「お主、本当にそれで良いのか?」
「は?最高すぎて涙出ますよ」
「いや、別に本人が良いなら別にいいんじゃが。それじゃあ転生させるぞ?」
「えぇ、ドンと来てください!!」
空から落ちてきた、白黒の仮面と共に
突然空いた黒い穴に吸い込まれ、落ちていく俺………
これはハイスクールD×Dの世界に、このすばのバニルの力を持った青年が産まれ落ち世界を面白おかしく過ごす物語である
△▼△▼
「それじゃあ、行ってくるな~、黒歌よ留守番は頼むぞ」
「にゃ~、少し暇だけど任されたにゃん!!」
「姉さん、余計なことしたらダメですからね」
「白音!?流石にそれはお姉ちゃん傷ついちゃうにゃ~、て?」
黒歌の言葉を無視してスタスタと、家の玄関から外へ出ていく白音
いつも通りの日常である
「酷いにゃ~。ご主人様~慰めてにゃ~」
気崩された着物から飛び出る大きなそれを押し付けられ、朝から刺激が強いが
慰めてくれというならば、それは主の務め
頭と喉を撫でてやる
「よしよし、落ち込むな落ち込むな」
「ふにゃあ~、やっぱりご主人様の手は落ち着くにゃん」
スリスリとさらに寄ってくる黒歌にドキドキとしつつも、その潰れる大きなものに目が行かないようにする
「姉さん!?だ、ダメです!!ごしゅじ…カゲ君は私のです!!」
何時までたっても家から出てこない俺を心配したのか、家まで戻ってきた白音に腕をグイグイと引っ張られる
「うにゃ~、残念にゃん。ご主人様には今夜、たっぷりと可愛がってもらうしにゃ~?」
「な!?ぐぅ、行きますよ!!」
「あいよ~」
白音はすっかり機嫌が悪くなってしまったようで、学校に着く間、着いてもずっと俺の腕を自身の腕で絡みとり手を恋人繋ぎにしていた
こんな風に美少女二人に好かれて、生徒からは妬ましい感情をぶつけられる。……フハハ、フハハハっ!!その悪感情、美味である!!
ふむ、実にいい、これだから人をからかうのは止められない
別に人をからかうために、白音 黒歌にこういう関係を強要している訳じゃない
気付いたら勝手に懐いていた
バニルの力を貰ってからと言うものの俺の人生はバラ色に輝いていた
俺は転生特典を貰えると言われたときに、即座に選んだのはバニルだった
王の財宝?無敵の力?スマフォ?
そんなものは要らん!!
俺が大好きなキャラナンバーワンはバニルだった
いつもバニルが出ているときは興奮しながら見ていたし、笑った
だからこそ、俺はバニルの力を願った
悪感情を食らうだけで生きていけるとか最高じゃないか!!
だって苛められても、それは俺にとって食物を与えているに過ぎないこと!!
そう、思うだけで…ハァハァ。興奮するじゃないか!!
こんな変態が、過ごす物語
それが、この記録である