今回は前回言っていたミニコーナー的なものを入れました!
まあ、自分が少し巫山戯たいだけですけどね。
あ、このコーナーは殺せんせーQのとあるコーナーを参考に作りました。
少し長くなりましたが第13話転校生の時間どうぞ!
…白夜side
えー、少し前に陽菜乃の家に泊まり、陽菜乃と一緒に寝るということが起きたが元気だ。その後は小学校の初めての友達の黒崎と電話して昼食までお世話になるのは……と言って帰った。
今日は久しぶりの学校だ。陽菜乃と一緒に登校する約束をしてるから待たせるのは嫌だと思ったので集合時間の30分前に来た。
さてと、確かここらへんだったな。それじゃあ………待つか。
…15分後
「結構早めに来ちゃったかな?……あ、裕翔君!?もしかして結構待った?」
「いや、今来たところだ。」
「そっか!それじゃあ一緒に行こ?」
「そうだな。……」
何かあっちに殺せんせーの気配がする気が……まあ、いいや。
殺せんせー(ヌルフフフフ、生徒達のイチャイチャするところをネタにひやかしたり、実録小説を書くのです。これぞ担任教師の生きのはからい…。)
……まあ、いいや。
「いや〜、一昨日はごめんね。」
「気にするな、オレは結構楽しかったぞ。」
(一昨日?一昨日、何かあったのでしょうか?後で白夜君か倉橋さんに聞いてみましょう。)
「ほんと!?なら良かったよ〜!」
陽菜乃はパッと明るい笑顔になった。やっぱり陽菜乃の笑顔は可愛いな。」
「ふぇっ!?///ゆ、裕翔君!?///」
「ン?どうしたんだ?」
そんなに顔を赤くして何かあったのか?
「う、ううん。なんでもない!」
「そうか。」
「おはよう!白夜君に陽菜ちゃん!」
陽菜乃と一緒に登校していると矢田が来た。
「おは〜桃花ちゃん!」
「おはよう矢田。」
「私も一緒に登校して良い?」
「ああ、別に良いぞ。」
(あまりイチャイチャしませんでしたねぇ。……ニュヤ!?もうこんな時間!?こんなことしてる場合じゃありませんね!先生も急がねば。)
「あ、ここで間があるので『教えて!白夜君!』始めま〜す!」
『教えて!白夜君!』
「白夜裕翔だ。それでは今回の質問に答えて行きます。ということで陽菜乃、質問を読むの頼めるか?」
「はーい!ペンネーム『2次元存在希望』さんからの質問です。「僕は毎日、一生懸命、勉強をしていますが、なかなか結果に結び付きません。何か良い勉強法があったら教えてください。」…だってさ裕翔君!」
「ふむ……竹林。」
「っ!?」
「そもそも、オレにはお前の書いた質問では一生懸命の基準が分からない。人によって一生懸命というのは違うからな。例えば、一生懸命というものを睡眠、食事、排泄行為などの時間を削り、血反吐を吐き、死を感じるぐらいの行為をして初めて一生懸命だ。って言う人もいるだろう。そもそも、こんな質問を送る時間があるなら……」
「ひ、ひひ、きき、ひゃぁあああああああ!!!」
(((((竹林………。てか怖っ!?)))))
「………以上全てが理事長先生の意見だ。参考になったか?にしても理事長先生に少し狂気を感じた。」
(((((理事長先生怖っ!?)))))
「あははは……。以上、『教えて!白夜君!』でした!質問、待ってま〜す!」
…本編、数分後、校舎前にて
陽菜乃と矢田と登校していると校舎前に来た。オレと陽菜乃と矢田は少し早かった方だが皆登校してきた頃だった。……今日って何かあったか?
