無口系万能幼馴染ヒロイン グランゾン   作:あるアルミン

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ヤルダバオトってなんか、いいですよね。


グランゾンとディス・アストラナガン

もはや周囲は暗闇に包まれている、倉庫の中でぶつかり合う二つの影はそんな暗闇など意にも返さず、手に持つ己の得物で斬り合う。

 

周囲に被害を出さぬようワームホールでディス・アストラナガンごと無人の倉庫へ転移、高出力で振り下ろされるグランワームソードで大振りな攻撃を、対してディス・アストラナガンはZ・Oサイズによるリーチを生かした戦いを繰り広げる。

 

グランゾンは困惑していた、なぜ私は親友のアストラナガンの妹に攻撃されているのか。ディス・アストラナガンは考えた、どうやったらこの女に致命傷を与えられるのかを、

 

グランゾンさんはスポーツ万能、成績優秀、(オリ主以外から)立てばボア・ハンコック、座れば黒神めだか、歩く姿はハマーンカーンなグランゾンさんは時折天然ボケが入ることがしばしば、特に、親戚や知人に対して、暴力を振るわれようが、プロボクサー並みのパンチも顔をズラす、体を晒すことで避けながら自分の今までの記憶を探り、その人物に自分が何か悪い事をしたのか、と考えるくらい余裕がある。

 

あ、ディス・アストラナガンが『ガンスレイブ』を使い始めた、ガンスレイブはディス・アストラナガンの背中あたりから飛び出るコウモリと銃を足して2で割ったようなビット兵器で、サイバスターなどの魔装機神のファミリアをモデルに開発されたそれは、縦横無尽に空をかけ、相手に同時に攻撃するオールレンジ攻撃を可能とします。

 

しかし、歴戦の魔神グランゾンさん、ガンスレイブによるビーム攻撃は彼女の周りを覆う『歪曲フィールド』により歪められ、歪曲フィールドを突破しようとしても、『ビーム吸収』によりグランゾンさんには遠距離攻撃は通用しません。それどころか、重力ベクトルを操り、飛んでくるビームを一方通行のように反射、ガンスレイブを全て撃ち落とすという人外じみた事を考え事をしながらやり遂げる。

 

ちなみに、余談だが、グランゾンはそのほかに『グラビティフィールド』による一定以下のダメージの無効化、『グラビティテリトリー』による属性ダメージの無効化、被弾した走行やエネルギーも自己修復、自己回復能力で補う事が出来、もう何が何だかわかんなぁな。

 

 

対するディス・アストラナガンもグランゾンから放たれるワームスマッシャーを因果律操作で回避し、半径100キロ以内の負のマイナスエネルギーを吸収し、刃をより鋭く、より大きく、より魂を切り裂きやすくする。

 

並行世界よりエネルギーを無尽蔵に取り出せるティプラー・シリンダーを内蔵したアストラナガン、そして、それを原型に開発されたディス・アストラナガンも同等にティプラーシリンダーとディス・レヴを内蔵している、この二体を見る限り、ディス・アストラナガンはアストラナガンの上位互換と思われるかもしれないが、アストラナガンはディス・アストラナガンの2倍近い大きさにより、より多くの並行世界エネルギーを取り出すことができる。しかし、ディス・アストラナガンがアストラナガンやネオグランゾンと対等に戦える訳、それがディス・レヴだ。

 

集団生活の中で日に日に溜まるストレス、それによる憎悪、嫌悪、怒り、憎しみ、悲しみ、そして繰り返される自殺、他殺、虐殺、社会的抹殺、

 

それらは常に人の心に住み着き、時には場所や物体に溜まり、霊障や怪異と言った不可思議な現象を引き起こす、無限に生み出されるその負の輪廻、生み出される負の無限力をエネルギー源とする、それこそがディス・アストラナガンの力、

 

グランゾンの大振りな攻撃はディス・アストラナガンの鎌での攻撃に段々と対処できなくなっていく。

 

