昨日、夏元雅人の漫画版ガンダム0083REの最終巻を購入したのですが、まさかシーマが生き残って木星船団に潜り込むラストというのは予想外でした。
転生とらぶるでもシーマは幸せになっていますが、漫画版でも幸せ……とは言いませんが、ノーマルEND的にはなったのではないかな、と。
ニナも原作とは違ってコウの下にはいかなかったみたいですし。
「そうかい。では、輝利哉にとってもいい経験になったのは間違いないんだね」
UC世界での諸々を聞くと、耀哉は嬉しそうに笑う。
耀哉にしてみれば、自分の息子が大冒険をしてきた……といった感じなのだろう。
それ以外にも、初恋とまではいかないが、クリスに憧れているといったような事もあったし。
「この鬼滅世界においては、初めて月に行った人物となるな。勿論、公に出来る訳ではないけど」
「ははは。そうだね。それが公になったら、凄い騒動になりそうだよ。ただ、輝利哉が行ったのは、あくまでもUC世界だったかな? その世界の月なんだろう? だとすれば、この世界の月ではないのがちょっと残念だね」
「もし本気でそのつもりなら、この世界の月に行く事も不可能じゃないけどな」
シャドウミラーの技術があれば、システムXNで宇宙に転移をするといったような真似は普通に出来る。
宇宙服に関しても、こっちで普通に用意する事が出来るし。
俺の場合は混沌精霊なので、宇宙でも生身で普通に行動出来る。
だが、それはあくまでも俺だからだ。
一般人が宇宙に行くのなら、当然ながら宇宙服は必要となる。
「それは興味深いね。ただ、もし月に行くにしても鬼舞辻無惨を殺してからにしたい」
鬼舞辻無惨か。
鬼のボスである以上、その能力はかなり高い筈だ。
また、エヴァの倍近い年齢である以上、狡猾さを持っていてもおかしくはない。
それだけに、鬼舞辻無惨は出来れば確保したいというのが、俺の正直な気持ちだった。
とはいえ、耀哉を始めとした鬼殺隊の面々にしてみれば、鬼舞辻無惨を生かしておくというのは絶対に許容出来ないだろう。
鬼舞辻無惨を確保するといったような事を要請すれば、最悪鬼殺隊とシャドウミラーの戦いになりかねない。
勿論、もし戦いになった場合、勝つのはシャドウミラーだろう。
生身での戦いでも十分な強さを持っているし、何よりシャドウミラーが本気になれば無人兵器やPTを投入する事も可能なのだから。
幾ら鬼殺隊には呼吸があるとはいえ、空中からビームを連射されるような事になれば……いや、それどころかフレイヤを使うといったような真似をすれば、その結果がどうなるのかは考えるまでもない。
そうなれば、鬼舞辻無惨を確保しても鬼殺隊が消滅し、結果として得る物はどうしても少なくなる。
鬼と鬼殺隊のどっちを選ぶのかと言われれば、文句なく鬼殺隊だな。
呼吸とか日輪刀とかあるし。
「耀哉、身体の調子はどうだ?」
「どうしたんだい、いきなり。……そうだね。決して良好とは言えないけど、昨日ホワイトスターで治療をして貰った為か、以前と比べると大分楽になったかな」
「そうか。なら、出来れば早いところホワイトスターで治療をした方がいいんだけどな。……そっちはまだ無理か?」
「ははは。昨日の今日で治療をするのは、さすがに無理だよ」
「けど、耀哉が治療をするのは、それこそ鬼殺隊の多くが望んでる事だと思うんだけどな」
「そうであってくれれば嬉しいね」
嬉しいと言いつつも、やはり耀哉は自分の治療をすぐにするつもりはないらしい。
これが、治療そのものがすぐに……あるいは時間が掛かっても1日程度であれば、耀哉も治療を選択したのかもしれないが。
「何らかの薬でも貰ってくるか?」
「薬に関しては、しのぶに任せているから心配はいらないよ」
「しのぶにか。それなら安全だな」
しのぶの作る薬は、それこそシャドウミラーにとっても未知の物が多い。
鬼となった剣士達を一体どうやって治すのか。
その辺に関しては、それこそレモンであっても驚くくらいの実力なのだ。
だからこそ、耀哉の治療に使う薬はしのぶに任されていると言えば、俺としてはその言葉には素直に頷かざるを得ない。
「レモンもしのぶの薬については興味を持っていた。いずれしのぶをホワイトスターに呼ぶか、あるいはレモンを始めとしてしのぶの薬に興味を抱いている奴が蝶屋敷に向かうといったような事になってもおかしくはないな」
「それは……喜ぶべき事なのかな?」
「喜ぶかどうかとなると、喜んでもいいと思うぞ。もっとも、その際には鬼滅世界で色々と騒動が起きると思うが」
来るのがレモンだけ、あるいはレモンとマリューだけなら、そこまで大きな騒動にはならないだろう。
だが、もし鬼滅世界にやって来るのがその2人だけではなく他の技術班の面々もだったら?
