【完結】ハリー・ポッターは邪悪に嗤う   作:冬月之雪猫

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第十八話『覚悟』

 実のところ、ハリーはマーキュリーから監視者の事を聞く前から敵の正体を掴んでいた。

 クリスマス休暇の後、ドラコと再会した時、額の傷が痛みを発したからだ。

 十年前、ヴォルデモートによって刻み込まれた傷。それが、ホグワーツに来た最初の日に痛みを発した。

 エグレにその時の事を話すと、

 

『死の呪文は純粋な殺人用の魔法だ。その呪文の行使には、《対象を殺す》という明確な意志が必要となる。故に、発動した時点で術者の魂には亀裂が走る。相手を死に至らしめれば引き裂かれる。引き裂かれた魂を自らの内に留めておけば、いずれは元に戻るが、別の器に流し込めば、それが分霊箱となる。もしかすると……』

 

 エグレはハリー自身がヴォルデモートの分霊箱になっている可能性を示唆した。分霊は常に本体にナニカを吸われ続けている。それは本体との距離が近づけば近づく程に顕著となる。額の痛みはクィリナス・クィレルに憑依していた本体(オリジナル)と物理的に近づき、そして、本体がハリーを意識した事で精神的にも近づいたからかもしれないと。

 本体を再殺した後、傷が痛む事は無かった。それが、ドラコの帰還と共に再発した。

 最初はまさかと思った。本体は確実に滅ぼした。傷の痛みは単なる勉強疲れが原因だろう。そう考えた。

 けれど、マーキュリーに監視者の事を教えられ、ハリーは考えを改めた。

 由緒正しい純血の一族であるマルフォイ家なら屋敷しもべ妖精を使役していても不思議ではない。そして、その屋敷しもべ妖精にわざわざ服従の呪文を掛けなければならなかった理由は一つ。

 敵はヴォルデモートであり、ドラコと繋がっている。あるいは、クィレルのように憑依されているのかもしれない。そう推測して、マーキュリーとウォッチャー、フィリウスの三人にマルフォイ邸の調査を頼んだ。

 三人はホグワーツの屋敷しもべ妖精だったけれど、ダンブルドアからエグレの食事を頼まれた際に《ハリーの力になってあげておくれ》という言葉を頂戴していた。彼らはそれをハリーの命令に従えという命令だと少しだけ拡大解釈をした。彼らはどうしてもハリーの力になりたかったのだ。

 調査から戻った三人は屋敷に衰弱した状態のマルフォイ夫妻を発見した。その時点で、推測は確信に変わった。

 ハリーはフィリウスに夫妻の看護を頼んだ。公にすれば、ハリーがドラコの事に気付いている事がバレてしまうからだ。

 慎重に、内密に、繊細に、ハリーは調査を行い、対策を練り始めた。

 エグレには他の監視者がいないかホグワーツ内を探索してもらい、ゴスペルにも周囲を常にピット器官で警戒してもらい、マーキュリーとウォッチャーにはドラコの監視を頼んだ。

 情報が集まり、エグレの知識も合わせて、ドラコが分霊箱の一つに憑依された状態である事を突き止めた。

 そして、ハーマイオニーを引き入れて計画を煮詰めていった。

 

 第十八話『覚悟』

 

 その日は週末で、授業は無かった。大半の生徒達は急いで食べ物をお腹に詰め込み、差し迫る学年末試験に向けた勉強をする為に寮や図書館に戻っていく。

 故に、大広間でのんびりと昼食を味わっていたのは成績に余裕のある一部の秀才達と試験の成績などどうでもいいと考えている一部の剛の者、そして教師達だけだった。

 のんびりとした時間が過ぎていく大広間。

 そこに、突然バチンという音が響き渡った。

 全員の視線が一箇所に集中する。ガシャンと音を立てて、料理が並ぶテーブルの上に降り立ったのはハリー・ポッターだった。

 

「は、ハリー?」

 

 ドラコ・マルフォイは目の前に現れたハリーに目を丸くしている。

 まず、食事が並んでいるテーブルの上に立っている事に驚き、次に姿現しが出来ない筈のホグワーツ内で姿現しをした事に驚き、最後に彼が浮かべている表情に驚いた。

 

「……よう、ヴォルデモート。覚悟はいいか?」

「は?」

 

 ドラコは呆気にとられた。彼だけではない。大広間にいる全員が同じような表情を浮かべている。

 刹那の思考の空白。ドラコは即座に彼が自らの正体を看破した事を理解したが、それまでの一秒の間に大広間にいた生徒と教師が全員が姿をくらました。

 

「なっ!? どういう事だ!?」

 

 姿現しが出来ない筈のホグワーツで少数とはいえ数十人はいた生徒と教師が一気に姿をくらました事にドラコは取り乱した。

 

