刀藤綺凛の兄物語   作:bang bang

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よし。これ投稿したらしばらく更新停止です。早くコラボの方を仕上げて、新章に入って、前作追いついて、追い抜いて完結して、新しいアスタリスクss考えいるから投稿したい。

では今回もよろしくお願いします!

今回は短いです!


兄の日常記その27

 

 

☆月*日

 

 

 

 決まった未来は無くて、定められた運命は存在しない。

 

 だから足掻いたんだ。足掻いてきた……例え未来が変わらなくても、もしその足掻きで自分が犠牲(・・)になったとしても、大切な存在を救えたなら構わないと思った。

 

 今ならクローディアの気持ちが分かる。死とは突然訪れるもので、ならば自分の最後ぐらいは、自分の望む形で迎えたいと

 

 

──残り460日

 

 

 

☆月*日

 

 

 

 

「綺優はいこれ。チケット20人分ね」

 

 

 シルヴィからまたライブのチケットを貰った。ディルクからお金貰ってるけど要らないってシルヴィが。

 優しい嫁最高! ファンタスティック! 

 

 それはそうと最近ディルクが来てる事に驚いてるんだって。

 

 うんうん。ディルクが素直になってきている証拠だ。ディルクはシルヴィの事が好きだから、あの時シルヴィが居なくて残念だったんだよな。俺はちゃんと分かってるぞディルク

 

 

「その調子で頑張ってシルヴィ!」

 

 

「え、あ、うん……頑張るね」

 

 

 ディルクからシルヴィ親護衛隊がそろそろ完成するって聞いてる。メンバーはそれなりに強いんだって。

 今度紹介して貰お

 

 

 

☆月*日

 

 

 

 クローディアの話は終わった。案の定シルヴィが怒ったけどね。

 

 クローディアが珍しく怒りに身を任せ、失言をしてしまった。確かにシルヴィは産みの親の顔を見た事はない。

 けどシルヴィにはウルスラさんという立派な母親がちゃんといるんだから

 

 

「クローディア、シルヴィも本当は分かってる」

 

 

「わたし、わたし本当にそんなつもりは」

 

 

「大丈夫、だから早く行って来て」

 

 

「でも……」

 

 

「大丈夫だから。シルヴィはクローディアの事が好きなんだ。確かに失言だったけど、たった1度の失言で壊れる関係じゃない……だから早く」

 

 

 クローディアもクローディアで参ってたみたい。何とか仲直りは出来たみたい。うん、いい仕事した。

 それにしても本当に生徒会の皆には助かったよ

 

 

「おい綺優、お前も同罪だぞ?」

 

 

 ユリスがそんな事を言ってきた

 

 

「クローディアの願いを知っていて黙ってたんだ……当たり前」

 

 

 紗夜まで……

 

 

「よくもまぁ、私達にこんな隠し事を……きっちりお返しはして貰うわよ。勿論生徒会のみんなにも」

 

 

 俺の最高のパートナーヒユリ女史も……

 

 

「「「焼肉奢れ馬鹿野郎」」」

 

 

 …………安い所にしとこうかな? 

 

 

「「「叙○苑」」」

 

 

 世界は残酷だ。悲劇に満ちていると思うんだ……(濡れた跡がある)

 

 

 その後、さっきシルヴィを空港まで送り届けた。クローディアと一緒に。すると最後にシルヴィが

 

 

「もし帰ってきた時浮気してたら……分かるね?」

 

 

 めちゃくちゃ悪寒がした。もう高速で縦に首を振った。

 シルヴィを送った後、クローディアと2人で行きつけのカフェに入った。

 久しぶりに2人っきりになった気がする

 

 

「貴方から私に言う事はないのですか?」

 

 

「お前に言われる事があっても、俺から言う事はないと思うけど」

 

 

 結果的に俺はクローディアを裏切った訳だ。三年前の約束を破った。非難されるべきなのだろう。

 でもクローディアは俺に感謝の言葉を言った「ありがとうございます」って。

 どうやらクローディアも明日を見て進む事にしたみたいだ。

 丁度よかったから俺も言いたかった事を話した

 

 

「クローディア、〈パン=ドラ〉は本当は優しい奴なんじゃないのか?」

 

 

「と言いますと?」

 

 

 〈パン=ドラ〉は悪夢を見せる。目が覚めた時には霧がかかったように思い出せないけど、天霧綾斗を覚えていた様にその気になれば忘れない事も出来るわけだ。

 

 もし〈パン=ドラ〉がクローディアに一秒でも長く生きて欲しくて、あらゆる死のパターンを見せてそれを回避させようとしているのだとしたら……? 

 

 

「……まさかそんな筈が」

 

 

「クローディア思い当たる節があるんじゃないか?」

 

 

「…………あ」

 

 

 どうやらあったみたい。うん、それがなんなのか聞いた。するとクローディアがまず質問に答えて欲しいって

 

 

「もしです……もし私が綺凛やシルヴィ、2人を残酷なまでに苦痛を味あわせて殺したとしたら……貴女はどうしますか?」

 

 

 ……クローディアがいきなりそんな事を言ってきた。想像できない。てかしたくもない。

 でももしそんな事をクローディアが俺にしたら……

 

 

「クローディアに何か事情があったとまず考える」

 

 

「もしそれが私の私情だったとしたら……?」

 

 

「一生を使って償わせる。悪友がそんな馬鹿な事をしたんだ、無理矢理更正させる」

 

 

「私の事を殺さないんですか?」

 

 

「当たり前だ。そんな逃げ道なんて与えないよ」

 

 

 死ぬなんですぐに楽になる。牢に入るのもただの時間の浪費だ。牢だけに……ごめんなさい。

 それなら俺自身がクローディアの根性を叩き直す。更正させる。絶対に。そして後悔させて、その後悔を背負ったまま寿命を迎えて貰う。

 我ながらかなりの罰を与えようとしていると思う

 

 

「ふふふ……ふふふ」

 

 

 この時クローディアがいきなり笑いだした。まさか本当にやろうとしてたの? 

