具体的には、こちらで保存している話の中ダンバイン編の2896話が2つありました。
どうやら保存する時の話数を街ってが2896話を2つ作ってしまっていたようです。
そのせいで、1話飛ばして投稿していました。
ダンバイン編……それも半年くらい前の話なので、ちょっと今更とはありますが、折角書いたので改めて投稿し、話数を修正中です。
なので、気になる方は
https://syosetu.org/novel/179815/3020.html
をご覧下さい。
申し訳ありませんでした。
「今日はお願いします。鬼と戦うという事で、まずは私が派遣されてきました」
そう言い、頭を下げたのはネギま世界の神鳴流から来た男。
正直なところ、関西呪術協会と関東魔法協会の間には未だに深い溝がある。
そんな中でも政治班の交渉の結果としてやって来たのは、まず鬼滅世界がどのような場所なのかを確認する為に、1人派遣するというものだった。
神鳴流から人が派遣されたのは、神鳴流にとってもしかしたら雇い主が増えるかもしれないという思いもあるのだろう。
神鳴流は関西呪術協会との関係が深いが、それでも別の組織だ。
関西呪術協会に雇われる事が多いのは事実だが。
しかし、神鳴流にしてみれば雇い主は多ければ多い程にいい。
この場合はシャドウミラーが雇うのか、鬼殺隊が雇うのか。その辺の権利関係がどうなるのかは、俺にも分からないが。
その辺に関しては政治班が上手い具合に調整するだろう。
元々シャドウミラーは金銭的な意味でもかなりの蓄えがある。
何しろシャドウミラーの本拠地のホワイトスターは、異世界間貿易のハブとなっている。
それだけにホワイトスターを利用するだけでも相応の金額が入ってくるのだ。
勿論溜め込むだけではそれぞれの世界から金がなくなるだけであったりするので、それぞれの世界から色々と購入したりもしているが。
また、中には物々交換をするといった事もある。
「神鳴流が鬼滅世界で仕事を得られるのなら、俺達としても嬉しいとは思う。けど、関西呪術協会の方はいいのか?」
「そちらは……はい。まぁ、その……何とか」
この様子を見る限り、関西呪術協会が完全に納得したという訳でもないらしい。
とはいえ、その辺は神鳴流とかの問題だから、特に突っ込まない。
神鳴流にしてみれば、麻帆良、雪広財閥、那波重工に続いてホワイトスターに来る事が出来る第4の存在となれるというのは大きいんだろうし。
何気に魔法とかはそれなりに使う者はいたが、神鳴流のような技術はそう多くないので、多分自由にホワイトスターに来るようになれば、かなり人気が出ると思うんだよな。
そうなるかどうかは、鬼滅世界での神鳴流の活躍によるものだろうが。
ちなみに、本当にちなみにだが、何故シャドウミラーを率いる俺がわざわざ神鳴流の剣士の出迎えをやってるのかというのは……うん。本来ならこの役目はあやかと千鶴の役目だったんだよな。
けど、昨夜ちょっと張り切りすぎた影響で2人の体力が限界を迎えてしまい、現在魔法球で休憩中だったりする。
その罰として、俺にこの役目が回ってきた訳だ。
まぁ、神鳴流の男にしてみればシャドウミラーを率いる俺が直々に出迎えをしたという事で、神鳴流に期待をされていると思われるだろうし。
……逆に俺という存在にプレッシャーを感じている可能性も否定は出来なかったが。
何しろ俺は普通の人間ではなく、混沌精霊だ。
神鳴流にしてみれば、あるいは対処すべき相手と認識されてもおかしくはない。
いっそ同じ神鳴流ということで刹那辺りに出迎えを任せればよかったか?
