鬼夜叉と呼ばれた男   作:CATARINA

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最初だけ狂気MAXですが何行かすると夜叉君がチャチャ!し始めます。
6話より大分ホノボノしてきました。



おあいこ

これで朝倉はほぼ壊滅。もう逆らわんだろ。

次、次は誰だ?吉法師、次は誰を、何を切ればいい?俺は、何を、誰だ?

「止めろ!もう止めるのじゃ!夜叉!もう良い!止めてくれ!」

ああ、夜叉、そうだ、俺は 夜叉だ。夜叉は、俺は、唯の化け物だ。

思い、出した。武田だな。武田が、織田、囲んでるんだ。

「夜叉!夜叉!」

心配するな、吉法師。こンナノはかすり傷ダから。

おマえの敵は、俺が一人残ラず、殺してヤルから。

 

 

三方ヶ原

「退け!退くのだ!」

何だよ、お前ら。まだ残ってんじゃネェか、長政?誰だっケ、ソレ、俺は夜叉だ。

夜叉は、タタかう、コロす、敵ヲ、テキ!!!!!!

 

「テメェら全インのクび、オイテケェェェ!!!!!!」

夜叉と化した男の絶望的な孤闘が始まった。

 

 

 

 

「夜叉!夜叉ァ!すまぬ!すまぬ!」

夜叉、其方、済まぬ。儂が至らぬばかりに、この様な姿にッ………。

 

「ゴッフッ!!!アア!ガファ!!!!!!」

夜叉!目が覚めたか!良かっ「ツぎはナンだ、ダレを切ルんだ?ギッ、法シ。」

 

夜叉…もういいのじゃ。儂は其方に頼り過ぎた。全て儂の責任じゃ。

休め、休むのじゃ、夜叉…否、猿夜叉丸よ。

儂は全身余すこと無く生傷だらけの友を抱き締めた。

「猿…夜叉丸…?ダレだ、ソレハ…」

 

「実に不器用で、阿呆で、儂以上のうつけ者の、儂の最愛の友じゃよ。」

 

「猿夜叉丸、猿夜叉丸か。そうか、俺は…。」

そういうと夜叉は糸が切れたかのように倒れた。

夜叉よ。案ずるな。儂も覚悟を決めよう。

じゃから、ゆっくり休め。

儂は、ここでお主を失いとうない。

 

 

 

 

「チャチャ!!!!!!」

 

「チャチャ!!!!!!!!!!!!」

 

「チャチャ?」

 

「チャッチャ!!!」

 

何をしてるかって?

久しぶりに娘達と戯れてる。

吉法師のお陰で正気に戻れた。全身大怪我だったけど。

まぁ、そんなことはどうでもいい!

3人の娘が可愛いすぎる。

「父上!弓を撃って見せて欲しいんだけど!」

 

「よーし、任せろ!」

いつもの金色鼠を持ち出す。

「この金色鼠はな、毘沙門天の加護を受けて破魔の力が有るんだ。」

 

「例えばどんな?」

 

「そうだなぁ…俺より年上のくせに人の娘に色目使うロリコン猿を成敗できるな。」

( ゚д゚ )ガタッ ε=ε=┏(゚ロ゚;)┛

逃がすか! バシュン!!!

「ひでぶっ!?」

 

「よう、秀吉ィ?随分と熱い視線をうちの娘に向けて無かったか?」( º言º)

 

「い、いやぁ長政様、まさかそんな…」(^ω^;);););)

 

「問答無用だこのロリコンがァ!!!!!!」(о`Д´)=⊃)`з)

 

「あべじっ!」≡( ε:)ヒュ-ン |壁| ( ε|壁| ドゴッ

 

「で、何の用だ?」

 

ムクッ「実はですね。「どうなさいました?夜叉様?」市殿!!!」

 

「節度を覚えろクソザルがァァ!!!」(#゚Д゚)ゲシィ!!!

 

「タワバァ!?」_| ̄|○→_| ̄|足

 

「夜叉様、落ち着いて下さい!」

(#゚Д゚)

「話を聞かないと何も分かりませんよ?」

( ˘•ω•˘ )

「何なら寝台の中でお話しますか?」ハイライトオフ

(´・ω・`)

それは止めて欲しい……

 

というか茶々達との会話の後だからIQが溶けてた。何だよ(´・ω・`)って。

 

「で、本当の要件は?」

 

ボロボロ「ああ、それは_____信長様が幕府を滅ぼしました。」

 

…クソ、やりやがった。お前が手を汚していいレベルじゃないだろ!

 

「長政様に伝言が。『これでお互い地獄行きじゃ、是非も無いよネ!』と。」

 

ハァ、分かったよ。その道をお前は行くんだな?吉法師。なら、俺は支えるだけだ。

 

「そして、これは伏せるようにと言われていましたが、長篠にて武田方と決戦を迎えると。

敵大将は武田勝頼。信玄の息子です。」

 

「息子?信玄はどうした?」

 

「おそらく病死したかと。長政様の殿無くば尾張、駿河本領に攻めいられていた所でした。」

 

「死んだ…か。…何故吉法師は俺に伏せた?」

 

「『儂は夜叉に頼り過ぎた。』と。ここからは信長の戦いだと。」

 

何を言ってんだか。……友達に隠し事は良くないよな?

