鬼夜叉と呼ばれた男   作:CATARINA

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軍神と夜叉

よう皆、元気か?

俺だよ、猿夜叉丸だよ。

前回の最後で色々あったけど信長はどうしたのかって?

……よく見ろよ。隣で寝てるよ、裸で。

 

死にたい。

 

というかヤバくないか?上杉謙信と織田信長の二人と関係を持ったとか後世でヤバいホモとして扱われるだろ俺。ああああああああぁぁぁ何でこうなるんだ!

「うるさぃのう…」

起きたか、吉法師。済まないが離してくれ。服を着てくれ。殺してくれ。

「儂自ら友の労を労ってやったというのに無礼な奴じゃのう…」

「離せコラ!離せコラ!」

「ふむ、まだそんな体力があると。」

おい!しなだれ掛かってくるな!止めろ!止めて!助けて!

 

 

 

朝から酷い目にあった。

この時代の女性は皆獣なのか?昨晩とか10回以降記憶が無いんだが。

予定だと織田家に留まるのは3日間。本来なら議論を重ねる予定だったんだが、即決で決めちまったからなぁ、大分暇だよな。

朝食後吉法師に呼ばれた。お前は元気そうだな………

「何だよ吉法師。」

 

「時に夜叉よ。何時までも幼名を名乗るワケにもいくまい?」

 

「確かになぁ…ただ、名前なんか思いつかんよ。」

 

「そこで、此度の同盟の証に儂の名から『長』を夜叉に送りたいのじゃ。」

 

「成程、長、長ねぇ…………………『長政』。政で賜った長だから長政ってのはどうだ。」

 

「うむ!良き名じゃ!浅井長政、此度の同盟改めて感謝するぞ!」

 

「ありがとよ、織田信長。これからもよろしく頼むぜ。」

 

「そうじゃ、夜叉よ。」

 

「何だ?吉法師。」

 

「其方、嫁を取る気は無いか?」

 

ゴッフゥ!?俺は盛大に緑茶を吹いたのだった。

 

 

「あうあう////」

 

「我が妹の市じゃ、ほれ、挨拶をせぇ。」

 

「ひ、ひぇっと市と申します…16歳でしゅ…////ごめんなしゃい////」

 

「吉法師ィ!人を幼児性愛者だと思ってねぇか!?おい!」

 

「何を言うか、市は確かに生娘じゃが今年で16。婚礼を交わすくらい普通じゃろ。」

 

「そうよぉ、長政君。私が婚礼を交わしたのは15の時だし、今更よ?」

 

「あうあう////」

 

「まぁ、儂は鷹狩に出掛けるから二人で話すといい、ではの。」

 

「おい待て吉法師ィ!俺も連れてけやァ!ごめんね市ちゃん。お話は後で聞くから。」

 

走って逃げる信長を追いかける。

 

「あらあら、後で聞いてくれるそうよ?脈アリかもね。」

 

「////////////」プシュ―

 

「でもぉ、殿様は長政がお気に入りみたいだからね、モタモタしてたら取られちゃうわよ?」

 

「どうしたらいいのですか。帰蝶義姉様……」

 

「私に考えが有るわ。耳を貸しなさい…」

 

 

鷹狩って楽しいのな。

何とも鍛錬とは違う身体の使い方って感じですげぇ楽しかった。

二人して帰ってきたのが夜で怒られたけど。

疲れてる分、何となくいつもより眠い。

「夜叉様、まだお目覚めですか?」

 

「…何とか………」

 

「失礼します。」

 

あれ、市ちゃんか。どうしたの?こんな時間に。

 

「夜叉様。単刀直入に申します。い、市は夜叉様の事を好いております!」

 

「お、おう。」

何だ、急に強くなった感じ。

 

「でも、夜叉様は既に姉様と肌をお重ねになってしまったのでしょう?」ハイライトオフ

 

「ゴッハァ!?」

ヤバい、吐血しそう。

 

「…ですから、夜叉様に市を選んでもらう為に…」ヨドンダメ

 

ヤバい。よく分かんないけど絶対ヤバい。

 

「夜叉―起きとるかー?今日の鷹狩の褒美(意味深)を取らそうと………市ィ!?」

「あら、姉様。どうなさいました?」

「いや、随分と色気が…本当に市か?」

 

今だ!三十六計逃げるにしかず! εε=(((((ノ・ω・)ノ

「ぬおっ!夜叉ァ!?」

「夜叉様!?」

 

どこもかしこも、獣ばかりだ! …貴様もどうせ、そうなるのだろう!?

 

よし、逃げ切っ「ダメじゃない長政ちゃん。」ガシッ ひぇっ。

「女の子の気持ちにはちゃんと答えてあげないとね?」

 

アイエエエ!?キチョウ!?キチョウナンデ!?

 

「でかしたぞ帰蝶!連れていくぞ!」

「ふふふっ」

「有難うごさいます義姉様!」

 

クッソォォォォォォォォォォォォォォォ!!離せ!離せ!

