赤くて不死身のオレちゃんのヒーローアカデミア 作:きのこの山 穏健派
ご理解おなしゃす
週末に後編とエロシーン(番外編)を投稿する予定です
エロシーンはR18verでタイトルは
「赤くて不死身な俺ちゃんのヒーローアカデミア番外編」
で投稿しますのでエロシーン見たい方は此方をドウゾ
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姉貴兄貴達、ありがとナス!!
名前どうにかならなかったんですかねぇ 前編
学級委員長が決まった数日後
「はい、今日のヒーロー基礎学はB組と合同になった。俺ともう2人とB組の担当の4人で教えることになった。内容は《人命救助訓練》。今回は場所により色々と個性が制限される。その為、コスチュームの着用は各自の判断で考えるように」
なんと今回は人命救助だそうだ。俺ちゃん的にまた戦闘訓練が良かったんだけどまぁしょうがないか。人命救助だとウィーゼルが活躍するな、俺ちゃんが色々とやらかしたおかげで医療学とか人体学とか覚えるはめになったし……勿論、悪いとは思ってるけど結果オーライだろ?
“ほんとかなぁ〜?”
‘それ絶対怒ってるだろ’
まぁそれはともかくいつも通り気合い入れて頑張るか
「訓練場は少し離れた場所にあるためバスに乗って移動する。出発は20分後だ、それまでに準備出来なかった奴は置いていく。以上」
さーて、と。とりあえず準備すっか。えーと医療品と補助具と防災用具に避妊用具……後、必要なもの……はどうすっか。ウィーゼルに聞くか
「ウィーゼル必要なものあるか?」
「あーそうだな、医療品と補助具は……あるか。あー……アレだ、レーザーカッター持ってってくれ」
「あいよ」
「それと……なんで避妊用具があんだ?」
念の為だよ言わせんな恥ずかしい///
「あと
ウェイドの手には可愛いラッピングが施された菓子折りが握られていた。中身はチロルチョコやキャンディー、マシュマロなどが入っていた
「ああこれか?久々に
(アイツ?……B組に知り合いでもいるのか?)
「それは構わないがせいぜいバレるなよ」
「わかってるって、というかバレたら即刻務所行きだろ?」
「ん?」
「ん?」
「……なんか話が噛み合ってない気がするんだが」
「あー……ヤベッ!そろそろ時間だぞ!!」
「あっおい!」
ドタバタと教室から出て集合場所に向かった。しかし机には忘れたのかウェイドの携帯が置いてあり画面にはこう映っていた
【シーちゃん:今日USJ襲撃するからヨロシク】
【俺ちゃん:オーケー牧場】
準備は終えてバスの中
「……で、右肩にミサイルポッド乗っけて左腕にレールガンはどうよ?」
「いやそれならパイルバンカーも捨てがたいんだが」
ウェイドとウィーゼルは次の
だがウェイド達の乗り込んだバスの座席は前向きシートではなく横向きのロングシートであった。なおその時ウェイドとウィーゼルはA3サイズの設計図を広げていた。つまり
「今ここでするのはやめてくれないかしら翔ちゃん?」
「おっと、すまねぇ梅雨ちゃん……だっけ?」
蛙の擬人化のような女子に注意されてしまった。まぁ確かに気持ちはわかる、そう電車で隣のおっさんが新聞を広げて読んでいるような
「ところで私思ったこと何でも言っちゃうの?翔ちゃん」
「ハイハイ、なんでござんしょ?」
「貴方の個性って本当に増強系なの?」
「……なんでぇ?(アホの子)」
勘付かれたかと思い、とりあえず誤魔化すためにアホの子スタイルで質問に質問を返した
え?質問に質問を返すなって??
お前らだっていつもそうやってるだろ(真顔)
「この前の個性把握テストの時に色々出してたじゃない」
「あ〜アレか。小さい頃に蔵にあった白いポケットを腹につけてドラ◯えもんごっこしてたら出来るようになった」
[えぇ……(ドン引き)]
待ってなんで引かれてんの?しかも全員に(耳郎とウィーゼルは除く)。俺の心は硝子だぞ??