「知らないのか? 屋敷しもべ妖精はホグワーツ内でも姿現しが出来る。厨房にいる彼らに協力してもらったのさ。貴様をぶっ殺す為にな!!」

 

 ドラコは冷静に現状を分析して、大凡の事を理解した。

 けれど、理解出来なかった。

 

「何故だ、ハリー!? ボク達は友達だろう!?」

「違うな、間違っているぞ! 貴様は友達などではない。このハリー・ポッターの敵だ!!」

 

 その言葉にドラコは呼吸の仕方を忘れた。わけの分からない感情が体内を駆け巡り、それら全てが怒りと憎しみに変換されていく。

 

「ハリー・ポッター!! どうやってボクの事を看破した!? バジリスクか!? あの裏切り者め!!」

「違う。貴様がノコノコとボクの目の前に現れた時点で気付いていた。額の傷痕が痛んだからな。貴様が貴様である以上、ボクに変装だとか、憑依だとか、そういうチャチな小細工は通用しないんだよ! このマヌケがぁ!!」

「マヌケ? このボクをマヌケだと!? 貴様……、ハリー・ポッター!!!」

 

 ドラコは……、ヴォルデモートは全身を小刻みに震わせた。

 

「十歳のガキが! このヴォルデモート卿に勝てるつもりか!? 愚か者がぁ!!」

「勝てるつもりじゃない。勝つんだ!! その為の覚悟は決めてきた!!」

「覚悟? そんな精神論、何の意味もない!! アバダ・ケタ――――」

「させません!!」

 

 ヴォルデモートは咄嗟に飛び退いた。寸前まで彼が立っていた場所に衝撃が走る。視線を向けると、そこには青い瞳の屋敷しもべ妖精(マーキュリー)がいた。

 

「ハリー・ポッターに手を出すな!!」

「ドビー!!」

 

 ヴォルデモートが叫ぶと、バチンという音と共に屋敷しもべ妖精(ドビー)が現れた。

 

「その屋敷しもべ妖精を殺せ!!」

「かしこまりました」

「マーキュリー、頼む!!」

「承知致しました、ハリー・ポッター様!!」

 

 屋敷しもべ妖精同士の戦いが始まる。バチンという音が幾重にも重なり合い、姿現しを何度も駆使しながら互いに衝撃波を放ち合う。

 テーブルや椅子が吹き飛び、宙に浮かぶロウソクは地面に落下した。炎が絨毯に燃え移り、大広間はまたたく間に業火に包まれた。

 

「貴様は愚か者だ、ハリー・ポッター!! ボクと共に歩めば、偉大になれたものを!! 世界を二人の物に出来たものを!!」

 

 炎の中を歩きながらヴォルデモートは叫ぶ。

 

「馬鹿を言うなよ。世界を二人の物に? 冗談じゃない!! 頂点に立つ者はただ一人!! このハリー・ポッターだ!! 過去の栄光にいつまでも縋るな、見苦しいぞ老害!!」

 

 ハリーは炎の壁越しにヴォルデモートを睨みつけた。

 

「老害だと!? 貴様、どこまでも!! ボクが……、このヴォルデモート卿が認めてやったというのに!! 共に歩む事を許してやろうとしたのに!! 踏み躙ったな!! このボクの心を!!」

「違う。踏み潰すのだ、これからな!! ボクは貴様をぶっ殺すと決めた!! 決めた事を途中で放り出す事はかっこ悪い事だ。ボクはかっこ悪い事は嫌いなんだ!! だから、貴様はぶっ殺す!! その魂、一欠片も残さずにな!!」

 

 ヴォルデモートは涙を零した。初めて、対等になり得る存在を得られると思っていた。嘗ての敗北は、これからの勝利の為の布石だと信じていた。

 それなのに、ハリーの眼差しには一欠片の慈悲もない。冷たい目だ。まるで、養豚場の家畜を見るかのような目だ。見下している。

 

「やめろ……。その目をやめろ!! ボクはヴォルデモート卿だ!! この世で最も偉大な魔法使いだ!!」

「違うな、間違っているぞ。最も偉大な魔法使いは、このボクだ!! ハリー・ポッターだ!!」

 

 ヴォルデモートは杖を振り上げた。もはや、怒りと憎しみはハリーに対する執着心を上回った。

 

「アバダ・ケダブラ!!」

 

 緑の閃光が走る。けれど、その寸前にバチンという音が鳴り響いた事にヴォルデモートは気がついた。

 

「屋敷しもべ妖精か!? ドビーは何をしている!?」

「彼ならマーキュリーが相手をしているさ。強く、勇敢な彼女を相手によく戦っているじゃぁないか。褒めてやれよ」

 

 ハリーはヴォルデモートの首筋に杖を押し当てながら言った。咄嗟に反撃しようとして、ヴォルデモートは自らの杖が無くなっている事に気がついた。

 

