Fate/IronAvenger   作:デイガボルバー

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Episode26:聖域の戦い

 

2004年 1月下旬 夜

 

 

 

冬木市 新都 冬木教会

 

 

 

 

 

「ルーラー…正規の聖杯戦争では呼ばれざる、裁定の役割を与えられたエクストラクラスのサーヴァント。」

 

 

盾持ち対峙する英霊を前に、淡々と口を開く綺礼。

動揺するでもなく、やはり鉄のように頑なに、態度を変じさせない。

 

 

「成る程、マスターとしての視覚を有した故に、お前がサーヴァントであるというコトは把握できる。

しかし、その身の証をどう立てる?

少なくとも“聖堂教会(われわれ)が認定した聖人”でもない限り、この戦争の監督役を担っている身としては──」

 

 

高速回転する円盤が直線に飛び襲い、綺礼の言葉を遮った。

 

 

「っ…!」

 

 

咄嗟に聖なる刃…黒鍵(こっけん)を出現させ、彼はそれを弾こうとする。

素手で防ぐコトに危険を感じたのだろうが、それでも甘かったらしい。

円盤を受けた三振りの霊剣は、けたたましい金属音を発して総て砕け散った。

 

 

「む…ッ!!」

 

 

円盤(シールド)の持ち主たる英霊は、その陰から間髪入れずに駆け寄っていた。

弾かれた盾を直ぐ様キャッチしつつ、勢いをつけた飛び蹴りを叩き込む。

盾の威力を殺しきれなかった綺礼は体勢を崩し、それを受けるしかなかった。

 

 

「ぐぁッ……。」

 

 

ガリアスタの礼装(アーマー)が繰り出した拳撃。

あれの威力を、私はダンプカーの追突と連想した。

しかし、目の前のサーヴァントが繰り出したソレは、明らかにそれすらも大きく超える破壊力を誇っていた。

それが、為す術もない綺礼の胸部に直撃する。

当然の帰結として、彼の体はキリモミ回転をしながらランサーとは別方向へ吹き飛んでいった。

壁面を破壊し、轟音と共に沈む。

 

 

「悪いが、少なくとも現状に於いて貴方と問答をするつもりはない。

聖杯戦争の()()()を害そうとした時点で、貴方は“裁定者(ルーラー)として僕が決めた信念(ルール)”の許容範囲を大きく逸脱している。

ならば、貴方は僕が止めるべき敵だ。」

 

 

綺礼の埋もれた瓦礫を睨みながら、彼はキッパリと告げた。

部外者…その呼称に該当する人物は、勿論私しか居ないだろう。

ルーラーは、状況から即座に判断したのだ。

腕を失い血を流して震える私こそは、聖杯戦争参加者(マスターとサーヴァント)に襲われる弱者(エモノ)であると。

 

 

「…ルーラー。

貴方は、どうして此処に……?」

 

 

許容するしかない現状を受け止め、私は問う。

 

 

「やあ、赤毛の魔術師さん。

此処に来たのは───」

 

 

言葉の最中、彼は走り出す。

かろうじて強化していられる私の視力で、なんとか認識できる速度で私に迫り来る。

 

 

「え───」

 

 

そうして彼は背を向けて、私の側に立った。

同時に、先程も聞いた大きな金属音が響く。

 

 

 

「──少なくとも、この状況に参戦したのは偶然さ。

調査の一環で訪れた教会で、おかしな様子の彼に遭遇したのがキッカケだよ。」

 

 

盾の向こうで槍を握る、我がかつての(サーヴァント)を見据えるルーラー。

 

 

「…チッ。

気ィ抜くな、元マスター(バゼット)

俺は依然、お前を殺すように指示を受けている状態なんだからよ。

俺は戦士として、主命を違える真似はしない…お前が一番、理解しているコトだろうが。」

 

 

ルーラーに刺突を防がれ、即座にその場を飛び退いたランサーが言い放つ。

 

 

「ランサー…!」

 

 

「…なんとも複雑な事情がありそうだね、君達も。

とはいえ──」

 

 

今度は、銀色の流線が迫り来る。

ルーラーは、即座にそれを盾で弾いた。

 

流線は黒鍵、発信源は瓦礫。

そこには、英霊の跳び蹴りを受けてなお平然と立つ綺礼の姿が在った。

 

 

「綺礼…!?」

 

 

「頑丈だな、神父。

それも、功夫(クンフー)の賜物ってヤツかい?」

 

 

「…成る程、そういうワケか。

ならば、尚更悠長にコトを構えていられる状況でも無くなった。

…ランサー、殲滅対象の追加だ。

マクレミッツの始末は最優先とし、イレギュラーたるルーラーも此処で始末する。」

 

