ガンゲイル・オンライン ~ピンクの悪魔と神速の狩人~   作:立花祐也

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悪剣とは全く別のGGOを書きたい、そう思って数ヶ月、
やっと書く気が起きた。


プロローグ

2026年 1月

荒野フィールド

 

2人のプレイヤーが岩陰に隠れて近くを通るプレイヤー達の様子を伺っていた。

 

(俺たちに気がついてない……なら今のうちに…)

 

「やるぞ、《レン》」

 

「わかった、殺られる前に殺るね」

 

レンと呼ばれたプレイヤーはもう1人の指示を受けて持っていた銃を再び構えて自分たちに気がついていない男性プレイヤー達に奇襲を仕掛けた。

 

奇襲に驚いて怯んでいる男性プレイヤー達はレンの構えていた銃に撃ち抜かれてダメージエフェクトを表示してその場に倒れた。

 

「少しぐらい残してくれてもいいだろ、レン」

 

「あ、ごめん、つい……」

 

「とりあえず()()()のとこに行くか」

 

 

 

レン、そしてもう1人……俺、《シオン》がやっているのは《GGO(ガンゲイルオンライン)》。

銃と疾風の名の通り荒廃した世界でキャラクター達が遠慮なく互いを撃ち合う《銃の世界》

 

 

 

なぜ、俺達がこのゲームを始めたのか、それは───

 

 

 

2025年8月 東京都内某所

 

「痛っ……」

 

ゴンッ、という痛そうな音を響かせて『頭上注意』と書かれた看板に頭をぶつけたのは《小比類巻 香蓮(こひるいまき かれん)》、身長183cmという高身長を持っている。

 

そしてその横にいる俺は香蓮とは真逆に身長158cmという低身長、いわゆるチビの《風弥 獅音(かざみ しおん)》だ。

 

 

「せっかく都会まで来たのに何も変えられないなんて……」

 

「……同じく」

 

お互い、高身長すぎるのと低身長すぎるということで今となってはコンプレックスとなってしまっていた。

 

小さい頃から幼なじみだった俺と香蓮は近しい人としか会話をしないような内向的な性格に少しずつ変わってしまっていた。

そんな自分達を変えたいと相談した俺と香蓮はお互い地元を離れ、香蓮はダメ元で東京のお嬢様学校、俺はさすがに同じ場所に行けないため近くの大学を受験。

 

俺は大学に入った途端に小さい事を数人に好かれて友達が出来たりしたが、香蓮は相も変わらず孤独のままになってしまった。

 

 

流石の俺もお嬢様学校に堂々と入ることは出来ないので朝に俺の大学の近くで別れ、帰りは別れたところで合流して同じマンションに向かってそれぞれの自宅に帰る。

 

「獅音、ちょっと探したいものあるから後で私の所に来てくれる?」

 

「りょーかい」

 

香蓮の話したいこと、それがなんなのか今の俺にはちょっとしかわからない。

なんてことを考えつつ着替えて数分後に香蓮のところに向かった。

 

 

 

 

「それで、何を探したいんだ?」

 

「最近、付属の子達とよくすれ違うようになったじゃん?」

 

「あぁ、あの6人組?」

 

「そ、あの子達見てたらやっぱり獅音やあの子達みたいにちっちゃくて可愛くなりたいなーって思ってさ、見た目が変わったら内側からも変われて新しい自分になれるかなって」

 

「それならこれでもやってみれば?」

 

小さい、そう言われるのは俺が嫌がるとわかっているのになんで香蓮は躊躇いもなく言ってきたのかはさておき、俺も自分に変化をさせたいと思って探していた記事を香蓮に見せた。

 

「VRゲーム?」

 

「俺はあまりわからないからVRに詳しい《あいつ》に聞いてみなよ」

 

「あれ、帰るの?」

 

「俺はVRは気になってるけど乗り気にはなれないんだ、香蓮が力貸して欲しいって時だけやるようにするよ」

 

「そっか、わかった、とりあえず美優に色々聞いてみるね」

 

 

 

 

俺がVRに乗り気になれない理由、それは簡単なことだ。

3年前、2022年、発売されたあのゲーム、ソードアート・オンラインというゲームで開発者の茅場晶彦という男がデスゲームに変え、巻き込まれた1万人のうち、3分の1ほどを帰らぬ者にした。

そんな人を殺すようなVRをやりたくはない、そう思っているんだ。

 

「香蓮がやるなら……俺もやるか」

 

 

 

 

香蓮の部屋

香蓮目線

 

獅音に進められた《VRゲーム》をやるためにその類に詳しい私たちの親友、《篠原美優》に色々とアトバイスを聞くことにした。

 

 

『珍しいねぇ、頑なに拒否ってきたコヒーがついにゲームとはね、そんで何を知りたいん?』

 

「可愛いキャラになれるゲーム探してるんだけど何かない?」

 

『その手のVRゲームならいくらかあるね、キャラメイクとか自由にできるやつも何個かやったことあるし……とりあえず、コヒーはハードを揃えよ』

 

「うん、わかった」

 

美優のアドバイス通り、VRゲームができる《アミュスフィア》を買って色々なゲームを試してみた……けど。

結果は惨敗、可愛いけど高身長、むしろ男に見えるアバター、etc……

 

「残すはガンゲイルオンライン……これだけかぁ……」

 

美優に教えてもらったVRゲームの中で最後の1つ、どうせ希望もないだろうと思いつつ私は残されたゲームにログインをした。

 

 

「リンク……スタート」

 

GGO

首都グロッケン【初期スポーン地点】

 

「これがGGOの世界……とりあえず感想とか無しに私の姿を移せる鏡を……」

 

ログインした後の街の雰囲気がすごくいい感じ、と思いつつ本来の目的を果たすために私は鏡の前に立った。

 

「これが……私……」

 

鏡には今までのVRゲームや現実世界では考えられないほどに縮小化されたちびっ子、私が動かしているアバターが映っていた。

 

「やった……ついに見つけた…!ちっちゃくて可愛い私……!!」

 

こうして私は私が望んだアバターになった世界、GGOに出会うことが出来た。




welcome to gungaleonline!!

ガンゲイルオンラインだけで作品を作りたくなったのだ。
それがこれだ。



────
風弥 獅音/シオン

19歳

この作品の主人公
香蓮、美優とは幼なじみで気の許せる友人。
VRゲームを香蓮に推めるがVRという存在自体に抵抗があるため自分はあまり乗り気にはなれない
身長が低いため高くなりたいと願っている
香蓮のことをよく気にしている

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