新訳・とある時王のハイスクール   作:海神アグル

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この作品に出てくるタイガとトレギアは、タイガ最終回以降の設定で書いて行きます。




episode5

しばらく転がりあってから互いに離れて、睨み合うタイガとトレギア。

 

『トレギア!お前は確かにあの時に倒した筈!どうしてこの世界にいる!?』

 

タイガの言う通り、彼らトライスクワッドは激戦の末にトレギアを倒した。

 

倒した筈だった。

 

トレギアは人を食ったような態度で言う。

 

「君達に会いに来た……と言ったら?」

 

『ッ……ふざけるな!!』

 

そう言ってタイガは走り出し、トレギアに攻撃を仕掛ける。

 

『うおおおオオオオオオオオッ!!』

 

右パンチ、左パンチ、右パンチの順に殴りかかるもトレギアは最小限の動きだけで回避し、タイガを挑発する。

 

「ほーら、こっちだよ?」

 

タイガは左ヤクザキックを繰り出す。

 

「デェェェヤァッ!!」

 

しかし軽々とトレギアに避けられ、振り向き様に右裏拳を振るうも、やはり軽々と避けられる。

 

「ほーら、こっちこっち」

 

「ウォオオオオオオオオッ!!」

 

タイガは右パンチを繰り出すが、トレギアはそれを片手で簡単に掴み取ってしまう。

 

「フッ!? クッ…グオオっ……!!」

 

押しても引いてもびくともしない事にタイガは焦る。

 

しかしそのタイミングで雷花がタイガの中で電撃を発動。

 

「喰らいなさい!」

 

タイガの拳から電流が放たれ、トレギアの体を駆け巡る。

 

「ぐおっ!?」

 

割りと効いたのか、トレギアは思わずタイガの拳を離し後退。

 

その直後にタイガの右ヤクザキックが飛んで来る。

 

「デェェェヤァッ!!」

 

それはトレギアの腹を抉る。

 

「ぐっ!? 中々やるじゃないか。いや、中のお嬢さんのお陰かな?」

 

それに対して雷花は勝ち気に言う。

 

「余裕綽々なのもそこまでよ!!」

 

言って彼女はタイガの体を使って足元に停車してる無人車を右手に取って親指に乗せる。

 

そして無人車を真上に弾き、その隙に自分の超能力で生んだ電撃とタイガのエネルギーを右手に集める。

 

重力に従って落ちてきた無人車を見据え、正面に向けて再度弾く。

 

ズドン!!!

 

無人車は光速で進み、その摩擦熱でオレンジ色の光を放ちながらトレギアに向かっていく。

 

対してトレギアは両手に蒼雷と闇のエネルギーを集め、両肘を曲げた状態で頭の横に持っていく。

 

「ハァァァアアアア!!」

 

そして前に伸ばしてそこから青黒い雷撃と白い雷撃が合わさった光線『トレラアルティカイザー』を放つ。

 

「ハッ!」

 

タイガのウルトラレールガンと、トレギアのトレラアルティカイザー。

 

2つの光線がぶつかり合い、しばらく拮抗する。

 

しかし徐々にウルトラレールガンが消えていき、最終的にはトレラアルティカイザーがタイガの胸を穿つ。

 

「グアァァアアアアアアアアッ!!!?」

 

火花を散らして大きく吹き飛ぶタイガ。

 

ここでフーマが言う。

 

『俺が行くぜ!!』

 

『ぐっ……頼む!』

 

《カモン!》

 

雷花は『フーマキーホルダー』を左手で掴み、前に伸ばす。

 

「風の覇者!フーマ!」

 

そして右手に持ち変えると、アクセサリーから青い光の粒子が溢れてタイガスパークのクリスタル部分に集束、民謡的メロディと共にフーマの力が解放される。

 

『ハァアアアア……フッ!!』

 

雷花は体を捻って、右腕を上げながら叫ぶ。

 

「バディー、ゴー!」

 

《ウルトラマンフーマ!》

 

「セェェヤァァァ!」

 

上空から忍者のように舞い降りたフーマは、すぐに自慢のスピードを駆使してトレギアを攻撃する。

 

四方八方、縦横無尽に高速移動してトレギアを翻弄、手刀や回し蹴り、雷花の力を使った電撃でトレギアの体から火花を散らさせる。

 

「セェェヤァァッ!! セヤッ!セェェヤァァ!!」

 

「クッ!? ぐぅ……ッ!!」

 

