S10地区司令基地作戦記録   作:[SPEC]

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ネタバレも多少含まれています。ご注意下さい


OUTER OPS
-資料集-


1.人物詳細

ブリッツ。

S10地区を担当するグリフィン前線基地の男性指揮官。元正規軍兵士。

短い黒髪に鮮やかな青い瞳が特徴的。

身長182cm。体重98Kg。27歳(グリフィン側の推定)。

元正規軍兵士という事と、日々の体力錬成を欠かさぬ事もあってかなり屈強な肉体の持ち主。

 

ブリッツはグリフィンが用意したコードネームであって本名ではなく、そもそも存在しない。

名前だけでなく国籍、出身、生年月日、年齢、親兄弟の有無すら不明。判明しているのは性別と血液型(AB型)のみである。

 

全身至る所に大小様々な傷痕があり、そのほとんどが大戦で負ったもの。中でも一番目立つのが胸にある大口径弾による三つの銃創。

 

部下である戦術人形との関係は良好。指揮官としてではなく、共に戦う戦友としての信頼の方が強い様子。

戦術人形を機械としても人間としても見ておらず、自分も人形もPMCに属する戦力としての商品であり、同じ兵士として見ている。そのため、上官と部下の関係であっても戦場に出れば対等であると考えている。

 

若くして第三次大戦を開戦から休戦までの約6年を戦い抜くが、これがきっかけで軽度の睡眠障害を患っている。

 

鉄血に対し並々ならぬ憎悪を持っている。

 

 

2.経歴

物心ついた時から銃を持って傭兵集団に混じって各地の紛争地帯を渡り歩く。

幼少の頃からこの傭兵集団から様々な訓練を受けていたため、銃の扱いや近接戦闘の技術を培っていた。そのため、幼い見た目からは想像できない程高い戦闘能力を当時から有していたとされる。

 

第三次大戦では某国の正規軍に徴兵され参加し、開戦から休戦までの約6年間を最前線で戦い抜いた。

その当時は10歳前後と推定されているが、頭数が少なく戦力不足であった軍は複数のPMCに戦力支援を要請。そのPMCの中には彼の属する傭兵集団もあり、一時的に正規軍所属の少年兵として戦地に赴いた。

彼の他にも少年兵はいたが、全員戦死している。

 

大戦時の混乱もあって正式な戦果は不明だが、各地の敵前線基地を制圧に導く活躍を成し遂げ、その内の幾つかはブリッツ単独で壊滅させたという記録も残っている。

後に参入した第一世代戦術人形との交戦経験もあり、こちらは通算500体以上の撃破が確認されている。

 

休戦を機に傭兵集団を抜けて正規軍に正式入隊。大戦時の実績から第74特殊戦術機動実行中隊。通称ギアーズ部隊に配属。複数あるチームの中の一つであるデルタチームの一員として、数々の機密作戦(ブラックオプス)を遂行。

そこで初めて、これまで名前の無かった彼にブランクというコールサイン(名前)が授けられる。

名無しのブランクと部隊の皆や軍に所属する兵士から呼ばれていた。これは嫌みや揶揄などではなく、「名前が無くとも戦果を上げられる」彼に対する敬意も込められていた。それと、彼自身がまだ子供であった事から世話焼きの他隊員から可愛がられており、愛称としても使われていた。

 

なお後に、敵勢力の拠点に単独潜入し情報を入手する任務で、アクシデントから敵勢力と交戦するも、これといった負傷もなくブランク単独で敵に壊滅的ダメージを与え拠点を制圧したのと、過去の実績もあわさって「ブランク・ディザスター(名無しの災害)」とも呼ばれるようになったが、本人は知らない。

 

他部隊と共同作戦でE.L.I.Dとの交戦経験もあり、ゾンビやミュータントといった初期感染型の撃滅。D型感染型の進行遅延といった戦果を上げている。

 

正式入隊から9年後。ある任務に向かう途中に鉄血製戦術人形から攻撃を受け、チームは全滅。ブリッツ自身も重症を負うが、グリフィンの人形部隊に救助され辛うじて生還する。だが軍は早々にブリッツを戦死(KIA)として処理した。

軍に戻れない彼をグリフィンが雇い入れ、以後指揮官として配下の人形を率いることになる。

 

 

3.能力

 

幼少期から受けた戦闘訓練によって、兵士としては非常に高い能力を持っている。

少年兵時代から換算してキャリア20年前後というベテランの兵士であり、人形も含めてグリフィンでも屈指の凄腕である。

銃器や爆発物の取り扱い。近接戦闘術。小型大型問わず、様々な車両の運転も出来る。

 

しかし部隊を率いる指揮官としては二流であり、大局的な指示を出すことを苦手としている。これは本人も自覚しており、他基地と合同での作戦任務では他の指揮官に大局的な指揮を執ってもらっている。

後方から指揮するよりも、先陣を切って率いていく事を得意としており、「部隊の背中を蹴飛ばすのではなく、背中で部隊を引っ張る指揮官でありたい」という考えが根底にある。

そのやり方で結果を残すブリッツの姿勢に、人形は高い信頼を寄せている模様。

 