 

「三人に勝てるワケないじゃろ。」

デスヨネー 一人でも勝てなかったし。

「夜叉様、ご心配無く、夜は長いですよ。」

 

アッーーーーー!!!!!!

 

 

チュンチュン チュン チュンチュン

 

「朝か……」

右を見る…吉法師(フルパージ)が居る。

左を見る…帰蝶(半裸)が居る。

違和感を感じ、布団を剥がすと、市ちゃん(全裸)がしがみ付いてた。

 

誰か殺してくれ。

 

 

 

「では夜叉よ!また会おうぞ!」

 

「ああ、吉法師。そっちも元気でな。」

 

ようやく帰れる………いや、嫌だったワケじゃないけどね。

眠い……(実質二徹)ただ問題は残っていてな…

 

「大丈夫ですか?夜叉様?」

 

「ああ、大丈夫だ、多分。」

普通に市ちゃんが居るんだよね。このまま連れて帰れだって。ハハッ

 

 

俺の貞操が無駄死にで無かった事の証の為に…!

再び浅井の理想を掲げる為に…!

ただ生き残りたい、願いの成就の為に…!

小谷城よ!私は帰ってきた!!

 

「若様!?一体何を!?」

 

ごめん遠藤君、やりたかっただけなんだ…平穏な日々バンザイ!!!!!!

 

「同盟は結んだ、これから織田と浅井は同盟国だ!」

 

「さようですか…よくご決断で…して、其方のご婦人は?」

 

「ああ、市の事?俺の奥さんだよ。」

 

「尾張の織田信長が妹、市と申します。宜しく御願いします。」

 

「エ。」

 

「ごめん遠藤君、コレから景虎姉さんの所にも行かないと行けないんだ。市、家臣の誰かに城下町でも案内してもらってて。」

 

「はい!夜叉様!…宜しく御願いしますね!遠藤様!」

 

どうやら家臣達の苦難は終わっていないようだ。

家臣達の冒険はここからだ!

 

 

 

「景虎姉さーん」

 

「夜叉君!!!!!!」

 

「ただいま姉さん。お酒は控えてる?」

 

「ええ、夜叉君の言う事なら勿論ですとも!」(;゜∀゜)クンクンハァハァ

 

景虎姉さん…人に見せられる顔じゃないよ………「夜叉君?」

「どうしたの?」

 

「ナゼ身体カラ他ノ雌ノカオリガスルンデスカ?」

 

「あっ、えーと、その。」

 

「ナゼデス?ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ?」

 

「その…俺結婚する事になりまして…」

 

「…………ソウデスカ。」

 

「姉さん?」

 

「結婚シタンデスネ、私以外ノヤツト。」

 

「いや、貴女、世間には男性で通ってますし…」

 

「アハハハハハ!!!!!!結局!ワタシトハ!アソビダッタンデスネ!」

 

「………」(貴女から襲われたんですが…とは言えない夜叉だった)

 

「ハハ、ハハハハ、夜叉君。」

 

「落ち着い…た?大丈夫?」(冷静になったかな?)

 

「ええ、勿論ですとも。ご結婚、おめでとうございます。」

 

「ありがとう、姉さん。」

 

「夜叉君が結婚なんておめでたいですね、そこで是非、お祝いの宴をしましょう。」

 

「いや、姉さん、市を城に置いt「しましょう。」ハイ。」

 

怖ぇ。でも何だかんだ祝ってくれる当たりホントにいい人だよな。

 

「で、宴って具体的に何をするんですか?」

 

「ふふふっ、夜叉君はただ力を抜いてれば良いですからね。」

 

あっ。 察し)

 

「ゴメン姉さん、やっぱ用事が。」ガシッ ギュッ メキャァ!!!「ガッフゥ!?!?!?」

 

「久しぶりに会ッたのにスグ帰るナンて寂シイデすヨ。ユックリタノシミマショウ?」

 

…強いなぁ…敵わないや………ハハッ

 

 

 

 

謙信と長政

幼少期を謙信の元で過ごした長政は謙信の事を兄と呼ぶほどに慕い、謙信も長政をとても気に入っていた。その事がよく分かるエピソードとして、長政の結婚報告を聞いた謙信は喜びのあまり一週間に渡って宴を開いたとされる。

後述する長政の死と合わせて、深い親交が伺える一面とされる。

 

 

 

 




ほら逆レ祭りだ。喜べよ(愉悦)
ゴメンなさい。

夜叉君の不幸(?)で愉悦部員の方にも楽しめる小説を目指したい。

次回は修羅場回です。愉悦部員の方々、ご期待下さい。

皆さん花の魔術師の如くハッピーエンドを望んでますね……これは覚悟しないと……
BADEND→TrueEND→HappyENDの順に投稿しようかな?(ゲスガオスマイル)

戦国時代編最終回どうしたい?

  • BADEND
  • TrueEND
  • どっちも書け。
  • HappyENDにしろやオオン!?

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