Spring Rain -Return-   作:月夜るな

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書き溜めが底をつきました...

次回からはちょっとペースが落ちます。
タグにマイペースとかのんびり投稿入れてるから問題ありませんよね(オイ




・・・すみません。真面目な話、2日~1週間に1話になります。ばらつきがありますが、生暖かい目で見てやってくれると嬉しいです。

※後書きにちょっと付け足しました。


13-VS ル級艦隊-

「砲戦、始めます」

 

 2本の主砲・・・5inch単装砲 Mk.30改+GFCS Mk.37を構え、トリガーを引く。発砲音とともに弾が発射され狙ったところへ(結構ずれる)飛んでいく。

 

 戦艦ル級の砲撃はまだ続いており、何故か4人いる向こうより僕の方を狙ってきている気がする。これを注意しつつヘ級を相手するしか無いのは結構しんどいが、頑張るしか無い。

 

 当然、ヘ級も攻撃を受けるだけではなく反撃もしてくる。速力は僕のほうが上ではあるものの、相手は軽巡。駆逐艦ほどではないが軽いのも確かだ。

 

「うぉっと!?」

 

 ル級の砲弾とヘ級の砲弾が同時に、近くに着弾したことにちょっとびっくりした。やべー・・・あれ受けてたら死んでたわ。

 

 こっちも負けじと砲撃をする。

 

「ヒットしたかな?」

 

 動き回りながらの攻撃なため、良く見えないが確かに手応えはあった。軽巡だから、駆逐艦の主砲でもダメージは与えられるとは思うが、イ級と比べると当然こっちのが硬い。

 

「そう言えばヘ級って偵察機も積んでたな・・・」

 

 ヘ級から何かが飛び出したのが見える。何というか、黒い。艦娘の飛行機はきちんと形してるのに、深海棲艦のやつは随分のユニークである。

 

「痛っ」

 

 段々と相手の精度も上がってきている気がする・・・初めて僕はその時被弾する。何というか、ちょっと痛い感じだ。

 

 早いとこ、沈めなきゃな。ヘ級もそれなりの被害は受けているはずだ。油断しないように・・・再び、単装砲を構えて発砲する。

 

「ヒット!」

 

 全弾命中である。

 

「畳み掛ける・・・!」

 

 ヘ級からは煙が出始めており、もう少しということを知らせていた。バランスとかが一番安定している範囲での最高速度でヘ級の砲撃を掻い潜り、目の前まで移動をする。

 

「魚雷でも食らっとけ!」

 

 太ももの部分に付けられた六連装魚雷の発射管から2発放たれ、ヘ級を目掛けて水中を走る。ヘ級は避けようと動いたようだが、この距離だ。

 

 ドォォォン!!

 

 あっという間に二発とも着弾し、水しぶきが舞い上がる。距離も距離で当然、その巻き上がった海水が雨のように降り注ぎ、僕をびしょ濡れにさせた。

 

「しょっぱい・・・」

 

 海水なのだから当然なのだが。口に入ってしまった海水をペッとする。あまり行儀が良いとは言えないが、まあ、誰も見てないし良いでしょ。

 

「あとは・・・向こうか」

 

 ヘ級との戦闘で、だいぶ敵と時雨たちとは離れてしまったが、一応ここからでもまだ見える距離にいるのですぐに戻る。ル級の砲身は変わらず僕の方。

 

 戻ろうとすれば当然ながら、ル級も砲撃してくるわけで。

 

「何で私ばかり狙うんですかね・・・」

 

 さっきからル級は僕ばっかりしか狙ってこない。全く、僕・・・というか春雨に何の恨みがあるのやら。ル級の砲撃を掻い潜り、僕は近づいていった。

 

 

 

 

※ ※ ※

 

 

 

 

「状況はどうですか?」

 

 ル級の攻撃を避けつつ、4人の近くに戻ってくる。見た感じだと、既にイ級は1隻しか残っておらず、その今1隻も夕立の砲撃で倒された。

 

「被害は軽微だよ・・・後は」

 

 時雨ともども、ル級の方を緊張した面影で見ていた。まあ、一番の難敵はル級なのは間違いないからね。初心者の提督としては悪夢とっても過言じゃないから。

 しかも、こいつのエリートとかフラグシップ級が、先の海域で出てくるし、道中にそいつと遭遇して中破とか大破して、撤退を余儀なくされることも良くある。

 

 今目の前にいる、ル級は特にこれといった気になるものはなく、恐らくではあるが普通のル級だと思う。というかそうであって欲しい。

 

「どうするの?」

「さっきも言ったように、主砲での火力はあまり期待できません。なので、魚雷攻撃で倒すしか無いと思います」

「魚雷、か・・・まだ使ってないからみんな20本はあるよ」

 

 これなら行けるか?

