遊戯王VRAINS NEO   作:Yelrose

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唯月奏空、アバター名Skyrider。LINK VRAINSのある賞金稼ぎは、ハノイの騎士に目をつけられてしまう。少女は自身の平穏を守るため、ハノイの騎士とのスピードデュエルを開始する。


第二話:スピードデュエル

「「スピード...デュエル!!!」」

 

 

Skyrider:《LP4000》

Hanoi:《LP4000》

 

 

「私から行かせてもらう!私のターン!」

「(データによれば、ハノイの騎士の戦術はアドバンス召喚主体の戦術...さて、どう来る?)」

 

スピードデュエルはマスターデュエルとは違い、モンスターゾーンと魔法・罠ゾーンが3つずつしか存在しない。また最初の手札は4枚、メインフェイズ2が存在しないなど大きく異なる。従って、どのような戦術を取るかも大きく異なるのだ。

 

また、マスターデュエルと大きく異なりスキルという特殊なシステムが存在する。スキルはデュエル中1度しか使えない反面、強力な効果を持つものが多い。

 

ハノイの騎士は手札を一瞥し、そして宣言する。

 

「...この手札なら貴様に勝ち目はない!私は手札からハック・ワームを2体、特殊召喚!」

 

☆1【ハック・ワーム】

闇属性/機械族/効果

Attack Position:400

 

☆1【ハック・ワーム】

闇属性/機械族/効果

Attack Position:400

 

「このカードは相手フィールドにモンスターが存在しない時、手札から特殊召喚できる!」

「なるほど、それがリリース要員ってわけか」

 

最初の宣言で少し面食らってしまったSkyriderだが、いきなり2体のモンスターを並べてきたハノイの騎士には感心する。しかし、ここまでがアドバンス召喚の布石であることは読めていた。

 

「私はハック・ワーム2体をリリースし、アドバンス召喚!現れよ、クラッキング・ドラゴン!」

 

☆8【クラッキング・ドラゴン】

闇属性/機械族/効果

Attack Position:3000

 

「さらにカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

Hanoi:《LP4000》

手札:0枚

モンスター:

【クラッキング・ドラゴン】

魔法・罠:

【伏せカード】

 

 

「...私のターン、ドロー!手札から、召喚僧サモンプリーストを召喚!」

 

☆4【召喚僧サモンプリースト】

闇属性/魔法使い族/効果

Attack Position:800

 

「このカードが召喚に成功した時、このカードを守備表示にする」

 

【召喚僧サモンプリースト】

Position:Attack→Defense

 

「ふん、だがここでクラッキング・ドラゴンの効果!相手フィールドにモンスターが召喚・特殊召喚された時、そのモンスターの攻撃力をレベル×200ダウンさせ、ダウンした数値だけダメージを与える!」

 

Skyrider:《LP4000→3200》

 

「くっ...だが、ここで召喚僧サモンプリーストの効果!手札の魔法カードを墓地に送り、デッキからレベル4のモンスターを特殊召喚する」

 

☆4【オネスト】

光属性/天使族/効果

Attack Position:1100

 

「再びクラッキング・ドラゴンの効果!」

 

【オネスト】

ATK:1100→300

 

Skyrider:《LP3200→2400》

 

「ちまちま痛めつけてくれるね...だが、レベル4の召喚僧サモンプリーストとオネストでオーバーレイ!」

「エクシーズだと!?」

 

オーバーレイ。Skyriderがそう宣言すると、Xの形をしたオブジェクトがSkyriderの背後に出現する。2体のモンスターが粒子となり、そのオブジェクトに吸い込まれていく。

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

エクシーズ召喚は馴染みのある召喚法ではあるが、スピードデュエルにおいてはエクストラデッキに依存するデュエリストは比較的珍しいため、ハノイの騎士は驚いた顔をする。

 

「暴風の轟が竜の咆哮となり、敵の企みを看破する!現れよ、ランク4!"竜巻竜(トルネードラゴン)"!」

 