何しろ鬼滅世界には呼吸や日輪刀といったような、技術班の面々の好奇心を刺激する物が多い。
呼吸は本人が使う気の亜種といったような事になっているが、日輪刀は道具だ。
それも、この鬼滅世界固有の鉱石を使っていると思われる。
そうである以上、技術班が興味を抱かない訳もない。
勿論、しのぶの薬についても興味を抱いてもおかしくはないのだろうが。
「そこまで大きな騒動になるのかい?」
「場合によっては、鬼殺隊の剣士を借りるような事になる可能性もあるな。……まぁ、一応ストッパー役……止める奴も来るとは思うけど」
シャドウミラーとしては、技術班の面々にみっともない姿を晒して欲しくはない。
そうである以上、ストッパー役……いや、言葉を飾らないで言うのなら鎮圧役として、誰かを送ってくるだろう。
「ふむ、なるほど。それはそれで面白そうだから、楽しみにしているよ」
そう言う耀哉は、お世辞でも何でもなく本当に楽しそうに笑っていた。
その後、30分程俺は耀哉と話していたが、あまり長い時間耀哉と話すのは不味い。
今は体調がいいが、ここで無理をした場合はそれが後々に響いてしまう。
だからこそ、出来れば疲れたと感じるよりも前に、しっかりと休ませておきたかった。
疲れとは少し違うが、喉が渇いたと感じた時、既に軽い脱水症状になっているという話を聞いた事がある。
幸か不幸か、俺は混沌精霊なのでもう脱水症状といった状況になるような事はないだろうし、紅茶とかを飲むのはあくまでも趣味的な意味でしかないけど。
ともあれ、耀哉は健康の為にも今はしっかりと休んで貰う必要があるのは、間違いのない事実だった。
「じゃあ、またな」
「ああ、アクセルの気が向いたらいつ来てもいいよ。私はアクセルが来るのを決して拒まないから」
そこまで言うのはどうなんだ? と思うが、耀哉にしてみれば地位を考えないで接することが出来る相手というのは、俺以外にいないのだろう。
鬼殺隊の面々は耀哉に忠誠を誓っているので、明確に耀哉が上の立場だ。
輝利哉達は子供である以上、親でなければならない。
そうなると、あまねならかなり気を許せるだろうが、妻である以上は同性同士の馬鹿話といったような真似も出来ない。
そう考えると、やっぱり耀哉は友人と呼ぶべき相手が少ないんだろう。
ムウ辺りでも連れてくるか?
ムウの場合は、それなりに誰とでも友人になれる。
そうである以上、耀哉との相性も悪くないと思うんだが。
そんな風に思いつつ、ゲートの前に到着する。
量産型Wとコバッタがゲートの守備についているが、当然ながらコバッタはともかく、量産型Wはかなり怪しげである以上、どうしても人目を集める。
特にゲートが設置されている場所は、蝶屋敷からそう離れていない。
つまり、鬼殺隊の面々がそれなりに通る場所なのだ。
……耀哉がゲートやシャドウミラーについて、鬼殺隊の面々にどう説明したのかは、俺にも分からない。
大正時代だけに、平行世界やパラレルワールドを理解出来る者が一体どれだけいるのか不明だし。
分からないからといって教えても、それを理解出来るかどうかはまた別の話だろう。
だからこそ、鬼殺隊の者達にとって量産型Wは不気味な相手に思える。
いっそ、人型ではなければもう少し話も違ったかもしれない。
しかし量産型Wは普通に人型で、この世界として見れば明らかに妙にしか見えないヘルメットを被っている。
まぁ、ヘルメットを外すといったような真似をした場合、その中身はこの世界の人間には少々刺激的すぎるが。
「誰か来たか?」
「いえ、特に誰も、何人かこちらの様子を窺っている者がいるようですが」
量産型Wは生身での戦闘も得意だ。
超一流とまではいかないが、それでも十分に一流の域に達している。
鬼殺隊の剣士の平均がどれくらいの実力なのは分からないが、かなり優勢に戦えるのは間違いのない事実だろう。
また、当然ながら気配を察したりといったような真似も出来るので、様子を窺っている者がいるのにも気が付いたのだろう。
「処理しますか?」
「いや、別にその必要はない。ただし、危害を加えようとする相手がいたら、対処しても構わない」
「了解しました」
耀哉に近い者達は、ゲートやそれを守っている量産型Wにちょっかいを出そうといったような真似はしないだろう。
だが、鬼殺隊の全員がそのような人物ではない。
中には耀哉の命令であっても聞かず、自分の欲望のままに突っ走る……そんな相手がいても、おかしくはない。
