今回は日常回です!!
それでは第23話白猫の時間どうぞ!!
…ゲームじゃないですよ?
テニスでもプロジェクトでもないですよ?
白夜が外に出かけた頃、皆はリビングで寝ていた。
ちなみに白夜が「客室あるけど?」というと、「「「何かそれは違う。」」」と全員にツッコまれて、白夜が少しショックを受けていた事を皆は知らない。
…倉橋side
「やっぱり白夜君の家って凄いよねー。」
「プリンもたくさんあったしね!!」
「そこじゃなくない?」
「裕翔君、何処に行ったのかな……?」
『そんなに心配しなくても大丈夫だと思いますよ?』
私が裕翔君の心配をしていると律が私のスマホの画面に出てきた。え〜っと確かモバイル律だったっけ?
『そうそう、マスターは少し用事で出かけているだけです。』
「「「へぇ……って誰!?」」」
律の横にもう1人、誰かが出てきた。……誰だろう?私、こんなアプリ入れたかな?
「何か変なアプリでも入れたの?」
「え〜……律とか?」
『私は変なアプリじゃないですよ♪』
『私の名前はイアと言います!マスターに作られた…人工知能型AIです♪まあ、律さんと同じですね。』
白い髪に青いメッシュが入った長い髪の彼女はイアだから……イアちゃんか!
「イアちゃん、マスターって誰のこと〜?」
『マスターは白夜裕翔様です!私を作ってくれたのは白夜様なので、マスターと呼んでいます♪私はマスターのサポートAIとして作られました!!』
「サポートAI?」
『はい!…まあ、主には家の警備とかですね。マスターは基本、1人で何でもできるので…。』
確かに裕翔君は1人で基本は何でもできるけど、あまり人を頼らないイメージがあるんだよね〜。
私はもう少し頼ってほしいんだけどな〜。
「…イアちゃんのそのアバターは白夜君が?」
『んー…当たらずとも遠からずって感じですかね?確かにこのアバターを作ったのはマスターですが、この絵を想像したのは黒崎和人様という人らしいので…。』
「「「え!?黒崎君が?」」」
『はい。ですが、マスターは「黒崎の絵はよく分からなかったからオレの自己解釈で作った。」と言っておりました。』
あ…そういえば裕翔君が「黒崎の絵は独特だ。」って言ってたな〜。……まあそういう事だよね。
「そういえば律とはいつ知り合ったの?」
『律さんはマスターが紹介してくれたんです。話しているととても面白いし、私以外のAIを見るのは初めてなのでとても嬉しかったです!』
『私もです♪』
『あ、そろそろマスターが帰ってこられるそうなので失礼します。では皆様、おやすみなさい♪』
イアちゃんはそう言って私のスマホの画面から消える。そういえばこんな時間か〜…。そろそろ寝ないと。
「…何かあっという間に消えてったね……」
「ねー。…でも、黒崎君の絵も気になるな〜。」
「確かに!白夜君が分からないって言うのが良く分からないよね〜。」
ピロリン♪神崎ちゃんがスマホのメールを見ると驚いた様な表情をする。
「…あ!白夜叉さんから対戦の募集が来てる!」
「白夜叉さん?」
「ゲームプレイヤーの人で1ヶ月に1回くらいの頻度でランダムに対戦の募集をするの。」
『あ、白夜さんは帰ってきてから自分の部屋に行ったみたいです。さっきイアさんから何故か連絡が来ました。』
「何でだろうね〜…神崎ちゃんは白夜叉って人とするの?」
「う〜ん……それじゃあ1回だけ。」
神崎ちゃんはスマホのゲームを起動する。神崎ちゃんのゲーム画面を見てるけど……う〜ん…何してるか良く分かんない……。
「律は何か知ってる?白夜叉ってプレイヤーの人。ほら、少し前に殺せんせーとゲームしてたし。」
『そういえば、殺せんせーが「ニュヤァ!?また負けました……次こそはー!」と言って10回程連続でボコられてました。』
殺せんせー、マッハ20なのに負けたの?…あ、殺せんせーってテンパりやすいからかな?
