MONS-GOJIRA-   作:神乃東呉

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過去道

『ゴジラの逆襲』

 

―ギュウウウウ…

「今度は何処…ってのわぁああ!!」

 次にゴジラが転送されたのは上空からであった。

 急加速で落下していくゴジラだったが…

―ブゥウウウン!ベチャ!

「ムゥウ!」

「わぁあああああ!?」

 偶然通りかかった飛行機の窓にぶつかった。

 しかし、その飛行機は雪山に向かって突っ込もうとしていた。

「何の!!せいやぁあ!!」

 ゴジラは飛行機の腹にしがみついて背びれを光らせて熱線をジェットエンジンのように飛ばし回避した。

『小林!?無事か!?小林!?』

「ちっこいゴジラだ…ちっこいゴジラが機体を持ち直してくれた…」

『どうした!?何が起きている!?』

 パイロットが理解に及ばない中でゴジラの吐いた熱線が雪山を躱したことで雪が溶けだし雪崩を起こして別のゴジラを生き埋めた。

―ギャアアアオオオオオオンンンンン!

「アッ!やっべ…」

『キングコング対ゴジラ』

 

 ファロ島の島民も桜井たちも目を丸くして見ている光景を疑った。

 海から現れた大ダコに島は大混乱陥れられた…が、その大ダコが人型のゴジラに焼かれて足から食べられていた。

「うん…味は悪くねぇ」

 おまけに『巨大なる魔神』もいっしょに食べていた。

「コングお前またデカくなったか?」

『モスラ対ゴジラ』

 

「「お願いです!モスラの卵を帰したください」」

「返します!返しますから許して!!」

 卵の事実上の持ち主たる興行師の虎畑二郎は彼のボディガード全員が天井に突き刺さっている異様な光景の部屋でモスラの卵をインファイト島に変換する書類に半ば強引にサインを書かせれていた。

「「ありがとうございます。異界の怪獣戦士様」」

「まぁ成り行きだ。おら、さっさと次の事業撤退の書類に署名しろ…3秒以内に書け、はい1、2、3!!」

 ゴジラは口早に3数えて虎畑に頭上から当たらない程度の紙一重で踵落してソファーを斬り削った。

「ひぃい!!書きますから許してぇええ!!」

『三大怪獣 地球最大の決戦』

 

「わたくしは金星人です」

「うん、まぁ金星って良いトコだよね…でもせめて追われていない時に言ってくれ!!ぬおおおおおお!!」

 偶然であった自称・金星人の女性を抱えて後ろから銃撃してくる銃弾の雨を避けながら逃げていた。

『怪獣大戦争』

 

 次に来たのは円盤内であった。

「我々は両名を心から歓迎しよう、私はこのX星の統制官だ」

 奇抜な格好で宇宙飛行士2名を迎える宇宙人・X星人が居た。

「シェエエエエ!!」

 ゴジラは腕をS字に形作って足を四の字を作って水平飛びで統制官に蹴りを喰らわせた。

「統制官!?」

「貴様!?何者だ!!」

「なんか遺伝子レベルでムカついた」

 何とも理不尽な理由だが…ゴジラもといユウゴ故にX星人を見て、遺伝子レベルで腹が立つ尾崎(ヤツ)を連想していた。

『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』

 

「くたばれREDBANBOO!!」

 ゴジラは秘密結社『赤イ竹』を単身で襲撃していた。

 鬼神の如き暴れぶりで銃火器、戦車、船舶に至るまでが『赤イ竹』の基地に飛び交っていた隙に誘拐されたインファイト島民を逃がしていた。

「さぁ早く!あの化け物が暴れている隙に!」

 逃げていた者たちの頭上を『赤イ竹』の戦車が宙を舞って飛んで行った。

『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』

 

 ゴジラの目の前にはズングリとした体形のアホ顔の怪獣が居た。

―アアァアーアアア~ァ~

「俺はお前のパパじゃねぇ。どっちかと言うとお前が俺の親父に若干似てる気がする…」

―アア~ァ?

