「何でこんなヒデーことをする……!!」
アスタの後ろには、何十人かのボロボロの村人達がいた。不安と恐怖に支配され絶望していた表情。しかし、僕ら魔法騎士団が来たことで多少なりとも安心したみたいだね……
「何なんだオマエらァァァ!?」
「魔法騎士団の者が来るとは聞いていませんね…」
「申請外の任務でしょうか?」
「それよりどうやって霧の結界を破り村に入ってきた?」
……何かべらべら喋っているけど攻撃していいかな?良いよね、多分敵だし。
蟲魔法『孵化』
「さぁ、産まれな、寄生昆虫どもよ」
ブゥーン… ブブゥーン‥ シャカ…シャカ…
トミーがグリモアの魔法を唱えるとたちまち辺りから何十匹もの虫が姿を表した、しかし、それは彼らが見たことも無いようなおぞましい虫たちだった。全て手のひらサイズ以上の虫であり、異形の蜂のような虫を筆頭に全て生理的嫌悪感を感じる見た目である。
「フフ、獲物を食いあさってきな」
「「キモッ!!!」」
味方からも驚きの声が上がる。
「こいつら、『黒の暴牛』か?魔法騎士団の中で浮いている異端の連中か…」
時計を見つめる顔に傷のある敵の首魁らしき男…
「五分だ。村人を始末し、目的の代物を探すぞ…!」
そこに、アスタと虫が突撃する……が、当然敵の迎撃にあう
霧魔法“幻霧の渦” ブワァァ
「ヒース様に近づけると思うな、霧に惑え…」
突如目の前に霧の渦が現れ数十センチ先すらみえなくなるしかし、
ズバァァァァ
「誰が惑うかァァー!」
(コイツの剣、魔法を無効化する…!)
「フフッ、虫どもさっさと突っこみな隙だらけだよ」
霧が消えた瞬間、トミーの蟲達が恐ろしい速度で飛んでいく一番速いのは鍬形虫の様な見た目の蟲”ジョンガルクワガタ“五匹が、ヒースに向かっていく。
「ぐっ……?!」
すかさず、氷魔法を乱射するが殆ど当たらず近づかれる、不意に一匹の蟲がヒースの腕に付く
ザクゥ……
ヒースの腕がまるでキャベツを切った時みたいな音と共に、半分以上が切られ激痛に呻きながら傷口を見ると蟲が腕から潜り込もうとしていた、驚き恐怖したが、腐っても魔法使い潜り込もうとする蟲に対し全力の魔法を放つ
ギャァァァァ……!
苦しみ蟲が叫び声を上げるが余り効いてない事を悟ると、キースは自分の右腕を魔法で斬り飛ばし
氷魔法”天撃氷牙“
まだ蟲が動けない内に魔法により一匹を貫き殺した
「まだだ!!!」
安堵するのもつかの間、今まで他の敵を相手にしていた、アスタが斬りつけてきた、
(避けっ…無っ…魔法をっ……コイツには意味がっ……)
蟲に気を取られていたヒ―スは大上段からの一撃をマトモにくらう、薄れゆく意識の中、
(もっと…あの……あのお方の…役に立ちた、かった……)
ドサッ…
「「「「ヒッ、ヒ―ス様!!!?」」」」
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それから、少しして……
「ウッシ、此で全員だな…」
炎拘束魔法“炎縄緊縛陣”
「イヤー、オマエらよかっねー拘束魔法をマグナが使えて、僕は拘束魔法使えないからね、蟲で捕まえるしかないからなぁ」
「いやっ、怖いっすよトミー先輩?!」
(しっかし、一人逃げちまったのが痛いな……おっ!)
「目ぇ覚ましやがったか、魔力が戻ったら連行する、しばらく大人しく…」
「断る」 コォォ
「コイツ、体内に魔道具を……!?」
バギンッ!!!
「じっ、自害しやがった!」
「命を、何だと思ってんだ……!!!こんな奴ら、オレは絶対認めね―!!」
(さーて、これからどうするかね~原作あんまし覚えてないし、コレからが楽しみだなぁ……)
少し時間を進め、何処かわからぬ在るところ……
「あの、ヒ―スが……。そうか…『魔石』は、黒の暴牛の手にわたったか……」
(しかし、あ奴ら程度いつでもどうとでもできる、あの方の復活は目前だ……!)
この小説は完全に見切り発車、プロットも何も有りませんので、書くのはアイデアが浮かんだ時だけになります。早めの更新は、無いと思われますのであらかじめご了承ください。あと、完成したら他の小説も投稿してみますので、暇が有れば見てって下さい
ボソ(まだほとんど、書いてないけど)