「…あれは、渚と杉野か。」
陽菜乃と矢田に言おうとしたらもう行っていた。…行動力高いな。ちょっと走らないとな。
「……何について話してるんだ?」
オレは追いついた後、陽菜乃に聞いた。
「あ!裕翔君!今はね、今日から通常授業だねって話をしてたの。」
「通常……。」
……何とも微妙な表現だな。まあ日常が1番だ。
「よっ!」
オレ達が話していると磯貝が来た。……相変わらずの爽やかさだ。
「おはよう磯貝君。」
「お前らさ、烏間先生からの一斉メール見たか?」
「ああ、うん。」
「転校生が来るんだっけ?」
「一斉メール?あ、確かに来てるな。」
スマホを確認すると確かに来ていた。陽菜乃の家に泊まってたから気づかなかった。
「裕翔君、見てなかったの?」
「週末は色々と忙しかったからな。」
「っ!?////」
陽菜乃の顔がいっきに赤くなった。……何か申し訳ないな。すまん。
「お前ら週末何かしたのか?」
「ああ、ちょっと遊んだんだ。」
「えー、私も誘ってよ〜陽菜ちゃん!」
「ごめんね桃花ちゃん!」
「ン。転校生の話だったか?」
オレは話を戻すようにスマホのメールを見せながら言う。
「この文面を見る限り殺し屋、だよなぁ…。」
「ついに来たね、転校生暗殺者。」
謎の単語が渚の手によって生まれた。この教室くらいでしか使いどころないけどな、その単語。
メールの内容は……
『明日から転校生がひとり加わる。多少外見で驚くだろうがあまり騒がず接してあげてほしい。』
「転校生名目ってことはビッチ先生と違って俺らとタメなのか?」
「そこよ!」
目の前にいきなり岡島が出てきた。いきなり来るなよ…少し驚いた。
「いきなり出んな!」
「俺も気になってさぁ…顔写真とかないですか?ってメールしたのよ。そしたらこれが返って来た。」
と言って岡島はスマホの待ち受けを見せる。ン?待ち受け?……ま、まあいいや。
「ふーん、女子か…。」
「待ち受けになってる…。」
「普通に可愛いな。」
「だろぉ〜!すっげぇ可愛いだろぉ〜!」
そう言いながら岡島は笑顔でスマホを胸に抱きながらうかれる。はっきり言うと少し引く。
「うかれ過ぎだ、岡島。」
「裕翔君はそのまで興味ないの?」
陽菜乃がオレに聞いてきた。興味がないわけじゃないが…それよりも気になる点がある。
「いや、顔よりもこのメールの『多少外見で驚くだろうが』の部分が気になるんだ。」
「まあ、確かに気になるよね〜。」
「機械だったりしてな。名前は『自律思考固定砲台』的な感じで中に銃があって、ターゲットの防御パターンを自分で学習して進化していく……みたいな。」
オレは自分の中に浮かんだイメージをそのまま伝える。個人的にも中々良い線を行ってると思う。
「おい!白夜!冗談はやめてくれぇー!!妙にリアルだし、白夜の予想って結構当たるから俺、だんだん怖くなって来たぞ!!」
「結構いい線行ってると思うけどな…だってそうじゃなきゃ外見で驚くことなんてないだろ?……まあ、4 割冗談で、6割しか真面目に考えてないから安心しろ、岡島。」
「「「半分以上が真面目かよ!」」」
まあ、そうとも言える。
…数分後
「さ〜て、来てっかな…転校生。」
杉野が教室の戸を開けると皆が教室の中を見る。あ、前原も来ていたんだな。
「「「?」」」
そして、教室には何か黒い箱?のような物があった。……これ…オレの予想が当たったのか?
皆が黒い箱?のような物の前に集まる。モニターがついてるな。
「なんだ?これ?」
何かの音が鳴り、モニターにさっき見た顔写真の女子が写る。………やめろ岡島。オレの方をそんな目で見るな。
『おはようございます。今日から転校して来ました。自律思考固定砲台と申します。よろしくお願い致します。』
と無表情で自己紹介と挨拶をしてモニターが暗くなる。……………。
「「「「ぜ、全部当たってる!?名前も!?」」」」
「白夜〜!?なんで名前も外見も全部当たってるんだよぉ〜〜!!!」
「その…なんだ…悪い。」
「悪いで済むかぁーー!!」
何故だろう、岡島への罪悪感がこみ上げて来る気が…。とりあえず、岡島。なんか…すまん。
…数分後
今は烏間先生が黒板の前に立ち、チョークで転校生の名前を書いている。少しチョークに力を込めすぎている気がするのは気のせいではないだろう。……烏間先生、苦労してるな。
「皆、既に知っていると思うが、転校生を紹介する。…ノルウェーから来た、自律思考固定砲台さんだ。」
『皆様、よろしくお願い致します。』
……烏間先生、オレは烏間先生を尊敬するぞ。…マジで苦労してるんだろうな…色々と。
「プークスクス。」
ほら、殺せんせーなんて笑ってるぞ。てかアンタそれでも教師か。
「お前が笑うな。同じイロモノだろうが。…言っておくが彼女はれっきとした生徒として登録されている。彼女はあの場所からずっとお前に銃口を向けるがお前は彼女に反撃できない。生徒に危害を加えることは許されない。…それがお前の教師としての契約だからな。」
なるほどな、殺せんせーの契約を逆手に取ったわけか…。…生徒への危害、か。
「なるほど、契約を逆手に取ってなりふり構わず機械を生徒に仕立てた。…良いでしょう。自律思考固定砲台さん、あなたをE組に歓迎します!」
『よろしくお願いします、殺せんせー。』
…1限目
「さて、この3人の登場人物ですが……」
今は殺せんせーによる国語の授業だ。
「ねえ、裕翔君。」
「どうかしたのか、陽菜乃?…自律思考固定砲台のことか?」
何となくそんな気がしたので陽菜乃に確認するように聞く。合っていたようで頷いて言った。
「うん、固定砲台って言うけど、何処にも銃器なんてついていないよね?」
「ここまでオレの予想が当たってると怖いが恐らく……
……あいつの中だ。」
そう言ったと同時に自律思考固定砲台の中から銃器が出てくる。…ちょっと待て、今撃つ気か?