 

 

「いいえ、いいえ違います。なるほど、どうやら本当に〈パン=ドラ〉は契約者の事を守りたいんですね」

 

 

 意味不明dayまた来たよ。結局はぐらかされた。うん、本当に意味が分からない。クローディアは俺に何を言いたかったんだろう? 

 

 

 

☆月*日

 

 

 

 今日は〈獅鷲星武祭〉の願いを聞いてもらう為に皆で、星導館の生徒会室に集まった。

 〈銀河〉の幹部、イザベラさんと数名に、マディアスさん。どうやらクローディアとイザベラさんは既に話をしたらしく、そこまで険悪な雰囲気じゃなかった

 

 

「さて、リースフェルトくんの願いはリーゼルタニアの独立化、沙々宮くんの願いは父の為に大金、エンフィールドくんは保留、天霧綾斗くんの願いは既に聞いてある。そして刀藤綺優くんは〈星武祭〉の挑戦権のリセット、再び三回の出場が可能となる……残るは刀藤綺凛くん、君だけだ」

 

 

 天霧の願いは既に聞いた後だったらしい。その願いが姉を目覚めさせたい願いだったらいいんだけど……でもコルベルさんに会った時は無理って言われたんだっけ? 

 そんな事を考えていると綺凛が俺にも内緒にしていた、願い事を口にした

 

 

「私の願いは……兄さんへの恩返し、私のこの願いを叶えてくれる権利を兄さんに渡すことです!」

 

 

 ………………もう死んでもいいや。あ、いや死ぬのはもうちょい先で。残り少ない(・・・)し。

 するとクローディアやユリスに紗夜も感動していた。もうね、ほんと俺には勿体ない程に出来た妹ですよ。

 で、なんの願いを叶えて貰うか悩んでいると

 

 

「因みに刀藤綺優くん、天霧綾斗くんの願いは〈大博士(マグナム・オーパス)〉の研究所を取り戻す事にしました。天霧遥さん復活の為に」

 

 

 とイザベラさんから教えて貰った……ええ? いいの? 本当はダメなんだけど、きっとこれを言ったからあの日の事件は他言無用な? って意味なのかな? 多分そうだ絶対そうだ。

 いよいよ願い事が無くなった俺は…………

 

 

寿命(・・)って伸ばせますか?」

 

 

『えっ?』

 

 

 綺凛達の声が重なった

 

 

「あぁ……不老には出来ますか?」

 

 

「それは無理です。統合企業財体の力を持ってしても叶えられません」

 

 

 それはとても残念。仕方ないか……諦めよう。なので取り敢えず俺も保留にしておいた。

 もし不老になれたら冬姉にもやり方? なり方? 教えてあげれたんだけどね……

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 ここは星導館の〈純星煌式武装〉とのシンクロ率を測る施設。そこに数人の〈銀河〉からやって来た者と、学園の教師がいた。中には刀藤綺優やユリスの担任である、谷津崎匡子の姿も見えた。勿論生徒会長であるクローディアの姿もあった

 今ここで新たな〈純星煌式武装〉との契約が始まろうとしている

 

 

「では綺優(・・)準備はいいですね?」

 

 

 クローディアの確認に頷く刀藤綺優。

 そして始まる。

 モニターには刀藤綺優と〈純星煌式武装〉とのシンクロ率が表示された。現在のシンクロ率は20%

 

 

「俺ならお前を剣として扱える」

 

 

 35%

 

 

「きっと綺凛の方が上手く扱える……けど俺なら今まで体験した事がないような世界を見せる事を約束できる」

 

 

 刀藤綺優は新たに契約する〈純星煌式武装〉に声をかけ続ける。すると彼の脳裏に声が響いた

 

 

 ──それに嘘はないな? 

 

 

 これは声だ。〈純星煌式武装〉が自分を試そうとしている。それに刀藤綺優は迷う事無く即答した

 

 

「剣の矜恃、誇りをかけて断言しよう、俺の剣はきっと今まで見た事の無い存在になる。その境地をお前に味あわせてやる……だから俺の剣になれ──〈黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)〉」

 

 

 モニターに表示されているシンクロ率が急激に上昇した。段々と手に馴染んで行くのを感じる。

 やがてモニターに映し出されたシンクロ率は──

 

 

「──98%、おめでとうございます。見事に〈黒炉の魔剣〉を手懐けましたね」

 

 

 98%、天霧綾斗と〈黒炉の魔剣〉の最高シンクロ率を超えたものだった。刀藤綺優は安堵の息を吐く。

 またそれと同時に別の声が響いた

 

 

『この浮気者』

 

 

 刀藤綺優の腰に剣帯にある〈天夜叉〉が小刻みに震えた。そんな〈天夜叉〉に刀藤綺優は心の中で申し訳なさそうに謝るのだった




最後まで読んでくださりありがとうございました。

前作では黒炉の魔剣を綺凛が使いましたが、今回は綺優が使います。クソザコナメクジになっちゃてるから是非もないヨネ!

次回もよろしくお願いします!感想お待ちしておりますm(*_ _)m

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