ガンダムXの北米の地図です。
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以下、各地名の簡単な説明です。
・セントランジェ
1話でガロードが生身でジェニスを捕獲した場所。
ティファの奪還を依頼された場所でもあります。
・アルタネイティブ社
ティファの研究をしていた会社。フリーデンにティファを奪われたのが話の発端。
なお、アルタネイティブ社の社長は元連邦軍の技術士官だったらしいです。
・サン・アンジェロ市
「ガンダム、売るよ」の台詞が有名ですね。
場合によってはガロードとエニルが一夜をすごしたかもしれない場所。
・フォートセバーン
カリスがいた場所。
寒い場所で、MSがスノーボードに乗っている。
・セインズアイランド
海上商業都市。
エニルが一時的に引退していて、恋人を作った場所。
・ゾンダーエプタ
新連邦の秘密基地。
ガンダムDXを開発していた。
ロッソにフリーのMS乗りとして雇われる事が決まると、話はすぐに進む。
何しろ今からすぐに出発するというのだから、その話の進み具合は尋常ではない。
「普通なら、こういう時はもっとしっかりと情報の裏を取ったりするんじゃないか?」
そんな俺の疑問に、ロッソは豪快に笑いながら説明する。
「そうだな。普通なら本当にそこに基地があるのかどうか。あるいは基地があるとしてどういう地形なのか。情報屋が俺達以外に情報を売った奴はどういう連中か……そういうのを調べもする。だが、今回はさっきも言ったように早い者勝ちだ。ここで情報の裏を取るといったような真似をしていれば、他のバルチャーに先を越される」
なるほど。普通の軍隊とかならその辺はしっかりとするが……バルチャーの場合は、巧遅より拙速か。
とはいえ、それは勿論ロッソ率いる者達がそういう性格のバルチャーというだけであって、バルチャーの中にはもっと慎重に情報の裏を取ったりする者もいるんだろう。
中には慎重すぎて先を越されるといったようなことがあるかもしれないが、罠に掛かるよりはそっちの方がいいだろう。
勿論、最善なのはどっちか片方に特化した存在になるのではなく、どちらでも行動が出来るようにする事だろうが。
そういう点では、ロッソはいわゆる……そう、イケイケとでも表現すべき性格の持ち主だ。
ただし、それは何の根拠もなくそんな風にしている訳ではなく、自分なら何とか出来ると、そういう認識なのだろう。
これまでの経験が豊富だからこそだ。
「話は分かった。それで、俺はどうすればいい? ロッソの陸上戦艦に向かえばいいのか?」
にしても、このX世界の不思議なところは地上を走っている軍艦は全て陸上戦艦という呼称なんだよな。
例えばUC世界の場合、サラミスは巡洋艦で、マゼランが戦艦だ。
大きさとかでその辺はしっかりと分けられているのだが、このX世界は地上戦艦で統一されている。
当然だが、地上戦艦と一口で言っても、中には大きさがかなり違う艦種がある。
「ああ、そうしろ。お前の実力は問題ないと思うが……中には絡んでくるような馬鹿がいるかもしれねえ。そういう奴がいた時は、喧嘩をするなとは言わねえが、殺したり大きな怪我を負わせたりといったような真似はするなよ」
ロッソが豪快な性格をしているので、当然ながらロッソの部下も豪快な……悪く言えば単純な性格をしている者も多い。
ロッソが認めたという事で、俺に友好的な視線を向けてくる者もいるが、中にはロッソが認めても自分は認めないといったように、警戒や敵意の視線を向けてくる者も多い。
そういう者達が絡んで来た場合、それを撃退してもいいが、殺したり重傷を負わせたりするなという事なのだろう。
とはいえ、金属製の机を素手で破壊するのを見せたにも関わらず、それでも絡んでくるのなら……それはそれで根性があるという事なのだろう。
「分かった。気に留めておくよ。じゃあ、オクト・エイプを取りに行くけど、ロッソの陸上戦艦はどんな艦種なんだ?」
「ロッキー級だな。一番量産された陸上戦艦だからありきたりだが、それだけに予備部品とかはそれなりに入手しやすい」
実理性重視か。
とはいえ、話を聞いた限りだとバルチャー同士での戦いというのはそう珍しい話ではない。
そのような戦いになれば、MS部隊の母艦は当然ながら真っ先に狙われるだろう。
だからこそ、母艦が壊れた時に修理がしやすいというのは大きな点だった。