そう思いつつも、まずはこれを試してみるかと空間倉庫から日輪刀を取り出す。
ちなみ日輪刀だが、既に取引通りシャドウミラー側に数本引き渡されており、技術班の方で研究されている。
鬼殺隊の服の生地もまた同様に。
特に生地の方はマリューがかなり興奮していたな。
大正時代の生地とは思えない程に頑丈らしい。
「これは……? 日本刀ですか? 一応、自分の武器は持ってきていますが」
俺が差し出した日輪刀を見て、男は自分の持つ大太刀に視線を向ける。
神鳴流らしい武器なのは間違いないものの、別にこの日輪刀を渡そうと思った訳ではない。
いや、欲しいのなら渡してもいいのだが。
「これは鬼滅世界で鬼殺隊が使っている日輪刀だ」
「ああ、これが鬼を殺せるという」
「そうだ。で、その日輪刀が……最近、妙な性質が見つかってな」
「妙な性質ですか?」
「そうだ。身体強化をして柄を強く握ると、日輪刀の刃が赤く染まって熱を持つようになる。これを俺達は赫刀と呼んでいる」
「赫刀……また仰々しい名前ですね」
「そうかもしれないな。ともあれ、今のところその赫刀を発動出来たのは鬼滅世界以外の人間だけだ」
実際には荒垣のように気や魔力を使った身体強化が出来ない為に赫刀を発動出来なかった奴もいたのだが。
それでも逆に言えば、気や魔力の身体強化が出来た者は全員赫刀を発動出来たという事になるのだが。
「つまり、私にもその赫刀を発動してみせろと?」
「出来れば試してみてくれ」
「分かりました。私は構いません。異世界の日本刀にも興味はありますしね」
大太刀を使っているだけあって、似た系統の武器である日本刀には興味津々なのだろう。
男は日輪刀を受け取ると、握る……よりも前に俺の方を見て口を開く。
「まずは身体強化しないままで試してみても構いませんか?」
「それは別に構わないが、多分それだと赫刀にはならないぞ?」
身体強化していない状態では、当然だが蜜璃よりも力が強い訳ではないだろう。
小太郎のように人間以外の生き物の要素でもあれば、もしかしたらその種族特性で強い力を発揮出来たかもしれないが。
「だと思いますけど……取りあえず試してみます」
そう言い、男は日輪刀の柄を握る手に力を込めていく。
この男も神鳴流の代表として派遣されてきた以上、当然ながら相応の実力の持ち主なのは間違いない。
それこそ、何があってもどうにか出来るだろうと、そう思われていた可能性は高い。
そんな男が必死に握っても、気による身体強化はされていないので日輪刀が赫刀に変わる様子はない。
「ふぅ……やっぱり生身だと駄目ですね。では、身体強化をして……はぁっ!」
言葉通り気による身体強化を行い、思い切り日輪刀の柄を握る男。
だが、それでも日輪刀の刀身の色は変わらない。
「ぐぐぐぐ……」
刀身の色が変わらない事に焦ったのか、男は更に力を込めていく。
するとそれが功を奏したのだろう。日輪刀の刀身は次第に赤く変わっていき……そして熱が発せられるようになり、赫刀が発現する。
力を最大限に発揮している為だろう。男の顔も赫刀とは別の意味で赤くなっている。
「これが……赫刀……」
色の変わった日輪刀を見て、男はそう言う。
神鳴流の男が赫刀を発動させる事が出来たとなると、やっぱり鬼滅世界の人間には赫刀が発動出来ないようになっているのか?
とはいえ、発動はさせたものの男の顔を見るとかなりギリギリだったのが分かる。
シャドウミラーの者達はかなりあっさりと赫刀にしたんだが。
これは……やっぱり、シャドウミラーのメンバーはエヴァとの戦闘訓練があるからこそ、あそこまであっさりと赫刀を発現出来たのかもしれないな。
「そうだ。神鳴流として、何か感じるか?」
シャドウミラーの中にも日本刀の類を使う者は何人かいる。
いるのだが、それでも赫刀を見て何かを感じるといったような者はいなかった。
あ、でもそうか。神鳴流って事なら刹那にも赫刀をちょっと試してみてもよかったかもしれないな。
そんな風に考えていると、赫刀を握っていた男は少し考えてから口を開く。
「そうですね。かなり強い力が込められているのは感じられますが……それだけですね。意思のようなものは感じません」
「いや、何もそんなのは期待していないぞ。どこから意思とかそんなのが来た?」
意思を持つ武器……いわゆる、インテリジェンスウェポンといったような奴だ。
どうやら男は、俺が赫刀にそういうのを期待していると思ったらしい。
「そうなんですか。なら……そうですね。今も言いましたが、力を感じるのは間違いありません。ただ、この赫刀を発動するまでの時間を考えると実戦で使うのはちょっと難しいですね」
「だろうな」
シャドウミラーの面々は日輪刀を握っただけで即座に赫刀になった。
だが、この男の場合は赫刀を発動させるのに30秒以上掛かっている。
1秒や2秒であっても、実戦は致命的な隙となるのは珍しくない。
そんな中で30秒以上も赫刀にする事だけに集中しているというのは、それこそ殺して下さい、自由に攻撃して下さいと言っているのと同じだ。
ましてや、神鳴流は大太刀を持っており、それを使えば十分攻撃力も高い。
そんな中で、わざわざ赫刀を使うかと言われれば、それに頷ける者はそう多くないだろう。
ましてや赫刀を使わずとも神鳴流で鬼を殺す事が出来るのだから。
「そうなると、やっぱり赫刀は微妙に使い道がないな」
赫刀を試した鬼の様子からすると、赫刀で斬られると日輪刀で斬られるよりも痛いらしい。
相手により強い痛みを与えるという使い方なら、それなりに使い道はあるかもしれないが。
「さて、日輪刀に関してはこれでいいとして……どうする? 早速鬼滅世界に行くのなら、これからすぐに案内するが。それともホワイトスターを見ていきたいか?」
神鳴流としては、初めてホワイトスターに来た人物だ。
麻帆良にいる魔法先生とかからホワイトスターについての情報を聞いているかもしれないが、出来れば自分で見たいと思ってもおかしくない。
そう思ったのだが……男は首を横に振る。
「ホワイスターに興味はありますが、それよりもまず鬼滅世界に行きましょう。話には聞いていますが、実際に自分で鬼滅世界を見てみないと、何とも言えませんから」
仕事に対しては真面目なんだな。
ちょっと真面目すぎるような気もするが、神鳴流としてはこれが普通なのか?
