鬼夜叉と呼ばれた男   作:CATARINA

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(・ω・`)


狂戦士

「市ちゃん市ちゃん。」

「何ですか夜叉様?」

「……空中スタートって決まりでもあんのかな?」

またか。

 

以下カット!

スーパーヒーロー着地!グキッ

やっぱりデップーは正しかった。腰と膝に悪い。

 

さぁて、所長ちゃん達は…アッセイ!!

瞬間、巨大な…そう、筋肉(マッスル)の塊が横から飛来した。

回避出来ない、なら正面から止める。

「ッ………ォォォォォ!!!」

 

そのまま抱えて持ち上げ、脳天から落とす。

垂直式ブレーンバスターとも呼ばれるこの技は大変にダメージの高い

フィニッシュ・ホールドの代名詞の一つだ。

しかしこれに耐えた筋肉(スパルタクス)。華麗な宙返りからの

ジャーマンスープレックスを決める。

ここで長政の中の何かに火がついた。

お互いに打ち、投げ、組み、決して避けない。

いつしかギャラリーが集まり、熱狂は更に加速する。

 

「「ウォォオオァアッ!!!」」

 

その様子を見ていた兵士は後に語る。

「あれはまるで美しいショーのようだったと。」

 

だが、終わりとは必ず訪れるものだ。

 

お互い満身創痍だが、長政が僅かに上回った。

片膝をついて立ち上がろうとしたスパルタクスの膝に乗り、強烈な回し蹴りを叩き込む。

これには堪らず地を舐めて呆然とするスパルタクス。

 

俺は横にあった岩に登りギャラリーに問いかける。

 

「さぁ!これで決めるぜ!!!」

 

「「「「「「Woooooooooooo!!!!」」」」」」

 

湧き上がるギャラリー。

一方こちらでは………

 

「何やってるのかしら……」

「何をしてるんですか…ですよね先輩…?」

「Woooooooooo!!!!」「先輩!?」

 

「……夜叉様カッコイイです…!」

「あはははは。皆男の子だねぇ。貴女のお父さん?」

「いえ、私の旦那様です!!!」テレッ////

「え!?」

「おお、あの戦い、実に素晴らしい!!!両方とも余のコロッセオに召し抱えたい…!」

 

イヤッホォォォォイイ!!!!!!!!

 

背面に飛び一回…二回…と半分回転して決めるムーンサルトプレス!

起き上がりかけのスパルタクスに避けるすべは無く再び大地と接吻する事となった。

俺が決めた事による歓声と同時に立香ちゃんが飛び出し、地面を叩いてカウントする。

 

「1!…2!……3!」

 

カンカンカーン!!!!!!!!何処かから鳴り響く音と共に俺は勝鬨を揚げる。

 

「ッシャア!!!!」

「「「「「「Fooooooooooooooou!!!!」」」」」」

 

 

「我が叛逆の敗北か…」

いや、良かったぜ。いいセンスだ、ブラザー。

 

目が覚めたスパルタクスに手を差し伸べながら言う。

 

グッとしっかり握り返してきた。コイツは頼りになりそうだ。

 

ネ「戦いの後にある男同士の友情!実に美しいものよな!」

立「分かる分かる!カッコイイよね!」

市「夜叉様はいつだってカッコイイです!」

 

マ、所、ブ「ええ……(困惑)」

 

この後幸いブーディカさんとも和解した。

したら弟みたいだって甘やかされた。ああダメになるゥ……

幸い風呂に連れ込まれる前に正気に戻ったので市を犠牲に逃げ延びた。

許せ市。包容力のある年上はあんまし耐性が無いんだ。

包容力ある幼女()なら見慣れてるんだが。(平気だとは言っていない。)

で女湯で百合百合してると思われる中ゆったりと男湯を使わせてもらった。

 

Foo↑気持ちぃ~!

 

筋肉…もといスパルタクスは先に入ったらしいしローマ兵は集合銭湯らしいから贅沢に使える。

まぁ、広すぎてちょいと居心地が悪い気もするが。

 

…………逆上せた。

………あがるか…からだがだるい………。

 

 

 

 

「…………」

ん………誰だ………?

スマンが俺はあがるぞ…あたまが…だるい……

うおっ……

足元がふらつき、マトモに歩くことさえできない。

金色の何かが突っ込んできたがとても避けられない。

そのまま床に倒れ伏し押し倒される。

……やわらかい……柔らかい!?

一気に正気が戻る。

胸に何かが二つ押し当てられてる。

身長はやや小柄、だがそれなりに引き締まり均等の取れた体付き。

ちょ、おま、ネr…

しかし四股を抑えられて言葉を遮られる。

「…………!……!」

何かを語り掛けてくるが未だ半覚醒の頭は言語を理解しない。

ッ……ダメだ、身体が痺れるように重い。確かネロ帝は生身の筈だが…

サーヴァントの膂力でも押し返せない。

しかも何故か俺の身体は無理に推し返す事を拒否する。

…確かに総大将を傷付けるワケにも行かないがそれはそれだろ…

そして俺は抵抗出来ないまま……

 

 

 

まぁ、名誉の為に何があったかは言わないでおく。

ここはR-15だしな。

だが少しだけネタバレするなら、この後色々搾り取られた俺を見た市ちゃんが乱入して酷い目にあった。

 

俺が何をしたというのか。

 

 

 




これが望みだろ?(ゲス玉葱)

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