……個人的には、修理がしにくくても高性能な陸上戦艦の方が好みなんだが。
まぁ、俺はあくまでもフリーのMS乗りだ。
雇い主がどんな陸上戦艦を使っていても、それによって俺に不利益がないのなら特に突っ込むような真似はしないが。
そうして話は終わり、俺は建物から出たのだが……
「おい、待てよ」
予想通りというか、予定調和というか、建物から出て少し離れた場所で、不意にそう声を掛けられる。
声をした方に視線を向けると、そこにいたのは俺が予想していた相手。
具体的には、ロッソの周囲にいた中で俺の事を気にくわないといった視線で見ていた者達だ。
「お前達、ロッソの言葉を聞いてなかったのか? わざわざ手加減して痛めつけるのも面倒なんだから、俺に絡むような真似はするなよ」
「ふざけるな! 俺はお前を認めねえ!」
そう言い、殴り掛かってくる男達。
そんな男達を見ながら、俺は少しだけ感心する。
バルチャーとして行動している以上、当然ながら銃の類は持っているだろう。
あるいはナイフの類でもいい。
しかし、この連中はそんな武器を全く持たず、素手で襲い掛かって来たのだ。
もしかしたら、自分達が武器を持って攻撃してきた場合、俺もまた何らかの武器を使うのかもしれないと思ったからかもしれないが。
どういう理由であれ、喧嘩だという事で武器を持たずに素手で殴り掛かってきたのは褒められる。
特にこのX世界は戦後の復興期で、バルチャーやフリーのMS乗りを始めとして、危ない者達は多い。
そんな中での喧嘩ともなれば、武器を使ってもおかしくはないんだろう。
しかし、そんな中でこうして素手で掛かってきたのは評価してもいい。もっとも……
「だからといって、俺に勝てる筈もないけどな」
数秒と経たず、俺に襲い掛かってきた者達は全員が地面に倒れていた。
ネギま世界の者達ならともかく、MSを使った戦いが一般的なこのX世界で、気や魔力もなく俺に素手で勝とうというのが間違いだ。
いやまぁ、俺についての事情を知らなければ、勝てると思ってもおかしくはないのだが。
「で? お前達は不意打ちを狙ってるのか?」
そう声を掛けた先にいたのは、こちらもまたロッソの近くにいた者達。
ただし、敵意や殺意の類はないので、不意打ち云々については本気で言ってる訳ではない。
事実、その男達は俺が自分達に気が付いていたことに驚きつつも、首を横に振る。
「い、いえ。ロッソさんからこいつらが負けたら連れてくるようにって言われていて。……まさか、こんなにあっさりと負けるとは思ってもいませんでしたが」
1人がそう言うと、他の者達もそれに同意するように何度も頷く。
この連中にしてみれば、もしかしたら俺が負けると思っていたのかもしれないな。
金属の机の一件から考えると、その状況で俺が負けるというのはちょっとどうかと思うが。
「そうか。なら、こいつらを連れていっていいぞ」
「……いいんですか?」
まさか俺がこうもあっさりと連れていってもいいと言うとは思っていなかったのか、男は驚く。
俺にしてみれば、絡んできたという行為そのものは面白くないが、俺に攻撃してくる時に武器を使ったりせず、素手だったのが好印象だった。
だからこそ、引き取りに来た男に素直に渡すつもりになったのだ。
これで実は武器を使ったりしていれば……さすがに殺すといった真似はしなかっただろうが、それでも骨の1本や2本は折っていたかもしれないな。
あ、でもロッソからはその辺を注意されていたし、実際にはそんな真似はしなかった……かも?
ともあれ、ロッソ達の戦力が落ちるといったような事はなかったので、それで問題はないんだろう。
「ありがとうございます」
そう言って頭を下げてくる男をその場に残し、メンテ親父の工場に向かう。
途中で何回か喧嘩をしている奴を見かけはしたが、X世界は基本的に治安は悪いので、それは別におかしな話じゃない。
実際、俺が喧嘩をしていた時も特に騒動になるような事はなかったし。
まぁ、1分と掛からずに喧嘩が終わったからというのが大きな理由かもしれないが。
「おう、兄ちゃん、戻ってきたか。オクト・エイプとジェニスの整備と補給は完了してるぞ」
工場にやって来た俺を見て、メンテ親父がそう言う。
オクト・エイプはともかく、ジェニスの整備も終わってるのか。
昨夜の戦いでは、俺がジェニスのコックピットにビームサーベルの切っ先を突きつけたところで相手が降伏したから、そういう意味では特に修理するような場所はなかったのか?
