艦息の彼は鎮守府で生きる   作:匿名希望

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2話です。


2話

side 夕立&時雨

 

 

 

「時雨本当にごめんなさいっぽい。」

 

「ん? プリンのこと? 別に大丈夫だよ、あれは元々夕立に夕立に買っておいたものだったからね、渡す前に食べられるとは思ってなかったけど。」

 

「私に渡そうと? どうしてっぽい?」

 

「前に夕立がプリンを食べたいって話してたのをソウと一緒に聞いててね、それならって言ってソウと僕で買っておいて明日にでも渡そうって話していたんだ。」

 

「本当っぽい? それならソウにも申し訳ないっぽい...」

 

「それに関しては大丈夫じゃないかな?」

 

「どうしてどう思うっぽい?」

 

「それは内緒だよ、すぐに言っても面白くないからね。」

 

「うぅ...時雨、意地悪っぽい...。」

 

「まぁ考えたらわかりそうなことなんだけどね。」

 

「あれ? 2人ともこんな所で何してるの?」

 

「ぽいっ? あ、白露! お疲れ様っぽい!」

 

「あ、白露。お昼休憩だよ。ソウが僕と夕立にプリンを買ってきてるって言うから。」

 

「ソウが? ふぅん、それじゃあ私もねだろうかな?」

 

 

 

side ソウ

 

 

 

3人分でも結構な出費だな...まぁ物欲は無い方だから溜まっていくだけだし、こういう所で使っていかないとな。

 

 

「っと、それで時雨と夕立はどこだ?」

 

 

辺りを見渡してみると夕立と時雨が誰かと話しているのが目に付いた。

 

 

「ん? あれは白露か? たかられるだろうし仕方ない...自分の分を白露に...」

 

「あ、ソウ~~! こっちこっちっぽい~!」

 

「おー、白露も昼休憩か?」

 

「そうだよ~それでソウ~私にもプリン頂戴?」

 

「はぁ...ほれっ、余分に買ってきておいて良かったよ。」

 

「あれ? ソウの分は良いのかい?」

 

「ん? 大丈夫大丈夫、白露に1口分けてもらうから。良いか?」

 

「ん?いいほ~(良いよー)ほうはべはっへるへど(もう食べちゃってるけど)。」

 

「あぁもう、落ち着いて食えって、ほっぺたに付いちゃってるだろ。こっち向け、拭いてやるから。」

 

「あ、ありがと~。」

 

「ん、夕立と時雨も落ち着いて食えよ?」

 

「っぽい! ありがとうっぽい。」

 

「ありがとね、それでソウ? この後はどうするの?」

 

「ん?この後は今週末の演習に向けての艤装のメンテナンスがあるからって、明石と夕張に呼び出されてるぞ。」

 

「その演習って大本営とだったよね? 私たちも見学していい?」

 

「見学者は今日お夕食のときに希望者を聞くつもりだぞ? まぁ遠征とかの任務が入ってたらそっちを優先してもらうけどな。 それでも面白くないと思うけどなぁ... 俺がひたすら耐えてるだけだし。」

 

「ソウが攻撃に回ったら一瞬で終わっちゃうっぽい。」

 

「そんなことねーよ。毎回毎回ぎりぎりの戦いだし、今回はどうなるかねぇ...」

 

「それは相手側のことを言ってるのかい?」

 

「それもあるけどな、まぁ夜戦に入る前に旗艦大破で終了が楽なんだけどな。」

 

「あれ? 今回って旗艦大破で終了のルールっぽい?」

 

「それだったら大本営の方も気合が入るだろ、俺だけなんだし実際中破でもう降参なんだけどな。」

 

「私も参加できればよかったのに...。ソウばっかりずるいよ~。」

 

「もう決まったことだし文句は言わない。それじゃあ食べ終わったことだし、そろそろ行くか。三人はどうする? ついてくるか?」

 

「私は行こうかな? 久しぶりにソウの艤装見せてもらいたいしね。」

 

「僕も行こうかな。」

 

「夕立も一緒に行くっぽい!!」

 

「了解。 間宮さーん、プリンごちそうさまでした。」

 

 

 プリンを食べ終え、ゆっくりとした足並みで工房へ向かう。三人で遠征や出撃、演習のことを話しているとすぐに工房の入り口についた。

 

 

「明石さんと夕張さんに、声かけたほうが良いっぽい?」

 

「いや、連絡はしてあるし、このまま入って行っても大丈夫だろ。」

 

二人には前日に声をかけておいたので、そのまま中に入る。

 

 

「工房に来るのも久しぶりだな。って言ってもそんなにたってないと思うが。」

 

「最近ソウは執務室に籠りっぱなしっぽい。」

 

「そんなに長い間籠ってたつもりはないんだけどな。」

 

「ソウがそう思ってるだけで、僕たちから見たら結構長いこと籠りっぱなしになってるように思うよ?」

 

「そうそう、仕事以外で顔を見ることがないから、話すことができないっていろんなところで聞くよ?」

 

「そっかぁ... それじゃあこの演習が終わってからでもみんなと話す時間を取ろうかな?」

 

「そうするといいよ、ところで今回の対戦相手は誰なんだい?」

 

「ん? それは今夜、夕食の時の報告で伝える予定だよ。」

 

「でも大本営との対戦は、だいぶ前からソウvs一軍って形になってるから大体の相手は同じなんじゃない?」

 

「それでもだよ、まぁその試合に勝つために今日はメンテに来たんだけどな。っと言うわけで、明石、夕張、来たぞ」

 

「あ、提督! お疲れ様です! ようやくメンテができますよ!」

 

「ああ、そんなにメンテが楽しみだったのか? 俺が出撃する時とかにメンテは任せてるんだが。」

 

「それでもなんですよ! 提督の偽装は唯一無二ですからね! 皆さんの偽装は一部を除いて量産されていますけど、提督の偽装に限っては、どの偽装も一点物なんで、毎回のメンテが楽しみなんですよ!」

 

「って言ってるけど、そうなのかい?」

 

「ん? そうだぞ。俺の偽装は俺が持ってきたものだけだからな。開発でも出ないし、俺がほかの鎮守府で建造されることも、ドロップすることもないからな。」

 

「そうですよ! だからメンテができるのは提督に任されてる私と夕張だけなんですよ!」

 

「はいはい、その話は後にしてメンテナンス始めるぞ。」

 

「任せてください! 今回のメンテも、大成功させますよ!」

 

 




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