赤くて不死身のオレちゃんのヒーローアカデミア   作:きのこの山 穏健派

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待たせたな(開幕土下座)

仕事が忙しすぎて書いてる暇もなければ、小説の書き方まで忘れたおかげで投稿が遅くなりました。すまぬ(´;ω;`)

前より文章がおかしくなってるのは許して(切実)


第2ラウンド vs厨二病烏 寺島編

短いながらも激しい攻防戦の末、宇井戸が勝利をつかみ取り、宇井戸vs飯田戦が終わった。会場のボルテージは再び最高潮に達し、次の試合へと移る。

 

 

『さぁ会場も再び盛り上がってきたぜ~! ほんじゃあ、第2回戦ラストを飾るのはコイツ等だぁ!!』

 

 

実況の掛け声とともに選手が入場し、

軽くウォーミングアップを始めていた。

お互い、準備は万端である。

 

 

 

『聞き飽きているリスナーもいると思うが、進行の都合上悪いが付き合ってもらうぜ! そんじゃ選手紹介だ!』

 

 

実況のプレゼント・マイクの声が会場に響き渡り、再びふざけた選手紹介が始まった。

 

 

『クレイジー野郎に続いてクラスメイトの異性にプロポーズしたマッドサイエンティスト!結婚式には呼んでくれよな?ヒーロー科、寺島鏡!!』

 

「紹介がさっきより悪化してるんだが」

 

『VS、シード枠だったから今のとこ活躍が全くなし!ヒーロー科、常闇踏影!!』

 

「・・・・・・・むぅ」

 

 

もはや誰もツッコまなくなった選手紹介が終わり、

第2回戦ラストの試合が始まろうとした。

両選手に緊張が走り、そして

 

 

『そんじゃ試合開始といくぜ!Are you REDEY....

 

 

 

 

 

 

 

START!!

 

 

開始の合図と共に常闇が先手を仕掛けてきた。

 

 

「いけっ!黒影(ダークシャドウ)!!」

 

「アイヨッ!」

 

 

常闇の声に反応した黒影(ダークシャドウ)(自身)を大きくし寺島に襲い掛かる。対して寺島はSIG SAUER P320を製造し黒影(ダークシャドウ)の攻撃を避けながら迎撃した。はたから見れば常闇が戦局を有利に押しており、寺島の防戦一方に見えるが実際は違った。

寺島は黒影(ダークシャドウ)からの攻撃を避けながら、常闇の手足を狙い発砲していたのだ。

 

しかし、寺島の狙いを知った常闇は黒影(ダークシャドウ)に命令し、攻撃しながら寺島の発砲した銃弾を防いだ。

 

つまるところ、隙を見せた瞬間にどちらかの勝利が決まる程の攻防戦が行われていた。

 

 

「ちっ・・・・そう簡単にはいかせくれないか」

 

「フッ・・・・いつまで俺の闇に耐えられるか見物だな」

 

「おおそうかい、なら俺も頑張らねぇとなぁっ!!」

 

 

軽口を叩きながら寺島は残弾0になったSIG SAUER P320本体とマガジンを黒影(ダークシャドウ)に放り投げ、即座にMP 40とM67破片手榴弾を製造した。放り投げられた拳銃を弾き飛ばし、寺島の隙を見逃さなかった常闇は黒影(ダークシャドウ)に追撃させた。

 

そしてとうとう、黒影(ダークシャドウ)の攻撃が寺島に当たる。

 

 

「オラァッ!」

 

「クソッ!・・・・・・やべ!?」

 

 

黒影(ダークシャドウ)の攻撃に当たった寺島は咄嗟に両腕を交差させ防御したが、衝撃によりMP 40のマガジンが場外へと飛ばされてしまった。このまま一気に押し切ると判断した常闇はさらに黒影(ダークシャドウ)に追撃をさせる。寺島は黒影(ダークシャドウ)の猛攻にギリギリ避けながら、手榴弾の安全ピンを抜き、常闇に向かって転がした。

 

 

「余所見は厳禁だぜ?」

 

「ッ!、黒影(ダークシャドウ)!!」

 

 

常闇は黒影(ダークシャドウ)に命令し影を大きくさせ、爆発から逃れるが気付けば目の前にいた寺島が消えていた。瞬間、直感で何かを感じ取った常闇は黒影(ダークシャドウ)に後方に大きく跳躍させた。すると

 

 

 

BoooooooooM

 

 

 

さっきまで常闇がいた場所に突如として爆発が起きた。爆発に土煙が舞うが強風により直ぐに晴れ、常闇から少し離れた位置に寺島が弾頭がないRPG-7を構えていた。どうやら手榴弾を爆発させた後、常闇の背後に回りRPG-7を製造し撃ったようだ。

 

 

「・・・・・おいおい今のを避けるとかマジか」

 

「どうやら勝利の女神は俺に微笑んでいるようだな」

 

「そんなら俺には笑いの神様が微笑んでいるんかね」

 

 

寺島は自嘲しながら空になったRPG-7を場外に放り投げ、今度はレミントンM870を製造した。

接近戦に持ち込むようだ。

 

 

「なぁ常闇、そろそろ決着(ケリ)つけようぜ」

 

「いいだろう、受けて立つ」

 

 

そう言った瞬間、両者共に地面を蹴り出した。

互いに距離が1メートルあるかないかぐらいに近付くと黒影(ダークシャドウ)が右腕を大きく振りかぶり寺島に放った。

だが、それは悪手だった。黒影(ダークシャドウ)が大きく振りかぶったことで常闇の隙が出来た瞬間を見逃さなかった寺島は黒影(ダークシャドウ)の放ったパンチをギリギリで避け、黒影(ダークシャドウ)の後ろで隠れていた常闇の腹部にレミントンM870を撃ち放った。弾丸はそのまま常闇の腹部へと吸い込まれ、弾けた音と共に後方へと常闇は吹っ飛ばされた。

 

 

「グッ・・・・!」

 

「さぁてフィナーレといくか」

 

 

吹っ飛ばされ地面に倒れた常闇に寺島は接近し、常闇の襟元を掴み場外へと放り投げた。が、黒影(ダークシャドウ)が場外に出まいと腕を伸ばし地面に爪を食い込ませようとしたが寺島がそれを許さず、地面に届く前に黒影(ダークシャドウ)の腕を狙い撃った。

 

 

「ギャンッ!!」

 

「これで終わりだ」

 

 

黒影(ダークシャドウ)の腕は弾き飛ばされ、常闇はそのまま場外へと飛ばされた。

 

 

「常闇君場外!寺島君準決勝進出!!」

 

 

激しい攻防戦の末、寺島の勝利となり、全ての第2回戦は幕を閉じた。そして、いよいよ準決勝が始まろうとしていた。

 

 

 

 





※寺島の使用している銃火器は基本的に特製のゴム弾を使用しています。爆発物も威力をかなり弱めた代わりに爆風などを強化した物になります(今更感)。

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