【三次】 みほエリを見たかった俺はこの先生きのこれるのだろうか? 作:米ビーバー
だれかたすけてください(セカチュー感)
聖グロでのあの“飴玉口移し事件”から1か月、さらに紅茶の園での“ダージリン謝罪事件”からさらに半月が経過し―――
―――そろそろ俺も限界が来ようとしていた。
――月――日
朝、いつも通りパルクールでの朝練を終えて家に戻ると
「―――今日は私の勝ちですわね」
―――別ルートで帰宅してきたダージリンがクールダウンしながら寮前で出待ちしていた。そのまま寮のシャワー付きユニットバスに連れ込まれようとするのをなんとか必死で逃げ出し「痴女かお前!!」的な説得にもなってない言葉で説得すると
―――競泳水着を持参してきた(なんで?)
当然ダッシュで逃げた。逃げ切れたがダージリンが不機嫌になった()
日々攻勢が強くなっている。次はシャワー浴びてる最中に凸される可能性が高い。そうなった場合―――片目じゃ足りないだろう(ピロシキ的な意味で)
――月――日
昼間、紅茶の園で作業を終える。とはいっても難しい書類などは俺の管轄外で、アッサムやダージリンが仕事をしているのを尻目に候補生である下級生が紅茶をサーブするタイミングなんかを図ったり、俺でも決済できる書類に裁可を下してダージリンにもっていくだけの仕事なのだが―――俺紅茶の園に居る意味あるの?(疑問)
前にパイセンがいるときにそれを聞いたところ「私が仕事で動けない間楽しく遊んでいるとか絶許。絶対面白いことをやらかすんだからその時に一緒に居ないとか悔しいじゃない?」という訳の分からない回答を貰った。
でもパイセンもういないし、いいよな?とおもってダージリンに「私紅茶の園に居なくてもよくない?」と聞いてみたところ
―――執務中、ダージリンの膝の上でマスコットになるか俺でもできる仕事をするかの二択を提示され―――
―――俺は自分の胃に優しい方を選び。なんかダージリンは若干不機嫌になった。
追記:アッサムが仕事を終えると下級生連れて退室するようになり、二人だけになると隙を見て抱き上げようとしてくる。たすけて
抵抗したらどうかって?俺が全力で抵抗したらダージリンの関節が悲鳴を上げるよりひでぇことになるか臓器の一部に謎の圧迫痕が残る可能性があるんだよ!!(身体能力の差で考えて)かといって弱弱しい抵抗を見せたら誘い受けかと思われる。マジ詰んでるなこの状況!!
――月――日
紅茶の園での休憩中。下級生の一人が複数のティーカップに色々な紅茶を淹れていたのを発見。何をしているのかを聞いたところ「茶葉の当たりはずれを確かめている」のだそうな。同じ茶葉でゴールデンルールを守って淹れた紅茶でも、茶葉がしっかりと仕上がっていなかった場合、紅茶の園の品格を損なう可能性があるとか。実に面倒な話だなーとは思ったが口にしなかった俺は空気が読めるようになってきたと思う。
「大変じゃない?」と聞くと「元々紅茶は好きですので」とはにかみながら答えてくれた。好きこそものの上手なれというやつかと納得する。
でも「ブリュンヒルデ様は―――」と烏帽子名で呼んで来るのをYA☆ME☆RO!! YES!天翔エミ!NO!ぶりゅんひるで!!
なるべく勢いで「ブリュンヒルデはやめよう!」という言葉をオブラートに包みながら促しつつ「エミでいい」というと「エミ様」とか呼んできたので何とか繰り返し繰り返し練習させ、「エミ先輩」と呼ばせることに成功。俺、頑張った!!
