同性愛したっていいじゃない! 好きなんだもの!   作:ゆりゆりマン

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 思いついちゃったので、勢いだけで書きました。私は満足です。




同性愛したっていいじゃない! 人間だもの!!

 

 整合騎士──それは人界の守護者。最高司祭アドミニストレータ様に呼ばれ、天界から召喚されし騎士。それが私たち。その数は少なくも実力は一騎当千。神器と呼ばれる高優先度の武器を所有し、相棒として飛竜を与えられる。その任は実に分かりやすく、北・南・西にある『果ての山脈』より侵入しようとするダークテリトリー軍の排除。並びに『東の大門』の警護。そして人界の中央にある『セントラル=カセドラル』の警護が主たる任務。誰がどこに行くかは指示されて決まる。時たま罪人の連行があるが、それは極まれな出来事。

 

 私ことレビア・シンセシス・トゥエニワンは、中央警護の任を与えられていて、滅多なことがない限り外に出ることはない。交代で『果ての山脈』に行くことはあっても、それが私に回ってくることは基本的にない。

 

『あなた、寄り道(・・・)して帰ってくるじゃない』

 

 それが最高司祭様の言い分だった。はっきり言わせてもらいたい。寄り道なんてしていないと! 

 私は寄り道なんてしたことがない! こっそり街に行って可愛い女の子を見ては英気を養っているだけなの!! 疲れを癒やすのも騎士の重要な役目! 私にとってそれは、女の子を微笑ましく観察する(舐め回すように見る)ことであり、理に適っているのである!!

 

「それをな〜んで分かってくれないかな〜、最高司祭様は」

「あなたのそれ(・・)を分かれという方が難しいのでは?」

「あー! アリスー! 今日も難しい顔してるね! 可愛い顔が台無しだよ?」

「余計なお世話です」

「もう、相変わらず固いな〜(めっちゃ食べたい)

「……今何かおかしなことを言いませんでしたか?」

「え? アリスが固いのは今に始まったことじゃないじゃん?」

 

 危ない危ない。心の声が漏れ出てしまってたよ。アリスが完全に気づいたわけじゃなかったから、どうにか誤魔化せたけど、このやり取りは何回もやってること。冷たいアリスだから突っ込んでくることなく、誤魔化したらそれで終わり。もっと打ち解けたらすぐに気づかれるだろうね。

 自分が固いということに自覚があるのか、アリスは眉をひそめるだけで反論はして来なかった。というか、私がいる場所(暁星の望楼)にわざわざ来たってことは、用事があるんだよね。それを聞かなくちゃ。

 

「あなたにまた(・・)頼みたいのです」

「お風呂でアリスの体を隅々までありゃっ! いったいなーもう、何するの!」

「それはこちらの台詞です! 巫山戯るのも大概にしてください!」

「えー? アリスだって息絶え絶えにして悦んでたのに?」

「なっ……! そ、それはあなたが変なとこを触るからです! それとそんなことになってませんから! 捏造しないでください!」

「あはは、ごめんごめん。で、模擬戦だよね? いいよ〜」

 

 アリスったら、顔を真っ赤にして殴ってくるなんて痛いじゃん(興奮する)。アリスと一緒に大浴場に行くことはよくある。背中の流し合いをすることだって珍しくもないし、その度にアリスの麗しい肢体で興奮して鼻血が出そうになるのを耐えるのも当たり前。たまにお触りして、その度にアリスに殴られてる。

 恥ずかしそうに体を隠しながら睨んでくるとか、余計に興奮しちゃうよね。その辺をアリスがまだ分かってないから役得ってやつよ。素晴らしきかな、同性!

 

 ただ、私のこの気持ちを邪魔するものがある。それが『禁忌目録』。たしかアドミニストレータ様が作った規則だったかな。やたら細かなことまで決められてて、その中の一つが私の邪魔をする。

 

 

 それが──同性愛の禁止(・・・・・・) 

 

 

 巫山戯てるよね!! こんなのなんで存在してるのかな! 恋愛は自由でしょうに! そんなことまで決められるとか信じられない!

 

 

『女が女を好きになって何が悪い!!』

 

 

 とか激昂してたら、右眼が焼けるような痛みに襲われたんだよね。変な数字が見えるようになって。巫山戯るな馬鹿野郎! って思ったら右眼が弾けとんじゃった。

 半端なく痛かったけど、それ以降同性愛のことを考えても痛みが走ることはなくなった。おかげ様で今ではアリスに近寄り放題だよ! いつか落とすつもり! 女のことは女が理解できるんだから、女と女がくっつくべきなんだよ! アリスは私のもの。神であれ渡す気はない!!

 

「模擬戦とはいえ、戦いの最中に考え事ですか……!」

「アリスがいけないんだよ〜? 凛々しい格好良さとその仮面を脱いだ時に見せる柔らかな表情と可愛らしさ。虜になっちゃうのも仕方ないと思うんだ!」

「っ! またあなたはその様なことを……」

「はいはい、動揺しないの!」

 

 動きが一瞬ブレたところを容赦なくつく。私が好戦になり、アリスが防戦一方になる。『武装完全支配術』とか使ったら形勢逆転ってなるかもしれないけど、生憎とその隙を与えるつもりもない。

 でも、さすがは天才アリスちゃん。気を抜けない防戦状態の筈なのに、それでも術の詠唱をしっかり終わらせてる。

 

「エンハンスアーマメント!」

「おおっと……!」

「はぁぁっ!」

「また強くなったね。アリス」

 

 『武装完全支配術』で形成を逆転したアリスの後ろ(・・)から声をかける。もちろん私の神器をアリスの首の横に据えて。

 無言になったアリスは、何も発さず後ろを振り向くこともなく、黙って神器を自分の鞘に戻した。それを見届けた私も剣を鞘に戻して、アリスが振り向いた瞬間に飛びついた。頬擦りすることも忘れない。

 

「何なんですかあなたは……」

「アリスの成長が嬉しいんだよ〜」

「未だにあなたの足下にも及びませんが……」

「そんなことないよ? 『記憶解放術』を使われたら勝てないもん」

「それこそないですよね? あなたの本気を見られてません」

「そういう風に思われるように動いてるからね!」

 

 いやほんと、いっぱいいっぱいなんだけどなー。アリスが勝手に私の実力を高く想定しちゃうから、私もそれくらいできるぞって背伸びしてるだけ。アリスの中での私の存在が、もう少し低くなったらすぐにアリスは私を追い越す。というか、コテンパンにしてくる。

 さてさて、

 






 続かない!


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