鬼夜叉と呼ばれた男   作:CATARINA

64 / 128
シャァベッタァァァァァァァ!!!


一難去って

デゥデゥデゥデゥデゥ デッデッデゥデゥデゥ デゥンデゥデゥデゥデゥ~♪

 

………一体何が………。

それを理解する前に弟は叩き潰された。

闇に紛れる漆黒の身体、しなやかな体躯。

そして輝く紅い眼光。

強い。

間違い無く。

 

デゥ~デゥデゥデゥ~デゥ~ デゥ~デゥデゥデゥ~デゥ~♪

 

………後ろか!

振り向く間もなくボクは回避を選択する。

と、同時に抜き払った太刀で叩き付けられた尾を切りつける。

しかし、トゲ付きの棍棒のような尾は刃を弾き、致命的な隙を生んでしまった。

 

デゥデゥ~デゥデゥデゥ~デゥデゥデゥ~♪

デゥデゥデゥデゥデゥッ、デデデッ!デデデッ!デデデデデ! デデデッ!デデデッ!デデデデデ!

 

あ___そう思った次の瞬間、弟の命を奪った翼の刃が眼前に迫り___

 

『力尽きました』

 

「「ああああああああぁぁぁ!!!」」

 

「……いや、アナタ達何してんのよ…」

 

(長政)え?」(卯松)何って」(竹王)ゲームだよ?」

 

「そういう事じゃなーい!!!!!!」

 

今日もカルデアは平和です。

 

 

いやぁ…息子とゲームが出来る日が来るとは……シミジミ

あ、俺達がなにをしてたのかって?

知ってるだろ?ドラゴンハンターってゲーム。

こうなんというか、デッカイ竜を古典的な武器で倒すやつ。

え?くどいって?仕方ないでしょ、商品名を出すと版権に関わっちゃうから。

 

因みにさっきは四人だとヌルいと言ったウチのバカ息子二人がね?

調子に乗るから………ちなみにさっきのBGMは俺です。三味線があって良かった。

ま、この流れでお察しの通り、二人共召喚されました。

戦力補強を兼ねて呼んだのでマスターは立香ちゃんだけどね。

今は俺が卯松を膝に乗せて竹王が俺の肩に頭を置くようにもたれかかってる。

バイノハヤサデー! バンザーイ! テキノセンスイカンヲハッケン! ダメダ!!!

………なんで世界が焼かれたのにBF1(Bullet Field1)が出来るんだ?

廃人達には世界が焼かれようが関係ないって事?はえーすっごい。

「…………」フニフニ「…………」ポヨポヨ

 

……あのさ、二人共。

 

「「?」」

 

親子なのにこんな事言うのもアレだけどさ。

サラシくらい巻こうよ。

 

「何故ですか?」「どうしてだ?」

 

…………当たってんだよ。特に後ろの奴。

スレ立てしていいかな、『ウチの息子が娘だったんだけどどうしたらいい?』

 

2:名無しさん

»»1 爆ぜろ

 

3:名無しさん

»»1 羨まけしからん

 

4:魅惑の玉葱

»»1 またお前か。

 

反応が冷たい…………

 

取り敢えず姉さんに会ったら殴ろう。泣くまでシバキ倒す。

 

 

 

『まーた触媒は俺かい?飽きないねぇ。』

『爆死は嫌だ…爆死は嫌だ…』

 

 

『………父上ー!』

『…あ、ちょ、卯松!』

 

お、お前らか!また会えて嬉しいぜ。

 

飛び込んできた卯松を抱き締め…フニンッ……

 

フニン…?

……………フニフニ。

チラッ『……』(竹王丸)ポヨーン

 

『………なぁ、お前ら。』

『『?』』

『…脱げ。』

『『!?』』

 

 

という事が有りまして、ええ。

姉さんは絶許からの半殺しコンボが確定した。

どういう事なの。

 

 

 

まぁ、正直男女なんてどうでもいいんだけどね。

俺の子供である事に変わりはないし。

 

「無視するなっての!」

 

ああ所長、まだ居たのか。

ごめんごめん、BFやる?

