改新・改定・大改変!! 超戦士はイレギュラー   作:龍球王国
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其之十五「決着」

 まず一番最初にピッコロが、続いて悟飯が、そしてクリリン、天津飯、ヤムチャが次々に飛び出していき、ゴールデンフリーザの放った球体のエネルギーの塊を迎撃しようと試みた。

 

「魔貫光殺砲ッ!!」

「かめはめ波ぁぁぁぁッ!!」

「気功砲ぉぉぉッ!!」

 

 それぞれの必殺の一撃が、ゴールデンフリーザの巨大なエネルギーボールを撃ち落とそうと放たれるが、それらは、無惨にも弾き返されてしまう。

 その影響で巻き起こる、気の嵐といってもいい爆風が、ピッコロたちを呑み込んだ。

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

 吹き飛ばされて、地面や岩盤に叩き付けられていく戦士たち。

 それでも尚、ゴールデンフリーザのエネルギーボールは徐々に地球へと落ちようとしている。

 

「フリーザの奴、地球は破壊するなって僕の命令、忘れちゃってるじゃないだろうな?」

「あら? ビルス様、もしかして悟空さんたちに手を貸すおつもりですか?」

「冗談じゃない。あいつらのいざこざに首を突っ込むつもりはないよ僕は」

 

 ゴールデンフリーザの一撃を見ながら、ビルスはそう言うが、いざとなったら介入するだろうことは、ウイスにはお見通しだった。

 地球には、まだ美味しい食べ物が沢山存在するのだ。

 ビルスが動くのは、それだけの理由で十分だった。

 しかし、こんなのでもビルスも一応は神のひとり。

 これでも表立って特定の人間に肩入れするつもりもなく、顛末を見守っているのだ。

 

「くっ、地球には絶対に落とさせねえ!!」

 

 悟空は、ビルスとウイスが見守る中、エネルギーボールに手を向けた。

 ゴールデンフリーザの放ったエネルギーボールを素手で受け止めようというのだ。

 

「あーあ、ありゃ無茶だ」

 

 思わず、ビルスもそう漏らす。

 

「はーっはっはっはっ、馬鹿め! 今の貴様に俺の攻撃を受け止めるだけの力があるものか!! 死ねッ!! 孫悟空!!」

 

 轟音が鳴り響き、禍々しい巨大な気の塊が悟空へと重くのしかかる。

 

「うぎっ……うぐぐ……!!」

 

 そして、すぐに悟空はエネルギーボールを地球に落とさせまいとして、身体全体でエネルギーボールを押し返す形となった。

 しかし、押し返すといっても、エネルギーボールの圧力に悟空の身体は、ゆっくりとゆっくりと大地に沈んでいくしかない。

 

「も、もう……ダメだ……!!」

 

 さしもの悟空も、今回ばかりはもう駄目だと、思わずそう漏らした。

 しかし、それに怒号が応える。

 

「情けないぞカカロット!! 貴様それでもサイヤ人かぁーッ!!」

 

 海中から青いオーラを纏った蒼神が飛び出していた。

 それは、べジータだ。

 べジータは、悟空のもとまで一直線に翔ていくと、ゴールデンフリーザのエネルギーボールを一緒になって押し戻そうと力を入れた。

 べジータの参加に、一瞬驚いた表情を見せる悟空だったが、フッと笑うと限界まで己の今出せる力を振り絞って叫んだ。

 

「絶対に地球には落とさせねえぞぉぉぉぉぉ!!」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! くそったれぇぇぇぇぇッ!!」

「おのれべジータめ! またしても邪魔を!! うがぁッ!?」

 

 べジータの加入で、少しずつ地球にめり込んでいたエネルギーボールが押し返されていく。

 そして、ゴールデンフリーザも負けじと更に力を込めたその瞬間、爆発が彼を襲った。

 

「クオーラァァッ!! 貴様も俺の邪魔をするつもりかァ!!」

「はぁ……はぁ……はぁ……生憎だったわね、惑星べジータを破壊したあんたについてやる道理はないわ……」

「くっそぉぉぉ!! サイヤ人の猿共がぁぁぁぁ!! 死ねぇぇぇッ!!」

 

 ゴールデンフリーザが、クオーラを殺そうとするそれよりも、クオーラの方が早かった。

 クオーラは、あらかじめ両手の掌に溜めておいたエネルギーボールを胸の前で組み合わせると、それは、一直線にゴールデンフリーザめがけて放たれた。

 超サイヤ人2となったクオーラの渾身の一撃が、ゴールデンフリーザを襲う。

 それは、大したダメージをゴールデンフリーザに与えることはできなかったが、ゴールデンフリーザの意識が完全に殺意を持ってクオーラへと向く。

 

「……! 今だべジータッ!!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

 その一瞬だけで、十分だった。

 べジータがエネルギーボールを押さえたまま、両手に今まで以上に気を集中させていく。

 