“どこぞの赤い正義の味方じゃあるまいしそんなわけないだろ”
‘しかもお前のメンタルはダイヤモンド級じゃねぇか’
お、それもそうだな。にしてもオマエらが褒めてくるとは明日サ◯スが地球破壊しに来んのか?
「でもよ、増強型のシンプルな個性は派手で扱いやすいし出来ることが多いよなぁ。対して俺の『硬化』は対人とかならまだしも、それ以外はなぁ」
「そう?プロでも十分やっていけると思うけど?」
「プロか。しかしやはりヒーローも人気商売みたいなとこもあるが?」
「そういう意味で考えたら、轟・爆豪・寺島じゃないか?」
「あーでも爆豪はキレてばっかだから人気出ないんじゃね?」
「ハァァ!?出すわゴラァ!こんな半分野郎と武器人間とイカレ野郎よりもメッチャ出すわぁ!!」
「待て、
しかも俺ちゃんのことイカレ野郎呼ばわりされたし。ウィーゼルだけ武器人間とか差別か?
それから話してる内にバスが停まった。どうやら目的の場所に着いたようだ。バスから降りると目の前に広がった光景はまるで大阪にあるような遊園地のような訓練所だった……ほんとに訓練所かここ?看板の説明を見ると様々な災害を再現したアトラクションのような場所と書いてあった……やっぱここ遊園地だろ
「すっげぇー!!USJかよ!!」
切島だっけ?スゲェーテンション上がってるとこ悪いが名前が思いっきりアウトなんだよなぁ。だから名前を叫ばないでくれまだ死にたくない
「水難・火事・土砂災害などあらゆる事故や災害を想定して作られた訓練所……その名もウソの災害や事故ルーム。通称『USJ』」
ネーミングセンスェ……もっとマシな略し方あっただろ。ネーミングセンスゼロなのか?
それと施設の説明をしてくれたのは白い宇宙服を身に包んだ災害救助で活躍しているスペースヒーロー13号だ。名前からして宇宙でもヒーロー活動してるかと思いきやしておらず、軽くショック受けたのはここだけの話
「13号、オールマイトはどうした?ここで待ち合わせるはずだが」
「先輩それが……通勤時にギリギリまで活躍してたみたいで仮眠室で休んでます」
「そうか、なら先に始めとくか」
(なんかコソコソ話してるけどなんかあったんかな?まぁどうでもいいけど連絡しとかないと……さアレ?)
携帯を取り出そうとポケットをゴソゴソと漁るが何処にもなかった。それもそうだ、慌てて教室から出る際に携帯を机の上に置いたまま来てしまったのだ
(やっべ、置いてきちまったか?……しゃーない、ここは)
あまりこれはバレる確率が上がりやりたくなかったがこの方法しかなかった為、実行に移すウェイド。それは
「センセー、ちょっとトイレ行ってきてもよろしいですかね?」
「ん?ああ早く行ってこい」
「ドウモー」
そそくさとその場から離脱し向かったのはトイレではなく公衆電話だった。幸運にも一目につかないような場所に設置されていた
「えーと小銭は……100円でいいか」
チャリンと小気味良い音を出し
prprprprpr ガチャ
「あ、もしもしシーちゃん?今何処にいる?」
『今?USJだけど?』
「そうか、で何処にいる?」
『何処って
アンタの後ろにいるけど?」
後ろをゆっくり振り向くと灰色の前髪が顔にかかった不健康そうな顔の女の子がいた。おっと紹介するのを忘れてた、この子は俺ちゃんの友達3号、シーちゃんもとい死柄木
見た目は艦◯れの浜風の目の色が赤くて髪の毛を灰色にして少し猫背で背を一回り大きさせて胸を控えめにした感じ。cvは古賀葵様(四宮かぐや役)だな
