ガンダムビルドファイターズ サンシャイン!!〜Zaft & Aqours〜   作:青い外套の騎士

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前の話を全部消しました。

あと、今更ながら、もう一度男性キャラの容姿イメージを。
〈side Aqours〉
・真霧隼人
イメージ→マクギリス・ファリド

・有江大雅
イメージ→ ガエリオ・ボードウィン(二期版)

・白河晶
イメージ→黒髪のフォン・スパーク


〈side ZAFT〉
・飛鳥真
イメージ→シン・アスカ

・氷室零
イメージ→レイ・ザ・バレル

・鳥原真白
イメージ→イザーク・ジュール

・西丘太一
イメージ→ディアッカ・エルスマン

・フォント・コール
イメージ→フォント・ボー

・スティング・ルード
イメージ→ スティング・オークレー

・アウル・フィリオ
イメージ→ アウル・ニーダ

・夜月仁
イメージ→黒髪のヴァーリ・ルシファー


決意

「ガンプラバトルやろう!」

 

「ごめんなさい」

 

これで25回目のごめんなさい。鉄壁だなぁ。

その頑なさは私ーー渡辺曜も脱帽するよ。

幼なじみの千歌ちゃんがガンプラバトル部を作るって協力してるんだけど、東京の音ノ木坂学院からやってきた桜内梨子ちゃんが転校してきてから数日、千歌ちゃんは何度も梨子ちゃんを勧誘してるんだけど、何度も断られてる。

 

「これで二十五回目ですね、曜先輩」

 

「あと九回は落ちるな」

 

「では私は十二回と予想しよう」

 

千歌ちゃんの姿を見て、私の隣にいる後輩ーー飛鳥麻優ちゃんは苦笑い。

少し後ろだと、菫色の髪に顔に傷がある男の子ーー有江大雅君と隼人君が楽しそうに、千歌ちゃんがあと何回断られるか予想し始めてるし。

 

「すいません、曜先輩。私が参加できないことが大きいですね」

 

「気にしないで、麻優ちゃん。仕方ないよ、家族に反対されてるんだもん」

 

麻優ちゃんは顔を暗くするけど、しょうがない。

まさか家族にガンプラバトル部に入ることを猛反対されるなんてね。

どうにもお兄ちゃんが猛反対しているとか。

 

「そう言えば、話は変わるんですけど、曜先輩は何の機体を使うか決めてるんですか?」

 

「うーん、一応二つまで絞れてはいるんだけど、そのどっちかにしようか悩んでる途中」

 

「まあ、曜がどんな機体にするかはなんとなく予想はつくけどな。千歌はどんなにするつもりなんだ?」

 

「千歌ちゃんは『ストライク』か『インパルス』のどっちかにするか迷ってる」

 

「ああ、μ’sの『ストライク・アテネ』か。それなら納得がいく」

 

千歌ちゃん、伝説のガンプライブ優勝チーム『μ’s』に憧れてガンプラバトルを始めて、そのμ’sの機体の中で特にリーダーだった高坂穂乃果さんの『ストライク・アテネ』が大好きだからね。

 

それに『ストライク・アテネ』の人気は今もかなり凄い、なんてったって本人の許可を得て、企業がレプリカキッドを製作するほどだもん。

まあ、他のμ’sの機体もレプリカキッドになってるけど、その中で今も一番人気なのはアテネだね。

 

「それはそうと、なんで千歌は桜内さんを?」

 

「なんでも千歌ちゃん、私たちが勧誘してた入学式の日の夕方にあったらしいよ?それで桜内さんが『メイジン杯』でガンプラを作ってたこと聞いたんだって」

 

「なるほどな、確かにそれは千歌が必死になるか」

 

「『メイジン杯』はトップビルダーを決める祭典だ。最高優秀賞受容者には『トライファイターズ』の高坂悠馬さんや多くの著名者がいるからな」

 

「曜先輩も千歌先輩も、オリジナルカスタムするほどの腕前じゃありませんしね。そう言えば、高坂悠馬さんのことで思い出したんですけど、どうやら『μ’s』の高坂穂乃果さんとは従兄らしいですよ?」

