サクラ大戦 刀使いの七年間の激闘記   作:白狐204

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今回は急いで書いたからちょいちょい雑なところがあります。
なので後で多分手直しをします。


第二話・中編

次の日、また舞台があった。

「オンドレ様、どうか私とお逃げくださいませ!」

「使命も部下も捨てて逃げろと言うのか……。そんなもの、私ではない。そんな私をあなたは愛せるのか?」

「オンドレ様!」

いや〜、やっぱりマリアさんには男役が似合うなぁ。

横でみんなが声を潜めて話しているけどどーでもいいや。

 

いよいよ山場だ……!

「オンドレ様!」

さくらさんがマリアさんに駆け寄る。そして、足をひねった。走っていたからか止まれず、幕を引っ張ってしまう。衝撃が原因か舞台が壊れ始めた。

 

「うっわあ、舞台がめっちゃくちゃになった〜」

「もう我慢できませんわ!」

「あっ、すみれダメだよ!」

怒っているすみれさんをアイリスが止めたけど、聞く耳を持たずにさくらさんのところに行ってしまった。

 

「さくらさん、舞台をこんな風にしてしまってどうするおつもり⁈」

「……す、すみません」

「まったく、よく何度も器用に転べますこと!これだから田舎者は。泥くさい、ドンくさい……、おまけに田舎くさい……。くさいくさいの三拍子ですわ!」

さくらさんはイラついたのか言い返した。

「NGならすみれさんが一番多いですけど……」

「なんですってー!」

「二人とも、お客さんの前よ!やめなさい!」

まったく、あの二人喧嘩ばっかりするんだから……。

「隊長さん、止めてきたら?」

「……いや、今は本番中だ。そっとしておこう」

「さっすが大神はんや。冷静沈着やな」

本番中でも止めた方がいいと思うんだよね〜。……なんか嫌な予感がするし。

 

「しっかし、この喧嘩は簡単に収まりそうにないぞ」

ん?何今の音?

「今の音は……。あかん大神はん!また舞台が崩れそうや!」

うぇ⁈嫌な予感が的中した!

「何だと⁉︎」

「お兄ちゃん、さくらたちが危ないよ!」

「そうだな、彼女たちを避難させないと!」

 

「おーい、みんなー!また舞台が崩れそうだぞ!」

「少尉⁉︎」

「……ま、また舞台が⁉︎」

「いかん、みんな逃げろ!」

みんなが悲鳴を上げながら、客席の方に逃げた。

舞台が崩れて、破片が客席の方に飛んでいった。飛んだ破片は見事に隊長さんの眉間に直撃した。

うっわ〜、いったそ〜。

 

「はあ、とんだ公演になってしまったなぁ」

「お客さんに怪我人が出なかっただけでもよかったですよ」

「でも、舞台がこんなんになっちゃったじゃん」

「そうですわよ!さくらさん、あなたセットを壊してどうするおつもり⁉︎」

プンプン怒ってる。まあ、仕方ないかな〜。

「……すみません」

「すみませんでは済まないんですわ⁉︎明日にも公演はあるのよ!今夜中に直してちょうだい!」

確かに明日もあるんだよね〜。

「そんな……」

「おいおい……。さくらくん一人をそんなに責めることないだろ?」

「あら。それなら少尉が代わりにセットを修理してくださるの?」

「え?」

「どうなんですの?」

「わかった。やるよ。俺にも責任があることだし」

へー、やってくれるんだー。

「……少尉、私が言いすぎましたわ。本当にいいんですの?」

「ああ、みんな舞台で疲れているだろうし、俺が夜の間にやっておくよ」

「なら、お言葉に甘えさせていただきます」

元々はさくらさんが悪いんだけどね〜。

「照明関係はウチが明日直すさかい。あんまり無理せんでな」

紅蘭さんは機械に強いのかな〜?

「じゃ、お願いねー。明日になったらみんなで手伝うから頑張ってー」

徹夜で直してくれないかなー?

 

ていうか、隊長さんの傷、だーれも心配しないんだね。かわいそっ。




投稿少し遅れてすみません。
次回は一週間以内に出せるといいなぁ。

5/18修正しました。

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