 

何気ない立ち振舞い。

しかし確かに感じられる()の冷たい圧が、綺礼を包んでいた。

 

 

「…了解。」

 

 

ランサーもまた、槍を払い身構える。

空気が張り積め、物理的にすら重苦しく、息苦しくなった様に感じられた。

 

 

 

「──とはいえ、赤毛のお嬢さん…ミス・マクレミッツ、で良かったかな。

詳しい話は後々聞かせてもらうとしよう。

今は、この状況を打破する!」

 

 

私の同意を待つ迄もなく、戦端はランサーの咆哮によって開かれた。

猛り、奮い、迫り来る。

 

 

「そらそらそらァアッ!!!」

 

 

迫り来る朱い槍撃。

その間を縫うように飛来する黒鍵。

中・遠距離から覆い被さるように私達を包囲する、刃の結界。

 

 

「…すごい。」

 

 

片や、我が昔日の憧憬に輝く大英雄。

片や、我が旧友にして恩人の異端狩り。

どちらも、封印指定執行者にして赤枝の戦士たる私をして、尊敬に値する武人だ。

彼らは初見にも関わらず、恐ろしい精度を誇る連携絶技を展開していた。

 

確かに、彼らも凄い。

凄まじい。

だが、私が視線を奪われたのは、それではなかった。

 

そんな絶技を、ルーラーは盾の一つを持って完璧に防ぎきっていたのである。

決して、身体能力に於いてランサーを凌駕しているワケではない筈だ。

寧ろ逆…迅さも筋力も、ランサーが断然優れている。

だが、ルーラーは屈しない。

その戦闘行動は常に的確で、()()()()()()()()()()()()()との戦闘を得手としている様に見受けられた。

それこそ、スキルとして霊基(からだ)に深く刻み付けられている程に。

 

 

「オイオイ、マジかよ。

認めるのはシャクだが、此方の新たなマスターもまた、かなりの手練だ。

我が槍の呼吸を把握し、それを完全に補うカタチで放たれし聖なる飛剣。

そのどちらも、テメェは(まと)めて捌きやがるってのかよ!」

 

 

先程までの陰鬱とした眼差しとは、うって変わって好奇の光を爛々(ランラン)と灯すランサー。

想像以上の好敵手の登場に、戦意が昂っているのだろう。

 

 

「これでも、此方も英霊(サーヴァント)だ!

神秘の濃度では君には遠く及ばないだろうが、護るための戦いで遅れをとるつもりはない!」

 

 

護るための、戦い…。

彼は、私を護るために…ほんの一瞬、顔見知っただけの私のために戦ってくれているのか。

 

 

「…ハ、そうかい!

テメェもキャスターの野郎と同じく近代の英霊なんだろうが、うって変わって()()()じゃねェか!

良いぜ、英霊ッてなァそうじゃねぇとなァ!」

 

 

嬉しそうに、ランサーは槍擊の攻勢を強めた。

それでも、ルーラーは退かない、負けない。

いつしかランサーの槍は、ルーラーを殺す為だけに振るわれていた。

 

 

「…存外というワケでもないが、粘ってくれるな。

仕方あるまい。

優先度の変更だ、ランサー。

邪魔物の前に、障害物を排除する。」

 

 

黒鍵による援護を途絶えさせず、綺礼が呟く。

金属の激突音と破砕音と最中、確かに聞いた。

邪魔物…か。

 

それは、そうだ。

私を殺そうとする…新たなる、ランサー陣営にとってだけじゃない。

私を護ろうとしてくれている(ルーラー)にとってだって、私は勿論邪魔なお荷物だった。

でも…どうするコトも出来ない。

 

片腕を失い、魔剣を撃つのは勿論…参戦するコトも当然ままならず。

かと言って、綺礼やランサーを掻い潜ってこの場を離れる事すら難しかった。

それにきっと、このルーラーは…私を切り捨てて、離脱を選択するコトが出来るタイプじゃない。

戦場では、そういう手合いは生き残れないのが常だが…。

生き残った戦士の結果こそが、彼という英霊存在なのだ。

そう思わせる何かが、彼には確かにあった。

 

どうするコトも出来ない理由は、確かに在った。

 

 

「…フン、良いだろう。

どうせ、相手は元マスターとルーラー。

真名もとうに割れているともなれば、出し惜しみの必要もない…!」

 

 

攻勢が、一瞬静まる。

だが、それはほんの一息。

 

 

「必殺の…!

