鏡の世界で人探し   作:大根大佐

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お久しぶりです。しばらくドタバタしていて執筆すらできませんでした。前回よりは短めです。


6話

突然の蓮の攻撃を紙一重で躱す。

 

「あんた、まだやるのか。さっきの蜘蛛との戦いでダメージを負っただろ」

 

弱ったライダーと戦うのは外道だと思い、一応忠告をする。

 

「ふん。昨日までなにもできなかったあんちゃんがかてるとおもつてんのか?」

 

すると思いっきり押されバランスを崩す。その隙を突かれ斬撃を受けたしまった。火花を散らしながら。尻餅をついて後ずさりしているとある異変に気付いた。蓮の手が光の粒子となって空中に吹き出ていた。

 

「ちっ。時間切れか…お前に話がある。付き合え」

 

そう言ってすぐにミラーワールド から出て行った。選択権はないようだ。

 

 

 

デパート内のカフェ。蓮と向かい合うような席でコーヒーを飲んでいた。

 

「お前、あの赤い龍と契約したのか。まさか食べられないようにするためだけでライダーになったわけじゃないよな?」

 

「俺は自分の願いを叶えるため、それとユイのお兄さん──シロウを止めるために戦う。だからライダーバトルにも参加する」

 

カップを置いてなるべく声を押し殺すように言った。

 

「そうか…お前にもユイは話しかけたんだな」

 

「そういうあんたも知ってんだろ。ユイやシロウのこと。なのに何もしないんだな、あんた」

 

蓮はこの言葉が気に入らなかったのかこっちを睨んできた。

 

「現時点で俺にできることはない。それにライダーバトルを勝ち抜けば自分の願いが叶うんだからな。こんなにいい話があるんだったら乗らないわけにはいかないだろ」

 

蓮の言葉に何も言い返せなかった。自分もそうだったからだ。みほを見つけたいが為に他のライダーを倒そうと決心したから。

 

「話は終わりだ、帰っていいぞ。今日は俺のおごりだから安心しろ」

 

 

 

 

 

家に帰る途中、頭にあの音が聞こえて来た。周りに人がいないのを確認してから近くにあった窓ガラスにデッキを構える。ベルトを装着する。

 

「変身!!」

 

デッキをベルトに装填して龍騎に変身する。そしてミラーワールドに入り、ライドシューターに乗ってモンスターの元へと急ぐ。

たどり着いたところにはカニのようなモンスターがいた。

《ソードベント》

剣を召喚し、カニと戦う。両腕のハサミを剣で防ぎながら斬撃を与えていく。するとあたりにライドシューターの走行音が響き、目の前で停止した。そこからメタリックオレンジ色のライダーが降りてきてこっちを見つめてくる。仮面越しだが強い視線を感じる。そこでカニが襲ってきて再び応戦すると、新たなライダーも攻撃してきた。その時点で気がついた。

 

「このモンスターはお前の契約したやつか!?」

 

考えてみればモンスターと色が同じだった。ライダーは左腕に装着してあるハサミで攻撃してくる。剣で防ぎながら隙を伺うが、モンスターとの連携攻撃により押され吹き飛ばされてしまった。距離が取れたので1枚のカードを読み込む。

《ストライクベント》

契約モンスター──ドラグレッダーの頭部にそっくりなドラゴクローを右腕に装着する。そして火炎弾を放つ。カニのライダーはガードベントで召喚したシールドで防いだが後ろに大きく吹き飛ばされ、そのまま逃げてしまった。




龍騎のストライクベントは正確にはドラグレッダーが吐くらしいけど、こっちで勝手に変えさせてもらいました。原作とは違う形で進めていくつもりですが、原作と同じ場面も入れていきたいと思ってます。次回の更新は未定です。

最後まで読んでいただきありがとうこざいました。

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