夜天の息子がSAOにログインしたようです   作:ウィングゼロ
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プロローグ

「これにて、ソードアート・オンライン、正式チュートリアルを終了する、プレイヤーの諸君健闘を祈る」

そう無慈悲にも俺達を見下ろすそれは姿を消し、この世界の参加者であるプレイヤー達はただ呆然と立ち尽くす。

しかし、その静粛も終わる、一人の女性の悲鳴を合図に湧き上がる負の連鎖は止められることはなく、波のようにこの街を包み込む。

 

(くそ!どうして…!どうしてこんなことに!!)

 

俺も冷静さを欠き苛立ちを隠せない一人ではある…

つい昨日までは何時もの日常を過ごしていたのに関わらず、今まさにそれをぶち壊してくれた。

八神隼人の波乱に満ちた戦いは今幕を開けることになる。

 

新暦89年

俺が生まれる前後に起きたという未曾有の大規模テロ事件JS事件から早14年、此処第一世界ミッドチルダ、首都クラナガンは平穏な毎日を過ぎていた。

そんな日常に俺、八神隼人は何時ものように家の近くの浜辺でデバイス、パルティアを持ち約50メートル離れた的に目掛けて、魔力で生成した矢を引き狙いを定める。

 

「っ!」

意を決して放たれた矢は的のど真ん中に刺さり、それを見た俺は息を吐くと改めてデバイスの基本機能についているカレンダーと時計を見る。

 

「今が11時49分…あと一時間か」

そう俺は待ちきれない高まりに思わず笑みを浮かべる。

それもしかたがないことだ。なんせ今日はあれの正式サービス開始日なのだから

ソードアート・オンライン…通称SAOと呼ばれるそれは、地球史上初となる五感全てを使ってプレイする今までとは全く違うゲームだ。

プロモーションビデオを見て、これだ!っと思った俺は母さんのコネをフル活用して、ナーヴギアとソフトを手に入れ、喜んだのはつい昨日の事だと思えてしまう。

 

そんなこんなで好奇心を落ち着かせる?的当てを終えると12時58分には自室のベッドでナーヴギアをかぶりサービス開始を待ちわびていた。

 

「さあ、俺も新世界に導いてくれよ!」

 

先程落ち着かせた興奮は、先程以上に上がって、そしてその時はきた。

 

「リンクスタート!」

そう魔法の言葉を呟いた瞬間俺の思考はゲームの世界へと旅立った。

 

ソードアート・オンラインにログイン前に動作確認や、設定などの工程、後は名前やアカウントを作成したあと、遂に、SAOの舞台…浮遊城アインクラッドの門は開かれた。

 

『Welcome to Sword art Online』

 

その文字と内から湧き出る興奮感と共に俺はアインクラッドへと降り立った。

 

 




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