新訳・とある時王のハイスクール   作:海神アグル

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今回は真ん中辺りで手抜きな部分がありますが、悪しからず。



停止教室のヴァンパイア
episode1


一誠side

 

 

俺は今、悪魔の仕事で、前髪が金髪の黒髪ダンディな男性のところに来ている。

 

そう、アザゼル先生だ。

 

もう一度生きてる先生に会えた時は、心に来るものがあったが、それを圧し殺して俺は平静を装って先生に接した。

 

「おー、よく来てくれたな悪魔君」

 

「どうも。いつもご指名ありがとうございます。アザゼル先生」

 

「先生はやめてくれよ、先生は。まぁ悪い気はしないがな」

 

俺がライドストライカーを走らせ、呼び鈴を鳴らすと先生は快く迎えてくれた。

 

「いやー、なんかすいません。ご無沙汰になってしまって………」

 

エクスカリバーだの、コカビエルだのとドタバタしてたから、ここに来るのは久々なんだ。

 

「なに、気にすることはないさ。悪魔君も色々あったみたいだしな」

 

「………そう言ってもらえると、助かります。それで、今日の依頼というのは?」

 

俺が尋ねると、先生は棚から一つのゲームを取り出した。

 

「おお!それって、この間発売されたばっかりのゴジラのゲームじゃないっすか!」

 

それは二日前に発売された最新のゲーム、ゴジラVS2。

 

俺も今度、買おうと思っていた代物だ。

 

「おうよ!今日は君と対戦したくて、呼び出したわけだ」

 

「了解っす!早速やりましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「あちゃー!また負けた!」

 

「ふっふっふ。君に勝つために、買ってからすぐにやりこんだからな。特にキングギドラのレベルは既にMAXだぜ?」

 

「マジっすか?」

 

やりこみすぎだろ。

 

この人、本当は忙しい身なのに。

 

「さぁ、もう一戦しようか悪魔君。いや………赤龍帝、そして仮面ライダージオウ、緋村一誠君」

 

そう言いながら先生は黒い翼を出し、立ち上がる。

 

翼の枚数は六対十二枚。

 

やっぱ先生なら既に調べて知ってるよな。

 

「望むところですよ。堕天使総督、アザゼルさん」

 

 

一誠sideoff

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里side

 

 

今、私はオカルト研究部にいる。

 

何故かと言うと、この部活の臨時顧問になったからよ。

 

何故正式ではなく臨時なのか?

 

答えは一誠くん個人に頼まれたから。

 

何でも、前世で私はこの場にいたらしい。

 

まあ、それはいいとして。

 

現在一誠くんは、グレモリーさんに膝枕をされていた。

 

何でも一誠くんのお得意様が堕天使の総督だったらしい。

 

そのせいか、元から過保護なグレモリーさんが、より過保護になった。

 

絵「それって問題にするほど?」

 

「当たり前です!大問題です!堕天使の総督が私の縄張りに侵入し、営業妨害していたなんて……」

 

グレモリーさんは、ぷるぷると全身震えて怒っていた。

 

確かに、堕天使で最も責任のある立場の人が悪魔の契約相手を偽っていたというのは、冗談で済むことに見えない。

 

「しかも私のかわいいイッセーにまで、手を出そうなんて、万死に値するわ!アザゼルは神器に強い興味を持つと聞くわ。きっと私のイッセーが赤龍帝の籠手とジオウの力を持っているから接触してきたのね……。大丈夫よ、イッセー。私がイッセーを絶対に守ってあげるわ」

 

一誠くんの頭をなでなでするグレモリーさん。

 

私のって繰り返し言って、甘やかして……まぁ今更ね。

 

と言うか、こんな場面を見せつけられる為に臨時顧問にされたのかしら?

