 

「そうですね…そうしましょう……」

 

 

「……何かあの野郎…来て間もねぇってのに完全にリーダーシップとってやがるな……」

 

 

翔は一同にそう言いつつ夕食を取りに行く事を提案した。その事に一同は頷きつつも志久万は翔が来たばっかりであるのに既にリーダーシップみたいになっていた事に愚痴を零すのであった……。

 

 

(…そうだ……あと数日だ…数日くらい耐えてくれりゃぁお前らの地獄も終わるんだ……。だからもう少し待ってくれ………)

 

 

翔はユイ、そして勇希達に内心でそう思う……。ユイはともかく…勇希と守にとってはあと数日以内には数年間味わい続けた地獄から解放されると思ったからであった……。そう思いつつ、透夜達が早く情報収集を終わらせるという事を願うばかりであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_______________________

 

 

 

 

 

 

 

「……くっそ…大した情報も見つからねぇ……!」

 

 

「…作られた妖魔が保管されてる部屋は見つけたけど……組織の根本的な情報が見つからないね……」

 

 

「………早くしないと…翔ちゃんが……!」

 

 

一方…潜入している透夜達は一向に情報らしきモノが見当たらず、早くしないと翔が危ないと思っているのか内心焦りを見せていた……。

 

 

「………やっぱり…ここの組織のボスがその情報を持っているという事かしら…?」

 

 

「……確かにその可能性はありそうだね……。」

 

 

「………取り合えず…明日探り出してもし見つからなければ行動に出ましょう…。その時には紗綾ちゃん、翔くんをお願いね…」

 

 

「わ、分かりました……!」

 

 

瑛玲菜はここまで探しても見つからないという事はこの組織の管理者『デー門』が忍商会の情報を持っている可能性があると考え、明日もう一度探り出て見つからなければ行動を起こす事を決心し、紗綾に翔の事を任せるのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……しかしその翌日………最悪な展開…いや、最悪な状況となってしまう事を……透夜や瑛玲菜は勿論の事…翔や勇希達さえも知る由が無かった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、監獄編の始まり…と言うよりも既に数日間経った話になりました…w何処から入れば良かったか思い浮かばなかったので……。…トラソティスさん、スミマセヌ(白目w)


そして次回、とんでもない事態が……!?お楽しみに!!






感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。