魔槍の一撃が来る、ルーラーっ!」

 

 

私は、失われた血による脱力も忘れて必死に叫ぶ。

その一瞬に、ランサーの朱い魔力は迸る。

ルーラーも理解してくれたのか、承知の上だったのか。

それに追随する様に、彼の中からも高い魔力が出力されようとしているらしかった。

 

 

「この一撃、手向けと受け取れ…!」

 

 

鋭い殺意。

魔力は、解き放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「“刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)”!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その躰ごと、クー・フーリンの槍は一条の光と化す。

心の臓を貫くコトに特化した、一撃必殺の鋭さを誇る刺突槍術。

 

 

 

 

しかし。

 

 

 

 

 

 

「“不壊誓いし星条の盾(スターズアンドストライプス)”!」

 

 

 

 

 

 

槍の先には、盾が在った。

死棘の一撃を正面から受けたにも関わらず、その装備者はおろか、盾にすら傷の一つもついていない。

 

 

「──防いだな、ルーラー。

我が必殺の一撃を…!」

 

 

「…そりゃあ防ぐさっ。

この盾は、地上最強(ヴィブラニウム)の盾だ。

友人達の、想いの籠った盾だ!」

 

 

そのままルーラーは間髪いれず、(ラウンドシールド)の曲線をスライドさせて槍を往なす。

 

 

「──ッ!」

 

 

「彼らと出会い、駆け抜けた逸話(じんせい)の末に得た()()が在ってこそ!

僕は、此処に立っているんだ…!」

 

 

擦れる刃に火花を散らし、懐に飛び込んだルーラーの盾が、その外縁にてランサーの胸部を強く打った。

まるで拳闘(ボクシング)のカウンターのように、死棘の槍(ゲイ・ボルク)の勢いは相乗され、彼自身に返る。

盾は胸板に突き刺さり、血が噴き出す。

 

 

「偉大なる伝説相手にだって!

決して、負けはしないぞッ!!」

 

 

そのまま殴り抜かれ、ランサーは吹き飛ばされる。

…が、二度も為すがままの彼でもない。

槍を地に突き刺し、勢いを制して何とか立ち止まったらしい。

 

 

「…なんて野郎だ。

面白ェ、あァ面白ェな!

上等だ、そういう手合いこそ戦り甲斐があるってモンだぜ!!」

 

 

獣の如き笑みで、再度進撃してくるランサー。

先のキャスター戦や、今のダメージは確実に蓄積している。

しかし、その魔力の猛りは寧ろ激している様にも見受けられた。

高ランクの“戦闘続行”スキルが作用しているのだろうが、明らかにそれだけが理由ではあるまい。

生前の逸話による狂戦士への高い適正も納得できてしまう程に、彼の戦意は昂り続けていた。

 

 

「それは光栄な話だが…今はその勢い、あまり歓迎できないね!

一撃必殺を謳った直後に、これほど嵐のような乱擊とは…!

前言撤回するつもりはないが…狙い澄まされるより、寧ろ厄介だぞ!」

 

 

言いつつ、それでも彼は総てをはね除ける。

その眼で見極め、その躰で躍り、その盾で弾く。

神話の大英雄を前に、一歩も退かないのだ。

恐らく(ルーラー)はきっと、強度(ステータス)や霊格でもクー・フーリンに遠く及ばない…近代の英霊である筈なのに。

 

彼の外見や、登場時や先程に叫んだコトバ…。

星条旗(スターズアンドストライプス)”。

恐らく宝具の真価を発揮する為の真名解放(キーワード)だったのだろうが、であれば明らかに彼はアメリカ合衆国由来の英霊である筈だ。

その点については露骨なほど解りやすい割りに、その真名は謎めいていて、推し量るコトが出来ない。

 

…が、かの神秘薄き近代文明の最たる怪物国家の英霊が、ケルト神話の大英雄たるクー・フーリンに霊格で及ぶ筈などは無いというコトだけは理解るのだ。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

そんなのは、魔術世界では常識だ。

常識で、ある筈なのに。

もっとも、それは近代どころか近未来的物質文明を象徴するかの如き奇妙なキャスター陣営も同様ではあったのだが。

 

 

「ハ、ぬかせ!

その堅牢さ、地上最強ってのはフカシじゃねェらしい!