★4【竜巻竜】

風属性/幻竜族/エクシーズ/効果

Overlay Unit:2

Attack Position:2100

 

「エクシーズ召喚...ふっ、だがその攻撃力ではクラッキング・ドラゴンには及ばない!」

「知ってるさ。私は竜巻竜の効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、相手フィールドの魔法・罠カードを1枚破壊する!」

 

ハノイの騎士の伏せカードは1枚。竜巻竜の起こす風がそれを捉える。

 

【竜巻竜】

Overlay Unit:2→1

 

「くっ...貴様の狙いはそれか!」

「その通り。これで安心して攻撃ができるね...装備魔法【エクシーズ・ユニット】を竜巻竜に装備!さらにフィールド魔法【エクシーズ・テリトリー】発動!」

 

ハノイの騎士はSkyriderを睨む。だがそんなことは意にも介さず、Skyriderはデュエルを進める。

 

「エクシーズ・ユニットの効果により、竜巻竜の攻撃力はそのランク×200アップする。さらにエクシーズ・テリトリーの効果により、ダメージ計算時のみ竜巻竜の攻撃力はランク×200アップする!」

 

【竜巻竜】

ATK:2100→2900

 

「占めて攻撃力3700...」

「おっと、これで終わりじゃないよ。私は魔法カード【鬼神の連撃】を発動!竜巻竜のオーバーレイユニットを全て取り除き、2回攻撃を可能とする!」

「くっ...貴様...」

 

【竜巻竜】

Overlay Unit:1→0

 

Skyriderの手札はゼロ。だが、この2回の直接攻撃が通れば彼女の勝利だ。

 

「バトル!竜巻竜でクラッキング・ドラゴンを攻撃!トルネード・ブラスト!この瞬間、エクシーズ・テリトリーの効果!」

 

【竜巻竜】

ATK:2900→3700

↓Attack

【クラッキング・ドラゴン】

ATK:3000

 

Hanoi:《LP4000→3300》

 

「ぐはっ...!き、きさま...」

「さぁ、次の攻撃で終わりだ!私は竜巻竜でダイレクト───」

 

竜巻竜が攻撃し、決着が付くと思われたその瞬間。ハノイの騎士は突然口角を挙げる。そして、Skyriderへの反撃に打って出た。

 

「そうは行くか!墓地の永続罠【光の護封霊剣】を除外して効果発動!このターン竜巻竜は直接攻撃できない!」

 

今まさに攻撃を放とうとしていた竜巻竜が光に包まれ、その力を失う。

 

「そんなカードを...」

「策に溺れたようだな、Skyrider!」

「くっ...これでターンエンド」

 

 

Skyrider:《LP2400》

手札:0枚

モンスター:

【竜巻竜】

魔法・罠:

【エクシーズ・ユニット】【エクシーズ・テリトリー】

 

 

「私のターン、ドロー!ここでスキル発動!【Force Down】!このターン、手札のモンスターのレベルは4つ下がり、フィールドのモンスターの攻撃力は半分になる!」

 

さも当然かの如く話しているが、レベル8までの上級モンスターをリリースなしで召喚できる。強力なスキルに、Skyriderは目を剥く。

 

「...中々チートなスキルだね」

「いくらでも言うがいい。私はレベル4となったデスペラード・リボルバー・ドラゴンを召喚!」

 

☆8【デスペラード・リボルバー・ドラゴン】

闇属性/機械族/効果

Attack Position:2800→1400

 

「バトルだ!この瞬間、デスペラードの効果!コイントスを3回行い、出た数まで相手フィールドのモンスターを破壊する!」

「運任せとはいえ、まぁ期待値はほぼ9割...」

「行くぞ...」

 

ハノイの騎士の前に現れたコインが回転し、やがて止まる。示されたのは───

 

「表、表、裏!では竜巻竜には消えてもらおう!」

「くっ...エクシーズ・ユニットは装備モンスターが破壊されたことで破壊される」

「デスペラード・リボルバー・ドラゴンで直接攻撃(ダイレクトアタック)!喰らえ!」

 

