ノーツの方はもうダメです。石がないもんね(´・ω・`)
リメイク後
あれですね。上の前書きを見ると<あぁ、そんな時期もあったなぁ>って思っちゃいます
はい、では本編どぞ。
「っなんでブレーカー室を出たら
ブレーカー室になってるの!!」
僕たちはブレーカー室の扉を開けた先が、またブレーカー室が待っていたことに驚きを隠せなかった
「不味いわね。このままじゃブレーカー室にたどり着けないわ」
「では、先程手がすり抜けたように、思い切って壁に向かって走り抜けるのはどうでしょうか?」
「それもわかるけど、あなたさっき火傷を負ったじゃない。次は身体全体が燃え上がるかもしれないわよ?」
「そうでした....」
「やっぱりこれ、<クロウカード>か<欠片>の仕業なのかな?」
僕は、トモヨが火傷を負う直前に考えていた可能性のことをふと呟いた。それを聴いたアリスは<確かに>と口に出して話し出す
「そう考えるのが妥当ね....<クロウカード>はよく知らないから保留として。幻を見せたり、火傷を負わせる<欠片>ねぇ....」
「....あの、欠片とは?」
「えっ?えっと....」
僕は、トモヨがその場にいながらも呟いてしまった事に、<欠片>のことを訊かれた事に戸惑ってしまう
色々あったせいで、まだその辺の説明をすると後がどうなるかを考えてなかったから、また僕は口が思うように動けなくなってしまった
でも、秘密を話してくれた相手に何も言わないのは失礼だよね。こっちも事情を話すと約束したのなら尚更だし、話さなかったらそれこそ相手に不快な思いをさせてしまうし、最悪の場合は嫌われるなんてことも....
なら....
「ごめんトモヨ。<欠片>についてはサクラが無事に<クロウカード>を封印できて、その後みんなに話す!だから、それまで待ってて!」
「....ふふっ、わかりましたわ」
「ありがとう」
いつまでもウジウジとしても無駄、無意味、ナンセンス!秘密を話さないで嫌われるより、話して軽蔑される方がまだマシ!イヤだけど!でもやらない後悔よりやる後悔だ!
*******
「ねぇリオ。こんなことをする<欠片>に心当たりある?」
「大体、検討はついたけど....まずは<欠片>の姿を見つけ出さないと回収すら出来ないから、この空間を見破る!」
そう言い切った僕は、ジブリールさんに言われたことを思い出しながら、右手を開いて自分の前に伸ばす
─リオさん。この先<欠片>を回収するには、回収した<欠片>に力を貸してもらわなければなりません
─それはわかるけど、どうしたらいいの?
─とても簡単なことです。力を貸してほしい<欠片>に、先程お渡しした本に<欠片の力>と書かれているところにその方法がありますので
─わかった!
─真剣に想いを伝えれば、相手は応えてくれますので....
「
語り始めると同時に、星のように輝く青白い魔法陣が出現した
そしてその魔法陣から放たれたのは、嘘をつく者は決して許さない怒りの炎。炎は蹂躙するかの如く、リオたちに見せる幻想だけを燃やし尽くした
「廊下に戻った....いえ、この場合はブレーカー室の幻が消えたというべきかしら?」
「うん。幻は実際にはないものがあるように見えること、それは嘘をつかれてるのと同じ。だから<赤ずきん>の力を使ったらいけると思ったんだ」
「流石はリオね!」
「まぁ、あとは<欠片>を回収するだけ─!」
『灯り....消えちゃった』
ブレーカー室の幻を燃やし尽くしたことで、いつも目にする学校の廊下の光景が広がった。その事でアリスと話をしているのも束の間、僕の視線の先には<無名>となった<欠片>がいた
「リオ、<無名>の正体はわかった?」
「もちろんだよ....」
さっきまでの幻はただの幻じゃなく、望み求めるものを見せる幻
最初は僕とアリスは家に早く帰りたかった、そこで学校が家という幻を見せられた
2回目はトモヨたちと合流して避難した先で襲撃にあったとき、あの時はどう話すかを考える時間が欲しかった。だから話し合いを中断するためにイスが飛んできた幻をみんなと見た
そして最後は、ブレーカー室に早くたどり着いて解決したかったから、目的地でないところが目的地に見えてしまった
あとは、図書館からの帰り道に何故か顔が暖かかったこと、トモヨが軽い火傷をしたことは....単に火がそこにあったから
まとめると、<欠片>の火が対象の望むものの幻を見せていた。それに当てはまる物語の人物といえば....