「意外と負けず嫌いだよねー、殺せんせー。」
『ネットだと伝説になってますよ。数々のゲームでトップを総ナメしているそうで、戦績を見ると何百回もしているのに1回も負けてないんです。』
「…あ、負けちゃった……。」
「白夜叉さん凄く速かったね。」
「そういえば、裕翔君がゲームしてる時も名前、白夜叉だったよね〜。」
「偶然じゃない?」
「まあ、それもそっか〜。」
しばらく私達が喋っていると、いつの間にか皆寝てしまっていた。
…倉橋sideout
…白夜side
「ふーっ……対戦ありがとう、と。11時だったからできるか分からなかったけどできて良かった。息抜きも必要だしな。」
オレは帰ってゲームをしていた。オレは白夜叉として活動しており、このゲームのトップだ。
オレが普段、学校や他の事をしている時にイアに息抜きにしていいと言ったら毎日するようになり、今でもトップだ。
「まあ、するのは月に一度程度だがな。今回は…第4位のプレイヤーさんだったな。」
オレはそのプレイヤーにフレンド申請をして寝た。
…翌日
今は午後、皆はもう帰ったのでオレはペットショップに来ていた。
このペットショップは色々な動物が売っている。犬や猫を始め、鳩や隼までいる。
「いらっしゃいませー!何か飼われるご予定で?」
店に入ると人当たりの良さそうな女性店員さんが話しかけてくる。
「ああ、色々と見てから決めるよ。ありがとう。」
「は、はい//ごゆっくり見ていってください。」
オレが礼を言うと店員さんは顔を赤くして戻っていった。何で顔を赤くするんだ?オレ何かした?
オレは考えながらもペット達を見ていく。すると、白い毛をした猫と目が合った。真っ白の毛に金色の眼をしている。
『…ニャー。』
「…え?鳴いた?今まで一度も鳴いたことなかったのに…。」
白猫が鳴くと店員はとても驚いた。この猫、そんなに鳴かないのか。
オレはその白猫が入っているケースの前に行き、良く猫を見る。
『ニャー。…ニャー?』
オレがジッと見ていると白猫は首をかしげる。オレも白猫と同じように首をかしげる。こいつ鳴くけど?
「…栄養が足りていないのか?」
白猫を良く見ると栄養が足りていない事が分かった。
「!?分かるんですか!?…実はこの子中々餌を食べてくれなくて……鳴きもしないので買い取ってくれる人もいなくて…店もそんなに予算がないですし…。」
店員さんが涙目になりながらいらない情報と共に訴えてくる。いや、この店の予算事情を話されても困るんですが。
しかし何故この白猫は餌を食べないのだろうか…?このまま何も食べなければ栄養失調で死ぬだろう。
もしかしたら、餌が好みじゃないのかもしれない。自分の命よりも餌の好みを重視するのか?
「この猫はどうやって?」
「どうやって?……ああ!その猫は捨て猫でして。店長が時々連れてくるんですよ。3日前店長が連れてきました。とても綺麗で可愛いんですが…。」
なるほど、警戒してるのかもしれない。1回捨てられたので人間に対して不信感を持っているのだ。
「……買います。」
「え!?良いんですか!?」
「はい。少し気に入ったので。」
それにオレが前に暇潰しで作った物も使える。
「ありがとうございました!またのご来店をー!」
オレが猫を買うと店員さんは凄く喜んだ。…この猫の事を心配していたのが分かる。動物が好きなのだろう。陽菜乃と気が合いそうだ。
…10分後
『ニャー!』
「確か、ここにあったな。」
オレはこの前作った青色のスカーフを取り出す。このスカーフを白猫に付けようとすると警戒される。
「大丈夫だ。痛い事をする訳じゃない。ただ、お前と会話をしたいだけだ。」
『ごろごろ…』
安心させるように白猫の顎の下を優しく撫でる。オレは青色のスカーフを白猫につける。
『うぅ……お腹が空いた…。!?』
白猫ははっきりと日本語を喋った。まあ無理やり翻訳しただけだがな。
「失敗してなかったな。お前は何を食べるんだ?」
その後、白猫の食べたい食べ物を聞き、その食べ物を渡すと嬉しそうに食べる。てかマグロ食べるの?