「ガンマバースト……!!」

 

 べジータが更に力を込めて、叫びを上げた。

 

「フラーシュッ!!」

 

 そして、青き濁流が、一気にエネルギーボールを押し返していく。

 

「なっ……!? ばっ、馬鹿なぁ!?」

 

 今度は、ゴールデンフリーザが、エネルギーボールを押し返そうとする。

 しかし、今度押し返すのはエネルギーボールだけではない。

 べジータの新しい必殺技、ガンマバーストフラッシュも一緒なのだ。

 

「そんな……馬鹿な……この俺がサイヤ人の猿共ごときに……!!」

 

 自身の放ったエネルギーボールと、べジータのガンマバーストフラッシュに呑み込まれていくゴールデンフリーザの変身は解けて、最期の断末魔を上げる。

 

「ギェェェェェェェェェェェェェェッ…………!!」

 

 その最期は轟音に隠されて聞こえることはなかった。

 フリーザは、消滅したのだ。

 轟音が、やがて小さくなっていく。

 

「はぁ、はぁ……へへっ、やったなべジータ」

「ふん……」

 

 悟空に声をかけられ、素っ気なく返事をするべジータの顔は、笑っていた。

 サイヤ人の宿敵、フリーザを、かつては果たせなかったフリーザ打倒を果たせたのだ。

 戦闘で傷付き、血を流すべジータの心は、その姿とは対称的に晴れやかなものだった。

 

「そういえばあの女はどうする気だ?」

「あの女って……クオーラのことか? そうだなあ、取り合えずしばらくはカプセルコーポレーションで世話してくんねえかな」

「貴様っ! 勝手に決めるな! 人の家をなんだと思ってやがる!」

「いいじゃねえよ~、ブルマん家は広いしよ、それにおめえだって地球に住む最初の頃はブルマん家に世話になってたじゃねえか」

「むっ……」

 

 それを言われると、べジータも反論がしにくいようだった。

 そして、それを知ってか知らずか、悟空はそれに、と言葉を続ける。

 

「ブルマなら多分良いって言ってくれると思うぞ?」

「だがな、あのクオーラとかいう女サイヤ人の暴走した姿をお前も見ただろう、都でもしまたあれになられてみろ、その時はどうするつもりなんだ」

「ああ、そっか。それがあったなぁ」

「貴様という奴は……何も考えていないのか!」

「おっし、じゃあこうしようぜ。オラたちでクオーラの気のコントロールする技術を上げさせてやんだ、そしたらあの見境なくなる超サイヤ人をコントロールすることもできるはずだぜ? ちょっと前なら無理だったかもしんねえけど、今のオラたちならできるだろ? 人に教えながらっちゅうのも立派な修行になるしよ」

 

 べジータは考えた。

 その結果、やはりクオーラに付きっきりとなるのは自分の方だろうと。

 なにせ、クオーラをカプセルコーポレーションに滞在させようというのだから当然だ。

 こんなことを言っているが、目の前の悟空は、どうせ体調が元通りになったらすぐに界王のもとにでも行って、ひとりで修行するに違いない。

 しかし、悟空の提示した修行とやらは、興味深いものがあった。

 トランクスをたまに鍛えてやるくらいのことはしているが、今のべジータと本気の組手ができるのは、悟空くらいのものだ。

 そして、更にその悟空は超サイヤ人ブルーに界王拳を重ねることで、今のところ自分よりも上に立っている。

 共に修行する相手がいた方が修行が捗るのは、べジータもとっくの昔に、それこそ未来から自分の息子が来た時から承知済みだった。

 

「……まあ、いいだろう。だが、問題はあのクオーラとかいう奴がその気になるかどうかだ」

「そんなの問題ねえさ、クオーラだってオラたちと同じサイヤ人なんだぜ?」

「フッ……そうだったな。それよりもあの女、どこに行きやがった?」

「あり? さっきまでそこにいたはずなんどけどな」

 

 見れば、クオーラの姿はどこにもなくなっている。

 悟空は、直感的に嫌な予感がするのを感じていた。




ついにクオーラさんに神の領域に踏み込むフラグが立ちました。

超サイヤ人ゴッドのゴッドって、男性神のことを指すらしいんですよ。

あくまでもドラゴンボール超の設定ってことじゃなくて、単語の意味としてですよ?

女性神のことは、ゴッドレスって言うんだそうです。

つまり、クオーラがなるなら超サイヤ人ゴッドレス。

それが示すところはつまり、四十路の女神の誕生もそう遠くはないということです。

やったぜ!

しかも、超サイヤ人ゴッドは見た目が若々しく見えますからね!

若々しさを取り戻した四十路の女神ヒロインが爆誕するその時まで、本作をどうかよろしくお願い致します。


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