「変身」
『KAMENRIDE WIZARD』
「そして」
『FOAMRIDE WIZARD LAND』
そう、仮面ライダーウィザードのランドスタイルだ。まぁ、名前で土って言ってるし、多分石も行けるだろうと言う期待。
ほら、俺が魔法を使えないのは、ウィザードのせいだから。おのれ、ウィザードォォォオオオオ!安定の鳴滝。取り敢えず感覚で掘ってみると、直ぐに神結晶と神水が見つかった。
「取るか。」
俺は、アイテムボックスに神結晶を入れる。が、神水は、どういれるか。ちっちゃい事は、気にするな。それ、ワカチコ、ワカチコ。俺は、アイテムボックスに神水をぶち込む。
しかし、神結晶も神水も採取してしまった。何もやることがない。一応、スキルでも増やしておくか。
「TODA'Sキッチン~!!え~、まず、
得体の知れな、くはないか。見た目は、うまそう。これは、覚悟を決めなければ。
「いただきます。」
パクリンチョ。ゴックン。
「案g、ウッ!
一部音声の乱れがあったが、いろんな意味でマズいのは一瞬だけだった。神水が口の中に入ってからは、普通にただの食べ物とかしてたわ。
「しかし、食った食った。」
皿の中にあった、食べ物はきれいさっぱり無くなっていた。よし、同じものを作って、ハジメにプレゼントをあげよう。
「フン、フフ、フーン」
鼻歌交じりに、さっき作ったものと同じものを作った。俺は、オーロラカーテンを出してその中に、食べ物と箸を一緒に持って、手を突っ込む。オーロラカーテンの行き先は、勿論ハジメの部屋だ。そして、机の上に置いた。
「書き置きは…しておいてやるか。」
ついでに書いた書き置きも、ハジメの机に置いといた。要らないだろうが、解説をしておくと、その書き置きは、その辺に落ちてた石に彫り込んだものだ。要らないなら解説をするなって?分かったよ。次からは、聞かれてもてもやんねぇからな。
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ハジメside
日々の訓練が終わって、自室に帰ってきたら机の上に石版と、お皿が乗っていた。しっかり近くに行ってみようと、寄って驚いた。
「士?士くんは、生きてるの?」
僕は、石版を手に取り最初から読んでみる。
「この料理は、魔物の肉を使っています。魔物の肉ぅ!?そんなものを使っているのか?もうちょっと読んでみよう。魔物の肉を食べると最悪死に至ることは、知っています。だから、魔力が固まってできた神結晶から滴る神水を使って調理しました。俺も、食べたが、大丈夫だったし。強くなるためだと思って、食べてね。士より。p.s. 手紙を書くと無性にp.s.って使いたくなるよね。」
なんだこれ。確かに、魔力が長い年月をかけて結晶化したものを神結晶と言うのも知っているし、そこから滴る神水が万病を治すのも知っている。でも、魔物の肉と神水を一緒に取って生きていられるのかな?士くんは、大丈夫と言っているけど。
「一口だけならね。」
僕は、恐る恐るその料理の中にある肉を口にする。瞬間、途轍もない吐き気とマズさ、それに全身が引き千切れるほどの痛みに襲われる。
「ア、ガ。ッ──ッ──」
痛すぎて、痛いとも叫べない。しばらく痛みに耐えていると、次第にその痛みが引いてきた。今や、先ほどまでの痛みがウソだったか、と言うぐらい元気だ。
「本当にこれが。」
僕は、再び料理に手をつける。今度は、スープと一緒に食べた。ゴクと、スープを飲む。一瞬痛みがあったが、今はするすると飲める。
あっ、と言う間に料理を食べてしまった。これで、本当に強くなれるのかな?
「ステータスオープン」
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:17
天職:錬成師
筋力:300
体力:400
耐性:300
敏捷:450
魔力:400
魔耐:400
技能:錬成・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・風爪・言語理解
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なんだよ、これ。明らかに、光輝よりも強いじゃないか。神水と魔物の肉を同時に食べると、強くなれるのか。香織に守られてばっかだたけど、僕も香織を守るんだ。
「士くん、もっとくれるかな?魔物の肉と神水の料理。そうだ!」
僕は、石版をひっくり返し、何も書かれていない方を表にする。そして、僕の十八番の錬成を使用する。魔力操作もあって無詠唱で、錬成が使える。
「これを回収しに来てくれると、嬉しいな。」
「ハジメくん、ご飯食べに行きましょう。」
ドアの向こうから、香織の声が聞こえる。もうそんな時間か?と思い窓から外を見てみると、既に日は落ち町は暗くなっていた。
部屋のドアを開けると、香織にびっくりされたが、何故びっくりしたのか聞こうとしても、答えてはくれなかった。