(もしかして:キャラ崩壊)
ちなみに作者は……オリ主のキャラも……掴めません…………!!!!!
誤字を修正しました。
雄英入学よりも生活の方が大変だとは恐れ入った。
それが、私が入学1日目にして思ったことだった。
仲良くない幼馴染で有名なかっちゃんと緑谷が私と同じクラスだったんだ………察するだろ?でも問題はこれからだ…
まず、寝袋に入って這いずりながら登場した私のクラス担任…………1-A担任の相澤消太先生は、入学やガイダンスをブッ飛ばして校庭で始めたのは【個性把握テスト〜最下位除籍を添えて〜】
地獄だった。
私は参加出来なかった。
どうにも私は色々体制整うまで個性は使えないらしい。
………ちなみに、個性把握終わった後に「お前はヒーローにはなれない」って思い切り言われたのトラウマ。先生こっっわ。
………誰に説明してんだろな、私。
戦闘訓練。
入試試験会場のビルの一角で行われているヒーロー二人VSヴィラン二人で核の攻防戦を、私たちは地下のモニター室で観戦して
記念すべき最初のヒーロー基礎学。
その記念すべき最初のチームは、緑谷&麗日VS爆豪&飯田。
今さっき最初の戦闘訓練が終了し、今は当事者を交えての講評が始まっている。
戻ってきたのは、飯田、かっちゃん、麗日の3人。
…終わってから保健室に運ばれたのは緑谷1人。
酷かった。
二人にとっては重要で、有意義な出来事だったのだろう。
でも待たされた私としては……倒れた緑谷の姿で、心臓が止まってしまいそうだった。
ついに爆豪が緑谷に取り返しのつかないことをしてしまったのか、って。
爆豪もさっきからずっと黙っている。
あの爆豪がだ。
.....本当に私は止めなくて良かったのだろうか。
二人のためといって、私は.....
「では、狗飼少女。君は今回の戦闘訓練に対しどう思う?」
そんなこと考えてる場合じゃねぇ!!!!!
講評、そう私は
なぜなら、私は今回の戦闘訓練に参加できないから。どうにも私のような個性は前例が無いらしく対応が遅れてしまうとのこと。
はたして私に参加出来る日はくるのか。
さて、話を戻そう。
私は講評をする訳だけど………………ちょっとおかしいと思う。
八百万百という、優等生かつ秀才な女子の後に私がとやかく言うの、おかしいと思う。
やめて、ハードル高くするのやめて、個性使ってない私は雑魚なの。
「………そうですね。」
「うん。」
今回の戦闘訓練で言うべきところ...
「…………ふむ……」
「……………………」
「…………特に言うことなど、無いかと。」
「……うん?」
思いつきませんでした。
さっき八百万全部言ってた。
あれの後にとやかく言えるような神経、私は持ってない。
あと戦闘訓練の記憶が無い。
「ほ、ほら、何か無いかな?ここが良かったーとか、ここはこうした方が良いとか。」
「良かったところ………飯田ですかね。」
「おお!それは何でだい?」
「…状況に適応出来ていた。」
いやそれ八百万言ってたわ。
「………ま、全く同じこと言ってる…」
「……ま、まぁグッショブだ!次はもっとしっかり言えるようにな!」
「はい。」
次はもっとしっかり観察しよう。
だからそんな目で見るのは止めるんだ皆。マジかコイツみたいな目は止めるんだ。爆豪・・お前どうした。そんな顔初めて見たぞ。
そんな目から逃れるように私は目を閉じた。
次から頑張ります。
「それを、何処で。」
力強く言ったその言葉は、余りにも人間らしかった。
いつもの彼女からは信じられないくらい年頃の少女的で、感情の乗った声。
他人への関心などなく、幼馴染ですら傍観的で、人間らしい感情が希薄な彼女がそんな姿を見せるなど露とも思わず。
それに僕が目を丸めると、彼女は何処か剣呑さを灯した目で、手を震わせて僕を見ていた。
──オールマイト、実は
──狗飼野乃子…あぁ、あの子は
謝らなくてはいけないと思った。
