五等分の破壊者   作:侍魂

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五等分の花嫁9巻発売しましたね。9巻も面白かったです!
次の10巻も楽しみです。



五話 三人の四葉

世界の破壊者ディケイド いくつもの世界を巡った後その瞳は何を見る?

 

 

 

上杉と三玖の屋上での会話から二日が経つ……

上杉は三玖を西昇口降に呼び出し待っていた。

 

「待ってたぞ三玖」

 

「なんか用フータロー?」

 

「お前に戦国の知識勝負を挑む」

 

「ふーん」

 

「俺に負けるのが怖いのか?」

 

「……だったら問題……武田信玄の風林火山。風のその意味は?」

 

「そんなの簡単」

 

「正解は。速き事風の如く」

 

「おい!!」

 

三玖は手すりを滑り全力で逃げて行った。

 

「逃がさねえー!」(あいつらは勉強からも俺からも逃げてる! 今度は絶対逃がさねえ!)

上杉は全力で追いかけて行く。

すると髪の長い四葉? にぶつかる

 

「ワーオ!上杉さん! ちゃんと前見ないと危ないですよ!」

 

「わ、悪い四葉……三玖を見なかったか?」

 

「あっちの方に走って行きましたよ!」

 

「サンキュー!」

 

上杉は四葉? の教えてもらった方角に走って行く。

 

 

「ワーオ! 上杉さんちゃんと前を見ないと危ないですよ〜」

 

「やはり物語は動き始めたようだな」

 

さっきぶつかったはずの四葉とさっきは隣にはいなかった司がいた。

二人とも頼まれたのか荷物を運んでいる。

 

「司に……四葉のドッペルゲンガー……悪い四葉……お前死ぬぞ」

 

「えっええ!? 私死ぬの!? ……最後なら司君に伝えないと……司君!」

 

死ぬと言われ最後に気持ちを伝えようとすると上杉が叫ぶ。

視線の先には目の前の四葉より髪が長い。

そしてリボンを取ってヘッドホンを付けていた。

 

「おいあの四葉髪長く無いか? それにリボン取ってヘッドホンかけてるし! お前さては三玖だろ!」

 

「はーあフータロー少しは空気読もうよ」

 

「トリッキーな技使いやがって!」

 

三玖は四葉の格好を戻すと逃げて行く。

上杉も三玖を追いかけ走って行った。

 

「……司君// 私たちも追いかけよう!」

 

「いや、これはあいつのするべき事だ。俺たちは……やるべき事が出来たな」

 

四葉は気持ちを伝えようとしていた事で照れながら上杉に協力しようと言うが司は二人に任せるように言う。

 

司は何かの気配を感じ自分のするべき事が変わった事を考える。

 

「四葉。お前は先に荷物届けたら図書室に行ってろ」

 

「司君絶対サボる気だよね?」

 

「仕方ない……なら後でパフェ奢ってやる」

 

「司君と二人っきりで……?」

 

「ああ。無論だ」

 

「うん! 分かった! 私に任せて!」

 

司は何処かに歩いて行き四葉は自分が持っている荷物を運ぶと司が持っていた荷物も運ぶ。

 

 

上杉が三玖を追いかけている頃……

遠くから四葉? が三玖と上杉を見ていた。

二人に近づこうとすると司は四葉? に声をかける。

 

「よう! 葉っぱちゃん」

 

「……司君! どうしたの?」

 

「お前四葉じゃないだろ?」

 

「えっ! 司君何言ってるの!? 私は四葉! 四葉だよ!」

 

「だったら何で図書室に行ってない?」

 

「……今から行くつもりだったの!」

 

「かかったな。あれは嘘。葉っぱちゃんにはメールで違う場所に行ってもらってる」

 

「どうしてそんな事を……」

 

「お前が俺たちの会話を隠れながら聞いてるのは気づいていたぜ」

 

「よく分かったね 」

 

「当然だ。あいつとは様々世界を共に巡った仲間だからなそれに……」

 

「それに?」

 

「あいつは単純馬鹿でお節介な奴だが困っている人がいたら必ず手を指し伸ばす優しい奴だ」

 

司は四葉から送られてきたメールを見る。

 

[司君! ごめん! 迷子の子がいて一緒に探しているから少し遅れる!]