 

へぇ、私と晶君と同じで従兄なんだね。

 

「おっ、千歌の奴が戻ってきたぞ」

 

「うぅー、またダメだった……」

 

「千歌がしつこ過ぎるからだろうな」

 

隼人君が笑顔で手厳しい事を言うと、千歌ちゃんのアホ毛がしょんぼりと項垂れて、千歌ちゃん自身もかなりガッカリしてる。

 

「俺たちが手伝ってやろうか?」

 

「ホントに!?」

 

大雅君が笑顔でそう言うと、千歌ちゃんは一気に元気になった。

 

「ただし、誘うのは千歌たちだ。私たちは関与しない」

 

「へ?どういうこと?」

 

「要は、俺たちのバトルを桜内に見せるんだよ。それでなんか変わるかもしれないぞ?」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「これが、フィールドなんですか?」

 

放課後、桜内さんの開口の一言はそれだった。

それには私ーー真霧隼人も同意せざるを得ない。

こんな色々なものが置かれてる部屋、誰でも倉庫だと思う

 

「では、まず初めに私たちの各機体を見せよう」

 

私と大雅はそれぞれの機体を取り出した。

 

「ヴィダール?とグリムゲルデだよね?」

 

「俺の機体は『ヴィダール・ランスロット』だ。もっとも名前に関しては適当だけどな。ベースは『ヴィダール』。頭部、上半身と肩は『ヴィダール』。腕、腰回り、脚部は『キマリスヴィダール』を使った機体だ」

 

「私の機体は本来の機体ではないが、『グリムゲルデ・ブランシュ』だ。そう大した改造はしていない。機体色を白に変えて、背中に空中戦用にブースターを積んでいる」

 

大雅の機体は『ヴィダール』と『キマリスヴィダール』のミキシングだな。

 

私の機体は、そう大したものではない。簡単な改造だ。

ブースターはメガライドランチャーを元に作ってる。

オルフェンズの世界観には合わないが、ガンプラバトルではよくある事だ。

 

「では行こうか、被弾ダメージはAにセットしてある」

 

私がそう言うと、それに驚いたのか桜内さんはと驚きの声を上げた。

 

「どうかしたのか?」

 

「練習ならCなんじゃ?」

 

ああ、なるなる。そのことか。

 

「世界大会では地域予選から被弾ダメージはAで設定されている。Cばっかりでやってたらすぐに落とされてしまう」

 

「そういうことだ、まあ見てろ」

 

大雅がそう言うと、私たち2人はGPベースをセットして、それぞれの機体を台に乗せる。

 

「有江大雅、『ヴィダール・ランスロット』出る!」

 

「魔霧隼人、『グリムゲルデ・ブランシュ』出撃する!」

 

 

 

フィールドに出撃すると、そこは荒野の渓谷だった。

私はすぐさまレーダーを確認すると、そこには数多くの敵影があった。

 

カメラをズームさせ、目の前の一本道を見るとそこには『バルバトス第四形態』、『グシオンリベイク』と『アスタロト』、他には二機の『ハシュマル』、そして大量の『プルーマ』の姿があった。

 

「さて、どう相手取ろうか」

 

『相手にとって不足無しだな!』

 

どうしたものか、私の『ブランシュ』だと『ハシュマル』との相性が悪い。

かと言って、かなりの数の『プルーマ』がいる現状だと、大雅一人でも厳しいだろう。

 

『隼人、俺がハシュマルを討つ。サポートに回ってくれ』

 

「待て、大雅」

 

大雅はそのまま『ランスロット』の刀を抜き、ドリルランスとの二刀流で群れの中へ突っ込んだ。

私は『ブランシュ』の両手のヴァルキュリアブレードを展開すると、それ続いていく。

 

『バルバトス』が刀を振るってくるが、それを右腕のブレードで受け止める。それからワンテンポ後に『アスタロト』が『デモリッションナイフ』を振り下ろし、それを左腕のブレードで受け止める。

 

「……機体の位置……バルバトスとアスタロトは私を挟んで鏡合わせ……」

 