嫌な予感は当たったようで自律思考固定砲台から濃密な弾幕が展開される。いくらBB弾だからと言ってあの速度の弾に当たると危険だぞ。
「濃密な弾幕ですが、ここの生徒は当たり前にやってますよ。授業中の発泡は禁止です!」
殺せんせーはそう言いながら避け、最後の弾をチョークで弾く。殺せんせーに注意されたから止めた…?いや、警戒を怠ってはいけない。
『気を付けます。続けて攻撃準備に入ります。』
……お前は何に気を付けたんだ。心の中でそうツッコミながら弾幕を鞄教科書で防ぐ。
『…弾道再計算、射角修正、自己進化フェイズ……』
ン?自律思考固定砲台が何か言っている。弾道再計算?射角修正?自己進化フェイズ?
「チッチッチッ、懲りませんねぇ。」
自律思考固定砲台からまた、弾幕が来る。…さっきと同じ弾幕……?所詮は機械か……。この調子ならまた殺せんせーがチョークで弾を弾いて……
バチュッ!!
「っ!?」
確かに殺せんせーはチョークで弾を弾いた筈だ…ということは……ブラインド!殺せんせーが弾いた弾と同軌道上を行くことで高速弾に死角を発生させた…っていうところか。…なるほど、考えたな。
『左指先破壊。増設した副砲効果を確認。…次の射撃で殺せる確率、0.001%未満。次の次の射撃で殺せる確率、0.003%未満。卒業までに殺せる確率90%以上。』
これは凄い機械だな。これをもっと良い方向に生かせばいいのにな。まあ、ノルウェーの奴らはそんなことは考えてないだろう。この教室で、殺せんせーを殺したという結果でもたらす利益しか考えてない。
『それでは殺せんせー、続けて攻撃に移ります。』
自律思考固定砲台の攻撃は1日中続いた。その攻撃で床に散らばった弾はオレ達が掃除した。……オレは、いやオレ達はかなりムカついた。
当然だろう。授業を邪魔され、弾の片づけはオレ達がする。絶対に不満は溜まる。それは皆も同じ事だ。
だったら当然………
…翌朝
自律思考固定砲台はガムテープで拘束されていた。……まあこうなるだろうな。
『……ん?殺せんせー、これでは銃が展開できません。拘束を解いてください。』
「う〜ん、そう言われましてもねぇ。」
当然、殺せんせーは了承しなかった。
『この拘束はあなたの仕業ですか?明らかに私に対する加害であり、それは契約で禁じられている筈ですが……』
自律思考固定砲台が言っているとガムテープが投げられた。投げられた方を見ると寺坂が行儀悪く座っていた。
「ちげーよ。俺だよ。どう考えたって邪魔だろうが。常識ぐらい身につけてから殺しに来いよ…ポンコツ。」
なるほど、これは寺坂によるものだったか。オレが行動を起こすまでもなかったようだ。
「ま、分かんねーよ。機会に常識は。」
「授業、終わったらちゃんと解いてあげるから。」
「ン。自律思考固定砲台。お前が言っていたことは正しい。が、それは先生の場合だ。オレ達生徒がしてはいけないという契約はない。お前が昨日やっていた事はオレ達からすれば利益は0どころかマイナスだ。だからこうなる。何か反論があるか?」
『………。』
自律思考固定砲台はオレの指摘に何も言えず、画面から消えた。殺せんせーを殺せば地球は救われる、とでも言う物だと思っていたんだがな。
…放課後
「今日は昨日と違って静かだったな。しかし、これから毎日ガムテープで縛るのか?寺坂も大変だな。じゃあ、家に帰るか。」
オレが帰ろうとしたら殺せんせーが目の前に来た。急に出てくるのはマジでやめてほしい。ちょっと驚くから。
「待ってください白夜君!!実は君に頼み事が……。」
殺せんせーがオレに?一体なんだろうか?
「オレに頼み事なんて珍しいな。それで?オレは何をしたら良いんだ?」
「実は白夜君に自律思考固定砲台さんの改良の手伝いをしてほしいのですが…。」
改良、ね。確かに改良だと言えば危害行為とは見なされないかもしれないな。
「ン。良いぞ。ノルウェーの技術がどんなものか気になっていたからな。お代はノルウェーの技術を見れるってことで無しでいいぞ。金に困っているわけでもないしな。」
「ありがとうございます!!それではまた夜に学校で会いましょう。あ、帰りは送りますのでご安心を…。」
…まあ、殺せんせーがオレに頼ることなんて少ないから頑張るか。
ワンフォーワンです!
今回の話はどうでしたか?
あ、『教えて!白夜君!』の質問募集してるので良ければ感想等に書いていただけると嬉しいです!
それではまた次回でお会いしましょう!!