その盾と、その心身の強さを併せさえすれば、何者をも護り通すコトが出来るだろうよ!」

 

 

そうだ。

そんな考察を吹き飛ばすほどに、明確な力強さをルーラーは持っている。

その星条の盾は、影の国の女王より与えられたという魔槍の連擊を悉く防いでいた。

砕かれず、傷付かず、私の前に立ってくれている。

 

自分の無力が、情けなくて悔しいけれど…でも。

古き血筋に固執し育った私にとっては、彼の存在はなんだかとても新鮮で。

それに、とても頼もしく見えた。

 

 

「──だが、立ちはだかるモノ総てをその小さな盾一つで防ごうとすれば、些かの襤褸(ボロ)も出ようというモノだ。」

 

 

盾の隙間。

刃の隙間。

ほんの小さな一瞬の隙を突いて、現出する()

そうだ、言峰綺礼…!

彼の恐ろしさ(メインウェポン)は、聖堂教会の代行者界隈でも扱い難いとされる退魔の護符・黒鍵を操るという点では断じて無い。

それは、超至近距離戦に於いては()()()とさえ呼ばれる、一つの拳擊の極地!

 

 

「ルーラー!

言峰綺礼は()()()()です!」

 

 

血を吐き、叫ぶ。

それっきりしか出来ない私だったのに、それすらも遅かったかもしれない。

既に払いによって隙を作るまでもなく、ルーラーの盾はランサーの荒れ狂う槍によって塞がれている。

 

 

「……!」

 

 

強く踏み抜かれる地。

返しの衝撃を纏い綺礼の頂肘(チョウチュウ)は鋭さを増していた。

怖気(おぞけ)が走る。

馬鹿な…でも、あの威圧感は。

あの肘は、恐らく()()()()()()()()()()()…!

 

 

「──成る程、踏み込みの早さは、生前のいつかに噂で聞いた鐵拳士(アイアン・フィスト)を連想させる。

やはり、神父…確かに貴方は拳士かもしれないが、それ以前に()()()()()()()()()な。」

 

 

ルーラーの躰に綺礼の肘が差し込まれると思われた、その直前。

鮮烈なる光が、炸裂にも似た轟音と共に(ルーラー)の右腕に集約しているのが見えた。

 

 

「──バカな!

マスター、避けやがれ!」

 

 

「……ッ!」

 

 

ランサーのその言葉が、私ではなく綺礼に向けられている。

そんな、英雄としての彼の姿を垣間見るコトが出来て嬉しくもあり、少し悲しくもあり…でも、何故だろうか。

 

悲しみが薄れる程に、私はその()()に心惹かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「力を貸してくれ!

悉く打ち砕く雷神の鎚(ムジョルニア)”!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──何故かは、わからない。

 

 

 

ムジョルニア(ミョルニル)

北欧神話に於ける大神の子(オーディン・ソン)、雷神ソー(トール)が持つとされる(ハンマー)

 

何故、その名を冠する宝具を、合衆国の英霊であろうルーラーが所持していたのか。

 

ともあれ、そこから発せられた神々しい雷光は、綺礼を迎え撃った。

嗚呼、八極の肘で捉える程に接近していたのだ。

恐らく、その威力を真正面から総て浴び、撃退されただろう。

 

ランサーは、どうなっただろうか。

ルーラーは、どうしたのだろうか。

 

それらに気を向けるより、私は稲光に見入ってしまっていた。

 

私の血脈(なか)に納められた太陽神の剣(フラガラック)と雷神の鎚が、天空の属性によって惹かれあったのだろうか。

マクレミッツ家秘伝のルーン魔術に関する魔術刻印が、雷神の父にして()()()()()である大神が手ずから鎚に刻みし“原初のルーン”に呼応したのか。

 

それとも…それらとは全く関係の無い何らかの()が、私と鎚にはあったのか。

 

あるいは、その全てなのか。

 

私は、その美しさに目を奪われた。

 

だから、()()()()()()

 

 

失った筈の左手も、きっと伸びていて…両の手で触れようと身を乗り出した。

 

 

 

流れる血の感覚も、痛みも、気付いたら消滅していた。

 

 

 

 

そうして、ルーラーがそれを察知したのか、振り返った頃には総てが遅くて。

 

 

 

 

 

念願叶って、私は───

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『驚いたな。

此処にはきっと、()()()()()()()()だって来ないだろうと思っていたのに。』

 

 

 

 

 

 

 

 

雷に、触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




閲覧ありがとうございます!
というわけで、ルーラーVS新・ランサー陣営でした。
ルーラーが圧倒しているようにも見えますが、ランサーはキャスター戦でかなり消耗していた上に、言峰も持ち味を総て潰されてしまっていたというだけの話です。
あと、単純にSNランサーはルーラー相手だと相性が良くないと言いますか。
万全の状態で一対一だと、どちらも決定打を与えにくいという。
しかも無闇に継戦能力が高い二騎なので、自然と泥仕合になるって感じですかね。

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