ダンボール戦機ウォーズif物語   作:CG-70 Lake Erie

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第8話〜

新型のLBXが3機投入されて上機嫌になるアラタ、我慢できずに練習相手を探し始める。

 

三階にある談話室に行くとサクヤとアキラがLBXの話をしていた。

 

サクヤ「へぇ〜そう言えばプロトゼノンはサイバーランス社のLBXだって言ってたよね?」

アキラ「そうだ、今はプロトタイプだけど完成すればもっと高性能になるんだ。サクヤ見てる今月のLテクにもサイバーランス社の事書いてなかった?」

サクヤ「そうなんだよ!今度出る新型にはジョイント部分にハイパーメタルR3が搭載されててね」

 

アラタ「サクヤ、アキラ。ヒカルを見なかったか?」

サクヤ「いや見てないよ」

アラタ「じゃあハルキは?」

アキラ「いや、見てないけど?」

 

アラタ「そっか」アラタはサクヤが手に持っていた雑誌に目がいく

「ん?それってLマガじゃないよな?」

サクヤ「あぁLテクだよ。もしかして知らないの?」

 

アラタ「う〜ん?あんま知らない」

サクヤ「驚いた、この学園でLテク知らない人いるんだね」

アラタ「アキラは知ってたのか?」

アキラ「入学する少し前から読み始めたよ。」

 

アラタ「んで!面白いのか?!」

サクヤ「そりゃ勿論!性能比較や武器の耐久テストなど沢山載ってるよ!」

アラタ「ちょっと見せてくれよ」

 

とLテクの見開きを見るが

 

アラタ「なんだこれ字ばっかり・・・」

アキラ「僕も、読み始めたときそんなもんだったよ。 」

サクヤ「貸そうか?」

アラタ「あ・・・いーや」駆け足で階段に向かい「じゃあまたな!」

そのまま降りていった

 

アキラ「じゃあ僕もそろそろ寝るよ」

サクヤ「お休み」

 

アキラも立ち上がって部屋に帰ると

バフンっとベッドに飛び乗ってそのまま寝落ちしてしまった。

 

翌日サクヤからアラタがバトル相手を探すために女子寮の中庭に行って覗きと勘違いされたと聞いた 笑

アキラ「アラタ、覗きと勘違いされたんだって?」

アラタ「違うって言ってんじゃん、もぅ〜」

アキラ「まぁ取り敢えず行こう。遅刻するよ」

 

 

物理の時間

 

「であるからして、温度が一定なら体積は圧力に反比例する。また、圧力を一定とするならば体積は温度に比例する。これをボイル=シャルルの法則という。公式としてはPV=nRT・・・」

 

アキラ(中等部でやる内容かこれ?理解できるけどこれ高校生がやるようなものだそ。)

珍しくアラタがノートを取っていた、と思ったら

「こうしてくっつけるだろ、」

 

アキラ(ん?くっつける?)

何かごそごそやってる

それを見ていたヒカル何も見なかったように前を向いた・・・

 

何を書いているのかと思ったら何かLBXのウェポンの絵を書いていた

授業中にやるなよ・・・しかも案の定

「瀬名君次の公式を読んでみて。」

 

呼ばれても反応しないアラタにサクヤが「アラタ呼ばれてるよ」とボソッと言う。慌てて立ち上がり教科書をペラペラめくる。

「おーいヒカル何ページだ?」ヒカルはガン無視

 

BGM 悪ふざけ

https://m.youtube.com/watch?v=gl-gUSWMT7U

19:27

 

サクヤ「56ページの下だよ」ボソッ

アラタ「56ページの下」ペラペラペラペラ「ここかYES WE CAN!」

オバマ大統領のセリフを言うか周りが固まると言うか黙ってしまう。それもそのはず今は物理の時間だ。当然先生はちょっと怒りそうなギリギリのところで「瀬名くん今なんの授業かね?」

 

アラタ「あれ〜〜っ?!」

ユノはアラタのノートを見るとそこには謎の武器が書いてあった。「何してんの?」苦笑

 

懲りたかと思ったら次の時間もその次もノートに描いていた。

 

ちょっと僕も注意しようかと思ったら先に1人動いた人物かユノだ

 

 

「アラタ、何か勘違いしてない?神威大門は、LBXだけできれば良いところじゃないんだから!普通の授業もちゃんと真面目に受けないと、進級できずに落第よ!」

 

アラタはユノの方を一瞬見るがまた書き始める

 

アキラ(あちゃ〜〜)

 

昼休み何を描いていたのか聞いてみるとこうだった

 

サクヤ アキラ「「新兵器?」」

 

内容を聞くとどうやらドットフェイサーの新兵器を考えていたらしくアラタ的には良いと思ってかもしれないがメカニックから見たサクヤは「ダメだね」

アラタ「えっ?」

 

そりゃそうさ理屈がなってないしむちゃくちゃだ

アキラ「Lテクくらい読んでおけば?」

アラタ「アキラまでひでぇよ〜〜。んなぁ頼むから見てくれよ〜」

サクヤ「んもー全然っ駄目だっていってるの!」

 