「いきなり背後に回るのはビックリするからやめてほしいな」
「そうか。で約束のものは?」
「おいおいそんなに急かすなって」
何もないところから菓子折りを出して死柄木に渡した。どうやら可愛くラッピングされた菓子折りはこのためだったようだ
「じゃあ「その前に」……なに?」
死柄木は菓子折りを受け取ろうとしたがヒョイと取り上げられて少し不機嫌になった
「何か言うことあるでしょ?」
「……アリガト」
「ハイ」
それを聞いたウェイドは死柄木に菓子折りを渡した。余談だがここ最近のウェイドの悩みは死柄木の一般常識のことである。理由としては数え切れないほどあった。例を挙げると生まれた姿のままウェイドの前に出てきたり、注意しないと下着(胸)をつけなかったりと色々あったのだ。最初の方は挨拶やお礼などが出来なかったがウェイドの長年の成果によりある程度は矯正できたがそれでも氷山の一角に過ぎなかった
ちなみにウェイドと死柄木の出会いは小さい頃に公園で死柄木の個性が発動しウェイドの右腕を崩壊させたのだが瞬時に治り、それを見た死柄木が崩壊させられた本人より驚き泣いてしまいウェイドにあやされたのが事の始まりだった。なおそれを木の陰で見ていた黒幕は
(えぇ……(困惑)、普通逆だろ。にしてもあの子供の個性が気になるな)
などということがあり、仲良くなって今では死柄木の子守を黒霧と共に頑張っている。え?なんでヴィランの親玉と知り合いなのにヒーローになったのかって?……
本人の意思がない限りそれはないな。死柄木のことだし結婚のけの字もないと思うしな。けど黒幕に何度もお願いされたら断れないだろ
「そんで?今日は何しにここ「それは私が説明させていただきます」……いたのか黒霧」
黒い霧の中からバーテンダーの格好した男が現れた。こいつの名は黒霧、死柄木の子守役だ。にしても久々に会うな、元気だったか?
「ええ、特に何事もなく……さて話に入っても?」
「悪いな遮って」
「構いませんよ。では話に入らせていただきます。まず私達の目的は平和の象徴の抹殺です」
「……オールマイトか」
オールマイトの抹殺と聞き、ウェイドの眉がピクッと動いたがあまり驚きはしなかった。前々からそれを目標に準備していたのを知っていたからだ
「ま、怪我しないように頑張って」
「……一つ宜しいでしょうか?」
おずおずと黒霧が質問してきた。ところで顔の煙がふよふよしてんのは仕様か?
「何故止めないのですか?仮にも貴方ヒーロー目指してるんじゃないんですか?」
「それ俺ちゃんに関係ある?」
「……いやですから「自分にとってメリットが見えないからでしょ」……葬?」
話を割って入ってきた死柄木。どうやら死柄木には伝わったみたいだ、さすが俺ちゃんの友達3号
「コイツは自分にとってメリットがないなら何もしないし手を出さない奴だぞ、忘れたのか?」
「……思い出しました。確かに彼はそうでしたね」
とりあえず渡すもん渡したしさっさと帰るk
「まだ話は終わってませんよ?」
「……そろそろ戻んないと怒られちまうから手短に済ませてくれ」
今度は何だ?また配達の依頼か?悪いがそれはもう出来そうにないから無理だぞ
「私達の仲間になりませんか?」
「は?」
「今なら幹部ではなく葬と同位扱いにしますよ」
なにを言いだすかと思えば、とんでもない爆弾を落としやがった。つーか今それ言うのか?俺はヒーロー目指すって言わなかったか??
