詳細については活動報告に書いてあるので、興味のある人はそちらをどうぞ。
締め切りは10月31日の午後10時となります。
ミの国……いや、ピネガンとの交渉は無事に終わり、ピネガン一家はミの国から追放される事になった。
とはいえ、追放とは言ってもピネガンを慕っている者達はそれと一緒に移動してもいいという事になり、ダーナ・オシーを結構な数持っていく事になり、ナムワンで移動するといったように、フラオンに比べると随分と優遇されてはいたのだが。
ともあれ、そんなピネガン達が妙な真似をしないか……具体的には、脱出する振りをしてこちらに攻撃するといったような真似をしないかを確認する為に、ドレイク軍からは監視の部隊が出ていた。
何かあった時、すぐに行動出来るようにと、聖戦士からも何人か出ており、俺とマーベルはナムワンのブリッジでそれを眺めている。
「あの人達、これからどうするのかしらね? やっぱりラウの国に行くのかしら?」
「向かえる場所としては、ラウの国か……国境も何もない場所に住むか、もしくは……意外と、ナの国に行くという選択肢もあるのかもしれないな」
ナの国は海を挟んでアの国の向かいにある国だが、ラウの国と比べても更に上の国力を持っている。
領土も広く、国交断絶をしたラウの国よりも、ナの国の方がピネガン達を受け入れてくれる可能性は高いだろう。
ナムワンがあるので、地上を移動して恐獣やガロウ・ランの盗賊達に襲われるといったような事を心配しなくてもいいし。
「ナの国……ね。そうなると、もしかしてそれを理由にドレイクはナの国にも攻め込もうとするのかしら?」
マーベルの表情に、疑問の色が浮かぶ。
元々、マーベルはドレイクがラウの国に攻め込もうとするのには全面的に賛成はしていない。
それどころか、反対というのが正確なところだろう。
それでも明確にその意思表示をしていないのは、ドレイクの言っていた内容……ラウの国は伝統や血筋を重視する国で、ドレイクがフラオンを追い出してアの国の国王になったとなれば、向こうから攻撃をしてきてもおかしくはない。
そんな説明に強い説得力があったからだろう。
実際、マーベルはドレイクからその話を聞いた後で、フォイゾンがどのような性格をしているのかという事を、何人もに聞いている。
その結果として、フォイゾンの性格はドレイクが言っていたのと違っておらず、間にミの国があって離れていたのならともかく、ミの国を占領してラウの国と隣接してしまったら、向こうから攻撃を仕掛けてくる可能性が高いと、そう判断したのだろう。
そうやってラウの国との戦いについては納得したマーベルだったが、その対象がナの国にまで広がれば……さて、どうだろうな。
取りあえず、ドレイクが自分からナの国を攻めるような真似をしなければ、マーベルがドレイクに向かって何か行動するような事はないだろうが。
「どうだろうな。ナの国は強国だ。今度攻める予定のラウの国より更にな。それに、国としての距離も結構離れている。それを考えれば、ナの国を攻めるといったようなことはないと思うけどな」
正直なところ、もしナの国を攻めるのであれば、それよりも前にケムとハワの国を攻めて後方の心配をしなくてもいいようにする方が先だと思う。
「だと、いいんだけど。……あら、あのビランビーはアレンじゃない?」
映像モニタに表示されたビランビーを見て、マーベルがそんな風に呟く。
現在ビランビーを使っているのは、トッド、アレン、ジェリル、フェイの4人だけだ。
本来ならここにバーンも入っていたのだが、今のバーンは部下が王都で略奪をした件もあって謹慎中となっており、オーラバトラーに乗る事は許可されていなかった。
それと他の地上人となると、トカマクがいるんだが……そのトカマクは、ドラムロに乗ってるしな。
勿論トカマクが乗っているドラムロは、ドレイクの兵士が乗ってるような一般的なドラムロではない。
仮にも聖戦士であるトカマクの能力に合わせて改修されており、素材として使われている恐獣の部位も一般的なドラムロよりも数段上だったりする。
あれだ。分かりやすく言えば普通のドラムロがF型のザクで、トカマクが使っているドラムロはS型……いや、R-2型の方がこの場合は正しいのか?