 

「大丈夫だよリアス。あの人はそんな悪い人じゃないから」

 

一誠くんがそう言っても、グレモリーさんは「でも……」と納得しかねない様子だった。

 

すると木場くんが言う。

 

「大丈夫ですよ、部長。いざという時は僕がイッセー君を守ります」

 

厚意で言っているのは分かるけど……状況的に、危ない意味も含まれていると思ってしまいそうね。

 

「いや、あの、う、嬉しいけどさ……。なんていうか、真顔でそんなことを男に言われると反応に困るぞ……」

 

「真顔で言うに決まっているじゃないか。君は僕を助けてくれた、大事な仲間だ。仲間の危機を救わないで、グレモリー眷属の『騎士』を名乗れないさ」

 

『騎士』という言葉は、男に向ける言葉じゃないわね……。

 

「確かに今の僕では君の足下にも及ばない。だけど、禁手に至った僕ならイッセー君の役に立てる時がいつか来ると思えるんだ。………ふふ、少し前まではこんなことを言うキャラじゃなかったんだけどね。君と付き合っているとそれも悪くないと思ってしまったよ。それに………なぜだか、胸の辺りが熱いんだ」

 

「お、おい木場。もうそれ以上言うな。頭痛がしてきた………」

 

「そ、そんな、イッセーくん……」

 

何故か木場くんはしゅんと気落ちした。

 

本当、何があったの?

 

「にしても、困ったわね。相手は堕天使の総督。下手に接することは出来ないわ。あちらの動きが分からない以上、こちらも動きづらい。イッセーの件も含めて、どうしたものかしら……」

 

考え込むグレモリーさん。

 

三大勢力の関係は、コカビエルの件で敏感になっているというし、難しい問題になっているのね。

 

「アザゼルは昔から、ああいう男だよ、リアス」

 

突然、この場の誰でもない声が聞こえる。

 

視線を移すと、そこには紅髪の男性がにこやかに微笑んでいた。

 

この人、誰かに似ているような……。

 

姫島さん達がその場で跪き、私とアーシアさん、ゼノヴィアさんは誰だか知らないのか、呆然としている。

 

逆に一誠くんは懐かしそうに目を細めてる。

 

「お、お、お、お兄さま!?」

 

グレモリーさんが驚愕の声を出した。

 

グレモリーさんのお兄さん!?

 

言われてみれば、紅髪がそっくりね。

 

確かグレモリーさんの親族の名簿には、サーゼクスと書いてあったような。

 

「先日のコカビエルのようなことはしないよ、アザゼルは。今回みたいな悪戯はするだろうけどね。しかし、総督殿は予定よりも随分早い来日だな」

 

と言う、サーゼクスさん。

 

その後方には、メイドのグレイフィアさんの姿。

 

私を確認すると、会釈をしてくるので、私も返す。

 

「くつろいでくれたまえ。今日はプライベートで来ている」

 

サーゼクスさんが皆に向けて告げた。

 

それで姫島さん達が立ち上がる。

 

「やあ、我が妹よ。しかし、この部屋は殺風景だ。年頃の娘たちが集まるにしても魔方陣だらけ、というのはどうだろうか」

 

「お兄さま、ど、どうして、ここへ?」

 

怪訝そうにグレモリーさんが聞く。

 

まぁそれもそうね。

 

するとサーゼクスさんは、一枚のプリント用紙を取りだした。

 

「何を言っているんだ。授業参観が近いのだろう?私も参加しようと思っていてね。ぜひとも、妹が勉学に励む姿を見たいものだ」

 

そういえば、グレモリーさんから三大勢力の会談があると聞いたのだけど、その会談の日と前後して、授業参観があったんだわ。

 

最近は忙し過ぎて忘れていたわ。

 

これだからポンコツエリーチカってバカにされるんだわ。

 

いけないいけない。

 

「グ、グレイフィアね?お兄さまに伝えたのは」

 

「はい。学園からの報告はグレモリー眷属のスケジュールを任されている、私のもとへ届きます。むろん、サーゼクス様の『女王』でもありますので、主へ報告も致しました」

 

グレイフィアさんに肯定されたグレモリーさんは嘆息する。

 

グレモリーさんは、授業参観が嫌なのかしら?