すると横から「俺が見てやるぜ」と言ってアラタのノートを取り上げる。振り返ると三人組の人相の悪そうな人たちがいた

 

アラタ「おいっ!何するんだよ」

 

ノート中を見た1人が笑いながら「お前バカじゃねぇの?素人じゃあるめぇし」

 

アラタは反抗しようとするがサクヤが止まる、聞けばこいつら三人組はデスワルズブラザーズというらしい、ネーミングセンスが・・・

 

アラタ「俺のノートを返せ!」

「言われなくても返してやるぜ」と言ってはアラタのノートを破って返した。

アラタ「お前ら!何てことするんだよ!」するとリーダー格の男が「瀬名アラタ、バイオレットデビルに傷をつけるくらいで調子にのるなよ」本当にこいつらどう言うつもりなのかと思ったら僕の方を見た

「ほう、互角に渡り合った奴までいるとはな。お前は三体同時撃破した割には大人しいな、こっちのアホヅラとは大違いだ。」言い放ってはその場を去った

アラタ「んだと!!」

ヒカル「落ち着け。挑発だ」

 

デスワルズブラザーズの事を聞けば腕はあるようだが評判は悪い

アキラ「なるほどね、見た目どうりってかんじだな?目つきが気に入らなかった」

サクヤ「目つきって・・・」苦笑

アラタ「そういえばさっき三体同時撃破したって言ってたけど?いつの話だ?」

ヒカル「僕もそれが気になってた。」

 

 

一呼吸置いて

アキラ「イーストエンドブリッジ攻略の時、僕は後方にいたことは知ってるよな」

ハルキ「あぁ」

アキラ「制圧が終了したとき、増援2小隊に囲まれたんだ。その時にやったよ」

アラタ「すげえな、でも三体同時って言われてもな・・・」

 

アキラ「具体的に言うと壁に追い詰められたんだ。そして三体が一斉に飛び掛ってきた時にハンマーを軸にして一瞬で飛び上がる。すると相手はそのまま突っ込んで壁に剣を突き刺した。まぁ後はハンマーで三体の頭を吹き飛ばしたっ訳、爆発したからロストかな?」

サクヤ「でも残りの3体は?」

アキラ「一つは頭部のカメラを破壊。もう一つは頭を一撃

、最後の一体は足を滑らせて勝手に落ちた。」

アラタ「やっぱすげえなアキラは!」

 

アキラ「ロストさせたことに違和感感じたけどね」

ハルキ「だが、それを一々気にしていたら・・・」

アキラ「先生にも言われたよ。それを気にしていたら長く持たないって」

アラタ「取り敢えずあいつら絶対許さねぇ」

 

 

放課後ブリーフィングが始まった

ミッション内容はロシウス連合のブラックウィンドキャンプの奪取、参加するのは第1第2第5小隊のみで作戦の立案から実行まで全部生徒のみでやることになった。

 

アラタ「サクヤ、ミッションに参加しない小隊ってどうしてるんだ?」

サクヤ「そのまま帰ってもいいし、下にある戦況観覧室で好きなエリアを見ることができるよ」

アキラ「ふ〜ん」

 

そのままミッションに参加しない第3第4小隊は帰っていった。ユノは少し見てから行くらしい

アキラ「じゃあ俺も見ていくか」

アラタ「おぅ、じゃあ 後でな」

 

ユノ「じゃあ下の戦況観覧室に行こっか?」

アキラ「あぁ」

 

さまざまなエリアがあって中に入るとまるで映画館のように広かった

 

見やすい真ん中の席に座ると

ユノ「あっ猿田教官こんにちは」

猿田「おぉ、今回は小隊を絞っての参加か。ん?まさかブラックエンペラーまであるとはな」

 

アキラ「はい?」

猿田「なんだ?知らなかったのか?一部の生徒の間ではお前のことをブラックエンペラーと呼んでいるぞ。」

アキラ「もしかして、イーストエンドブリッジのことですか?」

猿田「あの技術には感激したぞ。6対1でも恐れることなく倒したのだからな。ハッハハハハ」

アキラ(嬉しいような、複雑なような・・・さてどんな作戦なのかな?)

 

 

ウォータイムが始まりブラックウィンドキャンプに着くと順調にロシウスのLBXを倒していく。

アキラ(結構順調だな。案外簡単なのかな?)