所長はプンスコ怒って出て行ってしまった。

…FPS嫌いだったか?俺は好きなんだけどね、

恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚えるし。

 

敗北

33ー4

なんでや!阪神関係ないやろ!

…少し休憩するか。

お前らなんで性別詐称してた?

 

 

 

成程。

娘より息子の方が舐められないと。

まぁ、あの時代は男尊女卑当たり前だったしな。

馬鹿らしい、腕っ節が強いだけで調子に乗るとか下らないにも程がある。

強い女なんて幾らでも居るっての。

姉さんとか、長尾景虎とか、軍神さまとか。

 

うんうん、一人しか浮かばなかったけど多分気のせいだろ。

だからお前らも隠す必要なんて無いんだぜ?

 

「父上…!」「父さん……!」

 

いやぁ、良かった良かった。お前らにはあんまり構えなかったからね。

俺としても負い目が無かったワケでもないんだよね。

俺も構えなくて悪かった、謝る。だからさ、

 

「退いてくれないかな、二人共。」

「「嫌(です)。」」

 

いつの間にか押し倒されていた。

さらに言うなら竹王に正面から抱き着かれて下半身に卯松が馬乗りに跨ってる。

……止めろ特に卯松。見た目のモラルが悪過ぎる。

「………」スーハー…スーハー

言わなかったけど竹王も止めなさい。深呼吸しない。

というかホント大きくなったなぁ、よしよし。

ホッコリとした気持ちで竹王の頭を撫でる。

 

……………いや、止めろよォォォ!?

ストーップ!ストーップゥ!止めろ!

これ以上はセンシティブなアレで怒られる!

この小説はR-15でコンプライアンス遵守なんだ!

「でも父上、R-15なら直接『自主規制(ピチューン)』する描写なきゃ大丈夫なんじゃない?」

ホントに止めろ。そんな言葉使う子に育てた覚えないぞ!

「でも母上が。」

姉さんが?

「『何?二人共夜叉君が好きと?んー…仕方ありませんね、正妻の市ちゃんに許可を得れれば良いんじゃないですか?どうせ夜叉君は強くお願いされたら断れませんし、二人がそれで良いなら私は構いませんよ。』と。」

 

………嫌、良くないから。俺の意見は?

自分の子供に手を出せと?馬鹿なの?

というか服を脱がすな帯に手を掛けるなァ!!!

止めろ!息を荒らげて近寄るなって……うむっ……

そこで口を閉ざされる。

見ると、二人共目がウルウルしてる。

やめろ、その顔は俺に効く。半ば育児放棄した負い目が心に刺さる。

 

「「……隙あり!」」

 

…しまったァァァ!!!

 

「弱点も母さんに聞いた通りだね父さん。」

あのアマ!!!

 

二人が盛り上がる一方で俺は冷静に姉さんの処罰を考えていたのだった。

もう、どうにでもなれ。

 




セーフ……セーフだよね?
まぁいいや。
長政君は三味線が弾けます。腕前は三味線を引く動画だけで再生数十万を超えるくらい。

三味線を引く事になった経緯。

信長『~~♪~~~~♪』

長政(また踊ってんのか。)

信長『夜叉もどうじゃ?』

長政『いや、二人で踊ってどうすんだよ……ん?吉法師、これは?』

信長『三味線じゃよ。時々帰蝶が弾くのじゃ。』

長政『………成程。……これなら…。(三味線を弄りながら)』
『……暫く借りてって良いか?』


半年後

デゥ~デゥ~デゥ~デデゥ~デデゥ~♪
デゥ~デゥデゥデゥデゥデゥ~♪(バ〇ファルクのテーマ)

信長『あれ?わしまた何かやっちゃった感じ?』


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。