 

まあ、婚約騒動があったし、微妙な関係になっているのかしら?

 

「報告を受けた私は、魔王職が激務であろうと、休暇を入れてでも、妹の授業参観に参加したかったのだよ。安心しなさい。父上もちゃんとお越しになられる」

 

「そ、そうではありません!お兄さまは魔王なのですよ?仕事をほっぽり出してくるなんて!魔王がいち悪魔を特別視されてはいけませんわ!」

 

そういうことね。

 

グレモリーさんも、そういうところはキッチリする性質なのね。

 

「いやいや、これは仕事でもあるんだよ、リアス。実は三すくみの会談を、この学園で執り行おうと思っていてね。会場の下見にきたんだよ」

 

ハラショー!?

 

これには、全員がビックリする。

 

大切な会議を、学園の校舎でするというのだから。

 

「っ!ここで? 本当に?」

 

「ああ。この学園とは、どうやら何かしらの縁があるようだ。私の妹であるお前と、伝説の赤龍帝にしてジオウ、仮面ライダーウォズとなるフェニックス家の者、聖魔剣使い、聖剣デュランダル使い、魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹が所属し、コカビエルと白龍皇、更には2ヶ月程前から現れている怪獣が襲来してきた」

 

確かに2ヶ月程前から怪獣が再び現れだした。

 

特に集中して現れるのがお台場。

 

「さらに、伝説と謳われたスクールアイドル、μ'sとApours。この二大スクールアイドルのメンバーが仮面ライダーに変身し、終いには三大勢力の均衡を揺るがしかねないウルトラマンの一人までこの場所に現れた。これは偶然では片づけられない事象だ。様々な力が入り混じり、うねりとなっているのだろう。そのうねりを加速度的に増しているのが、緋村一誠くん……仮面ライダージオウだと思うのだが」

 

一誠くんって、そんなにすごい存在だったかしら?

 

「さて、難しい話はここまでにしよう。しかし、うーむ、人間界に来たとはいえ、夜中だ。こんな時間に宿泊施設は空いているのだろうか?」

 

話を切り換えるサーゼクスさん。

 

どうやら、宿の用意をしていなかったようね。

 

確かこの学園の経営者はグレモリー。

 

グレモリーさんのお兄さんにして、しかも魔王。

 

この人程にもなれば、どうとでもなると思うんだけど……。

 

「あ、それなら――」

 

そこで一誠くんが手を挙げて、進言した。

 

 

絵里sideoff

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

 

サーゼクスさんが来訪してから数日。

 

俺の案でサーゼクスさんとグレイフィアさんは俺の家に泊まり、泊まった次の日に俺の家を出立した。

 

どうやら、この町の下見をしているようだ。

 

そして現在。

 

俺達オカ研メンバーはプールサイドに集まっていた。

 

「またこれを掃除すんのかよ………」

 

この状況が二度目の俺は、プールの中を見てげんなりする。

 

プールの中は苔や藻がいたるところで繁茂している。

 

これを少ないメンバーで掃除しろというのだから、中々に面倒な作業だ。

 

朱乃が言う。

 

「使ったのは去年の夏以来ですから、仕方がありませんわ」

 

「だが、どうしてオカルト研究部がプールの掃除を?」

 

ゼノヴィアの疑問は最もだ。

 

プール掃除の仕事は本来、生徒会の仕事だ。

 

実際、去年は生徒会メンバーが行っていた。

 

リアスがゼノヴィアに答える。

 

「コカビエルの時に生徒会メンバーが後始末をしてくれたから、そのお礼として今年はうちが引き受けたのよ」

 

あー、そういやそんな理由だったな。

 

校舎に体育館、グラウンドの修復は生徒会が請け負ってくれたんだ。

 

そのお礼の掃除だったよな~。

 

「でも、掃除が終わったらプールを使っていいと言われてるわ。私達は一足早くプール開きよ」

 

リアスの言葉を聞いてハッとなる。

 

そうだった!

