スターウォーズ In one galaxy   作:丸亀導師
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第21話 尋問官

惑星ルーン。そこはかつて共和国から忘れ去られた土地であった。共和国最盛期に探検家たちが、この幻の星に到達しようと躍起になり遂に見つけた。

 

到達後も非常に厄介な航路をとらなくてはならず、多くの場合商人たちが、希少鉱物目的でやってくるのが殆どであった。

 

共和国から帝国へ移り変わった初期の頃、クーンと言う1地方の統治者が帝国の協力を取り付け、より自分の支配を強くしようとした。

 

しかし、帝国の罠にはめられ結局はこの惑星ルーンは帝国の直轄当地領となった。

 

しかし、ルーンの住民の多くは帝国への不満を現にし、抵抗運動が激化していった。そんな中、ある男が現れた。

 

賞金稼ぎのナーガ・サガである。彼は抵抗軍を組織し統治者に対して反旗を翻した。大規模な反乱では無いため、帝国は本腰をいれずにいた。

 

 

side スターク

 

ここが、目的地のナーガ要塞か。要塞に自分の名前を付けるとは良いセンスをしているな。もっとも名前からして蛇の神とかそういうのの神殿のように感じるが。

 

内部の設備は、私が研究室に閉じ込められていた際の、帝国軍の研究室よりも遥かに整っているな。それに、人だけではなく、多くの種族が入り交じっている。

 

「お前がトニー・スタークか。あんたの作ったパワードスーツ見たよ。ナノマシンをああやって使う奴なんて今まで見たことかなった。ああいう使い方もあるだな。」

 

「君はいったい誰だ。まずは自己紹介だろ。」

 

「失敬。俺はダマスク・サガ。この要塞で技術者をやってるよろしくな。」

 

また、サガか。種族が違うが、それほどまでにあの男は信頼に厚いと言うことか。

 

「ああ、よろしく頼む。僕は、トニー・スターク。

知っての通り、アレクセイの船でエンジニアをしている以後よろしく頼む。」

 

「さっそく、新しい兵器の話でも、しようじゃないか。」

 

全く、私は兵器を開発している訳では無いのだが。

 

 

sideアスナ

 

アレクは、ナーガさんと話をしていて、トニーさんはまた別の人と話をしに行っちゃった。私は、共通の話題にしている人がいないから、だから話しかけてくる人がいない。

 

「なあなあ、姉ちゃんさ、ジェダイって何か知ってるか?」

 

あの子がいた。それと回りには多くの、同い年くらい?の子供達がいた。

 

「ジェダイ?ごめんね、私も良くは知らないの。ただ、アレクのことは知ってるけど。」

 

「あの兄ちゃんか?でも、ボスの方が強そうだけど。」

 

そりゃ、あんな厳つい顔した人なんて私は見たこと無いけど、でもアレクが負けるところを想像できない。

 

「アレクは、ジェダイを名のってるんだけどね?凄く強いよ…。

ブラスターなんか、ライトセイバーで簡単に弾き返すし、あげくの果てには宇宙船ですら手で浮かせることまで出来るの。

だからきっと、ジェダイってそんなにすごい人たちなんだと思う。」

 

子供達にはあんまり実感が湧かないみたいだけど。

 

「じゃあさ、姉ちゃんはジェダイのなの?」

 

「私?わたしは、ジェダイの弟子。パダワンって言うんだけどまだ見習いになったばかりで、色々とわからないところがあるの。

ただ、貴方みたいに男の口調を真似してると、あの人みたいに、こわーいお姉さんになっちゃうわよ?」

 

そっと玲の方へ指を向ける。

 

「ほお、私が怖いか。よろしい、後で覚えていなさい。」

 

おお、怖い怖い。

 

 

sideアレクセイ

 

要塞内部の一室、その広い空間の中、各部隊の隊長たちが顔を出していた。

 

「それで?彼の情報はどれ程集まっているんだ?そして、なぜ彼が必要なんだ?」

 

わからないな。一人の隊員のために、これほどまで部隊を出すと言うのか?だとすれば、このブルースという男はかなりの大物か、若しくは信頼が厚いのか。

 

「ブルース・バナー、彼はとある星の最後の生き残りだ。そして、彼が我々ルーン解放戦線の発案者でもある。」

 

それがいったい何の関係があるのか。

 

「彼は、ある重要な情報を手に入れ、このルーン星系の外へその情報を流そうとした。」

 

「しかし、帝国の秘密工作部隊の攻撃を受け、仲間を守るために自らを囮とした。

結果的に情報は我々の手元に入ったが、彼を失い、更には外部への連絡網を完全に破壊された。

そこで、我々はこの星系内の帝国に対して総攻撃を考えている。

ぜひ貴方にも付き合ってもらいたい。」

 

なんてことだ、良い返事だったと思ったらこれだ。これじゃ心中に一緒に付き合ってくれとでも言っているようだな。

 

「それは、無理な相談だ。第一君達が戦ったところで、惑星周辺の帝国軍が直ぐさま駆けつけて、君達を皆殺しにするだろうな。」

 

一様に悲しそうな顔をしてやがる。まあ、助けられないことも無いが。

 

「救出だけなら、可能だがな。それには、敵を良く知る必要がある。彼が捕まった時いったい何があったんだ?」

 

「彼は二重人格変態種という種族で、中でも怒りに満ちたとき非常に強力な存在になるんだが、相手が悪かった。君のような、ライトセイバーを持った三人組に成す統べなくやられてしまった。」

 

「そいつらは、いったいどんな服装だったんだ?記録映像を見せてくれ。」

 

「ああ、これだ」

 

これは、昔見覚えがある。ジェダイテンプルで見たことが有るな。そう、確かテンプルガードの服装がこれだったか。まさか。

 

「彼らはおそらく、元テンプルガードだろう。そして、きっと彼らはこう言われているに違いない。

『尋問官』と。だとすれば彼が、やられてしまったのも無理もない。」

 

「君は彼らに勝てるか?」

 

「並みの尋問官ならば3対1でも余裕を持って勝てる。しかし、大尋問官がいた場合必ず近くにシスがいるだろう。そうなればわからないな。」

 

空気が重くなったな。

 

「ただし、そのブルースが協力してくれるのなら、シスの相手は私がしよう。尋問官には、私のパダワンが相手をすることになる。」

 

「それで本当に良いのか?」

 

お人好しに見られているのか?ならそれは、間違いだな。

 

「勿論報酬は弾ませて貰うよ。」

 

さあ、シスがいないことを祈ろう。シスの相手は非常に骨がおれるからな。ドゥークー伯爵のような人物は間違いなくいない。それならば勝ち目は実践経験豊富なこちらに利がある。

 

 

sideブルース

 

彼らは逃げ切っただろうか。私があれを発見しなければ、今ごろはきっと、こうはなって居なかっただろうか?いや、弱気になるなブルース。君は科学者だ。諦めたら自分の仮説を証明することは出来ないんだぞ?

 

足音か、また彼らか。

 

「ブルース。立て、食事だ。どうだ?話す気になったか?これ以上黙秘を続けると、尋問に移り変わっていくぞ?」

 

「ふん。君達は尋問官なのだろ?なら私に尋問をしてみれば良いさ。そうすればわかるさ。私は何も知らないということが。」

 

「明日まで時間をやろう。それまで答えを作っておくんだな。」

 

ハルクでは、彼らには勝てない。援軍は私よりも強いものでなければ。



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