ともあれ、そんな訳で聖戦士に相応しいドラムロという意味では特別なドラムロと言ってもいい。
後は……現在治療中のガラリアは、どうなんだろうな。
怪我が回復したら、バストールに乗るのかどうか。
地上に行った事を考えると、バストールにトラウマを抱いてもおかしくはない。
だが同時に、ダンバインの尖った性能をある程度使いやすくし、オーラ増幅器を導入したビランビーと違い、高機動に特化した機体であるというのも、間違いない。
ガラリアにしてみれば、バストールとの相性はいいのだろう。
そういう意味で、ガラリアは多分バストールに乗るんだと、そう思う。
「アレンのビランビーだとは思うけど、何か動揺してるように見えないか? 一体何でかは分からないけど」
オーラバトラーというのは、オーラ力を使ってパイロットの想像力で動く。
だからこそ、特に厳しい訓練の類をしていなくても才能のある者であればすぐにでも動かせるんだが……それは同時に、パイロットが動揺したりした場合、その挙動が操縦しているオーラバトラーに出るという事でもある。
その事から、アレンの乗っているビランビーは明らかに動揺していた。
一体何があったのやら。
……もしかして、ピネガンも何らかの手段で地上人を召喚したとか?
いや、ないか。
そもそも、そういう事が出来るのならミの国もここまでピンチになっていなかっただろうし。
それに、基本的にバイストン・ウェルと地上の人間の間に違いはない。
ミ・フェラリオのように妖精っぽい外見をしているとかなら、まだ見て大きな違いがあると分かるのだが。
「アレンの性格を考えれば、あそこまで動揺するってのは珍しいけどな。……何を見たのやら」
取りあえず、後でその辺については聞いてみるとしよう。
本人がそれを希望するかどうかは、また別の話だったが。
プライドが高いアレンだけに、何を見て自分がそうやって周囲に分かる程に動揺したのかといった事を喋るとは、到底思えない。
だとすれば、今回の一件については隠す……という可能性も否定は出来なかった。
そんな風に会話をしている間も、ピネガンや一緒にミの国を出る者達が集まり、ドレイク軍の監視の下で準備を整えていく。
そして……やがて規定の時間になり、ピネガンの乗ったナムワンが飛び立つ。
これからどこに向かうのかは、分からない。
分からないが、それでも今の状況を思えば向かう場所の候補はそう多くはない。
そうして向かった先で、ピネガンがどう動くのか。
それは、これからのドレイクにとってもそれなりに大きな意味を持つのは間違いなかった。
まぁ、ドレイクにしてみればフラオンと一緒にラウの国に行ってくれるのが一番いいんだろうけど。
「そう言えば、フラオンはどうなったか分かる? 最近は全く動きを見せてなかったけど」
反乱軍がピネガンの説得を行っている間も、フラオンが動くといったような事はなかった。
結局最後にフラオン軍が動いたのは、ミの国との戦いでの中でも最大の戦いだった挟撃をして、上からの奇襲も陽動で、真下からドレイクの乗っているブル・ベガーに向かってショウが奇襲を仕掛けた、あの戦いが最後だった。
それ以後の戦いは、結局特にフラオン軍が動くといったような事はなかったのを考えると、もしかしたらあの時点で既にミの国から脱出していた……といった可能性も否定は出来ない。
まぁ、それでフラオンがどこに向かったのかは、気になるところだが。
ドレイクが狙っていたように、ラウの国に向かったか……もしくは、フラオンの気分によってもっと別の場所に向かったか。
その辺については、俺が何を言ったところで意味がない。
「フラオンの事だから、どうだろうな。ギブン家が一緒だから、無難に考えればラウの国に行ってると思うけど」
ギブン家の当主のロムンは有能であるが故に、その行動を読みやすいという一面もある。
そんなロムンがいれば、普通に考えてフラオンはラウの国に向かっている筈だ。
とはいえ、ギブン家もギブン家でちょっとな。
フラオンの我が儘と、脱出する時に手当たり次第に人を連れて来た為か、ギブン家の者であってもフラオンの命令によって村や街で略奪をするとか、普通にあるし。
ギブン家はドレイクを悪のオーラ力の持ち主と見なしているのだが、言ってみれば今のフラオン軍の方がよっぽど悪しきオーラ力に満ちていると思うんだが。
その辺については、取りあえず今度遭遇したら聞くとしよう。
「ともあれ、これでミの国の件も一段落だ。そうなると、こっちとしては暫く暇になるな。ミの国はトッドが治める事になるから、俺達はそこまで関わる必要はないだろうし」
「あら、トッドならアクセルに内政を助けて欲しいと言ってきてもおかしくないんじゃない?」
「その辺はドレイクの部下がやるだろ。……地上のように治めるのは難しいだろうし」
そもそも、俺にその辺の事情を聞いてきたとしても、ぶっちゃけ意味がないしな。
俺がシャドウミラーを治めているのは、政治班があってのものだし。
……今更、本当に今更の話だけど、政治班がいなかったらシャドウミラーってどうなっていたんだろうな?