いける。

 

フーマはそう思っていた。

 

しかし背後に回ったその直後、振り向いたトレギアの目から撃ち出される破壊光線『オプトダクリス』をゼロ距離で受けてしまう。

 

『なっ!? どわっはっ!?』

 

火花を散らして大きく吹き飛ぶフーマ。

 

そして土砂を巻き上げ地面に倒れ伏す。

 

『痛ってぇ~!!』

 

「ハハッ、残念。君のスピードなど私には通用しない」

 

心底バカにするようにトレギアは言った。

 

フーマはスピードに特化してる代わりに防御力が低い。

 

故に中々立てないでいた。

 

そこでタイタスが言う。

 

『私が更に鍛え抜いた筋肉を見せてやろう!!』

 

『旦那!頼んだぜ!』

 

《カモン!》

 

雷花はタイガスパークのレバーを引くと、『タイタスキーホルダー』を左手で掴み、前に伸ばす。

 

「力の賢者!タイタス!」

 

そして右手に持ち変えると、キーホルダーから黄色い光の粒子が溢れてタイガスパークのクリスタル部分に集束、タイタスの力が解放される。

 

『ハァアアアアアア!むん!』

 

雷花は体を捻って、右腕を上げながら叫ぶ。

 

「バディー、ゴー!」

 

《ウルトラマンタイタス!》

 

「フゥンン!!」

 

直後に土砂を巻き上げ、タイタスが現れる。

 

「おやおや。今度は賢者様の登場か」

 

『トレギア!トライスクワッドの力をもう一度味わわせてやる!……トライ……トライ……はい!サイド・トライセップス!!』

 

そう言ってタイタスはサイド・トライセップスというポーズを決める。

 

そして雷花が「仕上がってるわよ!!」と勇ましく言った。

 

「…………」

 

『…………』

 

思わずその場がシーンと静まり帰る。

 

トレギアはどう反応したらいいのか分からなかった為、一旦頬をポリポリ掻いてから両手先から放つ破壊光線『トレラアルディガ』を撃つ。

 

「フン!」

 

それをタイタスはアブドミナル・アンド・サイのポーズで受け止め、次にサイド・チェストのポーズになるとその肩で受け止め、最後にバック・ダブル・バイセップスのポーズになるとそのお尻で防ぎきる。

 

そこから反撃に移り、タイタスは緑のエネルギーを帯びた右ストレートでトレギアの顔面を思い切り殴り付けた。

 

「フアアアアアッ!!」

 

トレギアは足を地面に着けたまま後方に滑っていき、やがて止まると首を回す。

 

「おいおい……賢者の拳は全てを砕くんじゃ無いのか?それとも、弱体化したのか?」

 

『その挑発、あえて乗ろう』

 

そう言ってタイタスは走り出し、トレギアの顔を緑のエネルギーを帯びた右拳で殴り、

 

「ハッ!」

 

次に同じくエネルギーを帯びた左拳で殴り、

 

「フウッ!」

 

最後に両拳をトレギアの胸に打ち込む。

 

「ハアッ!!」

 

その拳をトレギアに掴まれるも雷花の電撃で手離させ、頭突きを見舞う。

 

「フゥオオオッ!!」

 

「おっとっとっ……フハハハッ!流石はタロウの力を持つ人間の娘だ。いい力じゃないか」

 

トレギアのこの言葉に雷花が反応する。

 

「ちょっと待ちなさい!何であんたがパパの事を知ってるのよ!?」

 

「さぁ?何故だろうね~?」

 

はぐらかすように言ったトレギアは上空に魔方陣のようなもの『トレラ・スラー』を出す。

 

「それではこの辺で。すぐには決着は着けないさ」

 

『待てトレギア!!』

 

タイタスは右腕、左腕の順に曲げてから腹の前で交差させてタイガスパークから翠の光球を宙に浮かせる。

 

「ハァァァァァ……!!」

 

そして右腕を引いて、

 

『プラニウム……バスターーーーー!!』

 

思いっきりその光球を殴り飛ばした。

 

翠の光球『プラニウムバスター』はトレギアに向かって行き激突、大きく爆発するもそこからトレギアは上に出てきて無傷を示す。

 

「残念だったね~?」

 

「待ちなさいよコラァァァァアアッ!!」

 

そう言い残してトレギアは消えていき、それを見届けた雷花は悔しそうに歯噛みした。

 

 

 


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