僕に告白してくれた緑谷少年の言葉を聞いて、塚内君から話された彼女の話を聞いて何もせずにいられる訳がなかった。
「緑谷少年が教えてくれたんだ。ヘドロヴィランの時に緑谷少年を助けたのは君だと。」
「……緑谷。」
「おっと、緑谷少年を責めてはいけないよ。彼は完全な善意で言ってくれたんだ。」
「……そうだったんですね。」
無関心そうな声。色の変わらない瞳。
そればかりだった彼女が、忌々しそうに、それでいて寂しげに瞳を揺らすの姿は酷く幼く見えた。
まるで、中々迎えにこない親を思う子供のようだった。
「君は爆豪少年と緑谷少年を助けようとしたんだろ?緑谷少年が言ってた。「急に個性を使うと彼女は反動が大きい」ってね。本当かい?」
「はい。」
酷く辛そうな顔で緑谷少年は言っていた。
昔、ヴィランに誘拐されかけて彼女が個性を使った時、彼女の皮膚はボロボロになっていた、と。
今はそんな事はないらしいけどその日は眠れなかったと。何度も彼女に電話した、と。
「そうだったんだね。それなのに君は助けたんだね、二人を助ける為。」
「………………」
緑谷少年に彼女について教えてもらった時、何故か脳裏に塚内君が過ぎった。
何度目かの二人きりの飲み会で、悔しげにジョッキを煽る彼の姿。その時に、彼女の名前が出たような気がした。
そして聞いたのだ、「狗飼野乃子という少女について知らないか」と。
それを聞いた時、彼はそう聞かれたことに驚くそぶりも見せず、戸惑わずに話はじめた。きっと僕が聞くだろうと思っていたのだろう。
──昔、彼女は個性故にヴィランに狙われてね。僕ら警察に助けを求めに来たんだ。
──彼女は完全な被害者だった。個性が原因でヴィランに狙われただけの。
──だけど、上司は個性だけで彼女を判断してね。
──彼女をヴィランの仲間であると、自作自演だと判断して彼女を扱ったんだ。
──それ以来彼女は一切警察に助けを求めなくなった。
──僕はその話を
──あの時、もっと早く気づけたら良かった。そうすれば僕は「君は悪くない」と言えたのに。
そう語った。
緑谷少年も言っていた。
──昔、ヒーローにヴィランと間違われてノノちゃんがヒーローに襲われちゃって
──あぁ誤解は解けたんです。ちゃんとそのヒーローも謝ってくれました。
──でもそのヒーローは言ったんです。「本当に化物のようで、恐ろしかった。」……って。
──無意識だったんだと思うんです。そのヒーローも悪気なんて全く無くて。本当に本心だったんだと思うんです。
──僕、未だ考えちゃうことがあって……ノノちゃん、あの時どう思ったんだろうって
「すまなかった。」
「………やめて」
後ずさる。
大きく見開かれた目は、剣呑さが消え、ただの恐怖の色で染まっていた。
「君は二人を助けようとしただけだったのに。」
「やめてください。」
瞳が揺らぐ。
後ずさりながら、聞きたくないと耳を塞ぎ俯く姿は、何かに怯えるか弱い少女だった。
「私が早とちりしてヴィランだと判断してしまった。」
「やめて!!!違う、違う!!!」
喉を切り裂くような悲鳴が響いた。
白い床が濡れる。光を反射してキラキラ光る。
しゃがみこんで、俯いて、ただ彼女は「やめて」「違う」と繰り返し話続けて、何かに怯えていた。
彼女と同じ目線になった。
小さい。なんて小さい。
僕がいつも感じていた一歩線を引いてしまうような力強さと、未知に溢れた雰囲気から引き出される畏怖は一切感じられない。
風が吹けば壊れてしまいそうなほど、弱々しく。
その姿はまさしく僕らヒーローが守るべき子供の姿をそのものだった。
「大丈夫。」
「……ッ」
床に膝をつき、その体を抱き締めれば振動が伝わってきた。
「大丈夫、大丈夫。君は悪くないんだ。」
ポンポンと背中を叩けば振動は緩やかに、収まっていく。
