赤くて不死身のオレちゃんのヒーローアカデミア   作:きのこの山 穏健派

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やっと書けた・・・・
なんかここ最近、書く気力が・・・・
とりあえず投稿していきます



それと先日挙げた話はお気に入り登録数1000件記念の特別編なんだけど、ちょっと納得出来なかったから削除させて頂きました

もう暫く待って


第3章 体育祭 〜大乱闘ナントカカントカ〜
全方向に喧嘩を売っていくスタイル


 

 

体育祭 当日

宇井戸宅 裏山にて 午前4時

 

 

 

 

ヤッホーみんな俺ちゃんだよ。いよいよ体育祭当日になったけど、なんとか切札は完成させたぜ……当日の早朝に

 

 

「なんとか……時間ギリギリに出来たな」

 

「ああ……ふぁあ……眠ぃ」

 

 

あーやばい一気に疲れと睡魔が襲ってきやがった。けどここで寝たら絶対遅刻する……って、ウィーゼル寝てるし。俺も少しだけ寝ようかな……いや駄目だここで寝たらマジで大変なことになる!うおぉぉぉ堪えろ俺の瞼ぁぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「zzzzzzzzzzzzz」」

 

 

 

 

 

 

 

 

睡魔には勝てなかったよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーい!しょー!ーーーー」

 

「zzzzzzzzzzzz」

 

「おーーーー!いいかーーーーにーー!」

 

「zzzzzzz」

 

「ちょっーー!はやーーーーー!ーーーー」

 

「zzzzz……ん?」

 

 

「早く起きろ馬鹿ども!!」

 

 

耳元でおもいきり叫ばれ、頭痛と耳鳴りが襲ってきた。あーやばい、頭ガンガンする。重たい瞼を開けるとそこには制服姿の耳郎が腕を組みながら立っていた

 

 

「なんだ耳郎か……もう少し寝させてくれ」

 

「あっそう……ところで翔、今何時だと思う?」

 

 

あ?何時って……えーと時計は何処だっけ?眠たい目を擦りながら壁に掛けている時計に目をやると

 

 

時計「7時25分やで」

 

 

……成る程そういうことか。だが安心しろ、席に着いてないといけない時間は8時30分までだ。それにここから学校まで走っても30分はかかるが時間には間に合うな。全く脅かせやがt

 

 

 

「今日は体育祭だから集合時間が8時までなのは知ってるよね?」

 

 

 

……ゑ?

待って、ということは……?

 

 

「起きろぉぉぉウィーゼルぅぅぅぅ!!」

 

「んが……なんだよ突然」

 

「さっさと制服に着替えて走るぞ!!」

 

「おい、まだ7時30分じゃねぇか。もう少し」

 

「8時までに集合してないとヤバイらしいぞ!」

 

「それを早く言えぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

ジ◯リのトト◯のように髪の毛がブワァッと逆立ち、急いで制服に着替え始めるウィーゼル。というか実際にビックリすると髪の毛って逆立つんだな

 

 

“オマエ、今そんなこと考えてる暇あんのか?”

 

‘残り時間27分’

 

 

ヤッベそんなこと考えてる場合じゃねぇ。俺も急いで着替えねぇと、ああそうだ作った奴をしまわねぇと。ウェイドは切札に触れると瞬時にその場から消えた。そして次の瞬間、ウェイドの目の前にはサイドカー付きのバイクが現れた。因みにウェイドは早生まれだった為、コッソリとバイクの免許を取得していたのだ。作業着から制服に着替えバイクに跨りエンジンを掛ける

 

 

「ウィーゼル!こっちは準備出来たぞ!!」

 

「忘れ物は無いな……よし、オーケーだウェイド!」

 

 

ウェイドからヘルメットを受け取り頭に被るとサイドカーに乗り込んだ

 

 

「……ちょっと翔?」

 

「なんだよ耳郎?急がないとお前も「ウチはどうすんの?」……あ」

 

 

ヤッベ、耳郎のこと忘れてた。あーでもこれ2人しか乗れ……いやいけるか

 

 

「俺の後ろでもいいか??」

 

「えっ、そこしかないの?」

 

「ワガママ言わんでくれ。とりあえずメット被って俺に捕まってくれ」

 

「う、うん」

 

 

ヘルメットを被りながら渋々ウェイドに捕まる耳郎。いや俺ちゃんも出来ればサイドカーになって欲しかったんだがもう時間がないから諦めてくれ。耳郎が俺に掴まってることを確認するとアクセルを全開にした。土煙が起きるがもうそんなことは気にしてられない

 

 

「時間がねぇから最短距離でとばすぞ!!」

 

「おいお前まさか……」

 

