鬼夜叉と呼ばれた男   作:CATARINA

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宜しい、ならばトゥルーエンドだ。
一応マルチエンドで、これは本能寺に着いてった場合です。景虎ちゃん視点も有るよ!
(ハッピーはもう少し待って。)
今回残酷な描写有り、苦手なら景虎ちゃんは飛ばそう。
後今回英語スラング有り。まぁ、気にしないで。
風信子はヒヤシンス。花言葉は…




風信子

「ああ、全く。馬鹿らしい。今更思い出すなんてなぁ…」

 

 

 

「どうした夜叉、珍しく弱気じゃのう……。」

 

 

 

「まぁ、弱気にもなるさ、帰蝶さんも死んじまって、お前は肩ぶち抜かれて。」

 

「俺は腹に風穴開いてやがる、ハハッ絶望的過ぎて嗤える。」

 

 

 

「ほう?では儂一人で行こうか?」

 

 

 

「い~や、お供しますぜ信長様、一人じゃ寂しいだろ?」

 

 

 

「くどい、まぁ、そうじゃの。赦す、伴をせい!夜叉。」

 

 

 

「へいへい。お望みとあらば地獄の果てまでってね。吉。」

 

 

 

ああ、やっぱり、お前と居ると楽しいよ。こんな時でも。

 

 

 

 

 

 

 

「俺も着いて行こうか?」

 

 

 

「……ああ、そうじゃの。毛利に儂らの睦まじさを見せ付けるのも面白そうじゃ。」

 

 

 

「あのなあ、一応妻子持ちだからな?ああん?」

 

 

 

「フッ。」(-ω-`)フッ

 

 

 

「二重に笑うな。というか妹の旦那に手を出してるのはそっち……」

 

 

 

「あ~!あ~!聞こえない!先に押し倒したの儂じゃし!」

 

 

 

「莫迦らしくなってきた……」

 

 

 

「いや、まったくじゃ。」

 

 

 

「ククク。」「フハハ。」

 

 

 

「「お前(お主)と一緒だと退屈しねぇ(せぬ)よ。」」

 

 

 

ハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

「夜叉!伏せろ!」カチャ!

 

夜叉を狙う狙撃兵を吉が撃ち抜けば、

 

「おうとも!…吉!右に二歩!」シャキン!

 

吉に縋りよる不届き者を夜叉が切り裂く。

 

「うわっ!助かったぞ夜叉。」

 

「気にすんな、それより、まだ行けるか?」

 

「今どのくらいじゃ…?」

 

「後7000ってとこか。疲れたなら代わろうか?」

 

「ほざけ、最期まで一緒じゃ。」

 

「成程、じゃあ行くぜ?遅れんなよ!」

 

 

 

切り裂き、撃ち抜く。

 

残り5000。

 

撃ち抜き、切り裂く。

 

残り3000。

 

弾が切れても、薙ぎ払い、貫く。

 

残り1000。

 

「何故だ!何故貴様が!貴様だけを信長様は見る!何故だ!」

 

 

 

「何故って、儂が夜叉の事を好いとるからに決まってるじゃろ。無論、女としての。」

 

「それ公言したらもう友人って呼べないんじゃないか?吉。」

 

残り1。

 

 

 

「今更じゃろ。尤も夫婦にはなれんがの。」

 

「ま、男って事になってるからな。」

 

 

 

「五月蠅い!貴様が、貴様が私の信長様を語るな!」

 

「誰の、だって?」グッサァ!!!

 

 

 

「ギャァッ!?!?!?!?!?!?」

 

「お~痛そうじゃの~どれ、儂が引導を渡してやるかの。」

 

吉が最後の銃を構える。ダメだろ。そんな名誉ある死に方。俺がやるさ。

 

 

 

「小便はすませたか?神様にお祈りは?部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?」最後は転生っぽく作ったコイツでも使うか。

 

「貴様さえ、貴様さえいなければッ!!!」ガシャ!

 

 

 

「夜叉!」

 

 

 

「Get out of our face,loser.(消え失せろ、ヘタレ野郎。)」ドッパァン!!