『怪獣総進撃』

 

 国連が総力を挙げて作り上げた月ロケット『ムーンライトSY-3』…の先端にゴジラはしがみ付いていた。

 「ぶぅうわぁぁあああっがっくぁがああぁぁ!!」

『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』

 

 ジャングルの奥地で三木少年とミニラに出会った。

「まぁそっちのガバラは悪ガキかもしれないけど…俺の知ってるガバラは精神科医だぜ」

「「せいしんかい?」」

「心の医者だ。性格に難のあるサディストだけど、医者としては一流だ…妹が世話になってる」

『ゴジラ対ヘドラ』

 

 飛ぶヘドラに熱線で飛ぶゴジラと言う何ともシュールな光景を目の当たりにした。

「ええーーっ…なにあれ…」

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』

 

「ゴキブリキモい!!」

 ゴジラは正体現される前にM宇宙ハンター星雲人を倒した。

「せめてモザイクかけてから出直して来い」

『ゴジラ対メガロ』

 

 ゴジラが湖に潜って泳いでいる最中に向こう岸で謎のイルカのボートに乗って遊んでいる子供がいた。

「なにアレ…」

 しかし、地響きと共に湖が栓の抜けたように渦を巻いて湖が干上がり始めた。

「兄ちゃ~ん!!兄ちゃ~ん!!助けて!!」

「六郎!!」

 子供は乗っているボートは流されて…行かずに兄たちの方へ一人手にボートが岸に向っていた。

「あれ!?なんで?」

 実際は下からゴジラが大きなイルカのボートを押しているだけである。

『ゴジラ対メカゴジラ』

 

『シ~サァァア~シ~サァァア~…』

 沖縄の海辺で女性が歌っているが…かれこれ1分以上が経過していた。

 そして…

『暗いよるのとばり~』

 2番に入った。

「長ぇよ…」。

『メカゴジラの逆襲』

 

「その時我々は一挙に東京を襲うのだ…メカゴジラの逆襲だ!!」

 メカゴジラを収容した秘密基地ではブラックホール第三惑星人の隊長が勝利を確信していたら…通信端末から連絡が入った。

『ムガール隊長!!きっ基地が襲撃されております!!』

「なに!?どこの誰だ、人間か!?」

『いえ、ちっ小さくなった…ゴジラでぅぎゃぁあああ!』

『テメェが親玉か!出てきやがれ、この野郎!!』

「…もうやだ、地球…」

 ブラックホール第三惑星人の基地は壊滅した。

『ゴジラ』

 

「ゴジラを作り出したのは人間だ。人間の方がよっぽど化け物だよ」

 一人の男がつぶさにぼやいた。

「解る~結局人間だよな~…まぁ俺は人間からゴジラに成っちゃったんだけど」

「……誰?」

『ゴジラVSビオランテ』

 

―ギュウウウウ…

 次にゴジラが飛ばされたのはオフィスビルであった。

「今度は何処だ?」

 オフィスの窓側でバズーカ砲を抱える男が発砲して巨大生物の口に放り込んだ。

「薬は注射より飲むのに限るぜ、ゴジラさん!」

「…何が?」

「はぁ?…えっえっ!?ゴジラが…2頭!?」

―ギャアアアオオオオオオンンンンン!!

「「のわぁああああああああああ!!」」

 ゴジラは咄嗟に迷彩服の男を抱えて窓から飛び出し隣のビルに移ってビルの倒壊から回避した。

『権藤一佐!権藤一佐!無事ですか!?』

「…ゴジラに一泡吹かせたら…ゴジラに助けられましたよ、特佐殿…」

 迷彩服の男は隣のビルから進み行く巨大生物を見つめた。

 そこに自分を救ってくれた者はもう居なかった。

『ゴジラVSキングギドラ』

 

「恐竜に救われ、生き延びた、わしが築いたこの国の繁栄を…同じ恐竜がゴジラになって、壊しに来たかと思うと… 皮肉なものだ…はっはっははは…」

 巨大生物が自ら築いた地位の象徴たるビルのすぐ近くにまで来ていることを悟った社長はビルに留まった。

―ギャアアアオオオオオオンンンンン!!

 お互いを思い出しながらも悲痛や苦悶の表情を浮かべる巨大生物に社長は頷きながら死を受け入れた。

「だったらより更に生き延びる努力をしろ…そんなところで投げ出して何に成る?」

「えっ?」

 社長は抱えられてビルの最上の窓から突き破って隣のビルに移った。

「ったく…これで2度目だぜ、ビルに飛び移るのは…」

 社長をビル内に取り残して彼を救った者はどこかへ去って行った。

『ゴジラVSモスラ』

 