 僕は僕でさっき、ヘ級に2本魚雷打ち込んだので残りは34本。フルファイアが5回+4本攻撃はできる。これで十分、沈められると思いたい。

 

「私が注意を引きますので、その間に雷撃をお願いします」

 

 どうも、このル級は僕ばかりを何故か狙ってくるからそれを逆に利用すれば良い。まあ、深海棲艦も頭脳はあるかもしれないからもしかすると、途中で時雨たちに攻撃を切り替えることも考えられるが。

 

「1人で大丈夫なの?」

「大丈夫です。・・・どうも、あのル級は何故か私ばかり狙ってきますので」

「了解。全員、雷撃用意!」

 

「おっけー! 一番に魚雷攻撃するよ!!」

「任せなさい!」

「腕が鳴るっぽい!」

 

 一度、時雨を見て頷き、僕は底から離れてル級の注意を引く行動に入る。もちろん、注意をひくだけじゃ駄目だ。僕も僕で攻撃をしなくては。

 

「それ!」

 

 今まで散々、僕に砲撃してきたこと後悔しろ! こちらかの番である。まずは手始めに2つの主砲で1発ずつ、2発をル級へ撃ち込む。

 

 この単装砲の射程は中。ゲームでの話だけど、それなりの射程はあるということだ。まあ、それでも、やはり離れすぎては当てるのが難しいのは変わらない。

 

 戦艦ル級の主砲は長、であるため、射程外から一方的というのは駆逐艦では無理だ。とは言え、駆逐艦の本領は雷撃とか偵察だしな。

 

 2発とも、ル級にヒットしたみたいだが、やはりそこまで通ってないように見える。ちらっと時雨たちの方を見ると単縦陣でル級の後ろ側に回っている様子。

 

「やっぱり私ばっかり狙ってくる・・・」

 

 後ろに回ってる4人には気づいていると思うのに。まあいい・・・なら相手したろうか!

 

「雷撃開始・・・!」

 

 取り敢えず、僕も僕で雷撃攻撃を行う。2本ずつ、2回に分けてずらし、時間差による雷撃を行う。ル級もル級で遅いが、動いているので念のためである。

 

 最初の2発のほうがヒットし、主砲では全然何とも思ってなかったル級に顔にちょっとだけ変化が訪れる。やはり、主砲より雷撃のほうが有効だ。

 

「っと!?」

 

 そう言えばル級って副砲も持ってたな。何かさっきより攻撃間隔早くなってない? これはそろそろ本気出してきた感じか。あ、やば!

 

「っう!」

 

 一発貰った。

 まさか一発当ててくるとは思わなかった・・・ちょっと考えながらの回避はまずいね。貰ったのが副砲の方でよかったが、それでもそれなりの痛みだ。

 

 素早く立て直す。今装備している主砲や魚雷に被害はなく、あったのは春雨自身だ。さっきまで何とも無かったはずの服がちょっと破れてる。

 

 ちょっと、そこはゲームに倣わなくて良いじゃないか。服が装甲説、はありそうだなぁ。煙は出てないのでまだ中破までは行ってないと思いたい。

 

「仕返しだ!」

 

 効かないと分かっていても主砲のトリガーを引いて撃ち出す。無駄遣いは控えたいとか言いつつ、結構使ってる気がしないでもない。

 

「一斉掃射!」

 

 お?

 そんなこんな、ル級を相手している間についに4人の雷撃が行われる。いつの間にか、散開していた4人は各別々の方向から魚雷を放ち、その中心にはル級がいる。

 

 4人に囲まれる形で、更に中心のル級は魚雷にも囲まれ、そしてヒット。魚雷の着弾当時に、水飛沫が上がるが、ル級はまだ沈んで居なかった。

 

 流石は戦艦、頑丈である。だが、既に黒い煙と吐き、火も出ているからしてもうちょっとということは分かる。リロードを行っているからか、一旦、4人は離れてまた別の所に集まっていた。

 

 今なら行けそうだ。

 

 最大戦速・・・までとは行かないがル級との距離を詰め、それなりの近距離で六連装魚雷のフルファイアをお見舞いしてやる。

 

 距離が近いだけあり、全段命中しまたもや思い切り水飛沫が上がったのだった。

 

 

 

 

 




戦闘描写は苦手・・・。


そう言えばまとめた情報みたいのを載せてなかったな、と思い、以下に軽く書いてみました。




オリ主(仮)データ

型:白露型駆逐艦5番艦
名:春雨・改(中身はオリ主)
容姿:普通の春雨と異なり、サイドテールを下ろしてピンク色のロング。目の色は赤(原作基準)
現時点での兵装↓
スロット1:5inch単装砲 Mk.30改+GFCS Mk.37 残弾:66発
スロット2:5inch単装砲 Mk.30改+GFCS Mk.37 残弾:56発
スロット3:試製61cm六連装(酸素)魚雷 残弾:24本
スロット4:-装備できません-

春雨(主人公)とのエピソードが欲しい姉妹艦は?

  • 時雨
  • 村雨
  • 夕立
  • 全員!

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