 

「長政様!まさかとは思いますが…」

 

「おっと、向こうが先に一つ隠し事したんだ。コレも内緒だぜ?」

一体一ならおあいこだろ?

「しかし「内緒にしたら茶々の事を10秒見る事を許す。」ぐっ…」

 

「まぁ、頼むわ。秀吉。アイツも調子に乗りすぎだからな。」

 

 

「悪い、市。また行かなきゃなんねぇ。」

 

「いえ、姉様はとてもお強いですが、同時にとても脆い。…支えてあげて下さい。」

 

「ああ、言われるまでも無ぇさ。」

 

「で、夜叉様が暫く居なくなってしまうので私、寂しいです。」ガシッ

 

「大分変わったよね、市。初対面の時の純真さは何処に行ったの?」ハァ…

 

「姉様達や軍神様に負けない為ですから、私が夜叉様の一番なんです。」ハイライトオフ

 

もう諦めたよ。まぁ、俺はまな板の上の鯉ってより…猫の前の鰹節か?(現実逃避)

 

 

 

 

天正3年(1575年)4月。 長篠の戦い。

「撃てィ!!!!!!」

 

武田軍15000。織田徳川連合軍30000。

 

儂らは新兵器、『鉄砲』を使いこなし、武田の騎馬隊相手に圧勝しておった。

 

コレを落とせば後は本願寺だけじゃ。それを落とせば暫くは安泰。市も夜叉も静かに暮らせる筈じゃ。……そのために儂は魔王となろうぞ。

もし、その時が来て、儂が居なくとも____夜叉の隣は市が相応しい。

じゃから…「信長ァァァ!!!!!!覚悟せぇやァ!!!!!!」

もしここで儂が居なくなっても。大丈夫じゃろ?

 

是非も無し!儂はそう言って目を閉じた。情けない死に面を晒しとうないからの。

別に涙が溢れるのを我慢したい訳じゃないのじゃ。

 

………何故じゃ、何故来ない。それとも儂はもう死んどるのか?

 

 

 

「ハァ、なんて面してんだよ吉法師。何だ?いい歳して泣く程怖かったか?」

嘘じゃ。こんな時に。

「ハハッ、仲間外れは良くないなぁ、吉法師?俺も入れてくれないと!」

 

何故じゃ!何で来た!夜叉!

 

「いやいや、チョットお手伝いをね!」

 

駄目じゃ。来ないでくれ!それ以上優しくされたら、儂は、儂は、私は、もう戻れなくなる!

 

「まぁ、遊びはこの辺にして…あのーその、何だ。あー。」

 

お願い、止めて、夜叉……

 

「先に逝くなよ。地獄行きなら二人一緒。だろ?吉法師。」ワシャワシャ

 

ぐ、ぐううううううううッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!夜叉!!!!!!!!!!!!ガバッ

 

「ぬおおぉっ!?吉法師!?」

 

儂は酷い姉じゃな。妹の夫に横恋慕しておる。すまんの、市。

まったく最低の姉だ。私は。だが、もう離すつもりは無い。

ゴメンね。市。でももう私は諦めない。

最期まで一緒じゃ、夜叉!!!!!!

「おうともよ!行くぜェェェ!!!!!!」

 

 

 

三方ヶ原の戦い

徳川軍の軍勢が武田軍の進行を押し留める為に起こした戦。

結果は徳川方の惨敗。敗走を始めるも、影武者も討たれ、家康の今際の際に

援軍として『単騎』で現れた浅井長政によって、家康は逃げ延びたと言われている。

 

三方の退き口

度重なる戦いに浅井長政の精神は既に崩壊していた。

軍勢の一人も連れずに戦場に現れた浅井長政は徳川兵が逃げ惑う中追撃する武田の兵を

僅か一人で押し留め、大損害を与えたとされるが、あまりに無謀な為、真偽は不明。

5日に渡り昼夜戦い続けた長政を武田信玄は褒め称え、軍を引いたとされる。

鬼神の如く戦う長政に襲われた兵士は、生き残りであっても7割がPTSDを発症。

兵役の引退を余儀なくされた。もしここで長政が武田軍を足止めしなければ尾張、駿河は攻め滅ぼされていたとまで言われている。

口伝曰く、刀傷は数百に及び、腹は抉れ、血で顔すら見えない程に変貌していたと。

 

長篠の戦い

云わずと知れた鉄砲の強さが明らかとなった戦い。

しかし、武田騎馬隊の奮闘により、一騎の騎馬武者が信長の元へと到達。

撃たれても止まらぬ武者に、信長もこの時ばかりは生命を諦めたという。

これを救ったのは彼の盟友たる浅井長政。騎馬武者を一刀の元に斬り捨てると、馬の後ろに信長を乗せ、戦場を駆け回り、二人で文字通り大暴れをしたというのが有名な逸話。

 

 

 

 

 

 




ノップ覚醒。

ノップ…依存系+崇拝系=距離の近い戦友

市…独占系(但し自分<家族。いい子)+無害系=天使

景虎ちゃん…攻撃系+排除系+独占系+????=ヤバいやつ

帰蝶さん…普通のお姉さん

戦国時代編最終回どうしたい?

  • BADEND
  • TrueEND
  • どっちも書け。
  • HappyENDにしろやオオン!?

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