【デスペラード・リボルバー・ドラゴン】

↓Direct Attack

 

Skyrider:《LP2400→1000》

 

「これでターンエンド。この瞬間、デスペラード・リボルバー・ドラゴンの攻撃力は元に戻る。もう貴様に勝ち目はないようだな...」

 

【デスペラード・リボルバー・ドラゴン】

ATK:1400→2800

 

 

Hanoi:《LP3300》

手札:0枚

モンスター:

【デスペラード・リボルバー・ドラゴン】

魔法・罠:

無し

 

 

「...それはどうかな」

「ほう?」

「私がこんなところで負ける訳にはいかない...私のターン、ドロー!」

 

Skyriderはそう言って勢いよくカードをドローする。そして、引いたカードは───

 

「このターンで決着を付ける!墓地の魔法カード【錬装融合(メタルフォーゼ・フュージョン)】の効果!このカードをデッキに戻して、1枚ドロー!」

「何、そんなカードいつの間に!?」

「最初の私のターン、サモンプリーストの効果で送っていたのさ!」

 

ドヤ顔で説明するSkyriderと、愕然とするハノイの騎士。

 

「...だが、たった2枚の手札で...」

「何が出来る、そう思ってる?私は手札から急き兎馬を特殊召喚!このカードはカードが存在しない縦列に手札から特殊召喚できる!」

 

☆5【急き兎馬】

風属性/獣族/効果

Attack Position:2000

 

「続けてオーバーレイ・ブースターを特殊召喚!このカードは攻撃力2000以上のモンスターが存在する時、手札から特殊召喚できる!」

 

☆5【オーバーレイ・ブースター】

光属性/戦士族/効果

Attack Position:2000

 

「またエクシーズ召喚か...!」

「当然!私はレベル5のモンスター2体でオーバーレイ!」

「くっ...」

 

やっていることは同じ。だが、時によっては同じことを繰り返すことが勝利への近道だったりもする。2体のモンスターが重ね合い、新たな力を呼び覚ます。

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!終局を飾る新たな守護者、"終焉の守護者アドレウス"!」

 

★5【終焉の守護者アドレウス】

闇属性/悪魔族/エクシーズ/効果

Overlay Unit:2

Attack Position:2600

 

「新たなエクシーズモンスター...だが、その攻撃力では...」

「果たしてどうかな?アドレウスの効果発動!オーバーレイユニットを1つ取り除き、相手フィールドの表側表示カードを1枚破壊する!私が破壊するのは当然、デスペラード・リボルバー・ドラゴン!」

 

【終焉の守護者アドレウス】

Overlay Unit:2→1

 

これでハノイの騎士のフィールドはガラ空きだ、Skyriderは勝利を確信する。

 

「...だが、そいつの攻撃力は所詮2600!私のライフはまだ残る...!」

「それはどうかな?忘れてるようだね、私にだってスキルはある!」

「...何!?」

「スキル発動!【Magic Recycle】!デュエル中に一度、墓地の魔法カードを手札に戻す!私が選択するのは、エクシーズ・ユニット!」

「エクシーズ・ユニットの効果でアドレウスの攻撃力はランク×200アップする...まさか!」

「そのまさかだ!装備魔法【エクシーズ・ユニット】を、アドレウスを対象に発動!」

 

【終焉の守護者アドレウス】

ATK:2600→3600

 

「バトル!アドレウスで直接攻撃(ダイレクトアタック)!これで終わりだ!」

 

【終焉の守護者アドレウス】

↓Direct Attack

 

「私のライフは3300...そんな、馬鹿なぁぁぁぁぁ!!!」

 

Hanoi:《LP3300→0》

 

ハノイの騎士はそう叫びながら消えていった。

 

 

「ハノイの騎士も、ルールを守って楽しくデュエルだぞ!」




デュエル自体は三ターンで終わっているという...まぁ最初なので短めで。マスターデュエルの時は長く書くのでご容赦を。※間違いがあったので修正しました。

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