そう考えていると、ふと月詠を思い浮かべてしまう。
いや、あいつの場合は色々な意味で異端か。
「分かった。なら、さっさと行くぞ。ホワイトスターは後で見せてやる」
ホワイトスターを見せる時、ゴーヤクレープを食わせてもいいかもしれないな。
あの食べ物はネギま世界から侵食してきたのだから。
今では色々な世界にチェーン展開すらしている。
そうである以上、ネギま世界の住人に記念に食べて貰ってもいいだろう。
……実際にはホワイトスターにはネギま世界の住人は多数いるので、この男に絶対に食べさせなければならないという訳でもないのだが。
それでもやっぱりホワイトスターに来た記念なんだし、食べさせようと判断して俺は男を連れて鬼滅世界に向かうのだった。
「そうか、君が。……今回は色々と世話になってしまうかもしれないけど、よろしくお願いするよ」
そう言うのは、耀哉。
さすがに今日は身内と会う訳ではないので、布団ではなくきちんと用意された部屋で神鳴流の男と会っている。
ん? 身内? ……俺も身内に含まれるのか?
友人であるのは間違いないし、そういう意味では身内に入れてもいいのかもしれないが。
「誠心誠意、頑張らせて貰います」
男は耀哉に向かってそう言うと頭を下げる。
神鳴流のこれからに強く影響してくるかもしれない相手であるというのもあるのだろうが、それ以上に耀哉という人物に信服しているように思えた。
まだ会ってから十分かそこらだというのに。
耀哉のカリスマ性ってやっぱり凄いよな。
実際、耀哉の言葉は聞いていてどこか落ち着くものがある。
神鳴流の男も、そんな耀哉の声を聞いて思うところがあったのだろう。
ともあれ、神鳴流と鬼殺隊の関係は上手くいって欲しい。
もしこの2つの関係が上手くいかない場合、それは俺にとっても決して面白くない出来事になるのだろうから。
神鳴流を使う者達と呼吸を使う者達の戦い。
見物する分には面白いかもしれないが、仲間同士で争うといったようなことになのは色々と面白くない。
とはいえ……耀哉はまだしも、鬼殺隊の方で神鳴流を受け入れるかどうかというのは、また別の話なんだよな。
鬼殺隊はとにかく忙しい者が多く、手が足りないという事も珍しくはない。
そういう意味では、神鳴流の存在はありがたい筈だ。
ありがたい筈だが、世の中にはどこにでも変化を嫌う者がいる。
鬼殺隊の中にも、神鳴流という存在を受け入れるのを嫌うといった者が出て来てもおかしくはない。
それが自分達にとって不利になると理解していても、どうしても許容出来ないといった風に考える者はいるのだ。
傍から見れば、馬鹿じゃないか? と思わないでもないのだが……本人達にしてみれば、それは本気だ。
それに神鳴流は神鳴流で、大太刀をどう隠して持ち歩くかといったような問題もある。
日輪刀ならまだ隠そうと思えばある程度隠せるのかもしれないが、大太刀となるとそれを隠すのは正直難しい。
剣道とかの竹刀入れに入れる……のは、大太刀だとそれも難しいか?
そんな風に考えていると、耀哉が俺の方に視線を向けてくる。
「アクセル、そう言えばドロ……だったかな? そっちを借りる件はどうなってるのかな?」
「ドロを? ああ、そう言えばそういう話があったな。けど、それは俺じゃなくて政治班と交渉してくれ」
俺は一応シャドウミラーの頂点ではあるし、最近は対外的に王であると名乗る事もある。
だが、実際にはシャドウミラーの政治は政治班に任せていた。
緊急の場合ならともかく、通常の状態なら俺が口を出すよりも政治班に任せた方がいいのは間違いなかった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:1810
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1730