そう思うも、ジェニスに乗っていたパイロットは整備とかそういうのをこまめにするような性格には思えなかった。
だとすれば、メンテ親父にジェニスの整備を頼んだのは決して間違いではなかった筈だ。
ただ、問題なのはこのジェニスをどうするかだな。
出来れば空間倉庫の中に収納したいんだが、メンテ親父の前でそんな真似が出来る筈もない。
それを見せれば、間違いなく騒動になるだろうし。
そうなると、一度どこかに隠してからだな。
「なら、ちょっとジェニスを知り合いに渡してくる」
「そうか? 分かった。気を付けろよ。……まぁ、MS乗りに気を付けろも何もないんだがな。あ、そうだ。それで兄ちゃん。実はちょっと頼みがあるんだが」
「頼み?」
「ああ。オクト・エイプは珍しいだろ? あのMSを俺の工場で整備したって証明に、写真で撮りたいんだ。どうだ?」
そう言われ、事務所の中を思い出す。
事務所の中には、色々なMS……と言っても、その大半がジェニスとドートレスだったが、それらのMSと一緒に写っているメンテ親父の写真があった。
それを見た時、写真の技術は復活してるんだなと少し驚いた記憶があった。
メンテ親父にしてみれば、自分の工場で有名なMSや希少なMSの整備をしたというのは、宣伝代わりにもなるのだろう。
また、同時にそれはメンテ親父の腕が確かだということを意味してもいた。
その辺の状況を考えると、写真くらいはいいか。
これが例えば、ニーズヘッグとかだったら写真の撮影は許可しないんだが。
「分かった。なら機体をちょっと出すから待っててくれ。写真を撮ってる間に、俺はジェニスを知り合いに渡してくる」
「おう。分かった」
そうして俺はオクト・エイプを工場の前に出すと、そのままジェニスに乗って移動する。
にしても……このX世界は今までと全く違うよな。
今まではどこかの世界に転移すると、その世界の原作の主人公、あるいはその仲間とかが近くにいることが多かった。
しかしこのX世界においては、そういうのは全くない。
最初に会ったのはオクト・エイプを俺に渡したMS乗りと、そのMS乗りに銃口を向けていたモヒカンだったが、あの2人が原作キャラとは思えない。
事実、オクト・エイプのパイロットは俺に機体を譲るとすぐにいなくなったし。
だとすれば、メンテ親父かロッソ辺りが原作キャラか?
ただし、双方共に中年といった年齢だけに、主人公という事はないだろう。
だとすれば、この世界の主人公は一体どこにいるのやら。
とはいえ、この世界はガンダムの世界だ。
そうなれば、当然だが原作の主人公もガンダムに乗っていると考えてもいい。
……まぁ、俺が知ってる情報だと、この世界でガンダムはそれなりに量産されているらしいので、ガンダムのパイロット=主人公といったようなことにはならないと思うんだが。
それでもバルチャーやフリーのMS乗りとして活動していれば、いずれこの世界の主人公とも遭遇出来るだろう。
そう考えながら、ジェニスを周囲から誰も見えない建物の陰に移動させる。
戦争前、あるいは戦争中なら監視カメラとかあってそういうのでこんな真似も出来なかっただろうが、今はこの状況様々だな。
そしてジェニスを空間倉庫に入れると、メンテ親父の工場に戻る。
当然ながら、もう写真撮影は終わっていたらしい。
「兄ちゃん、随分と早かったな。もういいのか?」
「ああ。ジェニスを渡す相手は近くにいたからな。それより写真撮影が終わったのなら、俺はもう出るけど……構わないか?」
「ああ。また何かあったら来てくれ」
「そうするつもりだよ」
実際、メンテ親父の腕は決して悪くない。
この世界で腕のいい整備員というのはそう簡単に見つかりはしないだろう。
サン・アンジェロ市を拠点して活動する以上、MSを入手したらここで修理して貰うのは悪い話じゃない。
問題なのは、新しく入手したMSを修理した後でそれを空間倉庫に収納する時に面倒だってところなんだよな。
いっそ、ゲートを設置して量産型Wを呼ぶか?
一瞬そう思ったが、その場合の問題はどこにゲートを設置するかだろう。
この世界は現在復興途中で、組織という点では群雄割拠だ。
小さな組織が複数ある以上、どの組織と接触するのかは……正直なところ、かなり難しい。
それに今はこのサン・アンジェロ市を拠点として行動するつもりだが、原作の主人公と遭遇して原作が始まった場合にサン・アンジェロ市が拠点として相応しいとは思えない。
そうだな、出来ればもう基地とかがあるような場所を拠点に出来れば、色々と便利なのは間違いないんだが……バルチャーとして行動して、そういう場所を探してみるというのはありかもしれないな。
そんな風に思いながら、俺はオクト・エイプに乗り……ロッソと合流するべく移動するのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:1830
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1734