配下の人形の訓練をブリッツ直々に施しており、自身の経験も織り混ぜた訓練は厳しくも一部の人形からは密かな人気を誇っている。

 

重要かつ緊急性の高い作戦では、戦術人形と共に出撃している。

これは基地創設時から続く慣習のようなものであり、古参の人形は受け入れている。が、やはり新入り人形は「お前正気か?」という顔をする。

 

4.基本装備

 

基本的にH&K社のHK417A2をメインアーム。同社のMk23ソーコムピストルをサイドアームとして使う。

任務によって417の仕様を変えており、部品取り用も含めて5丁所持している。

Mk23は隠密作戦用の物と、コンペンセイター付きの戦闘用の二種類。どちらもフラッシュライト付きL.A.Mが装着されている。

分かりやすく言うとMGSに出てくるアレと同じ。

 

 

1.スマートグラス

ブリッツが任務で使う軍事行動用網膜投影ARグラス。見た目はサングラスだが、着用者の視界はクリア。

 

壁の向こうを透過出来る後方散乱X線を使ったマグネティック。

光増式と熱探知を併用したENVG。

音響を視覚化するサラウンドインジケーター。

GPSを使った現在位置と周辺の地形情報を表示するミニマップ。

戦術人形と情報共有し、隊員の現在地や敵の位置を表示出来たりと、任務を有利に進める為の機能が多数盛り込まれている。

安心と信頼の16Lab製。

 

1-2.ブリッツグラス

これまで使っていたスマートグラスの機能性を更に向上させたブリッツ専用スマートグラス。

マグネティックの有効範囲拡大に透過性と視認性を向上させ、双眼鏡のようなズーム機能に指向性マイクの追加。

サラウンドインジケーターを改良し、最大で半径20メートルの範囲内なら音の発生源を特定出来る。

まだまだ改良点を残しているプロトタイプ。

 

2.戦闘服(BDU)

ブリッツが任務時に着用する戦闘服。

色や柄など、様々な種類の迷彩パターンを所持しており、任務地の状況によって使いわける。

 

ジアメンという、強い衝撃を受けると瞬時にダイヤモンド以上に硬質化する特殊素材を使った防弾仕様。ただし徹甲弾には耐えられない。

プレートキャリアといった防弾装備を併用すればより高い防弾性能を発揮出来る。

 

2-2.16Lab製防弾戦闘服

 

カーボンナノチューブを繊維状に織った素材を使った戦闘服。

貫通力のある5.56mmAPCR高速弾を通さない程強靭だが、撃たれれば当然激痛に見舞われる。

鉄血の指向性エネルギー兵器に対しても有効であり、いずれは人形にも転用しようとペルシカは考えている。

 

 

3.TMEジャケット

『歩兵に高い機動力と高い攻撃能力の付与』というコンセプトを元に第三次世界大戦時に開発された人間用の強化外骨格。TMEは戦術機動外骨格の頭文字から。

パワーアクチュエーターによる高い機動力を確保しつつ、本来三脚で固定して使うような重機関銃をアサルトライフルのように扱える程の強力なパワーアシストによって、歩兵一人の戦闘能力を底上げする。

 

開発時点ではM134やM61バルカンといった大型重火器を個人で運用出来るレベルを想定していたが、実際の現場ではアサルトライフルやLMGの反動制御という運用方法に留まっていた。

全身を装甲に覆われたフルスキンタイプや機動力に特化したライトタイプなど様々な種類が存在する。

ブリッツが着用しているのは機動力特化のライトタイプであり、防御面に関してはプレートキャリアといった防弾装備に依存する。見た目のイメージはCoD:AWのEXO。

 

ブリッツは隠密作戦では使わずに、一気呵成の制圧作戦や拠点防衛といった攻撃力が必要となる任務にしか使用しない。

 

 

 

5.多目的戦闘群(Multi-purpose Action Group)

 

S10地区司令基地にて新設されたグリフィンの特殊部隊。通称MAG。もしくはスペルからマグと呼称される。

拠点こそS10地区司令基地ではあるが、所属自体はグリフィン本部直轄の部隊である。

 

地区に関係なく機動的に活動し、有事の際は迅速に部隊を展開し、的確かつ徹底的に敵性勢力を制圧することを目的としている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体質

 

過去に軍で行われた汚染エリア内でのE.L.I.D掃討戦中、ミュータントの攻撃によって防護服が破損。防護機能が失われ、崩壊液に被爆した。

が、即死はおろか肉体の崩壊も起きず、E.L.I.Dの発症も見受けられなかった。

 

結果、発症の兆候こそあったが、汚染エリアで一週間ほど生身で作戦行動を続けられた。後に定期的にアドレナリンを投与すれば、更に長時間汚染エリアを行動出来ることが判明。

 

崩壊液への高い耐性について、研究機関で精密な調査が検討されたが部隊の作戦遂行能力の低下や士気の問題で、結局有耶無耶となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

206■年■月■日

ブリッツ。■■■の任務中にて戦死。 消息不明

 

 




シナリオ進行と共に資料は少しずつ更新していきます

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