「待って翔!この先崖なんだけど!?」

 

「最高速度維持のまま飛ぶぞウィーゼル!ロケットエンジン点火!それと左右のウィングを展開!!」

 

「正気か?!バイク単体ならともかくサイドカー付きは()()()()()()()()()()()()()()

 

 

テストをしていない。その言葉に青ざめていく耳郎。これから何が起きどうなるか予想できたからだ

 

 

 

 

「あんたまさか!?」

 

 

「行くぞぉぉぉぉしっかり掴まってろよぉぉぉぉ!!」

 

 

 

 

そしてウェイド達はバイクと共に空を飛んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう……2度と……やらないで」

 

 

あの後、奇跡的に学校の屋上に着陸し時間ギリギリに間に合ったのに耳郎から1発顔面にもらったんだけど。なんで?

 

 

「……更衣室行って着替えようぜウェイド」

 

 

それもそうだな、そろそろ開会式が始まるし。ところでさっきから俺ちゃんのことを可哀想な目で見るのやめてくれないかウィーゼル。別に落ち込んでないぞ

 

 

“本音は?”

 

 

泣きたい

 

 

‘ドンマイ’

 

 

たった一言で済まされた泣きそう

 

 

‘“面倒くせぇなコイツ”’

 

 

 

 

 

そして俺ちゃん達は会場の入場口に移動し簡単なルール説明を聞いていた。そういや緑谷と確か轟、だったか?なんか険しい顔で喋ってたけどなんかあったんかな?

 

 

『雄英体育祭!!ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!どうせてめーらアレだろこいつらだろ!?敵の襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!!一年ヒーロー科だろぉぉ!!!』

 

 

おっと、とうとう始まったか。けど、その前に

 

 

「ウィーゼル」

 

「わかってる。途中までは協力して俺達が1位になるぞ。勿論、手は抜かねぇよ。それに俺達が組めば最強だ。たとえ誰であろうとな」

 

 

そう言うと笑みを浮かべるウィーゼル。側から見たら完璧にヴィランの笑顔だが今は頼もしく感じる

 

 

「そんじゃ一丁派手に暴れるか兄弟(ブラザー)

 

「ああ。俺達の強さを見せつけるぞウェイド」

 

「そこは兄弟(ブラザー)って言おうぜウィーゼル?」

 

 

ヘラヘラと笑いながら入場するウェイドとウィーゼル。この2人、緊張感が限りなくゼロに近かったがそれ以外は本気だった

 

 

その後、全クラスの入場が終わり18禁ヒーローミッドナイトの登場に会場にいた男たちのテンションは最高潮に達した。まだ始まってないんですけど。にしてもまぁ、際どい格好してんな。あれ?確かミッドナイトって今年で

 

 

“それ以上はいけない(戒め)”

 

‘触らぬ(行き遅れ)に祟りなし’

 

 

おいダニエル、ルビおかしいぞ。それに気の所為か今誰かに睨まれた気がするんだが……いやこれ以上考えるのはやめとこ

 

そして気が付けば選手宣誓に入るようだった。アレ?そういえば何か大事な事を忘れてるような

 

 

 

 

 

 

 

 

『選手代表! 1年A組 宇井戸 翔!!』

 

 

 

 

 

「……すっかり忘れてた」

 

 

そうだよ、選手代表、俺だったわ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は遡り3日前

 

 

俺は相澤センセーに放課後職員室に来るよう呼び出された。俺なんかやったっけ?そう思いながら職員室に入り、相澤センセーの所に行くと

 

 

「宇井戸、お前が今年の体育祭の選手代表になったから考えとけよ」

 

「なんで俺なんですか?(憤怒)」

 

 

まるで死刑宣告のように選手宣誓を任された。理由を聞いたら、なんと俺ちゃん、今や話題の有名人になっていたらしい。「奇跡の生還者」「不死身の宇井戸」「ヴィランから無傷で脱走したヤベェ奴」etc.....なんか最後の奴は俺ちゃんのことdisってると思うがどうやら世間で話題になり注目を集めているそうだ。それを知った校長が

 

 

「彼にやらせた方が盛り上がるんじゃない?」

 

 

このひと言がきっかけで今に至るらしい。後で覚えとけよミッ◯ーマウス

 

 

「ああ、ちなみにだが会場が盛り上がったら校長が後で報酬を出すと言っていたがどうする?」

 

「有り難く受けさせて頂きます」

 

 

前言撤回、流石校長だわぁ。そこに痺れる憧れるぅぅぅ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は動き出す

 

 

 

うん、あん時の俺を殺してでも止めるべきだったなクソッタレ

 

 

『んんっ……選手代表!宇井戸 翔!!』

 

「アッハイ」

 

