ワイはグリーン・ワイアットー紅茶の紳士の逆襲ー   作:Dixie to arms

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まさかのhaloがreachだけだったので時間が出来て投稿です。


渚にて

ノーズコーンを赤熱させてMIRVは落下、目標であるメインゲートから南東に1.2キロ逸れたジャブロー内部の銀行のちょうど500m上空で空中爆発する。

1.8km圏内では輻射熱によって可燃物が発火した事による火災があちこちで発生し、北からの風に煽られて広範囲に延焼。

爆発で放出されたエネルギーは92兆ジュール、その内の半分が爆風、残りが熱線と放射線となる。

爆心地から1km圏内では、一部のコンクリート建築を除く全ての有形無形が吹き飛ぶ。

約14,500,000㎡を破壊する程度造作もない

 

 

 

 

筈であった。

 

 

バーナード・ワイズマン曹長のザクE8型は連邦系技術の色濃い点とジオンの血を感じる部位が渾然一体としていた。

ジムコマンド等と同じアンテナを装備しているが、頭部の後部に繋げておりバックパックとケーブルで繋がっていた。

VRゴーグルに似た照準補正用装備を装着し、STG-82ライフルをロングバレルにしてMk14EBRに似た見た目のマークスマンライフルを装備していた。

 

《バーニィ!!待てェ!》

《このままでは間違いなく落ちますよ!》

《止めろ!!我々のザクには大気圏突入能力なんか無いんだぞ!!》

《それでもやってみる価値ありますぜ!!》

 

止めようとした分隊長の制止を振り切り、何機かのMSが手持ちの火器を撃ち込む。

彼らジオン共和国自衛軍派遣部隊は補給艦の護衛と言う形で義務を果たしていた、要するにろくな外征能力も兵站能力もないので宇宙での彼らは主戦場となるであろう所に居なかった。

結果、彼らは想定外の位置に居た。

 

《畜生!落ちろ!!》

 

弾道弾は再突入を開始しており、J型やC型を基に弄くり回したところでザクはザクである。

バーニィのザク以外は迎撃を諦め退避し、撃墜に夢中になっていた彼は限界高度を越えていた。

しかしすがり付いた結果、彼は本当に撃墜に成功してしまった。

 

「神様がいるって信じたくなったよ」

 

バーニィはそう呟き、唐突に目の前にやってきた死に対して向き合う覚悟を決めた。

おっかないものはおっかない、しかし。

学徒兵崩れのザクパイロットにしちゃあ、悪くない。

 

 

マチルダ大佐は大きく輝く何かの光を見上げ、どうやら生き残ったと言う事実に驚愕した。

 

「どうやら死ぬには良くない日のようね」

「私はまだ死ぬ気はないぞ」

 

ウッディ少佐は頭を掻きながら、不完全核爆発を見て不思議な気持ちを感じた。

唐突にやって来た死が、唐突に防がれる。

映画なら拍手喝采なのだろうが、誰もが唖然としている。

 

「大佐!ジャブロー内部の組織的抵抗が終わりました!連中戦意を喪失して投降してきます」

 

マチルダ連隊司令部幕僚のハヤトが報告し、マチルダは死神が死刑を無期延期したことに満足しニッコリ笑って言った。

 

「良いニュースね、司令部に報告"ジャブロー陥落せり"」

 

しかし腑に落ちないのは、なんで吹き飛ばなかったのかだった。

 

 

《いいや、貴方を死なせないわ》

「驚いた、神か天使さまかな?」

 

バーニィは突然聞こえた女性の声に、きょとんとしながら尋ねた。

メインカメラが臨終したし、まさか間に合う筈なんかない。

よってこれは胡蝶の夢もしくは幻聴である、QED証明完了。

しかし機体が揺れ、接触回線特有の音質で聞こえるそれはまず間違いなく本物だった。

 

「おい本気か!?大気圏突入能力はザクには無いんだぞ!!」

《そう!ザクにもジムにも無いわ!》

「じゃあどうして?!」

《しかしガンダムならやれる!》

 

それを聞いて、バーニィはある意味納得した。

彼は地獄の最終決戦と、その後のジオン本国の騒乱でガンダムの強さをハッキリと見た。

キシリア親衛隊のザクを八機、瞬く間に破壊していったガンダムの姿を今でも覚えている。

幸いどうすれば良いか分からなかったので本国の騒乱では部隊は中立を決め込んでいたのもあって、戦っていない。

恐らく戦闘経験があるのは早々いない。

なぜならガンダムは単独で現れない、まあ単独でも大概死ぬのだが┈┈。*1

 

「本当か?┈┈死んでも恨まんでくれよ」

《信じて!》

 

 

「え?センチネルが出撃してる?!」

 

ワイアット提督は困惑した声を上げた。

妨害が来るだろうと予想して持ってきたガンダムMk2識別コード<センチネル>が勝手に出撃したのだ。

 

「マッケンジー大尉!?」

 

アイカ秘書官も驚愕し、事実確認を行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アデン湾の湾内を連邦軍の潜水艦が浮かび上がる。

 

「居たぞ!目標01及び02確認」

 

ボロボロになったザクと、バリュートで海水浴のように浮かんでいるガンダムMk2が見える。

ジャブロー陥落より一日、両名の生存と帰還が確認された。

 

オリンピック作戦は成功し、エンクレイヴは地上に於ける拠点を喪失した。

 

 

「綺麗だなあ、夕焼けって」

 

バーニィは潜水艦の艦橋から、沈む夕焼けを観て呟いた。

死神様は俺が若すぎるとお思いなのかねぇ。

そう思ったが、もう一人のパイロットを観て彼は思った。

いや、あんなに可愛い守護天使様のお陰だな。

 

バーナード・ワイズマンが彼女と婚約したのはそれから三年後の事である。

 

*1ガンダムと遭遇した際の部隊壊滅率は150%、一度壊滅して再編しもう一度壊滅させられる確率が50%の意味。




バーニィが死なない世界線があっても良いじゃない?

今回は原作ネタを回収しきれて個人的に気に入ってます。

今年が終わるまでに完結するんですかね本作...()


次回作にふと「幼女絶唱シンフォギア」(在日米軍の親を持つ幼女の話)とか思い付いた、
でも思い付いたストーリーが法務省と対立する感じで(防衛省と法務省の対立飛び火)とかでこれケルベロスサーガとかか?になっちゃうから止めた。
後半日本国籍かアメリカ国籍かを選んだり在日米軍排斥運動が活発化したりするシンフォギアなんか受けるわけないだろ!()

続いて思い付いたのが「アナスタシア・ヴェールキィは勇者(ゲロヤム)である」、四国に逃げ込んだロシア軍艦艇の子孫が主人公。
残存するソ連攻撃衛星ポラリスの支援核攻撃や残存三自衛隊総力戦とか書いてみたいが、どーにも面白くならない感じがする。

ちなみに上記二作品を作る切っ掛けは原作の二作品見ててさも当然のように幼子を戦地に送る大人たちに渋い顔をしたからです。
アリスギアくらいに安全ならともかくよぉ┈┈と言うかUAVとかの情報提供や身辺に関してのカバーストーリー位しろ()
特にシンフォギアおめぇのこったよ異次元の外敵がいるのに日米関係自分から崩すような行為をしてんじゃねぇ(白眼)

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