『お腹いっぱいニャー!』
白猫は満足そうな声をする。とても元気に走り回っている。
「そうか。それは良かった。」
『どうしてボクを?』
「ボク?お前はメスじゃないのか?」
いや、この前黒崎が話してたボクっ娘?ってやつか?…猫だけども。
『ボクはメスです!これで安定したから良いですニャ!それよりどうしてボクを?』
「なんとなくだが?…強いて言うなら勘だな。」
『それ対して変わってないですニャ!!』
ツッコミ役がまた増えたな。渚と黒崎の負担が減るな。
『マスター!そちらの白猫は?』
白猫と会話しているとイアがオレのスマホに来る。
「さっきペットショップで買ってきた猫だ。」
『もう驚かないニャ…。』
『「」が同じ者同士仲良くしましょう♪』
『この娘少しメタいニャ!!』
こいつら意外と仲が良いな。気が合うのかもしれん。
『マスター、そろそろ…。』
「もうそんな時間か……。イア行ってくる。」
『はい♪お気をつけて!』
『……。』
白猫が寂しそうにオレを見ている。……今日から白猫もオレの家族だしな。挨拶なしなのは少し変だろう。
「白猫も留守番頼んだ。」
『はいですニャ!!』
この猫は大人しそうだが好かれたいのかもしれない。
…翌日
「白猫。少し頼めるか?」
オレは朝起きて足元にいる白猫に聞く。何でこんなに懐いてくれるのかは不明だ。
『何ですかニャ?』
「この手紙をこの匂いのする女の子の所まで頼む。オレの彼女だからオレからだと言えば受け取ってくれる。それからはオレが来るまでその娘の所にいてくれ。必ず迎えに来る。」
オレは鞄から手紙を取り出し、白猫に渡す。普通にメールを使えば良い話だが、これは白猫の力を見る為である。匂いが分かるか、オレのお願いを聞くか。
『?分かりましたニャ!では行ってきます!!』
白猫は元気に家を出る。手を振って見送り、中に入って珈琲を入れる。
『おはようございます、マスター!白猫ちゃんもすっかり懐きましたね。』
「意外と人懐っこくて良かったよ。店員さんから聞いた時はどれだけ苦労するか不安だったが心配なさそうだ。」
(それってマスターだからじゃないですかね?)
…白夜sideout
…倉橋side
「じゃあ行ってきま〜す!」
お母さんとお父さんにそう言って私は家を出る。今日も裕翔君と登校しようと思ってたけど用事があるって言ってたし、仕方ないよね。……ちょっと寂しいけど。
私が登校していると青色のスカーフを付けた白猫が金色の眼で私を見ながら走ってきた。
『見つけたニャーー!!』
「!!?…猫が喋った〜〜!!可愛い〜〜!」
私は白猫に抱きつく。凄く毛がサラサラだ〜。
『びゃ、白夜裕翔からニャ……。』
「え!?裕翔君から!?」
私は白猫から手紙を貰って読む。
『陽菜乃へ。この手紙を読んでいるという事は白猫は無事に渡せたようだな。今日は訳あって少し遅れる。白猫の面倒を見てくれると嬉しい。…好きだぞ陽菜乃。白夜裕翔より。』
倉橋「///」
それは反則だよ裕翔君……。
『そんなに顔を赤くして何が書いてあったニャ?』
「な、何でもない!そ、それより裕翔君が君を預かっててって私に言ったから一緒に学校に行こ♪」
『はいですニャ!』
私は白猫ちゃんと一緒に学校に行く。その間、どうして喋れるのかとかについて聞いた。やっぱり優しいな〜裕翔君は。
…倉橋sideout
…Noside
今はHRだ。
「なるほど…今日、白夜君は遅刻するんですね。分かりました。それでは…『皆さん!』ニュヤ?」
突然、HR中に律が声を上げる。
「どうしたの律?」
『こ、これを見てください!』
律の画面がテレビ画面に変わる。
『さあ、次のニュースは中学生であの有名企業、『ジニア』に社長就任。その気持ちを聞いて来ました!』
『どうも、おはようございます。この度は……』
そこに映っていたのはニュースキャスターと……………
我らがご存知白夜裕翔だった。
「「「「「……はあぁぁぁ!!!???」」」」」
「え?は?え?あ、ヤッター!!」
「殺せんせーのテンションがおかしな事になってる!?」
皆のテンションがおかしい中、教室の扉が開く。
「すいません、遅れました。……失礼しました。」
「「「「退室しようとするな!説明しろ!!」」」」
…白夜説明中
「……という訳で社長になった。ン、白猫。お帰り。」
白猫『ニャー!』
白夜は白猫を手の上に乗せる。
キーンコーンカーンコーン♪
「ニュヤ!?じ、じじじ時間ですよ!み、み皆さん!さ、さあ!席について!!」
「「「「まずお前が落ち着け!!」」」」
少しの混乱がありつつも今日も暗殺教室が始まる。
ワンフォーワンです!!
最後、終わり方が酷いですが気にせず行きましょう!……文才がほしいなー。
今回のサブタイトルの白猫はゲームではなく白夜君の新しいペットの事です!
今回出てきた『ジニア』という言葉ですが、白夜君が新しく社長になった会社の名前です!ジーニアスから取ってます。安直ですかね?
あ、それと白猫の名前を募集中です!
感想の方に書いていただけるとありがたいです!
それでは、また次回でお会いしましょう!!