「ウォッチャー。よくやってくれたな」

 

 ハリーの隣には丸い眼鏡を掛けたマーキュリーやドビーよりも肌の黒い屋敷しもべ妖精がいた。

 彼の手にはドラコの杖が握られている。

 

「屋敷しもべ妖精如きが杖に触れるなど!!」

「如きだって? おいおい、お前の目は節穴か? 彼らはお前如きよりよっぽど優秀な魔法の使い手だぜ?」

「勿体なきお言葉です、ハリー・ポッター様。勝利は貴方様の手に」

 

 ハリーはヴォルデモートを蹴り倒した。

 

「ガハッ! き、貴様ぁ!!」

 

 そのまま、頭を踏みつける。残酷な目でヴォルデモートを見下ろした。

 

「こ、殺す気なのか!? このボクを!?」

 

 ハリーは無言でヴォルデモートに杖を向けた。

 

「ば、馬鹿な真似はやめろ! この肉体はドラコのものだぞ! ボクを殺すという事は、ドラコを殺すという事だ! その意味が分かっているのか!?」

「言っただろう? 覚悟は決めてきたと」

 

 ヴォルデモートは恐怖した。ハリーの瞳の覚悟を恐れた。

 十歳の子供と舐めていい相手ではなかった事に気がついた。

 本体を二度に渡って殺した少年。

 彼には、一度決めた事を必ずやり遂げる意志がある。それは鋼鉄よりも硬く、僅かな歪みもないまっすぐな意志だ。

 彼が殺すと決めたなら、相手が何者だろうと、如何なる事情を抱えていようと必ず殺す。

 

「ひっ……、いやだ! 死にたくない!! ボクは……、ボクは生きるんだ!! 誰にも負けない男になるんだ!!」

 

 ヴォルデモートは必死に体を転がしてハリーから離れた。無様に両手と両足をバタバタと動かしながら必死に逃げ出した。

 哀れな姿だった。滑稽な姿だった。けれど、ハリーの意志は揺らがない。

 

「死ね、ヴォルデモート! エクスペクト・フィエンド!!」

 

 ハリーの杖から炎が吹き出した。炎は大広間を包み込んでいた炎を巻き込み、巨大なバジリスクの姿となった。

 

「あ、悪霊の火だと!? 馬鹿な!? 使える筈がない!! 大人の魔法使いでも、ほとんどのヤツが使えないんだぞ!! それを十歳のガキがぁ!?」

 

 ヴォルデモートは半狂乱だった。十歳の子供が使っていい魔法ではなかった。そして、その魔法は彼に確実な死を与えられるものだった。

 悪霊の火はあらゆるモノを破壊する。それは生物であれ、物質であれ、魂であれ、分霊箱であれ、例外などない。

 紅蓮のバジリスクはヴォルデモートに狙いを定めた。

 殺される。数秒後に確定した運命を悟り、ヴォルデモートは泣いた。

 一度は親しき友になれると思った存在に殺される。その絶望が彼の心を砕いた。

 

「き、きひゃ……、きひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 

 そして、砕かれた心には覚悟も誇りも無かった。

 

「馬鹿め!! ボクは死なない!! 死ぬのは哀れなドラコだけだ!! 貴様は親友を殺すのだ!! そして、ヴォルデモート卿は生き延びるのだ!! 負けるのは貴様だ!! 勝つのはボクだ!! ハリー・ポッター!!」

 

 そして、ヴォルデモートはドラコの肉体を捨てた。

 その瞬間、ハリーはそれまで浮かべていた苛烈な表情を消し去った。目を大きく見開く彼に、分霊に戻ったヴォルデモートは彼が絶望したのだと確信した。

 依代を失った事で、ヴォルデモートの魂は本来の器に引き寄せられていく。ヴォルデモートは高笑いしながらその引力に身を委ねた。自らの勝利を確信して。

 

「……ッハ」

 

 けれど、大広間に取り残されたハリーが浮かべたものは、歓喜の笑みだった。

 今にもドラコに噛み付こうとしている紅蓮のバジリスクを見る。

 そして、

 

「消え失せろ!!」

 

 悪霊の火は四散した。それは、完璧に制御出来ていなければ出来ない芸当だった。

 ヴォルデモートは言った。

 

 ―――― 悪霊の方は呪文を唱える際に術者の最も怒りや憎しみに満ちた記憶を思い浮かべる必要がある。

 

 怒りや憎しみはコントロールが最も困難な感情だ。悪霊の火を発動させられる程の怒りと憎しみを御する事は成人した大人でも難しい。

 だから、悪霊の火は使い手が極めて少ないのだ。似た系統の守護霊の呪文以上に制御が難しく、発動出来ても暴走させてしまう魔法使いがほとんどだったからだ。

 