 

「お前はあいつと同じ顔をしているがあいつの足元にも及ばない虫けらだ!」

 

「虫けら……相変わらず偉そうだね……司君は何様なの?」

 

「知ってるだろ? 俺は通りすがりの仮面ライダーだ覚えておけ! 変身!」

 

司はディケイドに変身する。

四葉擬態はカゲロウの性質を持つシシーラワームに変身する。

 

そしてカブトの世界のライダーたちやワームが使うことが出来るクロックアップを使い超スピードで動きディケイドを攻撃した。

 

ディケイドが反撃しようとライドブッカーソードモードを構えるが、スピードに差がありやはり何度も攻撃を受け空中に浮くほど吹き飛ばされてしまう。

 

「ちょこまかと……だったらこいつだ!変身!」

 

<<カメンライド・・・カブト>>

クロックアップシステムが暴走したった一人声の届かない場所で妹たち家族を守るために戦い続けた仮面ライダーカブト。

ディケイド・カブトに変身する。

 

<<アタックライド・・・クロックアップ>>

 

「どうだ? お前のスピードに追いついてやったぜ」

 

ディケイド・カブトもクロックアップして超スピードで動きシシーラワームと戦う。

 

 

「武将しりとり 龍造寺隆信」

 

「ぶ……ふもありだよな! 福島正則 賤ヶ岳の七本槍の一番槍として名高い武将だ!」

 

二日前とは違い戦国武将に詳しくなってることに三玖は驚いていた。

 

「龍造寺政家」

 

「ええ……え……江戸重通」

 

「はぁはぁ。長曾我部元親」

 

「ハァハァ。か……金森長近」

 

「はぁはぁ。かっ河尻秀隆」

 

「ハァハァ。またか……か……片倉小十郎」

 

「はぁはぁ。上杉け……上杉……景勝」

 

「ハァハァ。くそ! 津田信澄」

 

「はぁはぁ。三好・・はぁはぁ。長慶……もうダメっ……」

 

「ハッ。し……島津豊久……」

 

「真田幸村」

 

「ら!? ら……ら……」

 

「ねえ? フータローはなんでそんなに必死なの?」

 

 

 

 

「司君はなんで私の邪魔をするの?」

 

「邪魔か……お前があいつらの邪魔をするからだ。あいつの、風太郎の想いが三玖にやっと届き物語が動き出そうとしてる。だから……あいつらの邪魔はさせるかよ!」

 

ディケイド・カブトは連続で拳や蹴りを決めシシーラワームを転倒させる。

 

「終わりだ」

 

<<ファイナルアタックライド・・・カ・カ・カ・カブト>>

カードをバックルに装填して必殺技を発動させる。

 

「うわぁぁ!?」

 

「はぁぁ!!」

 

ディケイド・カブトはカブトの必殺技、ライダーキックの体制に入り。

シシーラワームに回し蹴りを決めようとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……どうして……私を……倒さなかったの?」

 

「あいつの記憶があるならお前は大丈夫そうだ」

 

ディケイド・カブトはライダーキックを外してしまう。

いや、どうやらわざと外したようだ。

司は変身を解除しシシーラワームは四葉擬態の姿に戻る。

 

「何で記憶があるからって……私は虫けら何だよね?」

 

「虫けらといって悪かったな。お前が俺と戦ってる時周りの誰かを巻き込まない為に戦ってただろ? じゃなきゃ例え俺様が相手だったとしても少しは相手になった筈だ」

 

「私はワームだよ」

 

「例え人間だろうとワームだろうと関係ない。もしお前が誰かを襲うなら俺が破壊してやる。なんせ俺は世界の破壊者で悪魔だからな」

 

「私にも四葉として生きろと?」

 

「違うな。この世界に誰一人同じ存在は存在しない例え顔が似ている五つ子だったとしてもな。もしお前に名がないなら俺が付けてやる。お前の名は……六海。中野六海だ」

 

「六海……中野六海。それが私の名前」

 

何度も呟き自分の存在を確かめる。

 

「六海、一つ聞かせろ。世界を渡る橋を使いこの世界にお前たちを送り込んだのは何者だ?」

 

「それは司が一番分かってるんじゃない?」

 