 

今日はリアス達の水着姿が見られるありがたい日じゃないか!

 

この前、なぜかリアスと朱乃が水着姿の写真を送ってきたんだけど、あれは俺の携帯にしっかり保存してある!

 

保存した理由としては、時が巻き戻った際にそれすらも消えてたから。

 

にしてもリアス達の水着姿をもう一度生で見れるとは!

 

それを思うとやる気が出てきたぜ!

 

「さぁ、始めましょうか。皆、オカルト研究部の名にかけて、生徒会が驚くくらいピカピカにするのよ!」

 

『おおー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

それから一時間後。

 

俺達の目の前には苔ひとつないピカピカのプールがあった。

 

「いやー、かなりキレイになりましたね」

 

「そうね。皆、ご苦労様。今からはお楽しみの時間よ。朱乃、頼めるかしら?」

 

「ウフフ、了解ですわ」

 

朱乃は手を上に挙げると、そこに魔法陣を展開。

 

すると、魔法陣から水が作り出され、あっという間にプールを水で満たした。

 

すげぇ!

 

流石は朱乃だな。

 

「さぁ、思う存分泳ぎましょう。ねぇ、イッセー。私の水着、どうかしら?」

 

そう言って片手を腰に当て、自分の水着姿を惜し気も無く晒すリアス。

 

うむ、やはり恋人贔屓の目を無くしても、リアスの水着姿には目を奪われる。

 

布面積の小さい赤のビキニ!

 

おっぱいなんてこぼれ落ちそうだし、下乳なんて見えるなんてレベルを越えている!

 

「最高だよ!流石は俺の恋人」

 

「フフッ♪ ありがと」 

 

「あらあら。部長ったら張り切ってますわ。よほど、イッセー君に見せたかったのですわね。ところでイッセー君、私の水着姿も見ていただけますか?」

 

おお!

 

次は朱乃か。

 

黒ラインの翠ビキニ。

 

もちろん、布面積は小さい!

 

「朱乃も最高です!」

 

「あらあらうふふ♪」

 

ワオ、ものすごい嬉しそう。

 

「イッセーさん、私も着替えてきました!」

 

振り返ると、そこにはアーシアと小猫ちゃん。

 

二人は学校指定のスクール水着だ。

 

胸の「あーしあ」、「こねこ」と書かれた名前が素晴らしい!

 

「ああ、可愛いぞ!感動的だな!小猫ちゃんもいかにもマスコットって感じで良いな!」

 

「卑猥な目つきで見られないのも、それはそれで少し複雑です」

 

何やらぶつぶつと残念そうにしてるけど………どうしたんだ?

 

すると、肩をつつかれた。

 

レイヴェルだ。

 

「イッセー様………どうでしょうか?」

 

恥ずかしそうにもじもじしている。

 

レイヴェルの水着はオレンジのビキニ。

 

リアスや朱乃と違って布面積は大きいが、とても可愛い。

 

「やるじゃないかレイヴェル!可愛いぞ!」

 

親指を立ててそう答えると、レイヴェルは嬉しそうに微笑んだ。

 

いやー、オカ研の皆は全員が美女美少女だから、水着がよく似合うな。

 

あれ?

 

誰か一人足りないような………。

 

「ゼノヴィアは?」

 

「ゼノヴィア様は水着を着るのに手間取ってるみたいですわ」

 

手間取る?

 

おいおい、前世では普通の青いビキニだったのに、今回はどんな水着なんだ?

 

すると、リアスは俺に背を向けている小猫ちゃんの肩に手を置き、ニッコリ微笑みながら言う。

 

「それでね、イッセーに頼みがあるのよ」

 

うんうん分かるよ。

 

一度体験してるからリアスの言いたい事は分かるよ?

 

「アーシアと小猫ちゃんの泳ぎの練習だよね?」

 

「流石はイッセー。お願いね?」

 

「了解です」

 

こうして、俺は2人にもう一度泳ぎを教える事になった。

 

 

 

 


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