―――満足して執務室の方に入るとなんかすごく不機嫌なダージリンが居て、公衆(下級生ズ)の面前で抱き上げられ、あすなろ抱き状態のまま執務するダージリンの息遣いを耳に入れながらジッと耐えるお仕事を強行される。
―――職務から解放されてダッシュでその場を逃げ出し、トイレまで吐血を我慢した俺は褒められて良いと思う(胃痛)
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「このままだと色々ダメだと思うんです」
「まぁ確かに……おそらくはそろそろ距離感を掴む頃だと思うけれど」
血反吐を吐いた翌日、若干貧血気味の状態でアッサムに相談することにした。蒼い顔でやってきた俺にひどく心配した様子だったアッサムも、相談を聴くにつれて真面目な顔に戻る。
アッサム曰く、今のダージリンは「距離感を測っている」状態らしい。
もともとダージリンはアールグレイパイセン曰く「対応の天才」と呼ばれるタイプの才能を持っているらしい。その才能は「様々な状況に対し、経験を含めた過去のデータから最適な対応を瞬時に導き出し、適合させる。という仕様に特化している。とのこと。
だがダージリンは一時的な衝動からか俺との距離感を測り間違え、情緒不安定に陥るほど精神的に揺らぐ結果となった。その失敗を踏まえたうえで「データが足りない」と判断したのだろう という予想をアッサムは立てていたらしい。詰まるところ、一緒に風呂に入ろうと言ってきたり、夜遅くまで話をしたと思ったら同じベッドに入ろうとしてきたり、仕事中に抱っこしたまま仕事しようとしたりっていうあのイチャコラムーブはすべて「正しい距離感を測るためにまず至近距離からスタートした結果」ということか。人騒がせな格言マシーンめが……(安堵)
「私がダージリンに言うとなると、紅茶の園の序列を乱すことになるから……ごめんなさいね」
「あ、いえ大丈夫です。自分の問題なんで」
申し訳なさそうなアッサムにそう答えると「じゃ、頑張ってね」とにこやかに返された。最初から自分が首を突っ込む歩数は決めていたんだろう。汚いな、流石ブリカス汚い。
とはいえ俺としても、アッサムや他の連中をこの一件にこれ以上関わらせるつもりは無かったりする。実際俺とダージリン間の問題ではあるし、これに他のメンバーが関わると拗れに拗れまくってろくでもない未来が確定するような、そんな予感がするのだ―――なんかこう、未来視的な。
「―――もしも、貴女が『これだけは絶対嫌』って言うものがあるのなら、それを正面から言えば彼女の中でそれはタブーになると思いますわ。私としては、テディベア扱いは流石に不憫だと思いますもの」
「あ、はい。考慮します。本気で嫌だったら拒否しますんで」
―――ぶっちゃけ、ダージリンとはある程度のスキンシップを許しつつ、適度なお付き合いのまま自然消滅を狙いたい。あと半年ほどでダージリンが卒業し、高等部に昇級していく。そうすれば接点は薄くなるし、俺が卒業して一年坊として入学する頃にはダージリンの茹だった脳が醒めて、元通りの状態に戻っているに違いない。元々衝動的にやってしまった結果の麻疹みたいなモノだし、醒めるのも早いだろう(希望的観測)
だがその場合、後からみぽりんに興味を持ち、再び症状が再発する可能性もまた捨てきれない。
―――ならばそのためにどうすべきか?答えは決まっている―――!!
「―――ダージリン!そろそろ下級生の候補生に紅茶の園の冠名を推挙したほうがいいんじゃないかと思うんだが」
「確かに……そろそろ引き継ぎを考えないといけませんわね―――貴女はここを総括したり牽引したりする作業に向いているとは言い難いですし」
―――そう。オレンジペコ(仮)の発掘である。ダーペコ、あるいはペコダーを成しえてしまえば俺はむしろお邪魔蟲!!ダージリンにも固定のお相手ができればみほエリに横やりを入れることはない、きっと!(希望)
まだ見ぬオレンジペコ(仮)、君は良き友人(になれそう)だったが、ダージリンが悪いのだよ!!
「―――もしも、貴女が『これだけは絶対嫌』って言うものがあるのなら、それを正面から言えば彼女の中でそれはタブーになると思いますわ」
「あ、はい。考慮します。本気で嫌だったら拒否しますんで」
サム(つまり合意の上ということでは……?)
次回更新のお相手()
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ダージリン
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ペッコ
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舎弟ップ
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アッサム
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パイセン
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その他
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本編更新して、やくめでしょ
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休憩やで