見事に挟み撃ちにされているが、私はブレードを上へ無理矢理に押し上げた。

それによってガンダム・フレーム二機の体勢を崩すと、『アスタロト』の腕を切り落とす。

さらに追撃をかけて次は『バルバトス』の胸部をブレードで貫いた。

 

「これでまず一機………ッ!」

 

『グシオンリベイク』が突っ込んできた。

『リベイク』はハルバードを振り下ろしてきた。

ブレードをクロスさせてそれをか受け止める。

 

だが、パワーは『リベイク』の方が上だ。

徐々にハルバードを押し込められていく。

 

「そう簡単には落とせんよ!」

 

両腕で受け止めていたハルバードをなんとか無理矢理に上へ上げると、『リベイク』の鳩尾辺りに右足で思いっきり蹴りを入れて距離を開けると、両腕のブレードを交差させて『リベイク』を切断した。

 

「大雅はどうだ?」

 

前方で『ハシュマル』と戦っている大雅の方を見ると、そこには一機の『ハシュマル』の頭部と胴体をそれぞれ、刀とドリルランスで貫いていた『ヴィダール・ランスロット』の姿があった。

 

これで、残りは一機のみ。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「凄い………」

 

彼らの戦う姿に私ーー桜内梨子はただただ圧倒されていて、息をすることも忘れていた。

素組とはいえ、二機の『ハシュマル』と大量の『プルーマ』、そして『バルバトス』と『グシオンリベイク』に『アスタロト』の相手をたった二機で。それも『ヴィダール』はいいにしても、改造しているとはいえ『グリムゲルデ』じゃ、『ハシュマル』と相性が悪い。それなのにここまで戦えてるなんて。

 

「やっぱ凄いよね、二人とも」

 

「どう、梨子ちゃん?」

 

「え、ええ。でもなんであそこまで無茶な練習を……」

 

いくら世界大会に向けての練習と言っても、あんなに自分たちを追い込むなんて、それが私には分からなかった。

 

「多分、今度勝ちたいんだよ」

 

「今度こそ、勝ちたい?」

 

「そう、去年あの二人、世界大会本戦まで進めれたんだ。でも途中でね……」

 

なるほど。世界大会には各国から選手が集まってくる。そしてそれを上位16名にするための予選が行われるのも知っている。そこで何十、何百もの選手が脱落していくのも。

 

「『決して折れない、ボロボロになっても貫き通す』……そう言ってた」

 

「……」

 

「私もそれは何となくだけど分かるんだ。ガンプラバトルは確かに遊びかもしれないけど、それを全力で、これでかってぐらい本気でやる。それが後悔無く戦うってことなんだと思う」

 

「あっ!真霧先輩の『ブランシュ』が!」

 

千歌ちゃんの話に私は何も言うことが出来なかった。すると、隣で戦いを見ていた麻優ちゃんが慌てた声を上げて、バトルフィールドを見ると、隼人君の『グリムゲルデ』が追い詰められていた。

 

既に背負っていたブースターは潰され、プルーマ達に囲まれていた。

 

「うわ、二人が珍しく苦戦してる!!」

 

「流石にMA二機と三機のガンダム・フレームに大量の『プルーマ』は厳しんだよ」

 

千歌ちゃんと曜ちゃんも珍しいと言って焦っている。それほどにも追い詰められているということなのだろう。

 

「…………ッ!?」

 

そんな時だった、私の中にある何かに火が灯ったのは……。

私はカバンの中のケースに入れていたそれを取り出した。

 

「桜内先輩!?」

 

「梨子ちゃん!?」

 

「ごめんなさい、でも……」

 

その胸のくすぶりに私は居ても立っても居られず、二人のいるフィールドの反対側へ歩き出した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「素組みでも難しいものは難しいか」

 

背中のブースターは破壊されパージし、今手持ちにあるのは二振りのヴァルキュリアブレード、一丁のヴァルキュリアライフル。対して相手はプルーマによって修復され、私と大雅で与えたダメージが無駄になっていた。

 

油断は無かった。だが、プルーマによる修復が予測よりも速かった。

どうする?プルーマに囲まれ、大雅とは分断され、ブースターも潰された。

そんな時、アラートが鳴り響く。

 

「ッ!?」

 

不味い。

頭部ビーム砲にロックされた。

どうする?プルーマに囲まれて動けない。

避けなければ一撃で墜ちる。

シールドでも塞ぎ切れない。

完全に詰みだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『行って、ファンネル!』

 

 

 

 

 

 

その時だった。

突然、高速で動く何かが『ハシュマル』の頭部に衝突し、射線がズレたビームがプルーマ達を消し飛ばした。

 

「ッ!」

 

包囲が解けた。これなら脱出できる!