「確かに個性を使ったのはいけないことだ。でも、狗飼少女。君は幼馴染を助けようとしたんだろう。それは、とても立派なことだ。」
「…………」
「だから、大丈夫。君は悪くない。そんなに謝られることに怯える必要はないんだ。」
個性の性で、彼女はどれほど辛い思いをしてきたのだろう。
何度裏切られたのだろう。
何度、何度、心を殺してきたのだろう。
彼女は心を押し殺している。
そうすぐに分かってしまうほど、彼女の心は死んでいた。人間らしさを殺していた。
もう自分を殺さなくて良いと。
もう自分は悪くないと。
普通の人間であると、分かる日がくれば。
「……きっと君は"ヒーロー"になれるだろう。」
その言葉は耳に届くことなく溶けていった。
私、今日殺されるわ。
オールマイトに呼び出された時、脳裏に過ぎったのはこの言葉であった。
だって教師と生徒二人きりとか怪しい以外の何物でもない。
雄英にどれくらい過激派オールマイトファンが居ると思ってるんだ。緑谷なんて序の口だぞ。
それに加え、あのヘドロヴィラン事件………死んだと思った。緑谷がオールマイトに話したらしい。緑谷ァ…………!!!
そしたら謝られた。
幼馴染を助けようとしたのに殴ってしまったことを、オールマイトは後悔していたらしい。
ここで過激派ファン*1殺害の線が濃厚になってしまった。
私はあの事件はオールマイトは悪くないと思っている。やってることヴィランだった。*2
あれで殴らなかったら職務怠慢で大炎上だったろう。
脳裏に「オールマイトになに謝らせてんだ!!!!」と叫ぶ過激派ファンの姿がチラついた。ハッキリ言って恐怖以外の何物でもない。
泣いた。もうそれはもう泣いた。
たぶんそれの所為で抱きしめたオールマイトによって、私は死を覚悟している。
……いや白状しよう。
最高だった。
だって憧れの人。かのオールマイトだぞ。控えめに言って最高、普通に言って最高。
私はもう逃げない、戦ってやろう。ただし個性を使ってなァ!!!
そう考えながら歩いていた夕暮れ、オレンジ色の帰り道。
プルルルル、と着信音が私のリュックから鳴った。
スマホを取り出し、青いボタンをスワイプした。
「もしもし。」
「もしもし。お久しぶりだね。元気だったかい?」
「はい。お陰様で。」
「ふふ、それは良かった。」
柔らかい、落ち着いた男性の声。
聞いていると妙に落ち着いて心地よい気分になる、不思議な声だ。よく聞きなれた声。
この人とは物心着く前からの仲だ。
私が小さい頃からよく会っていて、もはや祖父とかに近い。たぶんそんなに歳いってないだろうけど。
「どうされましたか。」
「あぁ、忘れてた。君と話せたのが嬉しくてね。」
「…それは良かったです。」
なんでこの人、そんなこと恥ずかしげもなく言えるんだろう。
思わず周りに人が居ないか。私の熱い顔を見た人がいないか見回してしまった。
「会いたいんだ。」
恋人か!!!??変な声でそうになったわ!!
いやまぁ、私も会いたいっちゃ会いたいけど……別に好きとかそんなんじゃないから!!!
本当にまぁ、会いたいっていうなら良いよって感じだから!!別に私が懐いてるとかそんなんじゃないから!!
「わかりました。何時にしましょう。」
「………今日はダメかな?」
「大丈夫です。今日も母は居ませんから。」
思わず即答してしまった。
あの人こういう所……本当に。
「ふふ、じゃあ待ってるよ。」
「はい。準備したらすぐ向かいます、
そう言うと彼はまた嬉しそうに笑って、じゃあね、と言って切った。私は電話切るの苦手だからありがたい。
さてと、約束したなら速く家に帰って準備して、着替えないと。
なんの服を着ようか。
そう考えながら、私は帰り道を歩いていった。
次回はヤンデレです!ヒントはAFO!
オリ主のコスチュームどうしよう
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