ショットガン。構造上単発使い捨てだがな。使えん。

 

 

 

「もうの~帰ったら女じゃって公表しちゃおうかの~」

 

「大波乱待ったなしだな。…ま、側室枠はがら空きだがな。」

背中合わせで座り込む。分かってる。お互いにこの会話が無駄だって。

 

 

 

「吉ィ…立てるか?」

「すまぬ、もう脚に、いや、身体に力が入らん…」

「悪ぃ、俺もだ、クッソ眠い。ハハッ、笑えるな。」

 

 

「…ねぇ、夜叉。」

「何だ?」

「夜叉は、後悔してない?」

「どういう事だ?」

「夜叉は、私と一緒に居なければ、もっと幸せになれたんじゃないかなって。時々思うの。」

「成程なぁ……莫迦野郎。」

「え?」

「後悔する訳ねえだろ、ホントに莫迦だな。」

「…ふふ、そうか、私はうつけか。」

「ああ、うつけもうつけ、最高の莫迦野郎だよ。だからお前に着いてったんだ。当たり前だろ?」

「フハハハハハハハハハ!!!」

「クハハハハハハハハハ!!!」

 

「あ~ゴメン。もう駄目かも。」

「…私も。」

 

「ハハッ…本当に最期まで一緒だったな…」

 

「ねぇ…夜叉……」

 

「何だ……?」

 

 

 

 

「だいすき。」

「奇遇だな……俺もだ……」

 

「「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」」

 

「「是非も無し!!!」」

 

「……………………」

「全く、先に逝くなってのに…」

 

 

まぁ、そんな待たせんさ。吉。

俺も直ぐそっちに行く。

市は地獄には来なそうだからな、

二人で征服してみるか?なぁ……………

 

 

 

「夜叉君!!!」

 

?……姉さん。遅いよ。ハハッ。

 

「夜叉君!!!夜叉君!!!」

 

ゴメン。姉さん。もう、眠くて……

「ゴメン。姉…ん…」

ああ、しっかり別れも言ってねぇや。

 

市、茶々、初、江、ゴメンな。

 

ハハッ。

 

姉さん。聞こえてたらでいんだけど…

……俺は吉の隣に埋めてくれ。頼むよ。

 

ハハッ…

 

……………

 

 

 

 

 

「夜叉君。」

「返事をして下さい。夜叉君。」

「起きて下さい。夜叉君。」

「夜叉君。夜叉君。夜叉君、夜叉君夜叉君夜叉君夜叉君夜叉君夜叉君夜叉君」

 

「景虎様…もう、長政様は…」

「五月蝿い。」ザシュゥ!!!

「ぐ!?が………」

 

「夜叉君。夜叉君のお願いは叶えたいです。でも。」

何時だかの濁った目。夜叉君と出会ってからここまでにはならなかった程の。

「私を置いてくなんて酷いですよ。」ああ、やはり。人の心が分からない私にとって。これは恋だったのだろう。

私だって一緒にいたいです。

私だって夜叉君を感じたいです。

夜叉君と一つになりたいです。

「だから、ダカラ、ヤシャクン?ワタシトヒトツニナリマショウ。」ガブッ!!!

 

パキパキ…メキャメキャ……

 

アア、トッテモヤシャクンヲカンジマス。

モット、モットカンジサセテクダサイ。ベリッ!グチャ…

 

「この女狐と一緒にというのは残念ですが…まぁ、最期の頼みくらい叶えてみせますとも。」

唯、チョット私もお邪魔したいだけですし。

 

 

 

ニガシマセンヨ。

 

 

本能寺の変(信長、長政大心中)

 

明智光秀は織田信長を裏切った。

しかし、信長と長政。後世に名を残す二人の英雄の最期の抵抗により全軍が討ち取られたとされる。

二人ともが光秀を討った後背中合わせで力尽きていた事から、信長、長政大心中と呼ばれる。

二人の遺体を発見、尾張まで運んだのは友好のあった上杉家であったとされる。

 

長政の死、謙信の自殺

 

弟分にして無二の友人であった長政の死は謙信を極限まで狂わせた。

なんと、謙信は発見した長政の遺体を貪り喰らったとされている。

その後、自らを長政の横に埋葬するように部下に伝えると、

長政の遺体の上で自ら首を切り落とした。

信長、長政、謙信。この三人の遺体は彼らの遺言の元、

左右に信長と謙信。間に長政。そして彼の妻である市が長政と共に眠っている。

ここまで密集した墓となれば荒らす者も出そうなものだが、

邪な気持ちで立ち入った者は翌朝惨殺体として発見されるという。

 

 




個人的に嗤うマネキンの歌詞をイメージしながら今回の景虎ちゃんを書いた。
ってか誰だこの信長。



諸君 私はBADENDを地獄の様なBADENDを望んでいる。
諸君 私に付き従う読者戦友諸君
君達は一体何を望む?
愉悦の欠片も無い、砂糖のようなHappyENDを望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし、三千世界の作者を殺すガムシロップの様なENDを望むか?

感想欄&読者一同「「「「ハッピーエンド!ハッピーエンド!ハッピーエンド!」」」」

宜しい、ならばハッピーエンドだ。


我々は満身の圧をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ
だがこの暗いエンドの闇の底で二話もの間堪え続けてきた我々にただのハッピーエンドではもはや足りない!

ハッピーエンドを!!糖分過多なハッピーエンドを!!



という事て書きます。


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