 アユタヤのとある遺跡でトレジャーハンターが今にも崩れ落ちる遺跡から走り抜けていた。

「おりゃぁああああ!!」

 トレジャーハンターは出口に飛んだが…

 出口からヌッと現れたゴツゴツの黒い手に掴まれた。

「おわぁああ!!なんだこれ!?」

「暴れるな!助けてやらんぞ!」

 強い力で遺跡から引き抜かれ出口に出た。

 彼を救った者は居ない…が、代わりに居たのは銃を突き付けてくる地元警察であった。

『ゴジラVSメカゴジラ』

 

―ギュウウウウ…

 次に転送されたのは動物園の一室のようなセットであった。

「なんだ?ここは…」

―キュゥウウウン

 ゴジラの背後からすり寄って来たのは…子供の怪獣だった。

 それも自分にそっくりな怪獣だった。

「なんだお前…」

 そこへプテラノドンを模したホバリング機が落ちてきた。

「わぁあああああ!ベビーにぶつかる!!」

「おおーい!どけぇえええ!」

「えっ?…のわっとおおおお!!」

 ゴジラはプテラノドン型のホバリング機を受け止めた。

「だいじょぶか?」

「えっ!?ベビーが…喋った!?」

―キュゥウウウン?

「べっベビーが…二人!?」

『ゴジラVSスペースゴジラ』

 

―キャウウン!

 ずんぐりとした体格の小さな巨大生物が浜を歩いて足元の催涙地雷を踏んで爆破させていた。

「あの馬鹿タレ……チビゴジだよ」

 仕掛けた軍人が頭を抱えて呆れていた。

「うっそ…あれ俺!?」

 その場にいる全員が振り向いてゴジラに驚いた。

「だっだれだお前!?」

「あっどうも…ってえっ!ミキさん、若ッ!?」

 その場に居た三枝ミキに似通った人物にゴジラは驚いた。

「あっ、でもこっちの方が女性っぽい」

 ゴジラは本来の自分の世界のミキと比べて比較的お淑やかな女性に思えた。

『ゴジラVSデストロイア』

 

「本部!本部!こちら3号車!現在臨海副都心に出現した生物は別の黒い生物と交戦中!!」

 警ら隊の囲む臨海副都心では群れを成す赤い生物とゴジラが混戦していた。

「おんどっらぁあああああ!!ふんぬっ!!」

 たった1体で赤い生物の群れと鬼神の如き戦いぶりで奔走していた。

『ゴジラ2000 ミレニアム』

 

 迫る巨大生物と男が建物の上に至近距離で睨み合って…

「ゴジラァァアアアアア!!」

「はいっ?」

「えっ!?」

 その隣には名を叫んだ存在が自身の目の前にいることに困惑と思考停止していた。

 しかし、目の前の巨大生物に足場を崩された。

「のわぁああ!!」

「おっと!あらよっと!」

 ゴジラは自分の名前を叫んだ男を抱えて地上に降りて行った。

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』

 

―ブウウウウゥゥゥン!!

 渋谷で羽化したトンボ型生物は渋谷上空を飛び交って辺りを吹き飛ばして109に留まり羽を羽ばたかせ高周波を発した。

「ブンブンブンブンうるせぇ!!」

 そこへゴジラが巨大トンボの顎を蹴って撃沈させた。

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』

 

「別に俺は動物愛護をするつもりはねぇ…だがなぁ同じ気持ちになって考えて見ろ…ああなりたいか、あん?」

―クウゥゥン

 ゴジラが犬を抱えて指さす方には子犬を殺そうとした若者の数名を頭から地面に突っ込んで埋められていた。

「そういう反社会的行動取ると後のちに自分らに返ってくるわけよ…良識の無い奴の末路なんてたかが知れてりだろう?」

「はっはい!ごもっともです!!」

 残りの若者をその場に正座させ説教していた。

「窃盗も立派な犯罪だってことも理解してるか、てめぇら」

「はいぃ!!おっしゃる通りです!!」

『ゴジラ×メカゴジラ』

 

 少年野球チームの練習場に巨大生物出現のアナウンスが流れた。

「おーい!みんな集合ぉお!」

 指導に当たっていたコーチが招集を呼び掛けたがピッチャーが投球を止められず投げたボールがバッターボックスに迫っているところをゴジラがバットを構えて打ち返した。

「おわぁああ!!すげぇ!!」

 打ち返したボールは天高く上がって戦闘機に繋がった機械の怪獣の頭部に当たった。

「誰だね、君?…」

「おわぁっ!?読売巨人時代の松井秀喜だ、サイン下さい!」

『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』

 