 

と思っていた矢先セイリュウのDCオフェンサーが後ろから剣で刺されブレイクオーバーした。

 

しかもでできたのは青い機体グラスター、聞けばデスワルズブラザーズの機体だった。

 

思っていた以上に連携が取れていたのだ。しかしブレイクオーバーした機体を盾にしたりするなど確かに汚いプレイが目立つ。

 

その上フォーメーションアタックというもので更に三体がブレイクオーバーした。

 

ユノ「うそっあっという間に4体も・・・」

アキラ「あいつら予想以上だな」

 

結局タイムリミットに救われたが次のウォータイムまでに対策を練る羽目になる。

 

終了後アラタ達は面白くないって顔で下校する

アキラ「まさか、あんな技があるとはな」

ヒカル「フォーメーションアタックがあそこまでなんて・・・」

アラタ「・・・」

 

そこへデスワルズブラザーズの三人衆が出てきた

 

ガーディ「バイオレットデビルに傷を負わせた上に新型LBXと聞いたが 大したことなかったな〜!」

アラタ「くっ」

エリック「瀬名アラタ、次こそトドメを刺してやる、貴様はLOSTで退学だ!」

アキラ「・・・」

アーノルド「退学!退学〜」

エリック「行くぞ。」

 

 

アラタ「んだよ、あいつら」

サクヤ「だから言ったろ相手にしないほうがいいって」

アキラ「じゃあ、僕は帰ることにする。プロトゼノンの調整をキヨカとすることになってるから」

 

アラタ「へぇ〜珍しいな。サクヤに頼んだかと思ってた」

アキラ「あの時サクヤはアラタ達の修理で大変だっただろ?だからキヨカに頼んだら『これからもメンテさせてほしい』って言ってきたから僕は別に構わないし良いかなって。そんなにプロトゼノンの修理がしたいのかな?」

 

ユノ「アキラ・・・アンタって人は・・・」

サクヤ「意外に鈍感なのかな?アキラって」

 

寮に着くとカバンを置き下の受付で女子寮立ち入り許可証を貰う。わかるように首から下げて見えるようにする。

 

はじめて女子寮に入るためちょっと戸惑いがあった。すれ違う女子生徒達は なんで男子がいるの? って目で見てくるが、許可証をぶら下げてるのが分かると あ〜成る程 って顔をするので安心する。

 

キヨカのいる部屋の前に着く

 

コンコン

すると中からキヨカが出てきた「コアボックスについて話がしたいの、中に入って」

 

アキラ「わかった、失礼します」

キヨカ「そんな、堅くならなくてもいい」

アキラ「いや、女子の部屋に入るんだし そこはしっかりしておかないと行けないと思って」

キヨカ「そう」

 

中に入ると男子の部屋とは違って綺麗で整頓もされていた。キヨカの机の上にアーマーフレームを外したプロトゼノンのコアスケルトンが置いてあった。

 

アキラ「一回全部バラしたのか?」

キヨカ「うん、さっきも言ったようにコアボックスについて話があるっていった事ともあるし、アーマーフレームのメンテもあったから」

アキラ「そっか、じゃあコアボックスについて話そっか」

と腰を下ろして地面に座る

キヨカ「まず、モーターだけど、出力は現状のままで大きさは今の8割くらいのを作ってみた」小さな箱収められたモーターをアキラに渡す

「すごいな、自分で作っちゃったのか?」

キヨカ「モーターの大きさと実際の動きで大体はわかる。後はあそこにあるスキャナーにかざせば内部構造がわかるから、データを元に作り出すことができる」

 

アキラ「ありがとう、早速使ってみるよ。」

キヨカ「勝手にパーツを変えて平気?」

アキラ「大丈夫、データ送信はコアボックスとは別の場所から送信されるから、問題ない」

キヨカ「わかった、次はバッテリーを開発してみる。それと小さくなった分、隙間ができるから。これを使って」

 

別の小箱に入ったパーツを見る

アキラ「これは、補助パーツ?」

キヨカ「スピードとパワーをこなすプロトゼノンならこのパーツを装着すれば性能が今まで以上に上がる」

アキラ「例えばどんなところが?」

キヨカ「スピードとパワーを兼ね備えたプロトゼノンの処理能力を早めて今以上に小回りが効くようにする・・・ただ」

アキラ「ただ、何?」

キヨカ「少しピーキーになるかもしれない」

アキラ「わかった。ありがとう色々ほんと助かる」

 

キヨカ「ううん、こっちも色々と勉強になる」

少し顔を赤らめている

 

しばらくの間キヨカのメンテナンスを手伝ってアーマーフレームを装着し終わった瞬間にトメさんの声がドアの外から聞こえてきた。

 

トメ「アンタたち!面会時間はとっくに過ぎてるよ!」

アキラ「しまった。10分も過ぎてる!キヨカありがとうな!」

そうアキラが下の受付でもらったのは面会の許可証でもあった。時間が限られていることを忘れていたため

 

キヨカは窓を開けて「この窓から屋根に上がっていけば男子寮に行ける。」

アキラ(なんで知ってるんだか?)

 

アキラは窓の外に出て屋根の上に上がって男子寮に戻る

 

 

アラタとヒカルの部屋

アラタ「はぁ〜やっぱり俺たちもフォーメーションアタックやろうぜ」

ヒカル「いきなりやれと言われても無理なものは無理だ」

 

ダンダンダン

ヒカル「ん?」

アラタ「窓の方だ」アラタは窓を開けるとアキラが飛び入ってきた。

アラタ「うぉっ!いきなりなんだよ。びっくりするじゃねぇか。」

ヒカル「こんな時間にどこ行ってたんだ?」

アキラ「キヨカの部屋に行ってた」

 

その発言にアラタとヒカルは思考が停止した

 

 

 

 

 

 

 

 

 




区切り悪いですね

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