スターウォーズ In one galaxy   作:丸亀導師
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第32話 ハット

一人の男が路地へ入っていく。その後を女が追う。

暫く進むと人通りが少なくなりやがて人が誰もいない場所へと至る。

そこに着くと男は急に止まり、女はそれに対して同じく止まる。何処からどう見ても恋人には見えない。見方によっては、ストーカーにつけ回されている男がその現実に向き合っている。と言ったように見えたかもしれない。

 

sideスターク

 

「いい加減僕の後ろをついて回るのは辞めてもらえるかな。」

 

「やはり、気付いていたか。だが、こんな場所に誘い出してなんになる?貴様は丸腰のようだが。」

 

一瞬驚いた顔になったが、平常心を保ったか。

しかし、スーツには気が付いていないようだな。

 

「僕が、丸腰に見えるのかね?だったら君の目は節穴も良いところだよ。」

 

彼女は後ろに手を伸ばす。こちらはスーツの起動を行い、スーツが体表を伝い体全身を覆うように形成されていく。

 

彼女がブラスターを撃つとき既に私は、アイアンマンとなっていた。

 

「そんなチャチなブラスターで、この装甲が傷つくとでも思っているのかな?」

 

こちらがそう言うやいなか、逃走を始めた。この姿を衆目の前に晒すわけには行かないだろう。

なにせ、私の技術の粋を集めて作ったスーツだ。帝国に真似されたくはない。

 

「逃がす訳には行かないんだよ」

 

逃走経路を直ぐに判断し、再び彼女の前に現れる。

今度は、人種の男に化けたみたいだな。

 

「何故バレた!!」

 

「私にその方法は無意味だ。さあ、私の後を付けていた訳を話せ、そうすれば命だけは見逃そう。」

 

「話さないだろうな。話さなくとも彼女の首のタトゥーは、ハットの組織に属している証だ。おっと、仲間を呼ぼうとしても、既に死んでいては効果はないぞ?」

 

「アレクセイ君か、ハットの組織に所属しているのか。成る程な、フライデー記録しておいてくれ。

しかし、そんなに簡単に殺しをしても良いのかね。」

 

「ここはそういう星だ。」

 

世知辛い星だな。星全体がまるでスラム街だな。

 

「希望がなくなったようだが、君は私たちに話すことが有るんじゃないのかね?」

 

「ハット様は貴様等、特にそこのアレクセイに会いたがっておられる。だからこそ、貴様等を付けてあわよくば拐おうとした。」

 

なんとも浅はかだな、話をすれば良いものを。

 

「正直話しても私は行かないがね。ハットなんて、信用ならない。それが、今の貴様等ギャング。帝国の犬だ。会う必要はないさ、だから行こう。

もう、この星にいる必要はないから。」

 

見つけたか、後は僕がきちんと装備させてやるだけだな。

 

「ところで、次の目的地は。」

 

「船の受領をしなきゃならないからね。それから、改造も。あの星に行くよ。」

 

女を放置して歩みだした。どうやら気絶しているようだったが、どうなるかは知ったことではない。

犯罪者に手を貸す義務はないからな。

 



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