いや、鬼殺隊がそれなりの規模の組織であれば、当然ながらそんな奴もいるだろう。
「ホワイトスターに戻りますか?」
「そうだな。……いや、ちょっと蝶屋敷を見てくる」
禰豆子……鬼でありながら、人を食わない鬼。
そんな鬼だけに、この世界では特別な存在なのは間違いない。
正直なところ、出来れば禰豆子をホワイトスターに連れていって検査をしてみたい。
ただ、柱合会議の時の件を思い出すと、恐らく炭治郎は妹を検査するのに抵抗があるだろう。
力ずくでどうにかしようと思えば出来るだろうが、そんな事をすれば鬼殺隊との関係も悪くなる。
そうである以上、もし禰豆子を調べたいのなら、しっかりと炭治郎にも話を通す必要があった。
後は、しのぶに耀哉の体調について聞いたりとかもしておきたいし。
そんな訳で、俺は量産型Wに引き続き仕事をするように言ってから蝶屋敷に向かうのだった。
「えっと、どなたでしょう?」
蝶屋敷にやって来ると、丁度中から出て来た女が俺を訝しげに見て、そう言ってくる。
生真面目というか、気が強そうというか……委員長タイプの性格をしているように思える女だった。
「アクセル・アルマーだ。ここは蝶屋敷でいいんだよな?」
昨日来ている以上、ここが蝶屋敷であるというのは知っている。
それでもこうして尋ねたのは、目の前の女の警戒を解く為だった。
「ああ、貴方が……はい、ここは蝶屋敷で間違いありませんよ」
俺の名前をしのぶから聞いていたのか、あっさりとそう答える。
また、女の目の奥に微かに浮かんでいた警戒の色も薄くなる。
薄くなるだけであって、完全に消えた訳ではないのだが。
「炭治郎の見舞いに来たんだが、構わないか?」
「分かりました。では案内しますね。ああ、自己紹介が遅れましたが、私は神崎アオイと言います」
アオイか。
しのぶからその名前をちょっと聞いた事があったような気がする。
「そうか、なら案内を頼むアオイ」
「な……」
俺の呼び掛けに、何故か驚いた様子を見せるアオイ。
一体何を思ってそのような真似をしたのかは、俺にも分からない。
ただ、そうして少し驚いた後は、若干不満そうな様子を見せつつも、俺を案内していく。
蝶屋敷に上がる前にきちんと靴を脱ぐと、それだけで驚かれたが。
外国人であると思われているのを考えると、それも当然か。
実際には外国人どころか異世界人なのだが。
アオイに案内されて蝶屋敷の中を進む。
外から見ても分かったが、蝶屋敷はかなり広い。
鬼殺隊の病院と考えれば、このくらいの広さは必要なのかもしれないが。
「炭治郎の容態はどうなんだ?」
「かなり酷い怪我をしてますね。ただ、命に別状はありません。それよりは、他の人……我妻さんの方がかなり重傷です。なのに、薬は苦いから嫌だっていって……全くもう」
喋っているうちに、その我妻という人物のことを思い出したのか不満そうな様子を見せる。
良薬口に苦しというが、一応糖衣とかで甘くするような真似は……いや、この時代だと出来ないのか?
あるいは砂糖はまだ高級で、そういうのに使えないとか?
「それは大変そうだな」
取りあえずそう言っておく。
だが。アオイにしてみればそんな同意こそが必要だったのだろう。
俺の口から出た小さな言葉に、真面目な顔で口を開く。
「そうなんですよ、本当に大変なんです。何であんな風になったんでしょうね。本当にそれが理解出来ません」
これは……ちょっと間違えたか?
ふとそんな風に思うも、口から出た言葉を否定するような真似は出来ない。
というか、その我妻だったか? 何だかかなり面倒そうな奴だな。
「その我妻ってのは、炭治郎と一緒だったりするのか?」
「そうですよ。竈門さんが来てから、知り合いだけに余計に騒がしくなって……他にも治療の必要な人は多数いるのですから、あまり手間を取らせないで欲しいんですけど」
アオイの言葉に頷きつつ、俺は大人しく廊下を歩く。
普通の病院で漂ってくる独特の臭いとはまた違う、そんな臭いを嗅ぎながら。
しのぶあたりがその我妻とやらに接触したらどうなるんだろうなと、そんな風に思いつつ。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:1810
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1730