「
語り終えると、<赤ずきん>を回収した時と同じで、僕と<無名>を中心に強く温かい光に包まれた
やがて光が収まって<無名>がいた場所には
暖かく包み込んでくれる炎のような橙色の髪を二つに束ねて三つ編みにした、マッチ箱がいっぱい詰まったバスケットを持っている、僕よりも少し歳上の女の人がいた
『ありがとう...見つけ出してくれて。今後とも、よろしくね』
<欠片 マッチ売りの少女>は優しくも、どこか儚い笑顔を浮かべて一言いったあと、光の粉となって天に昇った
「<欠片>回収、2つめだね」
「そうね。これで家が学校という謎は解けたわね」
「あはは、本当に早く帰りたかったからね」
「はい!カットします♪」
「「......」」
いいものが撮れました!と、カメラを持ちながら間違いなくそう思ってる、満面の笑みで発言したトモヨに、僕だけでなくアリスまでもが唖然とした。
え?撮ってたの?友達が炎を出して、突如として女の人が現れて、そして光の粉となった光景を全部?
それを見て、一切の動揺とかせずに淡々と今まで繰り広げられたやつを撮ってたの!?
トモヨ、恐ろしい子....!
「そ、それじゃあ今度こそブレーカー室に向かうわよ!<欠片>を回収したから邪魔は入らないわ!」
「り、了解!!」
トモヨって、本当に肝が据わってるよね
とりあえず、随分と足止めをされたしサクラたちが心配だから早く行かないと!
時間稼ぎをしてくれているサクラの安否に不安にかられながら、僕たちはブレーカー室へと進む足を早めた
*******
三人称side
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「ホンマにもうこちとら焦ったで?さくらからブレーカー室はそんな遠ないって聞いとったから....」
「ご、ごめんなさい!」
「ちょっと予想外のことが起きて、予定よりも随分と遅れちゃったのよ」
リオが<欠片>を回収したあと、すぐにブレーカー室に行き、校内全ての明かりをつけた事で影は消失。さくらは、本体である<影>を封印することに成功した
が、明かりをつけるのに随分と時間がかかってしまった為か、クロウカードを封印した今、リオたちはケルベロスに軽い文句を言われていた
「ケ、ケロちゃん。もうそこまでにしとこ?リオくんたちだって悪気があった訳じゃないんだし」
「あったら蹴っ飛ばしたるわ!」
「ほ、本当にごめんなさい...」
「....〜はぁ、まぁ結果的には何とかなったしこれ以上は言わん
それで、予想外の出来事ってなんや?2人の事情に関係あることなんか?」
なんか、あっさりと引いてくれた。下手してたらサクラが危なかったかもしれないのに....まぁ、今は事情の説明だよね
「まぁ、予想外のことは僕たちの事情にも関係しているから、まずはそっちから話してもいい?」
「「もちろん(ですわ)」」
「ありがとう....
それじゃあ最初に質問するけどさ、みんなって非科学的な事とかって信じる?」
「「「......」」」
急に異世界から来ましたとか言っても混乱をさせちゃうから、まずは遠回りして説明しようと思って、こう発言したけど....
なんか、失敗したかな?みんな静かになったんだけど
「あの...みんな?」
「いや、そもそもの話な?<クロウカード>っちゅう魔法のカードがある時点で非科学的なもんやろ」
「現にさくらちゃんも魔法というもの扱えますから、もしそういうのを信じなくても、信じるしかないと思います」
「ケロちゃんみたいなぬいぐるみが喋れるのも、魔法を見たようなものだもんね」
「さくら、それはどういうことや!?」
僕の質問に呆れが混じってる感じで返すケロちゃんに、今更なのでは?という感をだすトモヨとサクラ
「....リオ、遠回りの説明を考えるのは杞憂よ。サクラたちの事情を訊いたときにわかっておくべきなのよ」
「あはは、そうだね....」
なんであの時は無駄に考えてたんだろうか?この世界に魔法があるなら、僕たちの事情も有り得ないということにはならないのに。一日に色々起こりすぎて疲れてたのかな?
「それで、リオくんがそれを訊くということは、リオくんとアリスちゃんの事情も普通では有り得ないということで良いのでしょうか?」
「...うん
もう単刀直入に言うけど、僕とアリスはこことは違う世界から来たんだ」
僕は<私は○○県出身です>みたいな感じで、事情を説明する前に知って欲しいことを軽く言った
この世界には非科学的なものがあるんだ。だから別に異世界から来たことを言うのも、なんて事なかったんだ
「まぁ...」
現に、トモヨはこの事を聴いて<そうだったのか>というぐらいの反応だもんね。なんだ、重く考える必要なんて本当になかったんだ〜
「「....えっ」」
「?」
「「ええぇぇぇえ!!!!」」
どうやら違ったみたいだった
「ケルベロスはともかく。魔法を知ったのが昨日今日の少女よ?異世界から来たなんてのは、驚いて当然だと思うわ」
最後まで読んで頂きありがとうございます!
リメイク後
リメイクされても駄文に変わりなし!でも、リメイク前よりは良くなってるはずなんですよ多分!?だから甘く見てください!蜂蜜に砂糖と練乳をこれでもかという程入れてかき混ぜた甘さで!?