ミックスパラダイスのだいぶ長くなってきましたね…w
でも、次回かその次くらいで終わる予定です!
あと、今回は一花推しの人閲覧注意…。
結局、部屋にこもっていたのもあって、あれ以降特に何も起きなかった。
そして、夜を迎えたのである。
その間、俺が考えた作戦はこうだ。
四葉に今回のことを伝え、何かあったら助けてもらうという算段だ。
すでに、四葉には伝えてあるので、段取りはばっちりである。
約束の時を迎え、俺は一花から渡された鍵の部屋に入った。
そこには、既に一花がいたのである。
「いらっしゃい。フータロー君。来てくれてありがとね。」
一花はすごく嬉しそうな笑みを浮かべ、こちらを見てくる。
しかし、その嬉しそうな笑みの中にどことなく寂しげな表情があるのを俺は見落とさなかった。
「お前が来いって言ったんだろ。」
「あはは。そうだったね。フータロー君、少しお姉さんとお話しよっか。」
俺は一花に促され畳の上に座った。
「まず、何から話そうかな。」
「そんなに話したいことがあるのか?」
「うん。あるよ。」
「なんだ。話してみろよ。」
「えーっと、まず言わなきゃいけないことがあって…。四葉のこと薬で眠らせちゃったんだよね…。」
「えっ…。てことは…。」
「うん。ここに四葉は来ないよ。」
「嘘だろ…。なぜ、計画がばれた…。」
「だって、四葉の挙動がおかしかったから。」
「あいつ…。こんな時に…。てか、そこまでする必要あったのか?」
「うん。今回だけは絶対に邪魔されたくなかったから。」
「なにをだよ…。」
「この後することだよ。その前にもう少しお話ししようか。」
「…。わかった。」
「私ねこの学校辞めるんだ。」
「は…?」
俺は一花が言ってることが全く理解できなかった。
「今、学校をやめるって言ったか…?」
「うん。言ったよ。」
どうやら聞き間違いじゃないみたいだ。
こいつは本当に学校をやめると言っている。
「それは女優業と何か関係があるのか…。」
「うん。もっと、本気で仕事したいから。新学期から今より融通のきく学校に転校するの。」
「なるほど…。ほかの姉妹は知ってるのか…?」
「まだ知らない。フータロー君に最初に話したくて。」
「お前の親父は知ってるのか?」
「うん。お父さんには許可もらった。」
「そうか…。まあ、俺からは頑張れとしか言えん。」
「あはは。急にこんなこと言ってごめんね。」
一花はまた寂しげな表情を浮かべながら、笑っている。
さっきもこの表情をしていたのはこれが理由だったのか。
「ちゃんと、ほかの姉妹にも言うんだぞ。」
「わかってるよ。あと、私、あのマンションも出るんだ。」
「は??なぜ、そこまでする必要がある?」
「新しい学校は今住んでる場所からだと遠くてね。あと、事務所も近いし。」
「…。そうか。寂しくなるな。」
俺がぼそりとそうつぶやくと、一花は俺に急に抱き着いてきた。
「だから、思い出作りしよ。フータロー君。」
「思い出作りってどういうことだよ。」
俺は一花を引きはがそうとするが、思った以上に一花の力が強く引きはがせなかった。
「フータロー君にあまり会えなくなっちゃうから、寂しくならないようにと。」
「…。で、何をするんだ?」
「そんなの決まってるよ。セ「それ以上言うな!」
俺は一花が危険な単語を口にしようとしていた気がしたため、必死に遮った。
「あはは。そんなに必死にならなくても。冗談だから。」
「必死になるわ。冗談でもきつすぎる。」
「むう。そんなこと言うと、お姉さん泣いちゃうぞ。」
「勘弁してくれ…。」
俺は泣かれたくはないので頭を下げる。
「ねえ、フータロー君。」
「なんだ?」
「今夜は何もしないから、添い寝してくれないかな。」
「信用できないんだが。」
「お願い…。」
一花は今にも泣きだしそうな顔で懇願してきた。
さすがに、ここまでお願いされて断るのもあれなので、俺は仕方なく承諾した。
「本当に何もしないならいいぞ。」
「ほんと!?やった!」
こうして、俺は朝まで一花に添い寝するのであった。
これで、一花が嫁レースから離脱したりとか、出番が少なくなるというわけじゃないので、一花推しの人は怒らないでください…。
あなたが望むENDは?
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ハーレムエンド
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エンドレス