色々短編集   作:@時雨

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サンダルフォン女体化注意

※注意!!
まだちゃんと天司組の話見てなかった時に書いた話なので内容が噛み合ってません。それでも大丈夫な方はどうぞ


中庭のサンダルフォンちゃん

ある中庭の出来事

 

 

「サンダルフォン……?」

 

珈琲を飲んでいたらなぜか思い出した前世、この状況で思い出すなどタイミングが悪すぎて俺は顔を歪めた。

 

「これは君の口に合わなかっただろうか?」

「違います!少し舌を、火傷してしまっただけです」

「すまないサンダルフォン、配慮が欠けていた」

「ルシフェル様は悪くありません。俺が悪いんです、つい美味しくてがっついて飲んでしまって…」

 

ルシフェル様が入れてくださる珈琲はいつも美味しい。だが俺のせいで不味くさせてしまった。

 

俺の名はサンダルフォン

ルシフェル様に作られた天司(てんし)である。

俺以外にも天司は存在し、全員役割を持っていた。ルシフェル様ならば進化を司り、天司たちのトップに立つ天司長でもある。他にも水や火、土や風なども司る天司もいる。

全ての天司は役割を持って生まれてくるはずなのだ。

 

だが俺には“役割がない”

 

俺は何のために生まれてきたのか、自問自答し続けたこともあった。昔のことだが、一度ルシフェル様のお役に立ちたい、支えたいと駄々をこねたことがあったが

「君が案ずることはない」とはぐらかされたと思う。そして最近ようやく自分の役割を知ることができた、最悪の形で

 

ルシフェル様とルシファー様の話を柱の影で聞いてしまった。

 

俺の役割は「スペア」

天司長であるルシフェル様に何かあった時のための代用品の器だったのだ。しかしルシフェル様にそんなものは必要なかった。

ルシフェル様は完璧だった。ルシフェル様ををおつくりになったルシファー様が最高傑作だと言うくらいには。

 

最高傑作だからこそ何も問題はない。俺の存在価値は早々に無くなってしまっていたのだ。ルシファー様は、俺を廃棄するか愛玩用として飼うか決めろとルシフェル様に言われ去っていった。

 

それが昨日の話だ

 

そして俺は何事もなかったかのように、中庭でルシフェル様と珈琲を飲んでいる。

 

前世ではそのことに絶望と怒りに身を任せ厄災を起こそうとした

 

そう、前世

俺がいつ死んだかは覚えてはいないが、前回もサンダルフォンとして生きていた。なぜ過去に戻ったかはわからないが、前回と違うことは俺が雌型であることだ。

 

ふくよかな乳房、肉つきの良い尻、むっちりとした太股、ひとまわり小さくなった身長。鎧は変わらなかったが下はレオタードになり、太股を惜しみなくさらけ出している。機動力においては問題ないだろうが、防御面からみると心許ない。

 

 

「…ルシフェル様、失礼を承知でお聞きしたいことがあるのですが」

「ああ、いいとも。それで質問とは?」

 

「以前から気になっていたのですが、俺を雌型にお作りになった理由を知りたくて…」

 

「ふむ…別にこれといった理由はないが」

 

理由がない、この世界でも俺は誰にも必要とされずに生まれてきたのか。

 

“自分は何のために生まれ、何のために生きるか”

そんな単純なこともわからずに俺は廃棄されるのかと思うと、惨めな気持ちになった。

 

「そうなんですか、いきなりこんな事を聞いてすいません…」

 

そんな自分に嫌悪していると、ルシフェル様がポツリと呟いた。

 

「………私に持ち合わせていないものが欲しかった」

 

「え?」

 

「思い出したよサンダルフォン、君を雌型に作った理由を。あぁ、何で忘れていたのだろうかこんな大切な事を」

 

「ルシフェル様…?」

 

「君を雌型に作った理由は、私には持ち合わせない、大切なものをを持って生まれてきてほしかった」

 

「大切なもの?」

 

「髪は大地の色を思い起こされるような茶色に、目は太陽の赤、羽は猛禽類のように力強く、そして私とは違う性別に…

私の期待以上に君は多くのものを持って生まれてきてくれた、現に私は君とこの中庭で、共に珈琲を飲むことに安らぎを感じている」

 

「…ルシフェル様、ただ俺は、役割が欲しかっただけなんです。中庭であなたと飲む珈琲はなによりも美味しいです。

だけどこんな事だけでは、あなたのお役に立つことはできない!!ずっとこの中庭で待つのが嫌なんです、一人惨めな気持ちに浸りながらあなたを待つなんて、こうしている時間さえ俺は、だから早く!!早く…存在価値すらない俺なんて破棄してください……」

 

「自分を卑下するのはやめなさい、……だが君がそう考えていたなど思いもよらなかった。すまないサンダルフォン、私は君の思慮を考えず甘えていたようだ。

天司長として公明正大でなければいけない私にとってルシフェルという一個人としてみてくれる君を、役割などで手放したくはなかった。君を破棄などさせない共にこの地で生きてほしい私と対になる存在、サンダルフォン、私の永遠の安寧」

 

「ルシフェル様…とてもうれしいです、けど、ルシファー様は…」

 

「!!友との会話を聞いていたのか、不安にさせてすまない。友には私から言っておこう。安心しなさい」

 

 




サンちゃん
ストーリー始まる前のサンちゃん
書いてる人が女体化が好きなため、女の子になっちゃったサンダルフォンちゃん。なおこの話では女体化設定を活かせてない
サンちゃんは巨乳って信じてる

ルシフェルさん
サンダルフォンちゃん大好きっ子
自分の趣味性癖を詰めに詰め込んで作ったからだいしゅき♡サンちゃんかわいいかわいいしてたつもり、だけどあんまり言葉に出さないし無表情が多い
このまま結婚してほしい

ファーさん
ルシフェルさんの生みの親、フェルさんと同じ顔してるのに大違い。サンちゃんの役割ないし用事ないから捨てるね、って言った次の日フェルさんが止めに来た。はよ言いに来い。

登場してないベリアルさん
登場させようと思ったけど「達するぅ!達するぅ!」しかセリフが思いつかなかったためにボツ
「昇天しそう」とかいつ言わせるんだよ、誰か教えてエロい人

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