すかさず両腕のブレードを振るい、プルーマを切断する。

だが誰の攻撃だ?大雅の『ヴィダール』の武装で遠距離攻撃が可能なものはない筈だ。

なら一体誰だ?

 

『良かった、ギリギリ間に合ったわね。真霧君』

 

「その声、桜内さんか」

 

上空を見上げると、そこには赤紫に塗られた『AGE-2 フェニキス』が両翼を広げていた。

 

「それが、君の機体か」

 

『ええ、これが私の機体。『AGE-2 フェネクスリリィ』よ』

 

「ほう、いい機体だな。それから、どうしてバトルに参加する気になったのか聞いてもよろしいかな?」

 

 

『貴方達を見てたら、滾ってきてね…気づいたら動いてたんだよ』

 

「なるほど」

 

言い方が悪いが、此方の目論見通りと言うわけか。

 

「では、援護を頼む。私と大雅だけでは対処が難しそうなのでね」

 

『了解よ』

 

そうして私はブレードを構えると、『フェネクスリリィ』はファンネルを展開し、ビームサーベルを引き抜いた。

 

「さぁ、害獣退治だ」

 

その一言を羽切に、攻撃が始まった。

プルーマの群れを切断し、まずは『ヴィダール』と合流する。

 

『隼人!』

 

「遅くなって済まない」

 

『気にするな、こっちこそ助かった』

 雅にも桜内さんのことは話しておくか。

 

「大雅、事は我々の目論見通りだ」

 

『それは僥倖(ぎょうこう)だな』

 

「まったくだ」

 

大雅も体勢を立て直すと、ドリルランスを構えた。

そして三機のMSが一直線に並んだ。

 

「行くとしよう」

 

その言葉を合図にし、各々が飛び出した。

 

「『ハアァァァァッ!!』」

 

『ヴィダール』が右足にドリルランスを、私が左足に両腕のブレードを、それぞれ全力で叩き付ける。

 

『行ってファンネル達!』

 

そこに『フェネクスリリィ』の砲撃が加わる。

これならば…………。

 

『抉れろぉぉ!』

 

そしてドリルランスの回転により、右足の間接が破壊された。

片足を失ったことで、ハシュマルはバランスを崩す。

 

「これで終わりにさせて貰おう!」

 

私は頭部へ向かい、ブレードをハシュマルの頭部に突き刺した。

 

 

《Battle end》

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「後は千歌たちの頑張り次第だ」

 

「俺たちも頑張った甲斐があったっというわけだな」

 

バトルが終わった後、私たちは部屋を後にした。

後は千歌たちが桜内さんを上手く説得できるかどうかだが、そこは彼女達のみの問題だ。

私達が踏み込む領域ではない。

 

「部活が設立できれば、我々も協力が出来る」

 

「だが、あの会長がそう簡単に部活設立を認めるとは思えん」

 

「確かにな」

 

そこが一番の問題だ。

ダイヤが黙っている筈もない。

何を仕掛けてくるのか、それが問題だ。

 

 

 

 

 

「よぉ、お前ら」

 

 

 

 

 

「「ッ!」」

 

突然だった。

私たちの背後から強い存在感を感じた。

振り返ると、そこには私たちの友と言えた男ーー白河晶がいた。

 

「これはこれは、この前の朝ぶりだね晶」

 

「白々しいんだよ、裏切り者」

 

「おっと、此方は元々君達の味方ではないよ」

 

「……………なら、こっちも加減無しでやってやるよ」

 

「望むところさ」

 

そうして晶は去っていった。

まったく、一筋縄ではいかないな。これは。

だが、我々は諦めない。




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