「やはり大ショッカーか?」

 

「うん。でも正確にはスーパーショッカーだよ」

 

「だいたい分かった」

 

「司、本当に分かってる?」

 

「完璧だ。ようは俺たちが倒した大ショッカーが復活して新たな組織スーパーショッカーに変わったって事だろ?」

 

「うん。だいたいあってる」

 

「奴らの目的は?」

 

「ごめん分からない」

 

「そうか。だがそのうちだいたい分かるだろ」

 

「適当だね」

 

「俺様ならどんな事もだいたい直ぐに分かっちまう」

 

「相変わらず凄い自身」

 

司はこの世界に怪人を送り込んでいる悪の組織の名を知る。

 

 

 

 

「お前たちは平均20点の問題児だが俺はここに希望をみた。

一人が出来る事はみんな出来る。

一花も、二乃も、四葉も、五月もそして三玖、お前も。

お前たち一人一人が百点を取れる可能性を持っている!」

 

「なにそれ……五つ子を過信しすぎ」

 

司は首にぶら下げているカメラを使い遠くから上杉と三玖、二人の写真を撮る。

 

「これが司が見たかった物なんだね」

 

「ああ。良い表情だろ? 流石は俺が撮った写真だ」

 

撮った写真を覗き込む六海とは満足そうに写真を見ている司。

 

[司君! 迷子の子供の親を無事に探したよ! って司君今どこにいるの!? 司君!! おーい司君!!]

 

司の携帯に着信が入り出ると四葉からであった。

 

「全くうるさい奴だ。さて俺も行くかな……六海お前はこれからどうする?」

 

「私も司と同じで旅をしてみる」

 

「そうかだったらこれ持っていけ」

 

司は予備のカメラを取り出して六海に手渡す。

 

「これでお前の世界を写せばいい」

 

「ありがとう」

 

「六海、もし何かあったら写真館に来い。俺が助けてやる」

 

「うん……司」

 

 

六海は頬にキスをする。

 

「六海……?」

 

「これは……お礼って事で// じゃあ私もう行くね」

 

司と六海の頬は赤くなっていた。

それは夕日の所為なのかそれとも……

 

 

「司!」

 

「何だ?」

 

「いつか司の迷いが晴れればいいね」

 

司に救われた六海は何処かに旅に出て行く。これからが六海にとっての物語が始まった瞬間である。

いつかは司たちの物語と交わる日が来るかも知れない。

そして六海が言っていた司の迷いとは何なのか?

 

「さて俺も行くか」

 

司は四葉と合流するためマシンディケイダーを走らせて行く。

司のポケットには上杉と三玖の笑顔の写真が入っている。

これから上杉の家庭教師としての物語は少しずつ動き出す。

 

***

図書室で勉強をしている司たち。

 

「やっぱり俺たち三人か……そして俺の生徒がやっぱり誰一人いねえ!」

 

「他のみんなには声かけたんですけどね〜でもちゃんと一人いますよ! ねっ? 三玖!」

 

「三玖来てくれたのか」

 

「フータローのせいで考えちゃった。ほんのちょっとだけ 私にもできるんじゃないかって だから…… 責任とってよね」

 

「任せろ!」

 

「ねえ前に三玖の好きな人って上杉さんじゃ?」

 

「ないない」

 

 

次回の五等分の破壊者は

 

 

「あの! すいません! 中野さんの家庭教師ですけど!このドア壊れてますけど!」

 

「風太郎お前何してんだ?」

 

「あっ門矢もいたんだ」

 

「俺はこいつと違って甘くないぞ」

 

「おい弁護士を呼んだか?」

 

「司!?」

 

「ああ。愚かだよ。大切な姉妹を守るたに怖くても自分が囮になって逃げ続けたり、な?」

 

世界を破壊し全てを繋げ!

 

 

 

 




まだ当分先になりますが、中野六海が変身するライダーについて考えていてアンケートを取りたいと思います。
もしアンケートの中にいなかったら活動報告やメッセージに送って下さい!

中野六海が変身するライダーについて

  • 仮面ライダーダークカブト
  • 仮面ライダーサソード
  • 仮面ライダーダークキバ
  • 仮面ライダーエターナル
  • それ以外

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