更新が遅くなって本当に申し訳ないです…。
書きためをしていたデータが不手際で消えてしまい、しばらくやる気をなくしていました…。
これからも更新は遅くなってしまうと思いますが、少しづつ書いていきたいと思うので、応援よろしくお願いします。
頑張って完結にまでもっていきたいと思います。
四葉から誕生日プレゼントをもらってから一週間がたった。
その間に、俺たちは模試を終えていた。
俺は万全の状態で臨んだため、おそらく満点であろう。
まあ、結果が出るまでは安心できないんだが。
しかし、一週間ほど前からなぜか武田が俺に絡んでこない。
絡んでこないどころか、なんだか避けられている気がする。
何かしたのかと思ったが、俺には心当たりがない。
なので、話があるということで一緒に帰っている三玖に聞いてみた。
「なあ、三玖。お前武田に何かしたのか?」
「えっ?何もしてないよ?」
三玖は言葉ではそう言ってるが、目は明らかに泳いでいる。
「やっぱりお前かよ…。」
俺は思わずため息を吐く。
「そんなことより、フータロー、渡したいものがあるんだけど。」
三玖はわざとらしく話をそらしたかと思えば、何やらカバンから小さな封筒を出してきた。
「これはなんだ?」
「誕生日プレゼントだよ。」
「えっ、てことは…。」
俺は封筒の中身を出す。
すると、中には予想通りのものが入っていた。
「話ってこれのことだったのか。てか、よく用意できたな。」
「うん。私、頑張ったんだよ。」
三玖が得意気に言ってくる。
本来であれば、頑張ったことは褒めるべきなのだが、今回ばかりはそうできない。
しかし、三玖の気持ちを蔑ろにするわけにもいかないので、俺は今後どうしようかと考える。
「なあ、三玖。話があるんだが。」
俺は考えがまとまり三玖に話しかけた。
「どうしたの?書き方がわからないの?」
「いや、そうじゃなくて…」
「あっ、いつ出しに行くかって相談だよね。」
「いや、それも違う。てか、お前、安心安全が売りだったんじゃないのか??」
「もうなりふり構ってられないから。」
一瞬、三玖が寂しそうな顔をしているように見えた。
「何かあったのか…?」
俺は心配になり聞いた。
「何かあったのは、フータローの方だよ。最近のフータローなんだか雰囲気が違うし、四葉と一花の機嫌がやけにいいもん。」
「なんだそんなことか。」
俺はもっと何かやばい事でもあったのかと思っていたため、安心してホッと息を吐く。
「むっ。私にとっては重要なことなんだもん。」
三玖は俺が息を吐いたのを呆れられたととったのか、少し拗ねているようだ。
「まあ、話したいことは、三玖が感じてるそれについてなんだ。」
俺は三玖の目を見ながら言う。
「えっ?どういうこと??」
三玖は意味が分からないのか困惑している。
「お前らとちゃんと向き合うことにしたんだ。」
困惑している三玖に俺は続けてそう言った。
「つまり、それって…?」
未だにピンと来てないのか、三玖が俺に聞き返す。
俺は三玖が分かるように四葉に言った言葉をそのまま告げた。
「お前らの気持ちに真剣に向き合うってことだ。」
「じゃあ、私のことを好きになってくれるの?」
三玖が普段の表情からは想像できないくらいに目をキラキラさせ聞いてくる。
「そうなるかもしれないし。そうならないかもしれない。」
俺はそんな三玖の圧に負けないようにしながら真実を告げた。
「むー。でも、私たち五人に絞ったってことだよね。」
「まあ、そういうことになる。」
「そっか。フータロー、ありがとう。」
「えっ??まだ何もしてないんだが…。」
「んーん。今の私があるのはフータローのおかげだから。今の私を見つけてくれてありがとう。」
三玖はとっびきりの笑顔でそんなことを言ってくる。
しかし、四葉といい、三玖といい、こいつらは急に恥ずかしいようなことを平気で言ってくる。
言われてるこっちが照れてしまう。
「まあ、そのなんだ。俺もお前がいなければ、こんなに人と関われなかったと思う。だから、その、ありがとうな。」
俺も思わず感謝の言葉を口にしてしまい、すごく恥ずかしい。
その、恥ずかしさを紛らわすために俺は別の話題を口にした。
「えーっと、そういうことだから、これは返しとくな。」
俺はそう言い、三玖に封筒を返した。
「そうだね。でも、私を選んでくれた時は、ちゃんと受けとってね。」
「…。善処する。」
こうして、三玖にもしっかりと自分の意向を伝えることができた。
あと、告白をされてるのは二乃だけなので、二乃には近いうちに告げよう。
しかし、この後あんなことが起こるなんて今の俺は知る由もなかったのである…。
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