というか、政治班の初期メンバーはエザリアだった事を考えると、ギアス世界とSEED世界の時ってどうやって国を治めていたんだったか。
ふとそんな事を考えるが、今更の話だしな。
その辺について考えるよりも、今はもっと別の事を考えた方がいい。
俺はそれ以上考えるのを止め、マーベルと2人で会話を続けるのだった。
「おい、アクセル! ちょっといいか!?」
ピネガンやそれを慕う者達が王都から出発した後、俺は特にやる事もないので、ナムワンの食堂で缶紅茶を飲みながらクッキーを食べていた。
ちなみに食堂ではあるが、缶紅茶もクッキーも俺が空間倉庫から取り出した物だ。
そんな優雅な一時を邪魔をしたのは誰だ? と声のした方に視線を向けると、そこにいたのはアレン。
「どうした? もうピネガン達もいなくなったんだし、そこまで騒ぐような事でもないと思うけど」
アーモンド入りのクッキーを食べながら尋ねると、アレンは急いで俺の前に座る。
「アクセル、俺にもそれをくれ」
「……お前、それが欲しくてきたのか?」
若干呆れながらも、空間倉庫から缶紅茶を取り出して尋ねる。
渡された缶紅茶を一口飲んでから、アレンは首を横に振る。
「いや、違う。……エレ、覚えてるか?」
「は? ああ、勿論。ミの国の貴族の娘だろ?」
アレンの言葉に、以前2人で街中を見て回った時に遭遇した少女の事を思い浮かべる。
「……違う」
「何がだ?」
アレンのその言葉に疑問を抱き、話の先を促す。
そんな俺の言葉に、アレンはクッキーを1枚食べてから口を開く。
「エレだ。エレは貴族の血筋じゃない。……ピネガンの娘だ」
「本当か?」
アレンの言葉にそう返しつつも、不思議と納得している自分がいた。
考えてみれば、貴族の娘にしてはエレは随分と世間知らずに見えた。
いやまぁ、貴族であっても王族であっても、娘という立場であれば庶民の生活についてしっかりと知る訳にはいかないだろうが。
「ああ。ナムワンにピネガンと一緒に乗り込むのを目にした。あの様子からして、間違いなくエレはピネガンの娘だ」
「それ、偶然ピネガンと一緒に移動していただけとか、そういう風にじゃなくてか?」
エレの年齢を考えれば、ピネガンがそれを考慮して親切にしてもおかしくはない。
ラウの国の王女たるパットフットと駆け落ちした件や、ラウの国との橋渡しを頼む為にフラオンに協力したりと、致命的なまでに失敗ばかりを繰り返しているように思えるが、それでも国王としては有能なのは間違いないのだから。
それを証明するかのように、ピネガンは多くの者に慕われていた。
……反乱軍の件から、嫌っている者も多かったが。
ともあれ、そんなピネガンだけに心細そうにしているエレを見て、放っておけなかったという可能性も……いや、それよりはやっぱりピネガンの娘の方が可能性は高いか。
「ああ。あの様子からすると、親子で間違いない」
「それで驚いて、ビランビーの動きが変だったのか」
マーベルと一緒に見ていた時、アレンのビランビーの動きが変だった。
何か理由が出来てそうなったのかと思ったが、どうやらそれが理由だったらしい。
まぁ、貴族だと思っていたのが実は王族だったとなれば、それは驚くのも当然か。
「そうだよ。……ったく、驚かせるのも大概にしろってんだ」
それで驚いた事により、自分以外に唯一エレと会った事のある俺と驚きを共有したくてやってきたといったところか。
アレンが驚く気持ちも分かるし、取りあえず愚痴には付き合ってやるとするか。
そう思いつつ、シュークリームを空間倉庫から取り出して、アレンに渡すのだった。
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1560
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1680