 

無視する訳にはいかず、壇上へと向かう。その足取りは重くまるでこれから処刑される罪人のようだった

 

 

「見ろよ、堂々としてやがる」「やはり本物はオーラが違う」「流石は奇跡の生還者と言われてるだけある。見ろよ、あいつの顔。幾多の戦場を渡り歩いた兵士みたいな顔してるぞ」

 

 

違ぇよ、何言えばいいかわからんくて焦ってる顔だよ。というか兵士みたいな顔って見たことあんのかよ。そう思っていると壇上に上り、俺は仁王立ちをしていた

 

 

(まあ、()()挑発しとけばいいだろ)

 

 

そんな安易な考えでウェイドは口を開いた

 

 

 

 

 

 

 

耳郎side

 

 

 

「マジ?」

 

 

選手代表が翔とか嘘でしょ、なんで?

 

 

「確か世間で話題になっているから選手代表になったらしいぞ」

 

「えぇ……」

 

 

変なことやらかさなければいいけど。耳郎はそんな想いを抱くが直ぐに砕かれることになるのはまだ知らない。そして翔は壇上に上がり口を開いた

 

 

『ある男はこう言った……我々すべてが等しい才能を持っているわけではないと。そりゃそうだ、でなけりゃ普通科の奴らやヒーロー科から落ちた他の野郎どもなんざこの世にいねぇからな』

 

 

両手を広げながら淡々と話していった。それを聞いた観客・A組以外から大ブーイングを受けた

 

 

「調子に乗ってんじゃねぇぞゴラァッ!」「しばくぞゴラァッ!」「◯◯◯◯ッ!◯◯◯◯◯◯!!」「舐めとんのかゴラァッ!」

 

 

ブーイングがヤンキーみたいなんだけど……

ハァ……にしてもほんと学習しないね翔は

 

 

だが、次の言葉でブーイングは鳴り止むことになる

 

 

『しかし、男はこう言った。我々すべては才能を伸ばす等しい機会を持つべきだ、と。お前らは何の為にここにいる?金の為か?名誉の為か?……もしそうなら今すぐ帰ってママのオッパイでも吸ってろ。ここにいる奴らは己の才能を伸ばしヒーローを目指しているんだ、それも金や名誉じゃなくヒーローになりたいという真剣な想いでな。今、ここにいる奴らはヒーロー科だろうが普通科だろうがなんだろうが関係ねぇ。全員、ヒーローを目指してるんだ。仮に普通科の生徒が優勝しても、どうせ不正したんだろとか言った野郎は

 

 

 

俺が殺す』

 

 

そう言い指を鳴らした瞬間、空から()()()()()が降ってきた。着地すると会場全体を巻き込む程の土煙が上がる

 

 

「ちょっ!?なによこれ!?」

 

「目がぁぁぁ目がぁぁぁぁぁ!?」

 

「うぇ……口に砂が」

 

 

数秒後、土煙は無くなり降ってきた巨大な何かが姿を現わす

 

 

「なんだよこれ……」

 

「カッケェ……」

 

 

会場のあちこちから声があがる。会場に降ってきたのは巨大人型ロボットだった。大きさは7メートル程だろうか。しかも右手には身体の半分以上はある剣を地面に突き刺し鎮座していた

 

 

『でだ、まぁ俺が言いたいことは…ろたとえ誰であろうと優勝した奴には文句言うなってことだ。ま、優勝すんのは俺達だがな』

 

[!?]

 

『さあて、そろそろ時間が来たから終わりにしたいところだが最後に一言……優勝してぇんなら、俺を殺す思いで足掻いて勝利を手に掴め。仲間を売ってでもな』

 

 

瞬間、巨大ロボットがゆっくりと立ち上がり剣を空に向けた

 

 

『それと俺はお前ら全員がかりでも構わねぇ!何故かって俺が……俺達がこの中で最強だからだ!そうだよなぁウィーゼル!!』

 

/

パリンッ

\

 

突然、指名された鏡は驚きのあまり眼鏡が割れた。翔、幾ら何でも鏡を巻き込むのはどうかと思うよ。しかもウチ鏡の隣だからウチまで被害くるんだけど。そんな鏡を中心に視線が突き刺さる

 

 

「コロス」

 

「……まぁアイツのことだし、しょうがないy」

 

 

 

 

 

『あと耳郎ぉ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お陰でさっきより視線が多くなった。翔、アンタだけは絶対に殺す

 

 

 

『以上!1年A組 宇井戸 翔!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

選手宣誓が終わり、いよいよ第1種目が始まるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、第1種目が始まる前の休憩時間に耳郎と鏡に必死に許しを乞えている翔の姿があったそうな(緑谷談)





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