ハイスクールDxD 神の意志   作:マッキーガイア

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2話:光よ。

???side

 

 

「光の……巨人?」

 

 

私は今困惑していた。戦場に現れた一筋の光、その巨大すぎる力に、

 

「なんなんだ!?あれは?」

 

幼馴染の男の子が叫ぶ。

それは私も同じ、口をあんぐり開けてきっとみっともない姿なんだろう。だけどそんな事はどうでも良くなるくらいその存在感は凄まじかった。

 

拳を天高く上げ、胸を張って、堂々と、二天龍に向かい合っている。その姿はまるで子供の頃に見たおとぎ話の様な、

 

「神は先ほど死んだはずじゃ…」

 

赤髪の友は呟く、その声でやっと自我を戻した。

 

「彼はあの姿になる前()()()言ったわ、多分それが名前」

 

「ティガ?」

 

そう言うと彼はまた巨人に向き直す。

 

悪魔があまりこう言うことを言ってはいけないのだろうけれど、彼のあの光はあまりにも神々しくそしてとても…穏やかだった。

 

光は悪魔の天敵、な、筈なのに彼の光だけは私たちをも包み込む。

 

そんな風景に圧倒されながらも、赤龍帝は叫んだ。

 

 

「き、貴様!!何者か知らないが!!邪魔をすると言うのなら燃やしてやる!!」

 

 

まるで小物、死亡プラグを吐きまくっている、

 

「死ねぇぇぇぇ!!」

 

そう言って赤龍帝が叫び突っ込んで行った時、巨人はファインディングポーズを取り合間を取りスキを狙っていた。つまり、

 

ドゴッ!!

 

クビに一発。

 

「グハァ!!」

 

完璧なカウンター、クビに当たった拳は脳を揺らしたのだろう。赤龍帝は倒れ込んだ。25メートルは有るであろう体を地面に叩き落としたのだ。

 

「………ぐ、き……さま」

 

流石というかまだ意識がある。朦朧とはしているが巨人の目を見据えていた。

 

「…………ジュワッ」

 

ファインディングポーズをまた取る

 

「っ…………!!!」

 

その瞬間、気力、いや、魔力だろうか、多分違う何かが大量に彼に注がれている。

 

 

 

「伏せろーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーゼペリオン光線

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いっ…………!!??」

 

吹き飛ばされる、必死に地面に張り付く、彼は腕でエルを作りビームを放っている、ふざけたようなポーズだが破壊力は計り知れない。

 

「あんな……あんな攻撃の矛先が私達に向いたら…」

 

「………………全滅は免れない」

 

恐怖、見ると赤龍帝は咄嗟に避けたのか右翼だけが消え去って地面には赤龍帝白龍帝二匹合わせても足りないくらい大きなクレータが出来ていた。穴は深さ30メートルは超えていると思う。

 

もうどちらの龍も気力を失い気絶している。

 

 

 

 

「……シュワ!!」

 

 

 

 

次の瞬間、巨人は手を高く上げ。空の彼方に消えていった。

 

 

 

☆☆☆

 

 

剣立SIDE

 

あのドラゴンを倒した後、俺はもう一匹の方のドラゴンの賠償金が怖くて逃げだした。(締まらないっすね、知ってます)

だってあれだよ?右のほうの翼ぶっとんでいったんだもん…まさかゼペリオン光線で翼ぶっ飛ぶと思わないじゃん!絶対体の方にあたってたら死んでたよ……

 

項垂れながら周りに誰も居ないことを全神経を使って確認してから元の姿にもどる。

戻った時に手元にはスパークレンスが現れたが。いやあれだ、これマジもんなんだな…半信半疑で使ってみたらあれだもんびっくりしちゃったよ…まぁ変身できなかったら気まずかったから助かったけど…

 

「う~ん、しばらく封印かなぁ…?」

 

スパークレンスを四次元〇ケットもどきにしまことにする。体積的にやばいヤツはなるべく使わないのが良い。うんそうしよう。

多分そうそう使わないだろうし、そもそも特典のもう片方のキングフォームも強いんだからさ、使う必要性がほぼほぼ無いんだよね。まぁ、僕自体も神様らしいからさ…それなりに強化されてんだろうけどね。

 

「はぁ~、しっかし、原作知らないとわっかんないなぁ~あの娘もしかして敵だったりとか?むしろあのドラゴンの方が味方だったって落ちがあるんじゃね?じゃあかなりヤバいことしたんじゃね?俺さ」

 

 

その答えはある方面では合っている事を後々、ってかあと1000年ちょっとたってから知ることになる。

 

SIDEout

 

 

 

 

 

 

 

しばらく天使も堕天使も悪魔でさえ呆然としていた。

 

颯爽と現れ、颯爽と巨大すぎる敵をも倒してしまった。

あの巨人に敬愛も恐怖も神聖さまでもが感じられた。天使軍営は先ほど神を失っていた。次第に彼らは巨人を神が依り代とした使いだと考えるようになった。

しかし二人の悪魔は知っていた。あの巨人は人間だったことを…知っていて言わなかった。あまりの天使たちの滑稽さに、そして彼らに対して非情になり切れなかったんだろう。拠り所が無くなってしまったのだかわいそうと言ってやる方が非情ともとれる。

 

彼は…否、彼らは決してその事を誰にも言わなかった。

 

 

 

 

 

後にあの巨人は悪魔たちに敬愛の意も込めて彼が自身で名乗った″ティガ″として、天使陣営には″光の使者″として、堕天使陣営には光の巨人として、彼らに延々と呼ばれ続けることになる。

 

 

 

 

ーーーーおまけーーーーー

 

 

 

因みにティガが作ったクレーターは後々レジャー施設になって。今や老若男女問わず人気スポットとして活躍している。

そこだけが天使も堕天使も悪魔でさえも仲良くできる所だという悲しさよ。泣こうか?いやもう泣いてるわ。

               

 


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