 怪獣同士の戦闘で逃げ遅れた老人と子供が避難していた。

 しかし、飛び交う熱線が東京タワーに激突し、東京タワーが倒れてきた。

「あっああああ!!」

 老人は子供を庇うように守ろうとした。

「あぶねぇえ!!」

 ゴジラは咄嗟に老人と子供を抱え運び倒壊から回避した。

「じっ…おじいちゃん?」

「…えっ?…?…??」

 2人は気付けば倒壊した建物から離れた場所にいた。

『ゴジラ FINAL WARS』

 

 高速道路ではバイクで男2人がチェイスを繰り広げていた。

―ギュウウウウ…

「今度はどごぶっ!」

 突如、道路のド真ん中に転送されたゴジラはバイクに轢かれながら掴まった。

「なんだお前!?」

「えっ!?大佐、若っ!?」

 自分を轢いているバイクの男は尾崎を若くした姿の男であった。

―パンパンパンッ…

 ゴジラを轢くバイクに向かって別のバイクの男が発砲して来た。

「乗れ!!」

「えっ…オウ!」

 バイクは共にトンネルに入り、並走して別のバイクの男が格闘で攻撃して来た。

「はっでや!」

「何すんだ!」

 ゴジラも応戦するも身軽に飛び乗ってゴジラにヘッドロックを固めて来た。

 しかし、ゴジラも男を強引に引き剥がして前方に放った。

 男が今度はゴジラ同様バイクに轢かれながらしがみ掴まった。

 尾崎はバイクに急ブレーキをかけて男をバイクから引き剥がした。

 男は踏ん張り火花散る踵で衝撃を耐え抜き尾崎たちに襲い掛かった。

「いけ!」

「おう!ソイヤッ!!」

 ゴジラは跳んでくる男にラリアットをかましてダウンを取った。

「やるな、お前…あれ?」

 振り返るとゴジラは居なかった。

『GODZILLA』

 

 船内の作戦室ではプロジェクターに映し出された映像を見ながら男に事の説明していた。

「人類誕生の何百万年も前から地球の放射線量が今の10倍だった頃にこの生物は地球の放射線を食べて生きていた…地表の放射線レベルが下がると深海に移動し地球の核からエネルギーを吸収し始めた…それを機に私達の組織『モナーク』が設立された。各国の共同で創られた秘密組織…その生物を発見し研究することが私達の任務」

「我々はこう呼んでいる…『ゴジラ』」

「原始生態系の頂点にして神ね…文字通りの」

「…怪物だ」

「どうでもいいけど…あんまり俺に似てねぇな、少々肥満気味だし」

 その場にパイプ椅子を持ちだして共にプロジェクターの映像を見ていた。

「だれだ!?」

「どうも~」

 そしてどこかへ転送され消えた。

『シン・ゴジラ』

 

「居ない者を充てにするな!!今、残った者でやれることをやるだけだろう!」

 机を叩いて男は立ち上がって怒鳴った。

―ギュウウウウン…

「矢口……まずは君が落ちつ…」

 その場に居た男が水を差し出したが…

「あっどうも…矢口じゃないですけれども…」

 その場に転送されたゴジラに差し出す形になった。

「わぁあああああ!!」

「ゴッゴゴゴジラが…」

「固体分裂による発声器官の発達に人型体系の確立―」

 怯える者から興味深く観察しに近づく者と様々な者達が集まる場所であった。

「面白いトコですね…ここ」

 そしてギュウウウンとまた何処かへ転送された。

『GODZILLA 怪獣惑星』

 

 次にゴジラが転送されたのは森だった。

「どこだここごぶっ!?」

 頭上から何かに喰われ運ばれていった。

「この野郎!!」

 ゴジラは得体の知れない生物を殴って沈黙させると向こうの方でどこかの軍隊がこの生物と同種の襲撃に交戦していた。

―ギャアアアオオオオオオ!!

