闇刀使い神谷林野   作:悪魔の実

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壱話 最終選別 上

平安時代。一人の病弱な貴族の男がいた。貴族の年齢は十代後半。男は病気により二十歳までには死ぬと言われていた。だがそんな男を少しでも生き永らえるようにと苦心していた善良な医者がいた。医者は男が良くなることを願い試作段階であった新薬を処方した。だがそれでも悪化の一途を辿っていったことから男は腹を立てた。そして男は医者を殺してしまうのだった。

 

しかし、それから間もなくして薬の効果が出始めた彼の体調は段々と良くなって行き更には常人離れした強靭な肉体を手に入れた。だが、強靭な肉体を手に入れた代償なのか男は日光の下に出れなくなってしまった。それが原因なのか男は人間の血を欲するようになってしまった。

 

こうして男鬼舞辻無惨は人類最初の鬼となり自分の血で次々と人間を鬼に変え人間を襲わせたのだった。鬼の存在に気が付いた人間達は一人の男を中心に鬼を斬る部隊鬼殺隊が出来上がった。鬼殺隊は政府非公認な為表向きには活動は出来なかった

 

そして、時代は平安から鎌倉へ鎌倉から南北朝へ南北朝から戦国へ戦国から安土桃山へ安土桃山から明治へ明治から今の時代大正へと月日が経って行った。

 

「なぁ、君ここが藤襲山か?」

「えっ、はいそうですけど」

 

藤襲山。藤襲山は鬼殺隊の剣士達が生け捕りにした鬼が閉じ込められている場所だ。藤襲山には生け捕りにした鬼が逃亡しない為に一年中藤の花が咲くるっている。こんな山が鬼殺隊の最終選別会場でもあるのだ。青年神谷林野はこの山が藤襲山かどうか近くに立っていた狐の面をした少年に聞いた。

 

「あ・・・あ〜の、アナタも鬼殺隊に入隊する為に来たんですか?」

「そりゃ、そうだろう。何で鬼殺隊に入隊しないのにこんな鬼が居る山に来るんだよ」

「そ・・・そうですよね」

 

少年は神谷に藤襲山に来た目的は鬼殺隊に入るのが目的なのかと聞いた。神谷は何当たり前だろと答えた。

 

「うん?、狐の面は真菰の師匠鱗滝さんの弟子か?」

「えっ、鱗滝さんと真菰を知っているんですか!?」

「あ・・・あぁ、真菰とは前の選別で知り合ったからな、鱗滝さんとは真菰の家に数日泊まった時に知り合ったんだよ」

「前の選別?神谷さんは一度鬼殺隊の最終選別を受けていたんですか!?」

「あぁ、受けたよ数年前にな」

 

神谷は少年の狐の面を見て真菰の師匠鱗滝の弟子かと聞いた。少年は驚いた様子で神谷に詰め寄った。神谷はいきなり詰め寄って来た少年に少し引きながら真菰とは前の選別で知り合いになったこと言った。

少年は神谷が前の選別を受けていた事に驚愕した。

 

「え・・・じゃ・・・何で鬼殺隊に入隊してないんですか、あと、何でここが藤山なのか僕に聞いたんですか」

「いきなり質問攻めかよ、まぁいいけど、鬼殺隊に入隊出来なかった理由は単純に現役の鬼殺隊の隊員を殴ったら入隊取り消しになっちまったんだよ。それとここが藤襲山か確かめた理由は少し景色が違ったから確かめただけだ」

 

少年は何故数年前に選別を受けた神谷が鬼殺隊に入隊していなかった事と藤襲山の事を自分に確かめたのかと聞いた。神谷はいきなりの質問攻めにツッコミを入れた。そして丁寧に鬼殺隊に入隊しなかった理由少年に藤襲山の事を聞いた理由を話した。

 

「皆さま、今宵は最終選別にお集まりくださってありがとございます。この藤襲山は鬼殺の剣士様型が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり外に出ることはできません」

「山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございますか」

「しかし、ここから先は藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。この中で七日間生き抜く」

「それが、最終選別の合格条件でございます。では行ってらっしゃいませ」

 

神谷が少年に鬼殺隊に入隊しなかった理由。藤襲山の場所を聞いた理由を答えたすぐ後双子が現れた。双子はそれぞれこの山の事や最終選別の内容を話した。双子の話が終わると同時に最終選別を受ける者達は山の中へと入って行った。


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