仕方ない、そう思いながら、グランゾンさんは次の一手を打つ、『ワームスマッシャー』ワームホールを開き、そこに無数のビームを発射、任意のタイミングで好きな場所にワームホールを開き時間差で攻撃する、しかも射程範囲はグランゾンさんが範囲内なら無制限で、近距離ではグランワームソードと遠距離ではワームスマッシャーによる攻撃で圧倒的なアドバンテージを取れるグランゾンさん、

 

ワームスマッシャーの雨の中をくぐり抜けながら、時にビームが自分から逸れて、時にZ・Oサイズで弾きながら、今まさに、グランゾンさんへ振りかざした鎌が当たる…………所で、真上からかかる超重力によりそのまま地面へと押しつぶされる。

 

起き上がろうと体を支えようとするも、重さで地面に腕が深々と突き刺さり、起き上がることもできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エリアX666の空間異常拡大!!重力値が通常の3倍!!?こんなこと有り得ないッ!!」

 

「エリアX666の上空に巨大な空間変動を確認!!周囲3キロに渡るプラズマ指数低下!!」

 

「どうなってやがる!!一体何が起きてやがんだ!!?」

 

 

突如として日本、東京都練馬区、光子力町、通称『エリアX』にて重力変動と空間異常が起きた、それと同時に周囲3キロ内のプラズマ指数、つまり、幽霊や怪異と言った超常現象の値を示す数値が低下し確認されているオカルト的存在が次々と消失していったのだ。

 

この異常は世界各国で知らされており、エリアXへ緊急警戒態勢が敷かれた。

 

 

「た、たった今、アメリカより入電、エリアXに対する対策として自国は核を使用する、とのこと」

 

 

「ロシアよりも日本がエリアXの対処に失敗した場合、戦術核による攻撃を開始するとのこと」

 

 

エリアX、無制限監視特別地域『東京都練馬区光子力町』この場所自体が特殊な特異点であり、超常的、オカルト的な存在が集まるパワースポットである。日本はこの地点を24時間態勢で監視し、各国は日本の監視に対し全面的に省略しなければならない。

 

そして、異常が発生する度に世界から核を向けられる日本はもう、胃潰瘍量産国とかしている。

 

そんなこともつゆ知らず、激闘している二人はというと、

 

 

なんか、恋バナしてた。おい!!なんでだよッ!!?さっきまで血みどろな殺し合いしてただろッ!!?なんでそんな仲良くなったんだよ!!なんで盗撮写真交換したんだよ!!

 

グランゾンさんは普段のオリ主の私生活、寝顔などを、ディス・アストラナガンちゃんは明らかに盗撮した写真を渡し、ガッ、と熱い握手を交わす。

 

その目は、

 

好きな人は好きなんだから共に好きでいよう、

 

お姉様!!

 

的な目をしている。それと同時に重力異常や空間異常も元に戻っていく。取り敢えずは世界の危機は去った。

 

え?そんなんでいいのかって?あー、んじゃあ、その後の地域外、さっきまで核をなんちゃら言ってた奴らのことでも書こうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「以上の報告から、全加盟国共同によるエリアXへの強襲作戦を実行する事となった。日本としては苦渋の決断だが、もしも今回以上の空間変異が発生した場合、人類滅亡の可能性が視野されている以上、致し方ないと判断された」

 

「もし、この作戦が失敗した場合、全核所有国からの一斉核攻撃により、目標を殲滅するらしい。

 

 

…………我々は日本を失ってしまう。そうなる前に、我々でカタをつけなければならない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在、オリ主はと言うと。

 

 

「え、ええ、き、気持ちは嬉しいのですが、ウップ……こ、これ以上は入りません」

 

 

どうなってんの!!?突如、グランゾンさんと共に帰ってきたディス・アストラナガンちゃんがめっちゃ料理作って帰ってきた!!?いやうまいんだけどさ、うっぷ、もうこれ以上入んない……あ、やめてもう入らないから!!




ヴァルシオン、ああヴァルシオン

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