 あの生物の群れは部隊と交戦して被害を受けていた。

「後退だ!下がれ!!」

 兵士たちの横を突っ切ってゴジラが割り込んで交戦した。

「新たな生物が出現し!正体不明の生物と交戦中!!そっその姿はまるで…ゴジラです!?」

 通信兵が見たものをそのまま伝えると続々と兵が集まりだして、あっという間に群れを撃退した一同はその姿に目を疑った。

「あれが…ゴジラなのか?」

「いや、特徴的な植物形状が見受けられない…どちらかと言えば動物に近い生態構造をしている」

 やたらと目つきの悪い兵士と他兵士が疑心の目で見る中、学者らしい兵士が自分をジロジロと嘗め回すように見回していた。

「あっあの~…何か?」

「こっコイツ喋りましたよ!?」

 突然、ゴジラが発声したことに若い兵士の1人が驚愕した。

「おっおい!?お前は…敵なのか?味方なのか?」

「う~ん…どっちでも無いですね~…成り行きで来たようなものなんで」

 そう言うとまたしてもどこかへ消えて行った。

『GODZILLA 決戦機動増殖都市』

 

「先輩は…私の憧れだったんですよ」

 後輩と思われる女性が先ほどの目つきの悪い兵士に近づき…

―ギュウウウン…

「今度はどこだ?…って、おっおお…気まず~」

「ゴジラだ!!例の小型のゴジラが現れたぞ!」

 洞窟内で兵士がゴジラの出現で騒然とした。

「おっおおまえらマジで逃げろ!!」

 ゴジラのその後ろからライフル構えて告白しようとしていた所をゴジラに妨害され思いを伝えそこねた後輩の女性兵士が鬼の形相で撃って来ていた。

「死ねぇえええええええ!!」

「なんでじゃぁああああ!!」

 ゴジラは都合よく転送され消えた。

『GODZILLA 星を喰う者』

 

「来たれ、ギドラよ!我らに栄えある終焉を!」

「「「来たれ、ギドラよ!我らに栄えある終焉を!」」」

 祭壇を模した呪文を唱えるように宗教の如き儀式を行っていた。

 やがて祭壇が輝きだし、光り輝いて眩い光が兵士たちを包み、一人の若い兵士が目を見開くと黒い輪郭に人型の体系がシルエットとして映った。

「やっほ~」

 その場にいる全員が騒然とした。

「かっ神なのか!?本当に神が…」

「ああ?神?誰が…あっ、バナナだ!」

 ゴジラは祭壇からメキメキと伸びる生き物を引きちぎった。

「おい!メトフィエスが泡を吹いて倒れてるぞ!!」

 司祭のような男が引きちぎった生物をむしゃむしゃと食べるゴジラを見て泡を吹いて倒れた。

「モグモグ…まずっ!」

 そして、吐き出した。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

 

 マグマに煮えたぎった遺跡中央には巨大生物が寝床として倒れ伏せていた。

 そこに階段を上って男性がミサイルの弾頭のような物を携えて赴いていた。

 その弾頭の起爆パネルで起爆を操作し終えると男性は巨大生物に近づき、その手で巨大生物に触れた。

「…さらば…友よ」

―ギュウウウウウウウン…

「のわっと!!ふぅうう…またヘンテコなトコに来たなぁ~…ここ何処だ?遺跡か?」

「ごっ…ゴジラ!?」

「んんっ?あれ博士老けた?」

 ゴジラが振り返ると目の前には20~30年くらい年を重ねたような姿の芹沢博士似の人物が居た。

「そんなことよりさっきなんか尻で踏んだような感触あったけど…なんも無いなぁ…」

 ゴジラはそう言うが…芹沢博士似の学者の目にはゴジラの臀部と尻尾の間に起爆式の弾頭が挟まっていた。

 一方その頃…

「わぁあああああ!!お兄ちゃんが消滅したらボクまで消えちゃうよ!!ボクが時間に干渉したばかりにお兄ちゃんとボクわぁあああああ!!」

 かなり取り乱していた。

「先生!何とかしてください!!このままだとアギさんが!!アギさんが!!」

「うるせぇな…今、直してんだから待ってろ」

 壊したアキに代わって機械に強いトオルが『クロノテレビ』の修理に当たっていた。

「おっお落ち着きなさい小娘どもよ!!とにかく私は23世紀のドラゴン型ロボットとタイムマシーンを探すから待ってなさい!」

 そう言いつつミキは自販機の取り出し口に頭を突っ込む程に混乱していた。

「ミキさんが一番落ち着いてください!!」

 トオルが直し終え、スイッチを起動すると…

―ボンッ!!

「ダメだ、完全にイカれてる」

「そんなぁああ!!アギさんが消えちゃいます!!」

「もういいよ、みんな…ボクは受け入れるよ…短い人生だったけど、みんなと居れて楽しかったよ…」

 生気の無い目で死を受け入れたアキはとうとう諦めた。

「アギさん!!」「アギちゃん!!」

「みんな…さよなら…」

 涙ながらに3人で抱き締め合い最後の別れを告げた。

―ギュウウウウウウウン…

―ドシンッ!