 ハリーが悪霊の火に篭めた憎しみと怒りはダーズリー家で過ごした十年の記憶だった。

 質問をする事すら許されず、毎日のように罵倒を浴びせられ、傷つけられてきた。人格を徹底的に否定され、食事も満足に与えられず、狭い物置に閉じ込められ、体には傷が絶えない日々。それは悪霊の火を形成するのに十分な記憶だった。

 けれど、ハリーは既にその憎悪と憤怒をコントロール出来ていた。

 マクゴナガルと出会い、ロンと出会い、ドラコと出会い、ニュートと出会い、ロンの兄弟達と出会い、ハーマイオニーと出会った事で、怒りや憎しみよりも優先したいものが出来た。

 楽しい。嬉しい。そうした感情が十年分の負の感情を呑み込んだ。

 

 それこそが悪霊の火を使いこなす為に必要なピースだったのだ。

 悪霊の火の使い手の多くが持ち得ない負を飲み込む正の感情が必要だったのだ。

 

 十年間研ぎ続けてきた負の感情の刃は、ホグワーツで出会った人々と過ごす上で手に入れた正の感情の鞘に収まった。

 だからこそ、ハリーは悪霊の火を使いこなす事が出来たのだ。

 

「マーキュリー!!」

「参ります、ハリー・ポッター様!!」

 

 ヴォルデモートがドラコの肉体を捨てた時点でドビーに対する服従の呪文も解けた。

 ぼんやりと寝そべっているドビーを尻目に、既に大広間の鎮火を終えていた有能なマーキュリーがハリーの下へ駆けつける。 

 既にヴォルデモートの分霊は大広間から本来の器の下へ飛んでいってしまった。普通に追いかけたのでは間に合わない。

 けれど、ここには屋敷しもべ妖精がいる。そして、もう一人はハリーが指示するまでもなく追跡を開始している。

 

 バチンという音と共にハリーはホグワーツの廊下に飛んだ。眼下には目を丸くしている生徒達がいる。そして、廊下の先では分霊に戻ったヴォルデモートが驚愕の表情を浮かべながら飛んでいる。

 更にバチンという音が響き渡る。

 

「お連れしました、ハリー・ポッター様!!」

 

 茶色の瞳に大きな耳が特徴の屋敷しもべ妖精、フィリウスがヒッポグリフのバックビークを連れて姿現した。

 

「よくやった!」

 

 ハリーはマーキュリーの魔法でバックビークの背中に飛び乗る。

 

「いくぞ、バックビーク!! ヤツを追跡するんだ!!」

「キュィィィィ!!」

 

 バックビークはまたたく間にヴォルデモートの速度に追いついた。

 

【何故だ!? 何故だ!? 何故だ!?】

 

 悲鳴染みた叫び声を上げるヴォルデモート。

 やがて、二人はホグワーツで最も高い場所に辿り着いた。塔の最上部に魔法で固定された日記帳があった。

 

「それが本体か!!」

【や、やめろ……。やめてくれぇぇぇぇぇ!!】

 

 ヴォルデモートの必死の叫びに対して、ハリーは少しだけ悲しそうな表情を浮かべた。

 

「駄目だな。貴様はボクの友達を利用した。その命を弄んだ。貴様がドラコを使わなければ、あるいはなれたかもしれないなぁ、友達に……」

【……ボ、ボクは】

 

 ヴォルデモートが手を伸ばす。けれど、ハリーはその手を拒み、杖を振り上げた。

 

「ボクは覚悟を決めてきた! それは友を殺す覚悟だ! ドラコだけじゃない。お前を殺す覚悟だ! だから、貴様をぶっ殺す!! エクスペクト・フィエンド!!」

 

 紅蓮のバジリスクが今再び顕現する。真っ直ぐに日記帳へ襲いかかる。

 その光景を前に、ヴォルデモートはハリーを見つめた。

 

【……ボクの負けだ。さようなら、ハリー・ポッター】

「……ああ、ボクの勝ちだ。さようなら、ヴォルデモート」

 

 紅蓮のバジリスクは日記帳を噛み砕いた。

 分霊のヴォルデモートは苦痛に表情を歪めながらも、最後は堂々とした態度を貫いた。

 それが、友になれたかもしれない少年に対する精一杯の誠意だった。

 

 日記帳が完全に焼失した後、ハリーは悪霊の火を解除した。

 そして、バックビーク以外に誰も聞いていない事を確認した後、五分間泣き続けた。

 ドラコに憑依したヴォルデモートと過ごす時間をハリーは警戒しながらも、どこか楽しんでいた。

 共に闇の魔術を研究する時間をかけがえのないものだと思っていた。

 ハリーも彼を友になれたかもしれないと心から思っていた。

 だから、彼はヴォルデモートの分霊の死を悼んだ。

 そんな彼を慰めるかのように、バックビークは小さく鳴いた。


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