続きは無い。多分
あとついでにグラブルのコルルも下さいお願いします
「ねぇ!
「ちょっとそこのコンビニまでだから着いてくるな。」
「あなたといると笑顔になれそうな気がするわ!だから、私はついて行くの!」
「すぐに戻るから、着いてくるな。面倒臭い。」
ここは花咲川学校で、今は放課後
俺の後ろをずっっと付きまとってくる金髪の少女、弦巻こころ。
俺は彼女にストーカーと言っていい程付きまとわれていた。
彼女の家は、泣く子も黙る超有名なお金持ちで、その1人娘。
彼女達が抱えている従者、通称黒服の人は、出来ないことは無いと言ってもいい程有能で、何でも短時間で終わらせてしまう恐ろしい人達
彼女の権力をいかんなく発揮し、俺の生活は監視されている。
俺にも彼女はいるのに……
彼女は何をしでかすか分からない恐ろしさを持っている。
俺の生活の食事、家での生活、どこに出掛けるか等は全て監視されている。
だから、彼女とのデートがしにくい事この上ない。
彼女、弦巻こころの前で『僕の彼女の名前』を決して言ってはいけない。
言ったが最後、虚ろな暗く淀んだ目でこちらに揺らりと寄ってくる。
彼女は、自分が俺、菜都の彼女だと信じて疑わず、自分の頭の中の世界を妄信的に信じている。
それのせいか学校内でもいつもいつも付けられ、巻けたと思っても彼女のチート並の身体能力で追いかけてくる。
前は3階からくるくると回転しながら、受身を取り、そのまま追いかけてくるのは驚いた。
そして、今日も命からがら弦巻こころから逃げ出した。
* * *
「本当にこころのストーカーやめて欲しいんだけどなぁ…」
「あぁ、あたしも注意はしているんだけどね。」
帰り道、テニス部の練習の終わりを待ち、一緒に話しながら帰っている奥沢美咲は、菜都の彼女だ。
どうやって美咲と付き合うまで言ったかは、詳しくは覚えていない。
けれど、多分俺が告白かなんかをしたのだろう。
「本当にあいつヤバい。俺にはプライバシー?何それ美味しいの?状態の家のカメラだからなぁ…」
「こころの話ばっか。あたしといるのがつまらないの?」
口をツンと尖らせ、自分は不満だ!という事を表す美咲。
「口を尖らせても可愛いだけだぞ。」
「かわっ……///バッ、バカじゃないの!?」
「美咲って褒められるの慣れてないよな。」
「あ、あんたが恥ずかしい事言うから…!」
顔を赤く染める美咲が可愛すぎて、つい抱きしめてしまった。
「やっ…やめてよぉ…汗臭いし。」
「別に臭くないぞ。いい匂いだ。」
「変態。」
「美咲が可愛すぎるのがいけない。」
「あら?菜都、こんな所に居たのね!探したのよ?」
突如聞こえるさっきまでの雰囲気を全部ぶち壊す声。
俺が聞きたくなかった声。
そう…弦巻こころだ。
「ところで美咲?私の菜都から離れてくれるかしら?菜都は私の将来の旦那様なの。これから私と2人で仲良く愛を育むのよ!」
「おい、弦巻。何度も言ってるが、俺はお前の彼氏じゃない。旦那様でも無い。」
「そうだよ。こころ。どうしたの?最近おかしいよ?菜都を自分の彼氏とか言ったりして…」
出来るだけ、出来るだけ地雷を踏まないように、慎重に言葉を選ぶ。
「こころって……こころって呼んでくれないの?前はこころって呼んでくれたのに……」
「…さっきから何を言ってる弦巻?」
「せめて、こころと呼んで欲しいわ。」
「それくらいな「菜都帰ろう。」あ、うん。」
何なんだこいつは。
現実と妄想の区別もついていないのか?
これが、菜都の彼女、奥沢美咲と自分こそが彼女だという弦巻こころとの対決の始まりだった……
そして、これがある秘密が明かされる事は2人は知るはずもない………
お祈り……当たると良いなぁ……