「「「ぐえぇ!!」」」

 そこへ転送されて戻って来たゴジラが3人を下敷きにして現代に舞い戻った。

「ジュニア~~!!よかった!!無事だったのね!!」

「何とか…」

「よかった~!これで始末書、書かなくて済む!!」

「気にする所ソコ?」

「ボクたちは」「無事じゃ」「ないです…」

「それで色んな時代に行ったり来たりして戻って来たの!?」

 ユウゴの身に何が起きたのかを一部始終聞いたアキは耳を疑った。

「まぁな…それで俺のじいさんが羊羹くれて、あとは色んな場所に飛ばされ回ったなぁ~モグモグ…」

 その羊羹こそ今、彼等がお茶請けにしている物であった。

「じゃぁ今おじいちゃんは何処にいるの?」

「知らねぇ~…とうに死んでんじゃねぇか?」

「生きてる!絶対にどこかで生きてるよ!!」

「まぁまぁ…その辺に…」

「ねぇねぇ!もっと聞きたいっす!それで他にどんなトコへ行ったんすか?」

「う~ん…この時代と言うより別の世界の時代って感じのトコばかりかなぁ~」

 ワイワイとユウゴが見たものを聞いていると…

「諸君、少しよろしいかな…」

 3人は後ろを振り向くと…

―パァアアンシャン!

 強い光で3人は間の抜けた表情となりユウゴだけがサングラスを着けていた。

「お前たちは寝ていた…ぐっすりと眠っていた」

 強い光で抜けた記憶に擦り込むと3人は目を閉じて眠りについた。

「まったく三枝のヤツめ…」

 尾崎は3人に記憶を消す光で新たに『眠っていた』と言う記憶を植え付け、証拠隠滅をした。

「大佐…あんた外見だけは今も昔も特に変ら無いな…」

「何の話だ…それより、お前の妹の意識がブレ初めて来てるぞ。今回お前の祖父の記憶が触れたのもその影響だろう…」

「わかってる…でもいつしか打ち明けるべき時が来るまでは…こいつはそのままの方がいい…そうしないと今の生活を崩す結果となるかもしれない」

「…好きにしろとは言わんぞ…今回のような事が次に起きても我々もGIRLSも手に負えない事態となる」

「だろうな…」

 ユウゴはアキを抱えて、元居た行動に運んだ。

「うっううん~…あれ?ボク寝ていたのか…なんかよく…覚えていない様な…」

 そこにはアキただ一人だけ講堂に居るのであった。

?? ??

 

 ガコンッと瓦礫から地下に繋がる扉が現れた。

「あったぞ~」

 男はその地下への扉に触れ開け、地下へと通じる階段を降りた。

「コンコッンン!!」

 そこに更に扉が現れ、扉を蹴破って入室した。

「へぇ~…半世紀以上も経っても存在していたとは…さてぇ~」

 男は部屋のすべてを物色してある物を探していた。

「はっはは…あったぜ~っ…1954年、ゴジラの最初の敵『グレイヴ』の戦闘データと闘争データ…さてこれで~いよいよ最高のショーが始まるぜ~ゴジラ…」

 男は部屋を後にして部屋の中にある物を残した。

「ふ~んふんふんぬふふ~ん…あっポチッと!!」

―ドオオオオン!

 男は仕掛けた爆弾で証拠を隠滅し独特の歩き方でその場を後にした。




『御土産』

「いろいろ土産をもらった」
「何を?」
 ユウゴはガサゴソと貰ったものを探ると…
「はい、これが自称金星人の腕輪に何かの島の黄色い汁―」
「何で変な物をもらって来るのさぁ…」
「まぁいろいろと…こっちは抗核何とかの弾、これはトレジャーハンターから貰った仏像、これが巨人軍時代の松井秀喜のサイン入りバット、こっちは『まずは君が落ち着け』と言われて渡された水、こっちは変な生物の鱗に、微粒金属のスライム、変な不味いバナナ」
―キシャァァァ~…
「えええーっ…」
「あとなんか俺の尻に挟まっていた物」
「何それ…」
「怪獣の座薬かなにかだろう」
 しかし次の瞬間、秒針がカチッと音を立て…
「「あっ…」」
 ユウゴとアキは光に包まれた…

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