「前から俺はヒーロー目指すって言ったはずだが気のせいか?」
「知っての上です、
「……なんでまた急に」
「それがですねぇ……」
黒霧が途中から言い澱みボソボソ言ったが何を言ってるか聞き取れなかった
「なんて?もう一回言ってくれねぇか?デケェ声で」
「……ちょっと此方に」
手を引かれ死柄木から少し遠ざかると話し始めた
「実はですねぇ……葬を
「アイツって?まさか死柄木の許嫁でも出来たっての??おいおい、そういうのは俺ちゃんじゃなくて別の奴に頼めよ」
前に失敗して三ヶ月くらい追い回された実績があるからな。にしてもあん時は何で失敗したんだろな
“お前がいい雰囲気をぶち壊したからじゃねぇか”
‘さらに「ホテル連れ込んで階段上っちまえ」って言ったのも原因だな’
マジか、わからんかった。今度から気をつけよ
「で、アイツって誰?」
「貴方のことですよ」
「……ん?」
とうとう幻聴も酷くなってきたか、こりゃ後で病院行かねぇとな
「冗談ではありませんよ」
「……なんで俺なんだ?」
黒霧は口を開き、またもや爆弾を投下しやがった
「実はですねぇ、以前にある方が葬に将来の目標もとい目的を聞いたところですね」
ーーーーオールマイトの抹殺、あと翔と暮らしたい
理由は?
ーーーーー好きだから
「というワケでして」
「」
いやいやいやいやいやいやいやいや
嘘だろ?あの人格破綻者でなに考えてるか理解できない死柄木が?俺のことが好き??
「だからって……どうすんだよ」
「簡単なことですよ、葬と交際して子供を産んで欲しいだけですよ」
「おう待てや」
話がいきなり飛んだぞ、交際すりゃいいのかと思ったら子作りしろと言われたぞ
「そういうワケですので……葬」
「なんだ?」
「
「ん」
そう言うと黒霧は霧の中へと消えていき、俺と死柄木の2人だけになった。しかもご丁寧にいつの間にか、キングサイズのベッドが一つだけ置いてある部屋に移動されていた
「翔、しよ?」
「な、何をだ?」
「せっくす」
「(絶句)」
マミー、パピー。
俺ちゃん色んな意味で大ピンチ助けて
一方、その頃ウィーゼル達は
「全員一塊になって動くな!」
突然、中央の広場の噴水付近から黒い霧が現れその中から大量のヴィランが出てきた
「初めまして雄英高校の皆様方。我々は
平和の象徴オールマイトにこのヒーロー社会の幕を閉じていただく為、息絶えて頂きたいと思いまして」
現れたヴィランのリーダーと思わしきバーテンダーの服を着た男が目的を淡々と話した。オールマイトの抹殺。それを聞いた瞬間、切島と爆豪が飛び出しヴィランに立ち向かって行った
だが
「おっと、危ない危ない……やはり生徒といえどヒーローの卵。油断も隙もありませんねぇ。ですが」
「どきなさい!2人とも!!」
13号の個性が2人に邪魔され発動出来なかった
「状況判断がまだまだですね、苦労しますよこれは。それとここで邪魔されたくありませんので少し散ってもらいますよ」
黒い霧が溢れ出しウィーゼル達を囲み包み込んだ。その場に残ったのは相澤・13号・ブラドの3人の教師だけだった
「チッ……やってくれたな。13号!」
「はい!!」
13号の指先がパカっと開き、ブラックホールが展開される
しかし
ドガシャァ!!!
「ぶぐぇっ!!?」
骨がバキバキと鳴り響きながら吹っ飛ばされ壁に激突し気絶した
「13号!!!」
「おいおいなんだよこいつは!?」
平均男性よりも3回り以上デカく筋肉は膨れ上がり脳みそが剥き出しで口は鳥のように鋭く尖っていた化け物が突然現れ13号を右手で吹っ飛ばした。食らったらひとたまりもないだろう
「さて、少しは楽しませて貰いますよ?」
この腐ったヒーロー社会を
こうして運命の歯車は動き出し狂っていった
後編とエロシーン同時進行とか意外とキツイ(白目